メキシコ(4)美術館&博物館の楽しみ方とメキシコ雑貨の破壊力
もう何度も書いていて、ちょっと大げさすぎるんじゃないかとげんなりしていらっしゃる方も多いと思いますが、アフリカの呪縛という名の虫刺されが悪化して、メキシコシティにて足止めをくらっておりました。世界一周後半の、記念すべき最初の街なのに、残念です。
【現在地】メキシコシティ(メキシコ)
Mexico City(Mexico)
【気温】24度(昼)
【天気】晴れ
【通貨】1ペソ=約5円
メキシコシティのお気に入りスポット2選
メキシコシティ滞在中は宿で過ごす時間がとても多かったのですが、それでも到着して3日目以降は1日1回、3時間まで、と決めて少し観光もしましたので、私が好きだった場所を2か所ほどご紹介します。
Museo de Arte Popular(民俗文化博物館)
実は、美術館とか博物館ってあんまり得意ではなくって。芸術を理解する心や感性がそんなに鋭くないんでしょうね。有名な美術館のある街に行けば、それはもちろんせっかくなので一応足を運んでは見るのですが…。あまりよくわからないんですねえ、残念ながら。
わからないならわからないなりに自由に楽しみましょう、ということで、私&私のような人へのアドバイス。何かで読んだのか、人から聞いたのか忘れてしまいましたが、
美術館を楽しめない人は、「館内にある展示品、どれか一つ買って帰んなきゃいけない。なおかつそれを自分ちの一番目立つ位置に飾っておかなければならない」という自己暗示をかけ、アートディーラー目線になって鑑賞してみよう!!
というテクニックを用いてみてはどうでしょう?
美術館・博物館の展示品なんて、私ごときが手を出せるような値段でないのは分かり切ったことで、もちろん実際に買って帰るわけではありません。ただ、そういうモチベーションで展示品を見ると、より真剣に作品について知ろうと思うようになるんじゃないの、ということです。
そして、それを自分の家の一番目立つところに飾らなきゃいけないとなると、当然見た目に関しても妥協できない。
というわけで、この日私は、Museo de Arte Popular(民俗文化博物館)へ、展示品、どれか1つ購入してやろう!! というモチベーションでやってまいったのです。
さあまず入口を入ったところにいらっしゃいますのは、
なんですか? なんでしょう。とにかく元気いっぱいに出迎えてくれる何かがいます。不思議な車。
カラフルにペイントされた車! と思ったら、
これ全部ビーズを使って描かれています。細かーい。
人の背丈以上もあるオブジェは、なんやかんやいろいろなものがくっつけられていて賑やか。
グラウンドフロアーはこのように、インパクトはあるものの、大きいので、家に飾るにはちょっとなぁという展示品が勢ぞろい。
続いて1F(実質2Fなんですけど、階数のカウント方法が日本と違います)。
あぁ、ここは、メキシコの昔の人々の生活様式やお衣装などが、中学の文化祭の展示風に並べられている感じですね。
年代ごとに分けられていて、なかなかに興味深かったです。
そうして2F(実質3F)。おすすめは、やはりこのフロア。なんてったって、まずフロア入ってすぐのこちらね。
邪悪な感じがする人型の生物。デビル的ななにか。奥へと進むと見えてくるのが、わたしの一押しコーナー。
死者の日関連。メキシコではスカルをモチーフにした雑貨やアート作品が多くみられ、それらを一堂に集めた感じの、楽しい楽しいエリアです。
やっぱ買って帰るならこんなかのどれかかなー。
どくろまみれの闘牛場。
おきゃくさんも骸骨。
闘牛士さんも、牛だって骸骨。
がいこつ楽団。
なんかファンシー。パステルカラーがほんわか。
なかでも一番気に入ったのはこちら。
天使と悪魔がいますけど、結局どっちもドクロ。
恥じらうドクロ。
カラベラ(どくろ)関連のポップでファニーなオブジェが所狭しと並んでいて、目移りしまくりでした。
さらにその上のフロアに行くと登場するのがこちら。アレブリヘス(ALEBRIJES)という、メキシコならではの素敵すぎるオブジェ。
空想上の動物をカラフルに色づけした、なんとも独特の風貌の生命体の数々。これ、一家に1匹いるといいよねー。
悩むなー。
あーこれも捨てがたい。
あ、ハリネズミっぽい! か、かわいい。
このへんけっこうハートをくすぐる感じです。
そして最後のお部屋は、メキシコ各地の民族衣装を一堂に集め展示したスペース。
美しい刺繍や、織物はずっと見ていても飽きないほど。本当に本当に素晴らしい。
雑貨もまたかわいいんですよ。
他にはないファンタスティックな配色。
で、こちらの博物館、内部が吹き抜けになっているんですけれども、終始上空から視線を感じるわけです。
わあー、何かがこっちを見てる。
で、階段昇った先に
これはもう圧巻です。
ここまで勢ぞろいされちゃうと、こっちもどうしていいかわかんないんですけど、1、2匹ベランダに置いとくとすごくいいんじゃないかなあ。
で、最後、建物のグランドフロアにお土産屋さんが入っているんですけれども、
これがねー、館内で見たやつに近いもの、
意外と買えちゃうから困るー。
お土産屋さんまで見ごたえたっぷりで、大満足の博物館でしたー。
民俗文化博物館(Museo de Arte Popular)への行き方
【住所】
Calle Revillagigedo 11, Cuauhtémoc, Centro, 06050 Ciudad de México, D.F.
