toggle
2016-08-08

タンザニア(2)ムベヤからアルーシャ。いたって順調な24時間バス移動

ムベヤからアルーシャ

世界一周的なやつをやっている私は、現在、アフリカを北上しております。滞在しているのはタンザニア。ここでの目的はとりあえず「サファリ」。というわけで、サファリツアーの起点となる町「アルーシャ」へと向かうバスに乗り込んでおります。

【現在地】ムベヤ(タンザニア)

Mbeya(Tanzania)

【気温】24度(昼)

【天気】晴れ

【通貨】10タンザニアシリング=約5円

ムベヤからアルーシャへ。24時間のバス旅に出発!!

ムベヤからアルーシャまでの直行バスは「NEW FORCE ENTERPRISES LIMITED」というバス会社を使いました。料金は、56,000シリング(約2,800円)。所要は約24時間と言われています。前日までに予約をしたほうがよいそうです。

朝、5:30バスターミナル集合。ターミナルは早速稼働していて、たくさんの人とたくさんのバスで溢れています。

前もって買っておいたチケットを取り出すと、男の人が近づいてきて「どこに行くんだ、どこのバスだ」と聞いて、私のバッグを持とうとします。

どうせ勝手に案内してチップよこせとか言うんでしょと思って「いいから、自分で行けるから」と言うと、「俺はお前を助けたいだけだ。何も要求しないから安心していい」とのこと。

じゃあいっかと思ってそのままついて行きますが、バスまでは数メートル。別に迷うような場所ではありませんでした。

バスに着くと「お礼にコーヒーとかティーとかおごれ」と案の定言われましたので

「何も要求しないっていったじゃん」と言うと、「これがタンザニアのカルチャーだ。お前は理解してない」と言い返してきます。

「あ、そうなんだ。そんなことしてる人どこにもいないけど。何も要求しないって言ったんだから、その言葉どおりに受け取った。それが私のカルチャーでして、ティーもコーヒーもおごりません」

そう言うと「お前は間違ってる」と捨て台詞を残して去って行きました。

男性バックパッカーさんはこのパターンあまりないんですかね? 荷物のでっかい私は毎回これでめんどくさい思いをしています。いくらでかくて重くても自分の荷物くらい自分で持てるのに。

大きな荷物をバスの荷物入れに入れ、時間が少しあったので、路上で朝ごはん。

ムベヤ_バス

アフリカでよく見かける、丸くて甘くないドーナツと温かいコーヒーを買いました。ドーナツは食べ慣れた味でしたが、コーヒーは、かなりどろっとしていて固形な感じ。すごくドロドロで、なんだろうと思ってよく味わってみると、

生姜だ!! すごくおいしい!!

コーヒーって言って買ったけど、コーヒー感はないなあ。もしかしたらただのホット生姜ドリンク? ちょっとよくわかりませんが、路上で売られているということは、これきっとタンザニアの朝の定番なんだろうなあ。毎日飲みたいくらい気に入りました。暗くて写真撮れなかったので、ぜひ次の機会にー。

少し肌寒いムベヤの朝にぴったりの生姜な飲み物を飲むと、体がポカポカあったまります。ただし、激熱なので、猫舌の私はなかなか飲むのに苦労しました。バスに遅れてはならないと、一生懸命飲み干しバスに戻ります。

バスに乗り込み自分の席を探して行くと、前から3列目の窓側、私の座席番号「9」に別の女性が座っています。

いつもであれば、黙って通路側「10」に座るのですが、今の私は、バスの座席に関してかなりナーバスになっていますので、何が何でも「9」に座りたい。(詳細はこちら)

ムベヤ_バス

「すいませーん。ここ私の席なんですけどー。ここ9ですよね? 」

女性はスワヒリ語でわあわあと言い返してきました。全くなんて言ってるかわかりませんが、そんなこと知りません。とにかく、今彼女が座っているのは9という番号が割り振られた席。そして、そこに座る権利があるのは他の誰でもなく座席番号「9」を与えられた私なのです。

