世界一周の最初の国はマダガスカルではなく香港でした

こんにちは。昨日2016年5月4日より、世界一周をスタートさせております。トータルの旅行期間は最短1年。今のところ、アフリカ5ヶ月、中南米6ヶ月の予定。これ厳密に言うと世界一周ではないですね。ヨーロッパとかアジアが含まれてませんもんね。ただまあ、「生涯かけて訪れた国々を合わせると世界一周した感じになるよね」という捉え方をしていただいて、そのへんは許容してくださるとありがたいです。

現在地は、アンタナナリボ。

あ、そうなんです。これといった面白いトラブルなんかもとくになく、普通にマダガスカルの首都に着きました。

期待に胸膨らませ、熱いパトスをほとばしらせながら日本を発ったのが、つい昨日のことのように思い出されます。実際つい昨日なんですけどね。

 The used key is always bright. 

【世界一周出発当日】熱いパトスをほとばしらせて私はいま旅立つ

https://sekainodokokade.com/blog/departure

ほとばしるわあー。熱いパトス。見た目にはわかりづらいかもしれませんが、さっきからじわじわほとばしっていて、出発を待つほかの旅行者の方々に気づかれるんじゃないかとびくびくしています。いつもの残テ(『残酷な天使のテーゼ』)がよりいっそう心に沁みる旅立ち...

とりあえず、昨日、成田空港の第3ターミナルに到着した時点で、旅の後半は、絶対キャスター付きのバックパック、いわゆるコロコロにしようと固く心に誓いました。

荷物の重さが尋常じゃなくて、このままいくと10月の一時帰国のころには、体脂肪率が一桁台に突入するかもしれません。出発前の面影はどこにも残っていないと思います。いわゆる、戸愚呂弟100％中の100％状態。

出典：https://jp.pinterest.com

楽しみですね。

旧自宅を発ってから、マダガスカルのアンタナナリボに到着するまでの道のり

■杉並区荻窪

出発の直前まで部屋の片付けが終わらず、一睡もしないまま家を出ました。ほらね。こうなると思った。

日暮里駅でJR線から京成スカイライナーに乗り換えて成田空港第2ターミナル駅へ。車内では、前日に遊びに来た父親がお土産に買ってきてくれた「ふくかま」を朝ごはん代わりにかじります。

父親は、私が世界一周に行くことを一切知りませんから、生もの、そして要冷蔵の「かまぼこ」を普通に買ってきました。仕方ありません。何も知らない父親に「翌日から愛娘がマダガスカルに行ってしまうかもしれない可能性を考慮してお土産をえらんでほしかった」なんていうのはさすがに酷な話。

3本あって、1本は食べましたので残りあと2本。

いずれ、自分が日本から持ち込んだものでお腹を壊すっていう新しいパターンをやることになるかもしれません。

■成田空港

昨今のLCCは機内持ち込み手荷物、受託手荷物ともに、ものすごくチェックが厳しいです。重さとサイズは、1g、1mmの誤差なく規定内であること必須。

「ちょっとぐらい大丈夫でしょ」みたいに甘えた考えでいると痛い目みます。

あ、私はそのへん抜かりなく、前日に荷物の最大許容量(20kg)プラス5kgで1,000円に申し込んでおきましたから、怖いものはありませんでした。結局重量オーバーには違いないんですけどね。ほらね。こうなると思った。

ただ、これ空港でオーバーしちゃってるのに気づいてそこで超過分払うと、事務手数料込みで3,000円かかるんですよ。これが事前申請なら1,000円で済む。あきらめの早さが功を奏しました。

今後も私は、こうやって自分でも残念だなと思うことをしでかしながら、「でも最悪の事態は避けられたよね。よかったよね」みたいに無理やり肯定して旅をしていくんだと思います。

あと、受託手荷物預けたあとはカウンター付近で10分間待機することが求められ、万が一預けたものの中に禁止アイテムがあった場合、容赦なく呼びつけられて、せっかく一生懸命パッキングしたメインバッグを全開封させられるという憂き目にあいます。

電子機器のバッテリーやライターは受託手荷物に入れてはいけないそうなので、要注意。「違反している人は飛行機に乗せません」と宣言されました。私はバニラエアでしたが、エアアジアもしょっちゅう呼び出されてる人がいたので似たようなスタンスでやっていると思います。

バタバタとチェックインを済ませたあとは、出国ゲートの前で、知らない人に「写真撮ってください」と言えず何事も無かったかのように普通に出国。

早朝の暴風雨が嘘のように、晴れ渡った青空。世界一周に向けて、期待で胸いっぱいの私の気分を映しているかのようです。

■香港空港

飲茶、おいしかったー。茄子の揚げたやつとシュウマイとチャーハンと…。中華料理のおいしさの安定感は異常。

あれ、あなたマダガスカル行ったんじゃなかったの?

