ボツワナ(3)盛りだくさんのゲームドライブ@チョベからのザンビア
現在、アフリカ大陸を旅しております私は、ザンビアのリビングストンという町にやってきました。本日の朝までは、ボツワナのカサネという町におりまして、サクッと朝サファリを堪能し、またもや移動を開始。その模様をお届けします。
【現在地】リビングストン(ザンビア)
Livingstone(Zambia)
【天候】晴れ
【気温・湿度】32度・29%(昼)
【為替】1クヮチャ=約10円
チョベ国立公園のゲームドライブ体験
昨日は、夕方のボートサファリを堪能し、それに飽き足らず、本日は早朝からチョベ国立公園の「ゲームドライブ」というやつに参加しました。
朝と夜では見られる動物が違うらしいですし、同じ動物でも、活動している様子が変わるそう。これは期待が持てますね。
朝5:45、ホテルのエントランス前に集合です。私が到着したのは、一番最後だったようで、ドライバーさんの隣の助手席をあてがわれました。
「これはラッキー!! 一番よく見えるじゃん」
と内心ほくそえんでいたのですが、実のところ、進行方向右手(ドライバーさん側)のほうがどちらかというといろいろ見やすいかと思います。
私たちのコースは「リバールート」というルートで、チョベ川に沿ってドライブをしていく道程でしたが、ドライバーさん側が川に近いので、水場を求めてやってきた動物を見つけやすいかと。ほかにどんなルートがあるのか存じ上げませんが、リバールートの場合は、ぜひ進行方向左(助手席側)ではなく右(ドライバーさん側)に座ってください。
朝日に照らされたザンベジ川を横目に車を走らせていると、いきなりドライバーさんが叫びます。
「ワォ、ライオン!! 」
まじか!!
チョベ国立公園にどんな動物が生息しているのか下調べをしていなかった私は、まさかライオンが見られるとは思っておりませんでした。
いきなりライオン見られるの!?
と思いきやかなり距離がありました。見えたっちゃ見えましたけど、ちいさーーーくですね。サッと横切ったところ。
真ん中らへんにメスライオンの横顔が。
こうしていいスタートを切ったゲームドライブ。続いてはコヨーテ。
そして大量のヒポ!! カバさんですね。
朝早いので、カバもおおあくびです。
並んで水を飲みに来たバッファローたち。
昨日夕方のボートクルーズで見たバッファローは非常に気怠い感じでしたが、朝はわりと強いようで、積極的に動いておりました。どんどん出てくる動物たちに、私のサファリボルテージもアップ!!
とここで、
あ…
ぞ、ぞうの、子供の、
骨。
足に病気があった象がここで歩けなくなり、ライオンに食べられた跡だそうです。
急に弱肉強食という自然界の掟を目の前に突きつけられて絶句。こういう状態の動物の姿は、けっして動物園で目にすることはありません。しかしこれこそが自然の姿であり、これもある意味サファリの醍醐味。
若干テンションが下がりかけたところで、このサプライズ!
なんとキリンです!!
ドライバーさんも非常にめずらしいとおっしゃっていました。チョベすごいね、なんでもいるじゃん。
こうしてゲームドライブも終盤に。ここで休憩をはさみます。
ドライバーさんが用意してくれていたコーヒー&紅茶。そしてラスクをいただき一息つきます。
サファリゾーンのど真ん中でブレイクタイムとは、なんて贅沢。
トイレはいわゆる「ブッシュトイレ(青空トイレ)」でございます。「後ろに注意してね、なにか動物が来るかもしれないから」なんていう冗談が、冗談に聞こえなーい。
ブレイクの後は、スタート地点へとUターン。このあと、インパラの群れに遭遇し、
大きくて立派な角を持つオスのインパラと目が合いました。
インパラといえば、“サバンナでライオンとかヒョウとかチーターとかに追いかけられて食べらてしまう動物の代表格”みたいなイメージしかありませんでしたが、近くで見ると、その毛並みの美しさや凛々しい立ち姿に見とれてしまいました。インパラ、かっこいいじゃん。
そして、遠くの方に象さん発見!!
