キューバ(22)レメディオスのクリスマスイブ.世界中から集まった情弱たちの宴
現在世界一周をしております私は、キューバのレメディオスという町に滞在しております。ここに来た目的は、毎年クリスマスイブに開催される、それはそれはビッグなフェスティバル「ラス・パランダス」だったわけですが、実は、2016年12月は、カストロさんが亡くなった翌月と言うこともあり、残念ながら延期となってしまいました。
【現在地】レメディオス(キューバ)
Remedios(Cuba)
【気温】30度(昼)
【天気】晴れ
【通貨】1CUC=約115円、1CUP=約4円
2016年のラスパランダスは延期となりました
「ラス・パランダス、今年は延期するってよ」
その悲報を昨日聞いた私は、超絶、落ち込みました。そんな重要変更事項をなんで誰も教えてくんないの!! 延期なら延期って言ってよー、なんて思うものの、インターネット環境があまりよろしくなく、旅をしていても様々な情報をスムーズに手に入れることができないこの国では、仕方のないことかもしれません。
「ラス・パランダス実行委員会」公式HPとか、そんなもんないですからねー。
おまけに、私はスペイン語はまったく堪能ではないですので、誰かが教えてくれたとしても理解できていなかったかも…。
いやでもさー、トリニダーのカサの人英語できたし、レメディオスのカサ予約した時点で分かってたんじゃないかなーなんて思わなくもないですが、「とにかくなんとかレメディオスまで行きたいの」と必死に訴える私に、とりあえず行かせてやろうと考えたのかもしれません。
あと、トリニダーおよびカヨ・サンタルシアはクリスマスではなくても昨日ご紹介したきれいなビーチ目当てにそれなりに観光客が訪れるのでしょうから、私もそのノリだと思ったのかもしれませんねぇ。
違うんです、ビーチもいいんですけど、やっぱラス・パランダス(Las Parrandas)なんです!!
どうしてもレメディオスにラス・パランダス(Las Parrandas)に参加したかったもろもろの詳細。
あーだこーだ脳内で反省してみても、とにかく、今現在私はレメディオスまで来ちゃってますからね。そして本日はクリスマスイブ。泣く子も黙る12月24日です。
昨日いっしょにビーチへ出かけた、隣のカサに滞在中のポーラさんクララさんといっしょに町の周囲をうろうろしてみることにします。
まずは、市場。
それなりに人もいてにぎわっております。
クリスマスなので、やはりチキンが人気のよう。
こちらの女性のキャリーカートがなんかもぞもぞ動いていると思ったら、
ニワトリ、そんな風に持ち運んじゃって大丈夫ですか。
近くの団地。
BICI TAXI(ビーシータクシー)。
お昼ごはん、ピザ。7CUP(約28円)。
店内もかわいかったです。
昨日、おとといとよりも確実に人が増えているのが分かるレメディオスの町。
夕方になり、思い出したように、ラス・パランダス用の何かを組み上げる作業再開。
3人でぼんやりこれを見上げながら話します。
「絶対に、ここにいる旅行者で、まだラスパランダス延期の悲報を知らない人は大勢いるよね」
「うん、いるね。私だって昨日まで知らなかったし」
「あのさ、キューバ旅行するのって大変だよね」
「うん…」
クリスマス・イブとはいえ、町の様子はいつもと同じ。
相変わらずのんびりしたキューバの日常風景が広がっています。
いつもと違うのは、すれ違う人々と交わす挨拶が、「オラ!! 」ではなく「Feliz navidad!! (メリークリスマス!! )」に変わったことくらい。
晩御飯は、さすがにクリスマス・イブなんでピザとかじゃないものを食べよう、ってことでこちらのレストランに入りました。
中央広場に面したレストランなのですが、2~3CUC(220円~330円)でセットが食べられますので価格はすごく良心的。
とてもおいしくて、なかなかのボリューム。おなかがいっぱいになりました。
ほかのレストランはもうちょっと料金が高めの完全旅行者向けでしたが、ここはローカルの方もちらほら見かけましたので、もっともリーズナブルな場所なんだと思います。場所はこちら。
噂では、例年通りの「ラス・パランダス」とまではいかなくても、夜何かしらの小規模なイベントはあるよ、なんて言われていましたが、あったのは、教会で行われるセレモニー。
クリスマス・イブに教会に行く習慣は私にはありませんので、この様子は初めて見ました。
