キューバ(21)レメディオスから行く極上ビーチ「カヨ・サンタマリア」
現在世界一周みたいなことをやっている私は、キューバのレメディオスという町に滞在しております。ここにやってきた理由は、クリスマスイブを祝うため。かなり独特の伝統的な祝い方をするらしいこの町に、期待たっぷりにやってきたわけですが…。
【現在地】レメディオス(キューバ)
Remedios(Cuba)
【気温】30度(昼)
【天気】晴れ
【通貨】1CUC=約115円、1CUP=約4円
レメディオス2日目。この日は、クリスマスイブの前の日、12月23日です。私が楽しみにしている「ラス・パランダス」という祝祭は、明日行われる予定。このためにキューバにやってきたと言っても過言ではないくらいに楽しみにしているイベントでして、詳細をお知りになりたい方は、こちらの投稿をどうぞ。
とくに予定のない本日は、ここレメディオスから車で1時間ほどの場所にある小さな島およびそのビーチに行ってまいりました。
島の名は「カヨ・サンタマリア(Cayo Santa Maria)」。「Cayo」はスペイン語で“島”を意味しますので、サンタマリア島ですね。
レメディオスに来るまで、この島のことがいまいちよくわかっていなかった私。だって、地図ではこうなってるんですよ。
なんか、島なんですけどね、道路が走ってるんです。でも、やたら長いし、道路が浮いているみたいで、ここは実際行ってみたらどういうことになっているんだろうとすごく気になっておりました。
前日に、カサのオーナー・オマラさんに、「カヨ・サンタマリアに行きたいんですけどー」というと、ちょうどお隣のカサにとまっている旅行者さん2名も行かれるそうで、「いっしょにタクシーをシェアしたらいいじゃない」とのこと。
カヨサンタマリアまでの公共のバスは本数がかなり限られていて、おまけに一番おすすめのきれいなビーチまでは行かないので、タクシー一択だと思います。
とりあえず、朝食です。
オマラさんにお願いして用意してもらった豪華な朝ごはん。5CUC(約550円)。
オムレツはスペイン語で「トルティージャ」と言うそうです。朝食はこんな雰囲気のいい中庭に用意してくれます。
不思議と元気が出るビカービカの黄緑色のトカゲが葉っぱの中から出てきました。
お腹もいっぱいになったところで、いざ、サンタマリア島へ!
カヨ・サンタマリアへの行き方とおすすめビーチ
朝9:00、カサの前にタクシーが迎えにきてくれました。
本日いっしょにビーチに行く、隣のカサに滞在している2人の女性とご挨拶。ポーランドからお越しのクララさんと、ノルウェーからお越しのポーラさん。
てっきりカップルもしくはご夫婦だと思っていて、邪魔しちゃって申し訳ないかなあと心配しておりましたが、クララさんもポーラさんも、それぞれ1人旅をしていらっしゃるそうで、女性バックパッカー3人の気の置けないショートトリップとなりました。
タクシー料金は、往復+ビーチ付近で待機の1日コースで50CUC(約5,500円)。3人で割って、一人17CUC(約2,000円)。
本日我々が向かうカヨ・サンタマリアは、上の地図のように、半島のようで半島でない“島”でございます。ここには数件のオールインクルーシブな高級リゾートホテルがあり、Viazulバスも走っています。
ですので、お金がある方はここに滞在することも可能です。しかし、そんなにお金を持っていない方は、ここレメディオスに滞在して、日帰りでビーチに行く手法を取られる方が多いようです。
カサのオマラさんとタクシードライバーさん、両者のおすすめビーチは、島の最も遠い位置、最も先端にある「プラヤ・ラス・ガビオタ(Playa Las Gaviotas)」。Playaはビーチ、Gaviotaはカモメを意味します。
ほんとうに端っこで、レメディオスからは約60km。約1時間のドライブ。
レメディオスの町を出る直前にこの日のランチ、魚のフライサンドイッチを購入。
2つで18CUP(約90円)。
そうして準備も整ったところでいよいよビーチへと向かいます。
テンション高めのクララさんポーラさんにつられて、私もいつになくテンションアップ! スピーカーから流れてくる大音量のアップテンポなミュージックにノリノリです。
ここでちゃんとお互いに自己紹介をし、出身地や、どんな旅をしているかなどなど、お決まりの初対面トークが始まります。3人ともバックパックを持ってそれなりに節約しながら旅をしているもの、彼女たちは別に仕事を辞めてここに来たわけではなく、クリスマス休暇を利用しての旅行だそう。
とはいえ、こんなキューバの片田舎まで、「ラス・パランダス(Las Parrandas)」というお祭りを楽しみにやってきたわけですから、とりあえず、そこは大きな共通点。
「ラス・パランダス(Las Parrandas)って、どんな感じなんだろうねー。私全然情報持ってなくって、とりあえず来てみたけどあんまりよくわかってないんだよねー、詳しいこと知ってるー? 」
と、明日に控えた祭りの話題をふってみます。かるーい感じで尋ねた質問に返ってきたお二人の答え。
「ねー!! せっかく来たのに、まさか無いなんて知らなかったよねー!! 」
…ん?
い、いま、なんと!?
