キューバ(31)かなわぬダイビングの夢と豪華すぎるディナー@サンタルシア
世界一周的なことをしております私は、キューバの「プラヤ・サンタルシア」というところに滞在しております。ここは、キューバの中でも隠れ家的な(よく言えば)、人知れず営業を続けている忘れ去られたリゾート地(悪く言えば)です。そんなところへやってきた理由は、そう、ダイビング。
【現在地】プラヤ・サンタルシア(キューバ)
Playa Santa Lucia(Cuba)
【気温】30度(昼)
【天気】晴れ
【通貨】1CUC=約115円、1CUP=約4円
プラヤサンタルシアへダイビングをしに行こう!!
プラヤ・サンタルシアへ行こうと思い立ったいきさつはこちらの投稿をご覧ください。
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海とラグーンに囲まれた、すごくきれいな海が広がっていそうな場所。それがプラヤ・サンタルシア。
おまけにいい感じにさびれた雰囲気が漂っていて、それなのに、ダイビングするには催行の場所だよって。『ロンリープラネット』に書いてありました。
ほんとうに楽しみで楽しみで仕方がなかったダイビング。
荷物が多いと旅が難しくなるよ。
というキューバ旅行の先人たちのブログに記載されていたありがたいご忠告はすべて無視して、フィンとかマスクとかいろいろ全部持ってきたのはこの日のため。
とりあえず、昨日の夕食に続き、本日の朝食もビュッフェスタイル。
ホットケーキを焼いてくれたり、
オムレツを作ってくれたり、
朝から満腹です。
8:50、お腹もいっぱいになったところで、ダイブショップへと向かいましょう。
プラヤ・サンタルシアに存在する唯一のダイブショップは、滞在している「Hotel Brisas Santa Lucia(ブリーサス サンタルシア)」の隣。一旦ホテルの敷地を出て、幹線道路を少し北上し、再び海側に曲がります。
看板はあるので、分かりやすいと思います。そこからまっすぐ進むと、ダイブショップに到着します。
ショップの名は「SHARK’S FRIENDS DIVING」。
直訳すると、「サメのお友達」ですけれども、このように、とてもきれいなダイブショップ。
お客さんが貼っていったのか、窓には世界中のダイブショップのステッカーがずらり。
ショップにはすでにスタッフさんの姿がありましたので、ダイビングについて尋ねます。
「ダイビング、1本おいくらですか? 」
「40CUC(約4,500円)だよ! 」
意外と安い。ほかにもいろんなメニューがあるようです。
「軽機材は持ってるんですけど、重機材はレンタルできますか? 」
「もちろんできるよ! 機材レンタル料は、ダイビングの料金に含まれているよ」
わぁー充実してるー。
「どんなダイブサイトで潜るんですか? 」
「だいたいは、ビーチから数キロ沖に出たところまでボートで行って、そこにある珊瑚リーフで潜るんだ。ビーチと並行に、たくさんの見どころがあるからさ! 」
なるほどー。こんな感じなんですねー。
「と、ところで…
今日ってー…
潜れます? 」
この日の空模様。
未明から急速に発達した低気圧による強風波浪高潮。
「うん。無理だろうね」
このときダイブショップにいたスタッフさんは、ショップのオーナーさんではなく、オーナーさんはまだ来てないからしばらくここで待つよう言われます。最終判断を下すのはオーナーさんだそう。
ガラスに貼られたステッカーを眺めながら時間をつぶすこと30分。
9:30ついにオーナーさん到着。
私「あ、どうもはじめまして。さっそくですが、どうすかね、今日…? 」
オーナー「どう見ても海に出るのは無理だろ」
私「ですよね」
オーナー「でも、海とは反対側のラグーンにもダイブサイトがあるからそっちなら潜れるよ。外海とは違うから、波も荒くないし、沈没船も眠ってる」
やったー!!!! 潜れる!!! おまけに沈没船まであるなんて、最高です。
オーナーが言っているのはこのあたりのエリアのこと。
沈没船の説明です。
とりあえず1本分の料金40CUC(約4,500円)をお支払いし、準備とかいろいろあるだろうから、ということで、10:30に再び集合するということに。いったん解散します。
ホテルに戻る時に気が付いたんですけど、ホテルの敷地の外に出なくても、ビーチ側でホテルとダイブショップがつながってました。上で説明した行き方はすべて無視してもらって、ホテルのビーチ側からさくっと行ってください。
部屋に戻って、水着を着て、ラッシュガードも着て、ダイコンを付けて、フィンとマスクとスノーケルを持って、
準備万端!! いざ出陣!!
