モザンビーク(2)マプトからトーフへの夜行バスで早速の洗礼ですよ
世界一周をかかげアフリカ北上をしております私は、モザンビークにやってまいりました。モザンビークの首都Maputo(マプト)まで到着した私は、そのまま夜行バスに乗って、tofo(トーフ)という村へ移動。到着早々でございますが、さっそくモザンビークからのちょっぴり荒々しい歓迎を受けました。
【現在地】トーフ(モザンビーク)
Tofo(Mozambique)
【天気】晴れ
【為替】1メティカル=約1.6円
Maputo(マプト)からtofo(トーフ)への行き方(夜行バス)
モザンビークの首都マプトから、北にある大人気ビーチタウンTofo(トーフ)へ夜行バスで向った私。そもそもこれは、昨日スワジランドからここモザンビークに来るミニバスでバッグがロストしたおかげ。詳細はこちらです。
マプトからトーフへ行くバス、ガイドブックには早朝発しかない的なことが書いてありましたので、今日はマプトに一泊し、翌日移動かなあと考えておりました。バス停でうろうろしていて偶然、夜行もあることを発見。嬉々として乗り込みました。
あ、正確には、トーフ直行ではなく、マシシという村までこのバスで行き、そこで乗り換えです。バスに乗る前に、チケットを売ってくれた人が、親切に行き方を教えてくれ、バスのドライバーさんにも、
「この子はマシシで降りてトーフに行くから、マシシに着いたらどう行くか教えてやって」と伝えてくれました。
車内は満席。あたりまえです。満席にならないと出発しないスタイルですから。
私は一番後ろの窓側、安定の隅っこに陣取りました。
そういえば、町中のバス、けっこう人間過積載だったなあ…。
なんて、4人掛けの席に5人座らされながら思います。まるで5月に滞在したマダガスカルのタクシーブルースみたい。この感じ、懐かしいww
19:50 ついにバスが150パーセント満席になり、マプトのバスターミナル「Junta」を出発。
21:00 トイレ休憩
最近早寝早起きの習慣がついている私は、この時点でうとうと。バスが走り出すとすぐさま眠りに落ちました。
21:50 起床
目をさますと、再び乗客のみなさんが全員降車しており、車内は私1人に。
トイレ休憩多くね!?
なんてねぼけながら思いましたが、なにやら様子がおかしい。様子っていうか、においがおかしい。
なんかこげくさくないですか…?
とここで車外から英語ができる若い男性が私に叫びました。
「バス故障したから、降りてください。替わりのバスが来ますので、乗り換えです」
なっとくー!! 焦げ臭いのはそのせいかあ。
マダガスカルみたいとか言ったからだ…。マダガスカルではバスの故障なんて日常茶飯事。もしかして、モザンビークもそうなんですか?
アフリカの保養地と勝手に名付けた癒し要素満点のスワジランドから一転、早速モザンビークの洗礼を浴びました。
やっぱり旅はこうでなくっちゃ(涙目)
みなさんでバスを押すという、これまたマダガスカルが懐かしくなるような心温まる光景。
バスを歩道まで押して、替わりのバスが来るのを待ちます。私にバスの故障を教えてくれた男性は、モザンビーク出身だけど、南アフリカで働いていらっしゃるそうで英語が堪能。モザンビークはポルトガル語が公用語ですので、すごく助かりました。彼がいなかったら、状況が全く読めないままあわあわしているところです。
22:30 新しいバス到着
意外と早く替わりのバスが来たことに驚きました。仕事はえーな、と感心。
そして、マシシに着いたら私に行き方を教えなきゃいけないドライバーさんは、新しいバスのドライバーさんに、
「この子トーフに行きたいらしいから、マシシに着いたら次の行き方を教えてやって」と託してくれ、
おまけにこんどは助手席ゲトー!!
1つのシートに1人で座れる。最高です。いろいろと、結果オーライ!
22:40 新しいバス発車
走り出すとすぐに寝てしまい、起きるとまたバスが停車しております。時間は朝5時。ドライバーさんのほうを見ると、寝てる!!
夜行バスとはいえ、途中で休み休み向かうスタイルみたいですね。
マプトからマシシまでは、通常6時間半ほどで着くらしいのですが、それだと、夜中の1時2時になってしまいます。私もそんな時間にバス降ろされても行くとこないですのでこれは好都合。このまま行くと、ちょうど明るくなった頃に到着するでしょう。少し安心して再び就寝。
次に目覚めたのは朝7時。バスは走り出していて、マシシまではあと1時間くらいの位置にいます。
おぉ、順調、じゅんちょ
じゃねーわ!!!
