ボツワナ(1)ナミビアからボツワナへの行き方と野生動物との初対面
現在世界一周的なことをしております私は、アフリカを旅行中。約2週間滞在したナミビアを離れ、北へと移動してまいりました。本日はその移動の様子と、新たな目的地でのひとコマをご紹介いたします。
【現在地】カサネ(ボツワナ)
Kasane(Botswana)
【天候】晴れ
【気温・湿度】17度・45%(朝)、32度・30%(昼)
【為替】1プラ=約10円
私がとった謎のルートについて
私がとったルートはけっして効率がよいとは言えません。アフリカ北上パターンの旅人さんの参考になるかもしれないし、ならないかもしれませんが、詳細を記入いたします。この地域を旅行するご予定のない方は、意味不明だと思いますので、まるごと飛ばしてください。
私のルートはこんな感じを想定しております。
今、ボツワナのチョベ国立公園というところまで来ております。このあと、ビクトリアの滝へ行くわけですが、その前に「ちょっとサファリ寄ってく? 」的な感じです。しかし、
このエリアの4か国の絶妙な配置に苦戦。
上の図を見ていただくと、旅の玄人の方はすぐお気づきになると思います。
「ザンビア、1回分無駄じゃね!? 」
1回入国して何もせず抜ける。そしてまた入国。
どうせジンバブエに抜けるなら、先にザンビア側のビクトリアフォールズ行って、その後ボツワナのチョベ行って、そのあとジンバブエに入れば、ザンビアのビザはシングルで済みました。
まあでも、この辺の国の移動って、私の脳みそにとってはけっこう「ルート選定ハードモード」でして。ビザのありなしとか。やれダブルだシングルだとか。あとヒッチハイクが必要とかなんとか。
私もだんだん考えるのがめんどくさくなってきまして。一番めんどくさくないであろう方法を検討した結果、なんやかんやでこのルートになっておりますので、その辺はスルーしてください。ザンビアのビザはダブルを取得しております。
【移動のハイライト】
06:30
スワコップムント(ナミビア)出発
滞在していたゲストハウスで「ウェルウィッチアシャトル」にピックアップしてもらう。
シャトルバスの便利さはこちらの投稿で書きました。ウィントフーク~スワコップムント片道260ナミビアドル(約1,820円)。この2都市間を移動される方はぜひおすすめです。
11:00
ウィントフック(ナミビア)到着
インターケープのオフィス前で「ウェルウィッチアシャトル」から降ろしてもらう。
13:00
インターケープのオフィスから「夜行バス」出発。
リビングストン/ザンビアまでのチケット購入690ナミビアドル(約4,830円)
翌6:00
ナミビア側のイミグレ到着、出国手続き
徒歩でザンビア側のイミグレ到着、入国手続き
祝・ザンビア入国
入国手続きをする建物の手前に、「メディカルチェック」的なテントがありますので、そこで問診をうけてください。(ヘルスデスク? )
プラスチックの銃みたいなやつで体温を計測されて、問題なければ、このような手作り感溢れるカードをもらえます。
このカードとパスポートをイミグレの人に提出して、ザンビアビザ発行となります。
翌8:20(翌9:20※時差1時間)
ザンビア側イミグレを出発
翌12:00
カズングラ(ザンビア)に続くT字路でインターケープの夜行バス下車
はいここポイントです。
地図でいうと、このT字路。
ここでわがまま言ってバスから降ろしてもらいましょう。このような場所です。
まっすぐ行くと、ザンビアの「リビングストン」へ。右に曲がるとボツワナと接するボーダーがある、ザンビアの「カズングラ」へと続く道。
右折した直後に見える光景。
はい。げんなりしますね。
ここからカズングラのボーダーまでの距離、約3km。この旅で、
荷物の重さと歩行可能距離は、きれーに反比例するんだぞ。
ということを身をもって学びました。がんばって歩きましょう。
徒歩1時間。
翌13:00
ザンビア側イミグレ到着、出国手続き。
ザンビア約5時間ほどの滞在おつかれさまでした。
翌13:15
ボート的な乗り物で川を渡る
ボツワナ~ザンビア間を常に行ったり来たりしておりますので、そんなに待つことはないです。2クワチャ(ザンビアのお金約30円くらい)もしくは4プラ(ボツワナのお金約30円~40円くらい)。
ボート的な乗り物を降りると、アルミだか鉄だかのギラギラしたトタンの壁に沿って歩きます。
翌13:30
ボツワナ側イミグレ到着、入国手続き
祝・ボツワナ入国
手続き終了後、靴の裏を消毒します。
どの程度の効果が見込まれるのでしょうか。
ゲートを出ると、数台のタクシーが停まっていますので、それに乗ってホテルへGO。
翌13:50
ボツワナイミグレ付近からタクシー乗車
カサネの町近辺であれば30プラ(ボツワナのお金約300円くらい)※要交渉
翌14:00
目的地「チョベサファリロッジ」到着。
この方法ですと、ヒッチハイクとか必要ありませんし、迷うことなく移動できると思います。でもザンビアのビザ代が多めにかかります。
ザンビアビザ代(2016年6月現在):シングル50ドル、ダブル30ドル
長時間の移動はわりと好きなほう
こうして約31時間かけてボツワナまでやってきました。
長時間、長距離の移動について、もしかしたら「大変だなー」と思われる方がいらっしゃるかもしれませんが、実のところ私は長時間の移動はけっこう好きです。乗り換えが多いと、少しめんどうだなあと感じることはありますが、それでも移動中の時間が好き。