ショートカットの道を通り「SHARK’S FRIENDS DIVING」に戻ります。
「バモス!! バモース!! 」(vamosはスペイン語で“Let’s go”的な意味)
なんつって、テンション高めにショップに入っていくと、オーナーが一言。
「なんか風強くなってきちゃったから、今日は中止にするわぁ。さっきのお金、返すねー」
え…
恥ずかしいくらいに潜る気満々のダイバーコーディネイトで意気揚々と現れた私に向かって放たれたオーナーの非道な一言。
えー、もうちょっとがんばろうよーと思うものの、こればっかりは仕方ない。私も承知しています。危ない海況や天候の時に、無理やり潜るのはプロではない。
天気ばっかりはなー、誰のせいでもないもんなー。
残念な気持ちでいっぱいですが、ここに3泊する予定の私は、明日もチャンスがあるのです。
そこでオーナーに尋ねます。
「ああああ明日は!?
明日はどうですか!? 潜れますか!? 」
いつものように前のめり。
「ちょっとそりゃわかんないなあー。天気なんて誰にもコントロールできないんだから明日にならないとわかんないに決まってるだろう」
「ですよね! 明日また9時にここに来ますから、天気がよくなってたら、そしたら、ダイビングさせてくれますか!? 私、あさってここを発つんで、チャンスは明日しかないんですよ…」
ものすごく下手に出ます。だって、ダイビングショップはここしかないし、ここのすべての権限を握っているのはこの人だし。
こんな遠くの、情報があまりないエリアまでわざわざ来たのも、高いお金を払ってオールインクルーシブしちゃってるのも、
すべてはここでダイビングをするため。
どうか、どうか、よろしくお願いします。
「そうだなー、今はなんとも言えないなあー。今言えることといえば、
今日はこの天候のおかげで俺の仕事は休みになった。
わはは。俺にしてみればラッキーだ」
おい、おまえ。
言っていい冗談と悪い冗談があるぞ。
ダイビングが中止になって落ち込むダイバーにこの手の冗談は通じません。この人苦手だなー。そう思いつつ、明日天気が回復することを祈りダイブショップを後にしました。
オールインクルーシブホテルでの過ごし方
この日は2016年12月31日。つまり大晦日です。
ホテルでは、この日のディナーにものすごく力を入れているようで、その準備のために、朝早くから敷地内で豪快に料理がスタートしておりました。
ブタの丸焼き。道の両側に設置されていました。
これが晩御飯の食卓に並ぶのです。
そして、牛の丸焼き。
1日かけてじっくりと火を通すんですねえ。
どんよりとした曇り空ではありますが、元気いっぱい謎のパレードで雰囲気を盛り上げようとする方々。
オールインクルーシブのありがたいところは、ジェラートがいくらでも食べ放題なところ。
1日に何回行っても、快くジェラートをよそってくださいます。
ちょっと困ったのは、スプーンがなかったことですかね。
過去の投稿で、わかりやすい比喩表現として「ジェラートは飲み物です」と何度か書いた気がしますが、
ここへきて、真の意味でジェラートが飲み物になりました。
そして、南国リゾート感を素敵に演出してくれ、さらにお腹の調子も整えてくれるというココナッツジュースも飲み放題。
晩御飯の時間がくるまでは、昼過ぎごろから青空がのぞきはじめたビーチで、読書をして過ごしました。
大晦日のスペシャルなディナーがすごかった
さあそして、いよいよ大晦日のスペシャルディナーの時間がやってきました。会場に入ると…
うん、なんかもうすごかった。
ちょっとよくわからないくらいすごい雰囲気で。滞在客もなんだかそれなりにおしゃれをなさっていて、
ケーキがウェディングケーキの様相を呈していて、
パンの家があって、
生ハムタワーがあって、
昼間焼かれていた豚はこんな風になっていて、
とにかくスペシャルな感じでした。食べ物の量がすごいし、食べ物を獲りにくる人々の勢いもすごい。
あとから写真を見てみると、ほとんどがスウィーツの写真だったのですが、
もちろん、肉も魚も野菜も炭水化物も、たっぷりと用意してありました。
本日も、悲しいくらい満腹で1日を終えたわけですが、そろそろ飽食の時代に飽きてきました。あと、カウントダウン的なイベント、たぶんホテルのどこかでやってたんだと思いますが、あんまそういうの得意じゃなくって、早々に部屋に戻り、午前0時を迎える前に眠りにつきました。
それでは本日はこれにて終了。いまいちパッとしない1日でしたが、最後まで読んでくださってありがとうございました。
相変わらず踏んだり蹴ったりですね。(笑)
近々、エルサルバドルのサンタアナに行きまーす。