モザンビーク(6)バオバブの隣でテント泊! ヴィランクーロの宿到着
4泊した居心地の良い宿「ファティマズネスト」を朝7:20チェックアウト。本日は、次の目的地「ヴィランクーロ」へと移動します。明るいうちに着きたいので、早め早めの行動ですから、朝起きるとまだ外は真っ暗。
【現在地】ヴィランクーロ(モザンビーク)
Vilanculos(Mozanbique)
【天気】晴れ
【為替】1メティカル=約1.6円
トーフ(Tofo)からヴィランクーロ(Vilanculos)への行き方
早朝のトーフ。
畑にもやがかかっていて、なんとも幻想的。クラブとかパーティとかが好きな方にはちと物足りないであろうとても小さな村ですが、私はここがすごく好きでした。
まずは、宿からTofoのバス停に向かいます。
野菜やフルーツなどを売っているローカルマーケットのすぐ近く。目印は薬屋さんの前あたりです。地図はこちら。
しばらくすると、イニャンバネ行きのハイエースタイプのチャパ(ミニバス)がやってきましたのでそれに乗車。
ちなみに、モザンビークでは、上の写真のようなハイエースタイプのミニバスのことを「チャパ」と呼びます。このほうがミニバスというより全然通じますのでぜひ使ってみてください。
トーフからイニャンバネまで100メティカル(約160円)。※でかいバッグ2個分の荷物代込み。これはおそらく旅行者価格で、荷物とか無くてしれっと普通に乗ると20メティカルで行けるそうです。
7:40 チャパ(ミニバス)発車。途中でたくさん人が乗ってきますので、トーフでは満席にならなくても出発してくれます。
8:10 イニャンバネのバスターミナル到着
ここからボート乗り場まで歩きます。トゥクトゥクのドライバーさんは100メティカル(打約160円)で連れて行ってくれると言っていましたので、お金に余裕がある方はぜひ。
ちなみに、このイニャンバネのバスターミナルから首都マプト行きのチャパ(ミニバス)が出ておりました。値段未確認ですが、ファティマから早朝4時発のマプト行きバスに乗り過ごしてしまった方はぜひ利用なさるとよいかと。
ボートまで続く橋の手前でボート代を支払います。50メティカル(約80円)。※でかいバッグ2個分の荷物代込み。ボートは満席になり次第出発。
9:10 とてもいい感じに満席になり、ボート出発。
ここから対岸のマシシまでは約25分。ボートはとてもゆっくり進みます。これだけ人乗せてスピード出されても困るんですけどね。
9:35 ボートがマシシに到着。ボート乗り場から大通りに出る上り坂を歩いていると「ヴィランクーロ! ヴィランクーロ! 」と呼び込みをしているチャパ(ミニバス)を発見!!さっそく目的地まで行くバスに乗り込みました。今度のミニバスは、後ろに荷物カートが付いていますので、荷物が大きくても大丈夫!
ここで私はある法則に気付いてしまいました。
「荷物カートがあるバスは、荷物代を請求されない!? 」
モザンビークに入ってから初めて荷物カート付きのミニバスに乗るので実際よく分からないのですが、今まで請求され続けてきた荷物代を始めて請求されませんでした。人が乗るスペースを占有しないからかなあ。
イニャンバネからヴィランクーロまで500メティカル(約800円)。地元の方も同じ金額払っていらっしゃいました。
10:30 ヴィランクーロ行きバス出発。近くで買ったふかふかパンの袋詰め5個入り、20メティカル(約32円)を食べながら数時間のドライブ開始です。
モザンビークの真ん中あたりに位置するヴィランクーロは、あまりはっきりとした四季がないそうです。基本的に日中は、日本の真夏のような暑さ。太陽が照り付けて、気温は30度を超えます。
助手席暑いなあ、と思いながらも、ヤシの木がたくさん生い茂るのんびりとした景色を満喫しながら進みます。途中で立ち寄った村で、地元の方がオレンジを売ってらっしゃいました。
喉も乾いてきましたので、食べたいなあ~と思って値段を聞くと25メティカル(約40円)。オレンジ安いなあ~と感激し、
「では1個ください」と人差し指を立ててジェスチャーで1個欲しい旨を伝えます。
ところが…
バスの窓から差し入れられた“1”が意味するオレンジはこちら。
1袋。
え、ちょ、こんなに!? びっくりして戸惑っているのは私だけで、オレンジを売ってくださった女性は普通にニコニコしています。完全に予想外。
1は1でも、1袋(オレンジ15個入り)でした。まさかのオレンジ1週間分をゲット。これで40円とは。モザンビークのオレンジは爆安です。
すごい勢いでオレンジを食べたり、爆睡したり、ドライバーさんとおしゃべりしたりしながら、あっというまにヴィランクーロ到着。
と思いきや、14:30降ろされたのはここ。
ヴィランクーロまであと20キロくらいの位置です。ヴィランクーロまで行かず、バスはさらに北に行くそうで、ここでバスを乗り換えるよう言われます。
「ヴィランクーロ行くって言ったじゃん!! 」と若干イラッとしましたが、行かないって言ってるもんは行かないんで、タバコ休憩だと思っておとなしくバスを乗り換え、満席になるのを待ちます。
しかしここで、たぶん私と同じ状況だったんでしょうね、同じバスに乗ってきた地元の男性がバスのドライバーさんと揉めています。言葉が分からないので、実際どうか分かりませんが「ヴィランクーロまで行くっていったじゃねーか」「あぁ、まぁ言ったけどさ。でもほかの人たち北に行きたいって言ってんだよ。しかたなくね!? 」みたいなやりとり。
そして激おこの男性は「ヴィランクーロ行かねーのに行くとか言ってんじゃねーよ」的なことを怒鳴って、ついに掴み合いの喧嘩に。
うわあとドン引きしつつも「確かにヴィランクーロ行くって言ったよなあ。私もこのくらいしっかり自己主張をして自分が不利益を被らないように戦わなきゃいけないなあ」と身につまされる思いでした。
とここで、男性が私の存在に気付きました。目が合うと、言葉は通じなくとも「たぶんこの子も同じ状況なんだな」と悟ったようで「ほんとどうしようもねーよな」的なことを(たぶん)おっしゃいました。
私も「ですね」と同意し、「まあこれでも食べておとなしくバスを待ちましょうや」と大量購入してしまったオレンジを2つほど男性にプレゼント。
バスは思ったより早く満席になり、ヴィランクーロに向けて出発。道中、乗客を増やしながら進むバスの車内はこのような感じ。
ひ と が な な め。
走ること30分。ついにヴィランクーロのバス停に到着。
地図でいうとこちらです。
ここから南に4kmほど歩くと目指すホテル。歩かないでトゥクトゥクに乗ると100メティカル(約160円)、10分。歩きませんでした。
バオバブのそばでキャンプをしてみよう
15:45 本日の宿泊地に到着。宿の名前は「BAOBAB Beach Backpackers(バオバブビーチバックパッカーズ)」。
ここには、その名のとおり、
バオバブの木が生えています!!