長時間乗るバスや電車はとくにいいですね。
いくらぎゅうぎゅうの車内でも、いくらボロボロの車体でもそれは変わりません。窓の外を流れてゆく見慣れぬ景色を眺めながら、勝手にどこかに運ばれてゆく感じがたまらなくドキドキします。
そして、次の目的地に到着し降車するまでの間は、少なくとも、自分の居場所と安全がほぼ確約されていて、黙ってじっと座っていれば大丈夫という安心感。
目的地に着いてしまうと、たくさん人が集まって来たり、どうしていいかわからなくて右往左往したり、さらなる目的地に向けて移動を開始したり、何かとあわただしくなることがわかっています。
知らない場所に立つということは、それはそれで刺激的ではあるのですが、その前にひととき心落ち着く時間を提供してくれ、気持ちの切り替えもできる長距離移動。この時間は、私にとって必要不可欠なのかもしれません。
お噂はかねがね! チョベサファリロッジでキャンプ
このあたりを旅行なさるバックパッカーさんの間で有名な「チョベサファリロッジでのテント泊」。そしてコスパの良さは異常だとまで言われる「チョベ国立公園でのサファリ体験」。
実は、当初私はここへ行くつもりがありませんでした。動物にそこまで興味ないんだよねーと。そしてテント持ってないしねーと。
チョベサファリロッジというのは、なんと四つ星ホテル。本来お金に余裕のある方々が利用なさる高級ラグジュアリーホテルです。貧しい私ごときが泊まれるような場所ではありません。
しかし、このホテルの素晴らしいところは、テントサイトを併設していること。
マイテント持参という条件下でのみ、貧困にあえぐバックパッカーにもその門戸が開かれるのです。
というわけで、テントを持たない私には縁のない場所だと思っておりました。ところが先日思いもよらない形で「旅するテント」という素敵装備を手に入れまして、
「だったらチョベ行っとく? 」とこのような流れになったのです。
「旅するテント」についての詳細はこちら。
アフリカを南下してこられた大学生バックパッカーさんから受け継いだテントは、もらった翌日から大活躍しておりまして、テント生活が楽しくてしょうがない今日この頃。
というわけでチョベサファリロッジに到着後さっそくテントを設営し
えぇぇえいきないり出たー!!
テントを設営しようと思っていたその場所に、バンビみたいな鹿が現れました。
うれしさのあまり手に持っていた荷物を全部地面に落とし、
「うわぁぁああ」
と奇声をあげたものですから、案内してくれたホテルの人が
「大丈夫だから、怖くないから、襲ってこないから」と私をなだめたぐらいです。冷静さを取り戻しテントを設営。
実はここ「チョベサファリロッジ」のキャンプサイトは、野生の動物と自然に触れあえることでも有名。ほんとかなーなんて思っていましたが、これは本当でした。
テントの設営が終わると、ちょっとキャンプサイト内をうろうろしてみます。するとまた発見!!
いぼいのしし? ちゃんと観たことはないのですが、たぶん『ライオンキング』に出てくるやつだと思います。このあたりにはたくさんいます。
その後ろに見える小さな生き物はマングース。こちらもたくさんいるのですが、人が近付くとすぐ逃げてしまいます。
いぼいのししは逃げません。それどころか、人のすぐ近くでゆうゆうとお昼寝。
和みます。
キャンプサイトのすぐ近くの道路にはバブーンと呼ばれる猿がいました。
バブーンは、ときどき宿泊者の食べ物を奪っていくと聞きます。注意しておかなければ。こんなワイルドな場所にテント泊できるなんて、気分が上がります!! 自分自身、動物にあまり興味がないと思っていましたが、実はすごくあったようですね。
ちなみに、このあたりは蚊もけっこうワイルドなようで、洋服の上からでもガンガン攻撃してきますので、みなさまお気をつけて。
夜になり、人間たちが寝静まったころ(深夜2時ごろ)、好奇心でキャンプサイト内を徘徊してみましたところ、何の動物か全くわからない鳴き声が響き渡っておりました。しかも複数種。
それから、テントの前にお菓子を置いて寝たのですが、朝起きるとなくなっていました。何の動物が来ていたのか、その姿を見ることはできませんでしたが、
いるんでしょうね、何か。
キャンプサイト、おもしろいところです。
明日は人生初のサファリ体験に挑戦します。人生初と言いましたが、富士サファリパークとかは行ったことがあります。それでは本日も最後までお読みくださり、ありがとうございました。
■チョベ国立公園のおすすめホテル、キャンプサイト
チョベサファリロッジ(Chobe Safari Lodge)
宿泊日:2016年6月18日~19日
部屋の種類:キャンプサイト※自前のテント
金額:85プラ(約950円)/泊
【設備】
Wifi:レセプション周辺とメインの建物周辺でのみ使用可能。
シャワー、トイレ:共同。テントサイトのすぐ近くにある。
【個人的な感想】
四つ星ホテルだけあってとても清潔です。スタッフさんの接客もとても丁寧で気持ちよく過ごせました。野生の動物が至る所に現れてすごく楽しいです。動物とか虫が苦手な方は、ちと厳しいかもしれません。
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