正面、煙、おかしい。
ドライバーさんのほうをチラッと見ると目が合いまして、お互いニヤリと笑います。他の乗客はまだ気づいていない様子。
いや、笑ってますけども、これエンジンから出ている煙ですよねえ?
まあでもあと1時間だし、私の目的地までもってくれればとりあえずいいや、なんて自分本位の考え方でいたものですから、バチがあたったんでしょうね。
ついにバスは、シューゥゥと元気のない音を立てて停まってしまいました。
そして、先ほどよりさらに激しい煙。さすがに他の乗客も気づいてしまい、みなさんあわてて車外に出ます。
故障して 乗り替えたバスも また故障
まゆみ
いい感じの一句ができました。そしてまたみなさんでバスを押す、心温まる光景。
こんなことになってますけど、ちょうどお手洗いに行きたかった私としましては、これはグッドタイミング。こちらがモザンビークの御手洗です。理想的な青空ですこと。
再び英語の話せる男性が私に状況を説明してくれますが、まあ見た通りの状態で、今ドライバーさんたちがどこかから水を汲んできてエンジンを冷やしているとのこと。
なるほど。よくわかりました。
私にできることはなにもない、と観念し、タバコを吸ったり近くで売っていたオレンジを食べたりして時間を潰すこと30分。なんと、エンジンがかかりました!
「故障してんじゃねーの!? またこれに乗るの!? ねえ!! 大丈夫!? 」なんていう乗客はもちろん誰もおらず、みんないそいそと乗り込みます。
7:30あわただしく出発。
とりあえず、行けるところまで行ってみようとのこと。ちなみにこのミニバスはおそらく日本で使われていたもので、よく見ると、TOYOTA、そして魚彦の文字。
がんばれ魚彦!!!
時折甲高い音を立てたり、少し煙を吐いたりしながらも、魚彦はがんばってくれました。
8:50 無事マシシ到着
気づけば出発から13時間が経過しております。思いの外長旅になりましたなあ。
マプトからマシシまでの行き方
- 発車場所:マシシのバスターミナル「Junta」
- 発車時間:夜行バス。満席になり次第発車夕方5時から7時くらいの間には満席になりそうな感じ。
- 所要時間:約13時間(状況による)
- 料金:600メティカル(約960円)
- 荷物代:400メティカル(約840円)
荷物代がかかりました。他の乗客を見ているとみなさん払ってらっしゃるので、おとなしく払いましたよ。
ダイバーは海からやってくるのが基本
マシシからは、イニャンバネというところを通ってトーフまで行きます。マシシからイニャンバネ、ここはなんとボートなんです!地図見ていただくとすぐお分かりになると思うんですけど、
ボートめっちゃショートカットww
地元の方からするとこの行き方がメジャーなようですね。バスを降りて荷物を受け取ると、ドライバーさんが、同じ場所で降りた女の人に、私をボート乗り場まで連れて行くよう頼んでくれました。
女の人に連れられて少し歩いた先に、ありました、ボート乗り場。
ここから、イニャンバネというところまで行くのです。
マシシからイニャンバネまでの行き方
- 発車場所:マシシのボート乗り場
- バス降りた場所から徒歩5分くらいと非常に近いです。
- 発車時間:満席になり次第発車。
- 所要時間:約25分
- 料金:10メティカル(約16円)
- 荷物代:20メティカル(約32円)
また荷物代がかかりました。どうやらこの国は荷物代が普通にかかるようです。荷物がでかいという自覚がある私は、ここで決意しました。
モザンビーク滞在中は、あまりに高額でない限り、おとなしく荷物代を払おう。
バスなどで荷物代払う払わないでもめることって、いろいろな国でよくあると思うんです。国によっては旅行者だからって不当にたくさん請求されたりもするみたいで…。それは私も納得がいかないし、嫌なんですけども、モザンビークはこれデフォルト設定で荷物代別途なんじゃないかなあ…。よくわかんないですけど。
とにかく、毎回乗り物に乗るたびにもめるのも嫌なので、荷物代払います宣言。
ボートはけっこうたくさん人がのります。
ゆっくりすすむボートに揺られること25分。
イニャンバネというところに到着。
ここからトーフまでは、原付に後部座席がついた、世界中いろんなところで見かける乗り物。
あとで地元の方に聞いてみると、モザンビークではトゥクトゥクと呼ぶそうです。タイとおんなじ。
イニャンバネのボート乗り場からトーフまで500メティカル(交渉制なので、がんばればもっと安くなるかも)。あと公共のミニバスも出ているそうです。
トーフへと向かう道のりですが、だんだんと海っぽくなってまいりましたよー
南国っぽーい! あ、南半球だから、逆ですね。
北国っぽーい!!