なんか懐かしい~バオバブ!! マダガスカルの思い出がよみがえります。
地図で見ると、確かに海の向こうはマダガスカル!!
バオバブの近くがテントサイトになっていて、ここにテントを設置。
これから数日間、ここで素敵テントライフを送ります。
この宿は、たくさんのバックパッカーが集まっており、広い庭があり、目の前はビーチ。
さっそくビーチを堪能したく、到着するとすぐに海までダッシュ。
この先が海だー!! はやる気持ちをおさえつつ、自然と早足に。
……え。
ビーチ激混み。
ちょっと何!? お祭り!? 今日なんか特別な日!?
地元の人でものすごくごった返してる!!! 思い描いていたビーチとのギャップにとまどいつつ、人だかりに近づいてみると、
魚だ!!!!
砂浜のいたるところで魚の取引が行われている!!
波打ち際には、帰還したばかりの漁船もちらほら。
そう、ここのビーチは、フィッシャーマンズビーチマーケットで有名なのです。
早朝と夕方、漁から帰ってきたばかりの漁師さんから直接魚を買える場所。
私が行った16:00ごろはそのピークで、ビーチには魚を売りたい人と買いたい人でかなりにぎわっておりました。
「魚いっぱい!! 私も買いたい!! 」とは思いますが、熱気たっぷりの地元の方々の輪になかなか入って行くことができません。
それに、料理に関して、まったくの素人の私が、未加工の魚を買ってきたところで、何ができるというのでしょう。たぶんダークマターができる。
というわけで、晩御飯は宿の近くの食堂で、イカのトマトソース炒め。
200メティカル(約320円)。材料は獲れたてのカラマーリ(イカ)ですので、これはもうすごくおいしい!!
お店もかわいくって、とても素敵な食堂です。
場所はこちら。Leopoldinaさんという女性が経営しているLeopoldina’sというレストラン。
ヴィランクーロに行かれたら、ぜひ足を運んでみてください。
というわけで、無事にヴィランクーロまでの移動を終え、テントで寝る準備も整いました。ここもまた海が美しい場所として有名でして、数日の滞在を予定しております。本日も最後までお付き合いくださってありがとうございました。それではまたあした。
■ヴィランクーロ(Vilanculos)でおすすめの安宿・ゲストハウス
「BAOBAB Beach Backpackers(バオバブビーチバックパッカーズ)」
宿泊日:2016年7月
部屋のタイプ:キャンプサイト
料金:1泊500メティカル(約800円)
【設備】
Wifi:たまに正しいパスワードを入力しても使えなくなる時がある。でもだいたいちゃんとつかえる。
シャワー・トイレ:共同。お湯は出る。ピカピカではないけれどちゃんと毎日お掃除されている。トイレットペーパーあり。
キッチン:広いキッチンあり。冷蔵庫あり。電子レンジなし。お皿や調理器具は、500メティカル(約800円)のデポジットを払って、各自レンタルできる。デポジットを払うと、ロッカーを与えられ、中に鍋とか皿とか一通り入っています。
無くしたらデポジットから差し引かれます。何も無くさなければ500メティカルは最後に返してもらえます。ガスコンロは4口。ひさしぶりにマッチやライターで点火しなくても火が付くタイプのガスコンロで逆に戸惑いました。
【個人的な感想】
たまに停電します。そうなると冷蔵庫も電源落ちますので、要注意。広々とした敷地でのんびりできます。ホテルのスタッフさんに、飛行機のEチケットをプリントアウトしたくて、ネットカフェの場所を聞いたところ「この町にはない」とのこと。そして、事務所のプリンターで出力させてくれました。ありがたい。敷地内にバーとレストランがありますので食事できます。ビーチ直結です。
キッチンの調理道具ボックスは、セキュリティBOXとして使うのにぴったりで、外出中はPCとかも収納しておりました。
便利!!
町の地図。
地図の左下に「BAOBAB BEACH」と書いてありますが、実際は、この位置よりあと5分くらい左(方角は南)に歩いた先がホテルです。
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