昨日は大量に私たちの前に姿を現してくれましたが、本日は2頭のみでした。ドライバーさんが言うには、これから、山を下りてきて水辺へと移動するところなんだとか。
ゴールまであとわずか。楽しい楽しいサファリが終わっちゃうーというタイミングで、最後に姿を見せてくれたのが、クードゥーという動物。これもなかなかレアらしいです。
ヤギのようなシカのようなスマートな体型に、存在感たっぷりのねじれたツノが特徴的。高い山の上から我々を見下ろす堂々とした風格は『もののけ姫』に出てくるヤックルに似ているような気もするのですが、やっぱ違うんだよなー。角がなー。
こうして約3時間にわたるゲームドライブが終了しました。
サファリ経験者あるあるについて
昨日今日と、サファリでたくさんの動物を見てきましたが、最後、ボーダーに行くまでの道路の脇でも、2か所ほど象さんの群れに遭遇しました。こんなにも簡単に象に出会えるなんて、とんでもない環境です。日本でこんな場面に遭遇することはまずありえませんもんね。
わずか3日間でしたが、野性味あふれるボツワナで、非常にエキサイティングな経験をすることができました。
動物園で見る動物も興味深いのですが、自然体の動物たちを見るのはそれとはまったく違うんですね。しかも、見られる動物の種類も数も場所も毎日違うというドキドキワクワクな感じがまたいい。動物さんたちの世界にひとときおじゃまさせていただくという感覚は、少しダイビングと似ています。
サファリ体験以来、ちょっとした木の茂みや物陰から、
ひょっとしたら何かしらの動物が出てくるんじゃないか
と思ってしまう自分がいます。これ「サファリ経験者あるある」なんじゃないですかね。こうして朝っぱらから動物三昧のゲームドライブを満喫した私は、素敵な四つ星ホテルのキャンプサイトを後にし、ザンビアへとやってまいりました。
【チョベサファリロッジおすすめサファリ】
ゲームドライブ(朝):265プラ(約2,800円くらい)
公園入場料:70プラ(約750円くらい)
6:00~9:00(集合5:45)
●アドバイス
私は、昨日の夕方にボートクルーズのサファリをやって、本日の朝ゲームドライブをやりましたので、2日分の公園入場料を払いました。もし節約をする場合、同じ日に参加すれば、公園入場料は1日分ですみますので、ご予定を調整されるとよいでしょう。
■チョベサファリロッジからリビングストンへの行き方
最初に謝らせていただきます。ごめんなさい、ここ、正確な情報を残せません。実は、ボツワナの出国手続きを終了し、ザンビアへと渡るボートの上で、JICAでザンビアに派遣されている日本の方々とお会いしました。
彼らの目的地も私と同じザンビアのリビングストンでして、なんといっしょにタクシーをシェアさせていただくことになったのです。
過去にこのルートを通られた方の情報ですと、ザンビア側に着いてからは、乗り合いバスに乗ってリビングストン近郊まで行き、そこからタクシーに乗り換え宿まで行く、という方法が多かったです。
しかし、私は、ザンビア側に到着してすぐタクシーに乗りそのままリビングストンにある「リビングストン バックパッカーズ」という現在の宿まで来てしまいました。
さらにさらに、心優しいみなさまの「タクシー代、いいですよ」というお言葉に甘えさせていただき、
無賃乗車ときたもんだ。
いやいやいやいや、ちゃんと「払います」って言ったんですよ。3回くらいは言った。お財布もちゃんと出したし、払う気満々ではあったんです。しかし、ATMでお金おろしたてで、細かいお金を持ち合わせていなかったんですよ。
そうしたら、JICAさんのうちのおひとりが、「僕も昔バックパッカーやってたことがあるんですよ。そのときいろんな人に助けられたんで」って…。なんと優しいお言葉。こんなことしてるから
「女性バックパッカーは何かと得してる」
とか言われるんですよ。ほんとにね、返す言葉もございません。いただいたご好意を、ありがたく受け取らせていただきました。
JICAの活動で働いていらっしゃるみなさまは、ふらふらと遊び歩いている私よりよっぽど大変なはずなのに、甘えてしまってすみません!!!
ボツワナのチョベサファリロッジを出発したのが11:00。今いるゲストハウスに到着したのが13:00。わずか2時間ほどで、国境をまたいで移動してまいりました。こうしてたどり着いたリビングストン。ここは言わずと知れたビクトリアの滝(ザンビア側)の起点となる町です。
明日は、いよいよ、アフリカ大陸のハイライトの一つ、ビクトリアの滝観光に行ってまいります。本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
■リビングストン(ザンビア)でおすすめのゲストハウス・安宿
リビングストン・バックパッカーズ(Livingstone Backpackers)
住所:559 Mokambo Road Livingstone Zambia
宿泊日:2016年6月19日~20日
部屋の種類:ドミトリー4人部屋
金額:14ドル/泊
【設備】
- Wifi:レセプション周辺でのみ使用可能。
- シャワー:共同。敷地内にたくさんある。お湯が出る。
- トイレ:共同。
【個人的な感想】
なんかいまどきの感じのバックパッカー宿。中庭にプールがあってみなさん泳いでいたり、ビーチパラソルで寝ていたり。
そっち側はあまり落ちつかないので、はしっこの、建物の陰にかくれた場所に絶好のスペースを見つけました。
後ろのオレンジの建物が、にぎやかエリアからのすべてを遮ってくれる絶好のポジション。近くに電源がなく、Wifiの電波ギリギリですけど、なかなかいい感じです。ドミトリー6人部屋だと12USD。キャンプサイト利用は7USD。
ドミトリーも清潔です。
シャワーとトイレも普通に清潔ですしお湯も出ますので、快適に過ごせます。夜は蚊が多いので注意が必要。ぜったいこれのせいだと思う。
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