確かにこれはこれで素敵な雰囲気でした。
教会の目の前には、悲し気にたたずむ、ラス・パランダス用のなにか。
町の中央広場には、地元の人、旅行者入り乱れてかなりたくさんの人であふれかえっておりました。
私含め、世界中から集まった情弱たち。
旅を始めて8か月。それなりにうまくいってきました。あんだけ交通も情報も少ないアフリカでも、基本的に行きたいところには行けたし、見たいものも見られた。
旅の神様がいたとしたら、私はその寵愛うけてんなー。
なんて。完全に調子乗ってたなー。ブログでも数日前に「ラス・パランダスの詳細はそのうちブログでお伝えしますから(ドヤァ)」なんつって言いましたけど、結局参加できないんじゃん。恥ずかしい。
キューバに来てから、あの、なんていうか、バイオリズム的なあれが全体的に低迷路線。
夜10時。イベント的な何かが始まる様子もなく、音楽を聴きながらお酒を飲めるレストランでは、キューバミュージックはおろか、あろうことかノリノリ大音量のエレクトリックなミュージックが流れ始め、少々げんなりした私は「眠いから帰るね」と、ひとり宿に戻ります。
ラス・パランダス延期の顛末
宿ではオーナーのオマラさんとその娘さんがテレビを見ていらっしゃるところでした。
明日はここをチェックアウトし、次の町に移動しますので、片言のスペイン語で「いろいろありがとうございました。ラス・パランダスに関しては非常に残念ですけど、レメディオスの町はとても好きです」とお伝えすると、オマラさんが言います。
「そうねー。今年は2週間も延期になってしまって。こんなの初めてのことなのよ…ごめんなさいね」
「いやいやオマラさんのせいではないですし。2週間かぁー、2週か、にしゅ、
え? にしゅうかん!!??! 」
あ…
私、まだキューバにいるわぁ。
キューバのことなんて何も知らずにとりあえず入国カードの有効期限30日まるまる滞在する予定で取った飛行機のチケット。私の出国日は1月12日です。もう無理だと思って、延期後の日程を確認していませんでしたが、今年(2017年)に限り「ラス・パランダス」の正式開催日は1月7日(土)だそうで。
「オマラさんっ!! 私、ラス・パランダス来れる!! いや、来る!! 戻ってくる!! 」
急にテンションアップした私を見てニコニコ笑うオマラさん&娘さん。
あ、これ社交辞令的なあれだと思ってる!!!
旅行中、立ち去る時によく言う「いつかまた絶対戻ってくるね! 次は旦那さん(あてはない)といっしょに来るから」なんていうお決まりの挨拶。
あんなんと一緒にしてもらっちゃ困る!!!
「え、いや、ちが、本当に戻ってくるの。だから部屋空けておいてください!! 1月7日が本番なんだったら、1月6日に来ます。で、2泊しますから!! 」
顔を見合わせて笑うオマラさんと娘さん。
冷やかしでこんなこと言わないってー!! 本当に来ますからー(涙目)と思うものの、いまいち通じてないっぽい。
というわけで、iPhoneとWifiカードを持って、先ほどまでいた中央広場までダッシュ。急いでViazulバスの公式サイトにアクセスし、
1月6日、サンタクララからレメディオスに来る1日に1本しかないバスを予約&お支払い。
予約確認メールを受信したことを確認し、宿に戻ります。
「オマラさん!! 今、バスのチケット買ってきました。ほら!! 」
iPhoneの画面を見せながら「私、本当にまたここに戻ってきますから、今回来た時と同じように、バスターミナルにビーシータクシーのおじさんに待っててくれるよう頼んでおいてください!! 」と必死で伝えます。
ここでようやく、「あぁ、この人、本気だ」とご理解いただけたようで、
「mayumi、本当にまた戻ってくるのー!! わかった、わかった、一番いい部屋を用意して待ってるから」と言ってくださいました。
やった!! 今度は確実に、ラス・パランダスに参加できる!!
ぼんやりと決めておいたこの後のキューバの旅のルートが全部ぐちゃぐちゃになっちゃうけど、それでもいいや。
とにかく、私は今から2週間後、1月6日に再びレメディオスに戻ってきます。変に引っ張っちゃって申し訳ないんですけど、イベントの詳細はそのときお伝えできますから、もうしばらくお待ちくださいね。それでは本日の投稿はこれにて終了。最後までお付き合いくださってありがとうございました。
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