ムベヤ_バス

揺らぐことのない事実を前にして、いったい何を仰ってるか知りませんが、ここは絶対に引かない。

数分間、英語ときどき日本語vsスワヒリ語でのちょっとしたバトルが繰り広げられましたが、なかなか席を立つ気配のない女性。

そこへ登場したのが、座席番号10の男の子。状況を理解した彼が女性にスワヒリ語で何か言ってくれ、ついに女性は席を立ち、すごくイヤイヤな感じで後方に歩いて行きました。

座席番号10の男の子は、英語は全然のようですが、片言の英語で「座っていいよ」と言ってくれ、一安心。

隣の席の男の子は、ラスタなポロシャツを粋に着こなしています。

ラスタな彼

それとチェックの肌触りの良さそうなストールを巻いていて、これがまたいい感じ。このストールは、タンザニアに入ってから巻いている人をたくさん見かけるので、おそらく民族衣装的なやつだと思います。これ、私も欲しいなあ…。

6:00 なんと定刻発車

走り出してしばらくすると、朝日が昇ってまいりました。

タンザニア

9:45 初めてのトイレ休憩

トイレは、初めての、地面に穴を掘っただけタイプに。仕切りの壁あり、しかしドアなしというパターンです。

個室は狭いので、お尻を後ろに向けて入室。顔が入り口側。前を横切る女性と目があう。

女性トイレ全体が、離れた場所にあり壁で囲まれていますので、外から丸見えというわけではありません。よかった。

売店があったので、ビスケットを買っていると、すごい勢いで出発を知らせるバスのクラクションが鳴らされます。停車時間がものすごく短い。これがタンザニアスタイルでしょうか…。

ビスケットとお金のやりとりをし、バスに戻ると、バスちょっと動き出してんじゃん

あっぶねぇぇぇ

隣の席の男の子(ラスタなポロシャツ)が、ドライバーを引き止めてくださっていたようで、なんとか間に合いました。

バスに戻ると、な、なんということでしょう…

乗客ひとりひとりにお菓子とジュースが配布されます。

タンザニア

ジュースは、数種類から好きなのを選んでいいよと言われ、よくわからなかったので、隣のラスタな彼と同じものを選んだら、これが、ジンジャエールで、甘さ控えめジンジャー強め。おいしい。コカコーラ社の商品です。タンザニアのバスすごい。サ、サービスが行き届いています。

山が多く標高も高めのタンザニア。途中の景色はこんな感じ。

タンザニア

途中、隣の席のラスタな彼が、サルがいるよと起こしてくれました。

タンザニア

14:00 サービスエリア的なところで休憩。

トイレ、テイクアウト屋さん、食堂も数件あります。

【私の優先順位】

  1. トイレ
  2. 喫煙
  3. ランチ(メイン)
  4. ランチ(デザートのフルーツ)
  5. お土産

タンザニアのバスの停車時間が恐ろしく短いことを学んだ私は、食堂で食べている余裕はないと判断。

これ正解。

ランチ(メイン)を購入したところで時間切れ。隣の席のラスタな彼が「ほらもう出発するよ」と声をかけに来てくれ、あわてて車内で食べる何か丸い食べ物1個と、サモサ2個を購入。3,000タンザニアシリング(約150円)。

タンザニア

車内に戻ると、なんということでしょう(再)。1人一本、お水が配布されました。バスの評価に対するハードルがものすごく下がっている今、水のサービスすらありがたい。

車内では、ストーリーが崩壊した人間と地球外生命体との交流を描いた映画を観てたまに吹いたりしながら、リラックスして過ごせました。

ふっつーのバス旅をこれほどありがたいと感じたことは、マジで今までありませんでした。「あたりまえ」が実はとても恵まれたことなんだなあと気づかせてくれたマラウィバスの経験に感謝しなくてはいけませんね(棒読み)。

そのあと停車した村で、バスの車窓からオレンジを購入。

タンザニア

2個で500シリング(約25円)。タンザニアのオレンジは、固めで皮を剥きづらいので、皮をむいてカットして売られています。お味はやや酸味が強く爽やかでみずみずしい感じ。おいしいです。マラウィではあまりフルーツにお目にかかれなかったので、タンザニアに入ってたくさんフルーツ食べられそうでうれしいなあ。

昨日とは打って変わってスムーズなバスの旅。安心して爆睡していると、15:30ごろ隣の席のラスタな彼に再び起こされます。

もう猿はいいんだけどなあ、と思いながらも指差す方を見ると、

なんと、キリン!!