「ラス・パランダス(Las Parrandas)、今年は、やらないって私もここに来て知ったよー」
え…うそ…。
「ほら、今年はカストロさんが亡くなったでしょ。だから盛大に祝うのは控えるんだってー。延期して来年やるらしいよ」
どうりで!! なんかおかしいと思ったー。だって想像よりずいぶんと人が少ないし、
準備も全然整ってないですもんねえ。
こうしてあっさり、キューバでラス・パランダス(Las Parrandas)に参加したいという願いは打ち砕かれました。
ラス・パランダスのためにキューバに来たようなもんなのに…。そもそも情報がほとんどないのにその日程が変更になったなんて、スペイン語もろくに話せないいち旅行者に知るすべはないじゃないですかー!!!
決定! キューバ旅行のテーマソング
ラス・パランダスを目当てにわざわざここまでやってきた私たちに、ドライバーさんは言います。
「残念だったなあ。とりあえず、この曲を聴いて元気だしな」
そうしてかけてくれた曲。
マーク・アンソニーさんの『VIVIR MI VIDA』という歌だそうです。
サルサミュージックなんですけど、車内でかかっていたのはたぶん原曲ではなくて、もっとアップテンポにアレンジされたもの。レゲトンっていうんですか? そんな感じにノリノリの曲調になってました。音楽詳しくないのでわかりませんが、ラテンの国々ではとても人気の曲だそうです。再生階数4億7千万超え…ww
確かに、聞いているとなんか元気出てくる曲…。このあたりのジャンルは全然聴いたことないんですけど、わりと好きみたいです。キューバ滞在中、何度も耳にしまして、結局キューバを出てから購入してしまいました。
なんだか中毒性のあるこの曲、歌詞がまたいい。スペイン語なので、このときは、歌詞の意味なんて全然わかっていませんでしたが、あとで調べてみると、ラテン版応援ソングでしたね。詳しくお知りになりたい方はこちらをどうぞ。
というわけで、この『VIVIR MI VIDA』は、私的キューバ滞在のテーマソングに認定。
気を取り直してビーチへGO!
激しく落ち込んだものの、さすがにそれを前面に出すほど空気が読めない私ではありません。
だよねー、今年やらないんだってねー、うん、知ってた知ってたーぐらいの感じを出しつつ、とりあえず、今日はビーチを楽しもう、と気を取り直します。
そうして、見えてきた、海!!
地図でいうとこのあたりの謎の道路ですけどね、
実際行くと、こうなっているのです。
海の真ん中に、ただただ一本の道路がある…。
地図、そのまんまです。橋でもないただの道路。
すごいなーこの景色。
途中で、フラミンゴのいるラグーンの横を通ります。
そうして到着いたしました。カヨ・サンタマリアの先端。
ここに受付がありますので、ビーチ入場エリア代金4CUC(約440円)をお支払い。このビーチに行く途中で、パスポートの提示を求められることがあるようです。念のため持参しましょう。
ここから「プラヤ・ラス・ガビオタ(Playa Las Gaviotas)」までは、徒歩。
けっこうな雑木林です。
このような草木のトンネルを通って、
橋を渡って、歩くこと15分。
見えてきました!
砂、白ーい!! 空、蒼ーい!!
海、透明ー!!
人、いなーい!!
すげーわ、このビーチ!!
想像以上の美しさに言葉を失います。そして、その勢いで、持参のシュノーケルセット(フィン含む)を身にまとい海に飛び込んでみましたが、残念ながら魚は一匹もいませんでした。
このビーチは、完全に浜辺でのんびりするための場所。
ほんとうに何もしないで、ただごろごろとビーチでのひとときを満喫しました。
夕方15:30。たっっぷりとビーチを満喫し、レメディオスに戻ります。ビーチに行ける時間は、10:00~16:00なんですけれども、ほぼほぼフルで時間いっぱい楽しんだことになります。
再び雑木林の中を抜け、
駐車場に戻ると、車を降りたところでドライバーさんが待機してくれておりました。1日中ここでだらっと時間をつぶしてたんだなあ、いいなあそういう働き方。
海に沈みゆく美しい夕日を眺めながら帰還しました。
ちなみに、このプラヤ・ラス・ガビオタ(Playa Las Gaviotas)は、本当にナチュラルなビーチで、海の家的なお店は一軒もありません。食べ物を買うところはありませんので、何かしらランチを持参したほうがよいと思います。
飲み物に関しては、ときどき近くのリゾートホテルからピニャコラーダを売りに来るおじさんがいました(1CUC:約110円)。これが意外とおいしくって、お酒に弱い私ですらぐいぐいいけましたので、お酒好きな方はたくさん飲みたくなるかもしれません。クララさんとポーラさんは、ひとり6、7杯飲んでいらっしゃいました。
海の上があったり、バーがあったり、賑やかなビーチがお好きな方には向かないビーチですが、人がいなくて、静かで、とにかく何もしないでボーっとするのが好きな方には激しくお勧め。私が行ったキューバのビーチの中で、断トツNO.1に美しかったです。
それでは本日の投稿はこれにて終了。楽しみにしていた「ラス・パランダス」が来月に延期っていう残念な事態に陥ってしまいましたが、とりあえず、明日はクリスマスイブ。聞いた話によると、派手なイベントはないにしても、少しはクリスマスっぽく何かしらをやるとのこと。はっきり言って真偽不明ですが。詳細は明日おとどけします。
本日も、最後までお付き合いくださってありがとうございました。
Y-Tubeでレメディオスのクリスマス祭を見ました。驚きました。派手で危険な打ち上げ花火、One of a kindという感じです。残念でたまりませんね。日本も天皇が亡くなられた時は、同じようにいろんなイべントが中止や縮小されたのを思い出しました。
トリニダーの奥さんも知らなかったのかしら?ところで、ビーチまでの”謎の道”ですが、Key Westのようですね。かなり長いのでしょうか?