嗚呼、待ちに待った暖かい海までもうすぐです。
海に面した素敵なゲストハウスでとりあえず乾杯
そうして到着したのが、私が今滞在しております「FATIMA‘S NEST(ファティマズネスト)」というゲストハウス。
ビーチ直結。素敵なゲストハウスです。
この辺りでドミトリーのある安宿、ここしか見つからなくて…。というかですね、その前に、ロンリープラネットに掲載されていた「Bamboozi BeachLodge」に行ったのですが、こちらはクローズしておりまして…。ドライバーさん優しくっていろんな人に聞いてくださって、なんとかここまで連れてきていただいた次第です。
「FATIMA‘S NEST(ファティマズネスト)」は、首都マプトにある「FATIMA’S PLACE(ファティマズプレイス)」というゲストハウスの姉妹店で、実は、この2つをドアTOドアでつなぐバスもあります。700メティカル(約1,120円)。マプトのFATIMAを朝5:30くらいに出発。
これを使ったほうが圧倒的にラクなんですけれども、これで来た方も同じく14時間くらいかかったとおっしゃっていました。いろんな場所を経由するんですって。ですので、時間をほんの少しと1泊分の宿泊費をほんの少し浮かせたい方のみ、私と同じ方法で来られるとよいと思います。
とくにこだわりがないのであれば、FATIMAのバスを利用するほうが圧倒的に簡単です。Tofoにいらっしゃる海外からの旅行者さんもほぼほぼこのFATIMAバスを利用なさっていました。
とりあえず、あったかい場所にこられたことを祝ってコーラで乾杯(独り)。
北半球にお住まいのみなさん、
私にもやっと夏が来たみたいですよ。
しかし喜んでられたのも15:30まで。
急に下がるんですよ。気温。
バカみたいに薄着ではしゃいでると痛い目見ます。冬をなめてはいけません。結局夜は長袖長ズボンにパーカーを羽織ってそれなりに厚着する羽目になってしまいました。
遠いなあ、夏…。
ところで、まだモザンビークに着いて2日目ですがね、私はちょっと疑問です。
モザンビークは人が悪いって言ったの誰だよ!?
詳細は昨日の投稿に書きましたが、かなり評判の良くない国。多くのバックパッカーさんがスルーしていかれるモザンビーク。なのに、みなさんめちゃめちゃ優しいんですけど!! ここ本当に悪名高きモザンビークですか? この先どうなるか分かりませんが、なんだか聞いてた話と全く違って驚いています。
これから数日はここTofoに滞在しダイビングに明け暮れます。このTofoの海は高確率でマンタに会えることで有名な場所。昔はその確率100%と言われていましたが、現在はそこまでではないようです。
しかし確率が何パーセントであろうと、
私はマンタを見るまで帰りません。
本日ダイブショップに行って、明日のダイビング2本を予約してまいりましたが、なんと水温は先日のサーディンランと大差ない22度~23度前後とのことでした。あはは(涙目)。やっぱ冬ってあなどれませんね。ちょっと北上したくらいでは、寒さが消えることはないようです。
本日はこれにて終了。明日も元気にがんばります!! 最後までお付き合いくださってありがとうございました。
Tofo(トーフ)でおすすめの安宿・ゲストハウス
FATIMA’S NEST(ファティマズネスト)
宿泊日:2016年7月
部屋の種類:ドミトリー(2段ベッドが6台の12人部屋)
料金:500メティカル(約800円)/1泊
【設備】
- Wifi:昼12時から翌日の早朝くらいまで使えます。しかしかなり遅いのと、かなりとぎれとぎれです。無料で使えるのはありがたい。
- シャワー・トイレ:共同。たくさんあります。そこそこ清潔でお湯も出ます。
- キッチン:備品がほぼありませんが、ガスコンロや冷蔵庫はあります。
【個人的な感想】
Tofoで一番バックパッカーが集まる安宿です。むしろ安いのってここしかないのでは。徒歩3分くらいのダイブショップ「Tofo Scuba」でダイビングをするとダイビング料金が割引になります。
私が行ったのは冬でオフシーズンなので、ドミトリーはガラガラでした。蚊帳が付いていますが、あんまり効果がないかも。冬でも蚊はいますのでご注意ください。夏は蚊がもっともっと多いらしいです。
海に面したテラスでくつろげてとてもよいと思います。宿の方も感じがいい。併設のレストラン&バーで食べ物と飲み物が買えます。充電できる場所が少ない。キッチン3か所と、レストラン内の1か所しかありませんのでそれは不便だなあと思いました。
パンクして横転とか衝突とかも多いですから、フロントシートに座るのはやめてくださいね。ご安全に。