【営業時間】
火曜から日曜※月曜定休
10:00~18:00(水曜は~21:00)
【料金】
40ペソ(約200円)
Mercado de Artesanias de la Ciudadela(シウダデラ市場)
困るよー。お土産を買うにはまだあまりに早いんだってー。なんていううれしい悲鳴を発せずにはいられない最強のマーケット「シウダデラ市場」。
メキシコの首都であるメキシコシティですから、それはもうメキシコ全土からありとあらゆる民芸品やお土産にぴったりのキュートな雑貨が集まってくる。この市場に行けば、各地に飛ばなくとも簡単に、しかもお手頃価格で手に入ってしまうんですねえ。
バッグやポーチなどの雑貨から、
おされな布まで種類も豊富。
いつもなら、こんなマーケット、素敵すぎて狂喜乱舞。お財布の紐ゆるみまくりで手当たり次第に買いあさっていたことでしょう。
しかし、まだ駄目なのです。
単純に、旅が始まったばかりなのにいきなりブーストかけて荷物を増やすとかバカなんじゃないの? というのもありますが、私は、ここメキシコで、このような卒倒必至のかわいすぎる刺繡や織物のクラフトを
できることなら製作者が暮らす各村のマーケットで購入したい。
なんて思っております。そうなると、ですよ、代々このような民芸品を作り続けていらっしゃるインディヘナ(先住民)の方々の村を訪問する必要があり、そこに行くのはきっとそれなりのプロセスをふまなければならず、
間違っても今この場でサクッと手に入れるなんてことはしてはいけない。
いけないってわかってるけどさー、えー、だってもうものすごくかわいいじゃないですかー。困るんですよこういうことされると。この先の旅の目的がブレちゃうから、私何も買えないんだってー。
それから、民意品というより、「死者の日」関連の恐ろしくかわいい髑髏グッズも豊富。
すげーこっち見てくる。あとこのちっちゃい箱に入ったドクロさんたちのチャーミングさときたら。
がいこつー。
がいこつーがいこつー。
カラベラ(ドクロ)グッズは、全体的にフラジャイルな感じのものばかりで、こちらもまた、このタイミングで軽率に手をだしてはいけない匂いがプンプンします。
そうして、我慢のあまり吐きそうになりながら、それでも市場の内部をぐるぐると徘徊すること2時間。
いやー危なかったー。
なんとかね、小銭入れとして使う用の小さなポーチ1個で踏みとどまりました。
ほんとどうなることかと思ったよねー実際。小銭入れはこれ普段の生活に必要不可欠なツールですから、カウントされないということでいいでしょうね。
シウダデラ市場(Mercado de Artesanias de la Ciudadela)への行き方
【住所】
Av Balderas s/n, Cuauhtémoc, Centro, 06040 Ciudad de México, D.F.
【営業時間】
月曜から日曜
9:00~19:00(日曜のみ~18:00)
メキシコシティには、このシウダデラ市場以外にも「サンファン市場」「インスルヘンテス市場」という民芸品を扱うマーケットもありますが、商品は似たり寄ったりで。あ、似たり寄ったりで全部すごくかわいいという意味ですけど何か。ただ、マーケットの規模と品物の充実度は、シウダデラ市場が一番でした。もしお土産を買われる際に「民芸品市場はどこか一か所だけに絞ろう」と思っていらっしゃる方は、「シウダデラ市場」でいいんじゃないでしょうか。
ようやく走り出せる。次の目的地は!?
わけのわからないけがをしたおかげで、図らずものんびりと滞在することができたメキシコシティ。宿でだらだらしている様子を連投するのもはばかられましたのでここ数日の出来事をかなり端折っていますが、実は到着からちょうど一週間経つんですねえ。
そんで、足も治ってきたことですし、本日いよいよここを離れ移動をすることにいたします。
向かう先は、「オアハカ(oaxaca)」。
地図でいうとこちらです。
ずっとずっと憧れだったメキシコの中でも、一番行きたかった町。
ここは、大好きなメキシコ雑貨の町。古くからその土地、その民族に伝わる伝統的な手法を受け継ぎ、手間暇かけて、心を込めて作られた、それはもう見事としか言いようのないクラフトに出会える場所。
それから、このたびのハイライト(いきなり)でもある「死者の日」を盛大に祝う町としても有名です。
実は、メキシコシティから気軽に行ける有名観光スポットとして、「テオティワカン」(ピラミッド)や「グァナファト」(カラフルなおうちがいっぱいのかわいい街)なんていう、素敵な場所もあるのですが、私の心の中は
早くオアハカに行かなきゃ。
という感情でいっぱいで。なんかもう張り裂けそう。
ここ数日足が痛くて満足に観光できなかったし、物欲もセーブしなければいけないし、あと、ホテルが入っている建物、幸か不幸か、手芸品店やクラフト用品店が密集している場所のど真ん中だったんですねえ。
到着早々こんな感じの、「死者の日」ムード満点の華やかなディスプレイが目に飛び込んできて、
かわいい布やリボンやテープやアクセサリーパーツなんかをたっぷり見せつけられました。
博物館、マーケット、そして手芸品店。それらのカラフルさというか、パワフルさというか、とにかく破壊力抜群、インパクトたっぷりの“メキシコ”が押し寄せてきて、なんだか得体のしれない“あせり”のような気持ちが湧いてきてしまって…。メキシコシティは首都ですから、また戻ってくる機会もあるでしょう。その時に周辺観光のリベンジをすることにします。
■メキシコシティからオアハカへの行き方(安いバス)
【利用した交通手段】夜行バス
【バス会社の場所】
地下鉄の「Revolucion」駅から徒歩5分。
【料金】
新しい車体:250ペソ(約1,250円)、古い車体:230ペソ(1,150円)
【時間】
21:30 バス会社の前に集合。
22:00 出発
私は当日のお昼頃チケットを買いに行きました。観光オフシーズンということもあり、席の空きは十分にありました。
少し新しい車体のほうが、日本円で100円ほど高いのですが、ここケチってもなあ、という気がして、新しいほうに乗りました。
新しいバス。
古いバス。(つっても、言うほど古くはない)
集合時間が遅いので「暗くなってから地下鉄に乗ったり、外を歩き回ったりしたくないなあ」という方は、バス会社のオフィスの近くにある「TRAMONT」というカフェでコーヒーを飲みながら時間をつぶすとよいんじゃないでしょうか。
場所こちら。
閉店は21:00ですが、21:00ごろにはもうバス会社のまわりには乗客がたくさん集合していますので、早めにい着いても問題なしです。
ほぼ定刻の22:15出発。車内はとてもきれいです。
オアハカに到着するのは朝の4:30で、あたりは真っ暗。バスが着いたのはこのへん。
近くのホテルを予約しておくか、タクシーで移動するのがよいでしょう。タクシーは、バスが停まったところにたくさん集まってきておりました。オアハカ中心地なら40~50ペソで行けるそうです。
あと、事前に早朝着くってホテルにメールをしておいたほうがよいかもしれません。でないと、スタッフの人寝てるかも…。朝まで時間をつぶせるようなとこない気がします。
それでは本日の投稿はこれにて終了。最後までお読みくださってありがとうございました。なんだかかけあしになってしまってますが、明日からはオアハカライフをお届けします。
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