ザンビア(2)ビクトリアの滝ルナレインボーのロマンチックさはもはや閲覧注意
昨日、ビクトリアの“滝”というよりむしろ“虹”をたっぷり堪能した私ですが、それに飽き足らず、本日は「虹」がメインの滝イベントに参加してまいりました。満月の夜にだけ見ることが可能な「ルナレインボー」。実は私は、わざわざここに予定を合わせて旅の日程を調整していたのです。
【現在地】リビングストン/ザンビア
Livingstone/Zambia
【天候】晴れ
【気温・湿度】30度・34%(昼)
【為替】1クヮチャ=約10円
ルナレインボーってなんですか?
このブログを読んでくださっている方は「ルナレインボー」というものをご存じでしょうか? ルナは月、そしてレインボーは言わずと知れた虹のこと。つまり、太陽ではなく、月の光によって生み出された虹。
日中の虹だってたいそう、美しいですが(昨日の投稿に詳細あり)、ビクトリアの滝では、この「ルナレインボー」も楽しめることで有名なのです。この投稿の最後に詳細を書きますが、このイベントが実施されるのは、月がもっとも明るく輝く満月のタイミングのみ。
正確にいうと、満月の前日と翌日もありますので、1ヵ月に3日だけ、夜間も滝のゲートがオープンします。雨天の場合は中止。しかも、水量の多いシーズンのみ見られるということもあり、
実はものすごくレアなイベント。
現在世界一周をしている私ですが、このルナレインボーは絶対に見てみたいと思い、旅のルートを調整し、ルナレインボーに合わせてザンビアを訪れているのです。
日本ではなかなか詳しい情報が得られず、とりあえず満月の日にちだけ調べてやってまいったわけですが、大丈夫でした。ちゃんとルナレインボーを見られました。
月に3日だけの特別なイベント
ビクトリアの滝(ザンビア側)のゲートが開いている時間は、通常夕方18:00まで。しかし、満月の前日・当日・翌日の3日のみ夜間もゲートを開放します。開放しますといっても、通常の入場料20USDとは別に、ルナレインボーのための夜間入場料は同じく20USDかかります。
開始時間がはっきり決められているわけではないのですが、だいたい18:30ごろから人が集まりはじめ、お気に入りの場所を探したり、まわりの人とおしゃべりしたり、ゆるゆると過ごします。
そして、日が沈み、月が昇ってくると現れるのがルナレインボー。
私は18:30にゲストハウスを出発し、18:45ごろ滝に到着。昼間とはうってかわって真っ暗で人もそんなに多くはないのですが、響き渡る滝の音にまじって人々の話し声が聞こえてきます。
「たしか、月も太陽と同じように東から登って西に沈むんだったよなあ」
記憶のかなたに葬り去られていた理科(地学? )の知識。ということは、昨日の昼間、虹がきれいに見えた場所に行けば、きっと月が作る虹もきれいに見えるはず。
ということで向かったのは、昨日のベストショット撮影現場。写真はこちらです。
すると、早くも姿を現した夜の虹。やっぱり!!!
人込みをするするとすり抜けて一番前に出てみると、
しっかりと見えました!! ルナレインボー。
思った以上にくっきりはっきりしている。上の写真はシャッタースピードを遅くしてやや明るめにしておりますが、実際の目で見た感じはこちらのほうが近いですね。
で、写真ですと、なんだかいまいちパッとしないんですが、これ生で見ると全然違うんですよ。
暗闇にふわーっと浮かび上がる虹の幻想的な雰囲気といったら!!
昼間の虹とは全く違い、なんというか、神秘的。
生まれてこの方、夜の虹なんて見たことがありませんから、このロマンチックな虹にハートを撃ち抜かれてしまいました。これはわざわざ予定合わせてくる価値合ったと思います。ルートについて検討していた4か月くらい前の自分を褒めたい。
夜の滝、あっという間の3時間
前日に、気持ち悪いぐらい滝周辺を徘徊しましたので、ビクトリアの滝(リビングストン/ザンビア側)の地図は完全に頭の中に入っております。
きれいに虹が見えそうなビューポイントを巡回して、ひたすら虹を探し回ること3時間。様々なポジションからルナレインボーを観賞することに成功。
今日一のベストショットがこちら。
ルナレインボーと滝、そして星。「虹と星」の組み合わせって、すごくファンシーな感じです。ぜひ、スマホやPCのデスクトップ画像にどうぞー。
最後に、これ、言うか言うまいかちょっと悩みましたが、私は今後行かれる方々のために、よりためになる情報を残したい。自らのMP(メンタルポイント)を削るような気持ちですが、やはり、言っておこうと思います。
あのー、
ルナレインボー、誰かこう、美しさとか感動とかそういったものを共感できる人と訪れるのを強く推奨します。
できれば大切な人と。
つまりハネムーン、とか。
ひとりだとつまらない、とかそういう意味ではないのです。一人でも見ても二人で見ても、ルナレインボーの美しさは変わりません。でもこの「神秘的な雰囲気」と「特別な時間」は誰かと共有する類のものという気がしてならないのです。
ビクトリアの滝がもつ荘厳さに、夜の虹の神秘的なエッセンスと、限られたタイミングでしか見られない限定感がプラスされた、
特別な夜=ルナレインボー。
いやーこれは盲点でした。世界三大瀑布とか言われると、なんか、荒々しくて力強いイメージだったんですよ。ところがまさか、
“滝”と“ロマンチック”が結びつく
とは思いませんでした。
星と、虹と、滝。ロマンチックすぎて閲覧注意レベル。
このルナレインボーがもっともきれいに見られるのは、最も水量が多い6月だそうです。6月と言えばあれじゃないですか? 聞くところによると、ジューンブライドとかいうタイミング。
ぜひここで結婚式。そして満月に合わせてザンビアへ飛べばちょうどよいと思うのです。
で、ついでに、先日私も訪問したボツワナのチョベサファリロッジ(四つ星ホテル)に滞在してチョベ国立公園の豪華ディナークルーズでアフリカっぽさも堪能。あ、もちろんリーズナブルなキャンプサイト泊ではなく、広めのバンガローなり豪華スウィートなりに泊まってください。
やれイノシシが出る、鹿が出る、テント最高! 野生最高! とか言ってる場合じゃないですから。
優雅なビーチリゾートや、洗練されたヨーロッパ、手ごろなアジアもいいですが、
今の私ならアフリカに一票。
旅行関係者でもザンビア関係者でもないですが、一生忘れられない思い出になることうけあいです。
本日の投稿は以上です。最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
ビクトリアの滝のルナレインボー(リビングストン/ザンビア側)
インターネットにてなかなか詳しい情報を見つけられないのは、開催が流動的だから。季節、水量、当日の天気などによって開催可否が決まりますので、絶対この日なら見られるという日にちが確定できないのです。
リビングストンの宿のスタッフさん、タクシードライバーさん×2人に聞いた情報を記載しますのでぜひお役立てください。
【メカニズム】
夜、月の光によって作られる虹が、滝の水煙&水面をスクリーンにしてくっきりと浮かび上がる現象。よって、「月が明るいこと(満月+晴天)」「滝の水量が多いこと」が開催条件。
【見られる時期】
通常であれば、毎年3月から7月。
滝の水量が多いこの5ヶ月で、「満月」の前日、当日、翌日の3日間のみ。だいたい月に1度満月のタイミングがおとずれます。
しかし、2016年は3月と4月の水量が少なく、ルナレインボーは実施されなかったそうです。よって、5月・6月・7月の3ヶ月のみ実施。このように、水量が少ないと見られない場合もありますのでご注意ください。
★もっともきれいに見られるのは6月。そして5月、7月もきれい。とのことです。私が行ったのは2016年6月の満月当日で、確かにものすごく美しいルナレインボーを見ることができました。
【ルナレインボー時入場料】
20USD
【開催時間】
だいたい18:30~22:30くらい
【当日の流れ】
通常のビクトリアの滝の営業時間は18:00まで。一旦そこで営業終了し、ルナレインボータイムに切り替わります。
ルナレインボー時の夜の入場料は、昼間と同額20USD。同じ日に昼も夜も行く場合でも、各20USDずつ支払う必要があります。
18:30ごろから人々が集まりはじめ、各自好きな場所で滝を観賞。夜は行けないエリアなどはなく昼間と同様に各ビューポイントから滝を見られます。
21:00ごろからみなさん帰りはじめ、22:00ごろにはほとんど人がいなくなります。そしてだいたい22:30ごろ終了。ゲートが閉められます。
【ポイント】
昼間のAMに虹がきれいに見られた場所と、この時間のルナレインボーの位置はほぼ同じだと思います。太陽も月も東から出て西に移動しますよね、たしか…。
できれば、先に昼間の滝の観光を済ませ、虹のポジションチェックをしておくとよいでしょう。
月がとても明るいとはいえ、夜ですので、写真はオートや通常撮影モードだと暗い写真になってしまうと思います。そのため、シャッタースピードを遅くしたりする必要がありますので、三脚必須。でないと写真がぶれたり暗すぎたり、なかなかきれいに撮れません。
滝周辺、夜は真っ暗ですので、ライトをご持参ください。
観光地でたくさん人がいるとはいえ、「夜」ということをお忘れなく。
女性一人での行動はつつしんで。
と言いつつ、そうせざるを得ない場合もありますよね。ありました。
そういうときは、滝へ向かうタクシーをホテルスタッフの知っているドライーにお願いする。そして、自分が帰る時間を伝えておいて、滝のゲートの外で待っていてもらい同じタクシーに乗って帰る、とか。できる限り安全への配慮を。基本に忠実に。
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