あ、そうなんです。そうなんですけど、ちょっと寄り道。ここ香港で想定外に友人との再会を果たします。ちょうど香港に用事があり、私がここを経由するのを知っていたので「出てくるかなぁ」と思って待ってたら本当に出てきたので、声をかけてくれたそうです。

半分偶然、半分サプライズの再会のおかげで、外国感ゼロ。もともとは、空港から出ないつもりでいたのですが、香港に詳しい友人に連れられ、九龍まで足を伸ばし飲茶をごちそうになりました。

あれ…これ世界一周1ヶ国目はまさかの香港になっちゃったんじゃないですかね。

「1ヶ国はマダガスカルです」ってさんざんこのブログにも書いたのに。まあいいか。外国なのに、一人旅なのに、なぜか目の前にいるのは先週もいっしょにご飯を食べた人。とても不思議な感じでしたけど、すごくうれしかったです。

友人に、成田で撮ることのできなかった定番の「出国ゲート前で手を振る行ってきます写真」を撮影してもらって、香港をあとにしました。

なんか、成田空港よりも、ここ香港から旅が始まった感じです。ほんとに出発のギリギリまでよくしてくれてありがとうございます。無事に帰ってきたら、絶対日本でごはんご馳走しますから!

■バンコク

香港からは、タイ航空とケニア航空の共同運行便。機内食は、これまた安定のタイ料理で、ガパオライス。

と、瓶詰めのウニ。

これも、父のお土産です。

手荷物検査場にて、ウニが液体か液体じゃないかで一悶着ありましたが、最終的に「ノーリキッド」で押し通しました。

■ケニア

分厚い雲を抜けたら、そこはアフリカでした。

上空から見下ろす、馴染みのない大地の様子から目が離せません。「窓側の席にしてよかったなあ」なんてことを思いながらふと機内に目を移すと、レインボーにライトアップされていました。なんだろうこれ。

たまには外の景色だけじゃなく機内にも目を向けると新鮮な驚きがあります。あと、乾燥味噌汁パッツパツで吹いた。

機内食はチキンのクリームパスタだったので、ウニをトッピングして、ウニクリームパスタにしました。場違いな磯の香りがなんとも食欲をそそります。ウニのほどよい苦味とマイルドなクリームソースが奏でるハーモニーに舌鼓。どこにでもある普通の機内食が、予約の取れない人気レストランのシェフの気まぐれパスタ並みのおいしさになりました。

ウニを機内に持ち込む際は、液体と判断される可能性もありますから、そのリスクを頭に入れた上でチャレンジするようにしてください。

この情報いりますか?

喫煙所は非常に分かりづらくって、初心者が自力で発見できる気がしません。

この近くに、電源を取れるテーブルがあり、アダプタとUSB両方で充電ができます。

こうしてケニアを発った飛行機は、一路マダガスカルへ。

空港到着から今いる宿までは別のページにまとめます。

ここ最近は、インターネットの情報のおかげでアフリカ旅の過酷さを嫌という程刷り込まれてきました。そのため、まだアフリカ入りしていないのに「次いつまともな食事にありつけるかわからない。食べられるときに食べておかなければ」みたいな不必要な危機感を持って生活をしてきました。

ご飯も残さなくなったし、お皿に残った最後の一個とかも遠慮なく食べてる。いい傾向です。ただねー、これがまた意外とすぐありつけるから困るー。

これから始まるアフリカ縦断5ヶ月の旅。

終わるころにはそれなりに引き締まって体重も5キロくらい落ちた状態で「とにかく生き残ること、ただそれだけを考えて旅してたからね(遠い目)」とか言いたい。

間違っても、立派な二重アゴと三段腹ひっさげて、ふぅふぅ言いながら汗だくで帰国とか避けたいんですよ。戸愚呂弟のほうが全然マシです。

なのに、今のところ空腹を感じる暇もないくらいずっと食べ続けてる。 「機内食ってマズいよねー」とか言う方がたまにいらっしゃいますが、そんなことありません。私にとっては、どれも十分おいしかったです。

ということで、今ここに、満腹中枢のリミッター解除宣言をいたします。とりあえずさ、今から、マダガスカル1発目のごはんを食べてきます。

さすがにこのタイミングで、かまぼことかウニとか山口県の特産品の食レポするのはなんか違うかなってことは、私にもわかりますので。

それでは本日もさいごまでお付き合いくださってありがとうございました。