バスのスピードが速すぎて写真を撮ることができませんでしたが、道の横の茂みにふつーにキリンがいた。

しばらく車窓を眺めていると、次に現れたのはインパラの群れ。すごくたくさんいます。

それからシマウマ!!

まだサファリに着いていないのに、タンザニアではふつーに珍しい動物が見られることにびっくりしました。

18:30 Msolwa fuel stationという場所でバスの乗り換え

乗務員さんのスワヒリ語のガイダンスがまったくりかいできませんでしたが、ここでもまた隣の席のラスタな彼が教えてくれました。もともと乗ってきたバスはそのままダルエスサラームに行き、アルーシャ方面の人のみ乗り換えた模様。

今更ですけど、ムベヤからアルーシャ、もっとこう、ショートカットができるもんだと思ってました。

ムベヤからアルーシャ

結局かなりダルエスサラームに近いとこまで言って北上するんですねえ。とくにルートの順番にこだわりのない方は、ムベヤからアルーシャではなく、先にダルエスサラーム周辺を観光してからアルーシャ行った方が効率いいかもしれません。

21:45 ラスタな彼が目的地到着

握手をしてお別れ。本当にいろいろ助けていただいてありがとうございました。

22:15 サービスエリア的なところに停車

食堂に入った人もいればバスの周りで待機している人もいて、どのくらい停まるのかさっぱりわからない。そんなにお腹が空いておらず、なんか軽いもの、と思って探しているとありました。

ムベヤからアルーシャ

冷やしりんご!!

ムベヤからアルーシャ

これはうれしい。2個で2,000シリング(約100円)。結構お高めですがこれは冷蔵代ですよね。

りんごを食べ終わる頃、発車を知らせるクラクションが。

停車時間りんご2個分。

ムベヤからアルーシャ

バスは再び走り出し、私は再び爆睡。次に目覚めると2:30。バスが停車しています。

ヤバイ!! もう着いちゃった!? もしくは寝過ごした!?

あわてて「Maps Me」というオフラインで使える地図アプリをチェックすると、アルーシャから1時間ほど手前のモシという村。今回私はキリマンジャロには登りませんが、ここはキリマンジャロ登頂の起点となるところです。

どうやらここで時間をつぶしている様子。

普通に行くと朝3:00ごろアルーシャ着で、そんな時間に着いても私行くとこないなあと思っていましたので、これは好都合。外が明るくなるのは6:30ごろですから、せめてあと2時間くらい停車してるといいなあと願います。

バスの外に出てタバコを吸おうと思ったら、乗客の方々はこのように通路をまたいで睡眠をとっていらっしゃいました。よくこれで寝られるなあ。

ムベヤからアルーシャ

これでは外に出られませんから、仕方なく窓を開けて車内から喫煙。この様子だと結構長く停車するんじゃないかと期待しておりましたところ、ありがたいことに、バス会社出発したのは朝4:50。ここから1時間半くらいでアルーシャですので、着く頃には少し明るくなっていることでしょう。

6:30 ほんのすこーし明るくなったころ、めでたくアルーシャのバスターミナル到着。

ここからタクシーでお目当の宿の「Arusha Backpackers(アルーシャバックパッカーズ)まで3,000シリング(約150円)。

所要ほぼ24時間。長い長ーい旅の末、やってきました、アルーシャ!!

いやー長かった!! おつかれさまでしたー! ということで、本日はこれにて終了です。今日もまた最後まで読んでくださってありがとうございました。

いいね! と思ったらぜひシェアを。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA