エジプト(2)ナイル川フルーカクルーズ&旅ブログは時空を超える。
世界一周! アフリカ北上! な私は、昨日よりついにアフリカ最後の国エジプトに滞在中でございます。壮絶な理性vs.本能の戦いの末、とりあえず南下し、砂漠&遺跡をしっかり敢行する道を選んだ私は、昨日の夜行バスに乗り、無事にアスワンに到着いたしました。
【現在地】アスワン(エジプト)
Aswan(Egypt)
【気温】30度(昼)
【天気】晴れ
【通貨】1エジプシャンポンド=約9円
ようこそアスワン(Aswan)へ
朝6:00 アスワンのバスターミナル到着。カイロでのチケットの買い方などは、昨日の投稿(こちら)をご覧ください。
アスワンのバスターミナルの場所。
ここからアスワンの町の中心までローカルミニバスで約15分。1エジプシャンポンド(約9円)。
長距離バスターミナルのすぐ近くにたくさんミニバスが停まっていますので「コルニーシュ」行きのバスを探します。コルニーシュは、待ちの一番大きな通りですので、そこら辺まで行って、自分の泊まりたいホテルの近くで降りるのがよいでしょう。
コルニーシュ通りから見たナイル川ー。エジプトはナイルの賜物ー。
何の情報収集もしていなかった私は、『地球の歩き方』に載っていたホテル「Kaylany Hotel(キーラーニーホテル)」にチェックイン。1泊200エジプシャンポンド(約1,800円)。
エジプトに来て思ったんですけども、この国は、ものすごく喫煙者に優しいです。ホテルも、室内喫煙可。というか、もうどこでも喫煙可。喫煙者の私でもびっくりするぐらいです。
ホテルに着いて荷物を置き、ひと段落。そしてお腹がすいたので、ホテルのスタッフさんに「近くにおすすめの食べるとこないですかー」と聞くと、彼がお昼ごはんにファラフェルを買ってくるから私の分もいっしょに買ってきてあげるよとのこと。
ファラフェルとは、そら豆をボール状にしてカラッと揚げたもの。ピタパンに挟んでいただきます。一緒に野菜サラダやナスを揚げたものが入っていて、私はこれが大好物。中東の各国でお目にかかることができるメジャーな食べ物で、毎食ファラフェルでもOKなくらいです。
そして、ここでのポイントは「エジプシャン価格で買えるから」というスタッフさんのお言葉。
エジプトについてまだ2日ですが、この国は、エジプシャン価格(エジプト人が払う料金)とツーリスト価格(旅行者が払う料金)がしっかりと別れていることに気付きます。
数日前までいたエチオピアでもそうでしたが、あそこはまだ抵抗の余地があったといいますか、「えーそんなこと言わずにローカルプライスにしてよー」と交渉してみる気がおきたのですが、エジプトは、あまりにも当たり前にしっかりと線引きがしてあって、抵抗とか交渉とか、そんなことをする隙がない気がします。
ホテルのスタッフさんが買ってきてくれたファラフェル。
3つで4.5エジプシャンポンド(約40円)。や、安い。
ここで私のエジプト観光プランを
今アスワンまで来てまして、明日、ここから少し南のアブシンベルというところに行きます。日帰り観光ツアーに参加して。そのあと、アスワンを観光してから、少し北にあるルクソールに行こうかな、と。たぶんこれ王道コース。
この日はとくにやることもありませんので、フルーカという乗り物に乗ってみることにしました。
意外と素敵でびっくりなフルーカとかいう乗り物
フルーカというのはですね、エジプト南部でよく使われる帆船のこと。エンジンを搭載していなくって、風の力だけで動きます。これ。
アスワンではわりとメジャーな乗り物で、ナイル川の川岸をゆったり観光するのに最適。とはいえ、実はそんなに期待していなかったんですねえ。
石でできた埃っぽいホテルの部屋にずっといるのも憂鬱だし、っていうか咳が止まらなくなってですね…。そして、40度を超す暑さゆえに何もする気が起きず、しかたがないので、フルーカにでも乗って時間をつぶそうかなと思ったわけです。
本日の船頭は、「俺はエジプト人ではなく、ヌビア人だ」と言うムハンマドさん。
『地球の歩き方』に、
彼らは自分たちがエジプシャンでもアフリカンでもない、ヌビア人だということに強い誇りを持っている。
と書いてありましたが、本当にそうなんだー、地球の歩き方すげーなと変なところで感動を覚えました。
フルーカの乗り心地はとてもとてもよくって、ゆったりとしたナイルの流れと相性抜群。
私がこれまで乗ってきた船的な乗り物といえば、こんなのや
こんなの
でしたから、ものすごーくゆっくり動く安全な船旅はとても新鮮。
エンジン音も波の音もほとんどしない静かな航行。私フルーカすごく好きだなあ。
おまけに、有名観光地であるはずのアスワンなのに、川に浮かんでいる人がほとんどいません。今は9月の今はオフシーズンですし、若干不安定な国内情勢の影響もあるんでしょうねぇ。ムハンマドさんに聞いてみると、
「こないだまで、1日4回はフルーカにお客を乗せていたんだが、今は週1回だ」
激減じゃん!?
いろいろと心配ですが、でもこの勤務態度を見ていると、
フルーカの船頭さんに転職するのもいいかなーなんて思います。
フルーカは風の力で進みますから、アスワンの主要な川沿いのみどころをぐるっと1周するのにかかる時間は風次第。
この日はほどよく風が吹いておりまして、1周するのに1時間半しかかかりませんでした。しかし風が弱い日ですと3時間ほどかかるそうです。
川沿いで遊んでいるお子様たち。
けっこうな高さから飛び降りるというかなりスリリングな遊びに興じていらっしゃいました。
アスワンのマクドナルド。
遺跡みたいの。暑くて名前忘れた。
15:30に出発し、17:00ごろスタート地点に戻ってきましたが、私はナイル川の向こうに沈むサンセットが見たくって、船が停まった後もしばらく乗せておいてもらいました。
日はまだ沈まず、暑い。夕方なのに40度超えてます。
サンライズを待つ間、ムハンマドさんがエジプト流の紅茶「シャーイ」を淹れてくださって。
なんか、隠してる感じで、ごそごそと道具を取り出して準備してくださいました。
やっぱフルーカの船頭っていう職業いいなあ。
お砂糖たっぷり、甘くておいしいシャーイを飲みながらのんびり日が沈んでゆくのを眺めます。
フルーカというのは、何かを見るっていうより、のんびりを楽しむ乗り物なんですねえ。
アスワンにきたら、フルーカおすすめでーす。
エジプトは日が沈んでからが本番
私は女性の一人旅ですから、今まで訪れてきたアフリカの国々であれば、日没を迎えた時点で活動限界。暗くなる前にホテルに帰還し、シャワーを浴びておやすみなさい、でした。しかし、ここエジプトは違います。
『日が沈み、涼しくなったら夜のスークに繰り出してみよう』って、地球の歩き方も言ってます。
日中、酷暑なエジプトでは、大人も子供も、女性も、活動開始は日が沈んでから。というわけで、アスワンのスークに行ってみましたよ。
この賑わい!!
暗くなったあとも、何の危険も感じることなく出歩けるうれしさ。エジプトってすごい。
まずは腹ごしらえのファラフェル。
1個3エジプシャンポンド(約27円)。お昼は3つで4.5エジプシャンポンドだったのに。これがエジプシャン価格とツーリスト価格の違いです。
ついでにタバコについてですけれども、エジプトで一番メジャーなタバコは、その名もクレオパトラ。たぶん1番安く、喫煙大国エジプトのおじさんがこぞって吸っているのがこれ。
カイロで私が買ったときは、1パック20ポンド(約180円)。相場とかわかんないですから、おとなしく払いましたが、ホテルのスタッフさんに買ってきてもらうと1パック11エジプシャンポンド(約100円)。エジプシャンプライスー。
ホテルのスタッフさんに50ポンドお渡しして4箱買ってきてもらったところ「お釣りの6ポンドをチップとしてもらってもよいか」と聞かれたので、よいと答えました。
誰が買うかによってものの値段が変わってしまう不思議な世界では、値段なんてあってないようなもの。
そのひずみから6ポンドを生み出したホテルのスタッフさん。彼はチップをゲットしてハッピーですし、私は私で自分で買うよりはかなり安くクレオパトラをゲットできてハッピー。
誰もがハッピーになれる隙間産業。
街を歩いていても「ちょっと見ていってよ! エジプシャンプライスで売ったげるよ」とか「おすすめのレストランがあるんだ。俺といけばエジプシャンプライスで食べられるから一緒に行こう」的なことをおっしゃる人がたくさん。
金額差を利用した隙間産業は、もはやエジプトの花形産業になりつつあるのかもしれません。
金額交渉とかあまり得意ではない私ははなっから負け組。エジプトではこうやってずっと搾取され続けるんだろうなあ。
時空を超えたエジプト旅行について
当ブログでもたびたび紹介・引用させていただいております「ブログ村世界一周準備」カテゴリー上位に君臨していらっしゃる『モーストリー サンダーストーム ぷりこーしょん』(略してMTP)にて、エジプトフェア開催中(2012年のエジプト旅行の振り返り。一話目現在、まだ日本を出国してない)。
私の世界一周エジプト編もちょうどはじまったばかり。
好きすぎて朝晩2回はチェックし、投稿内の画像をいちいちiPhoneに保存しつつ待ち受け画面に設定しているほどの憧れのブログと、数年のズレはありますが、同じようにエジプトについて書いているのは、とても光栄です。
あ、でででもあれですよ、待ち受けにしてるのは『モーストリー サンダーストーム ぷりこーしょん』(略してMTP)の作者であるふじ羊一先輩ご本人の画像ではないですよ念のため。さすがの私もその一線は越えてはいけないという自制心が働いています。ほほんとです。
さかのぼること8ヶ月。まだ世界一周に旅立つ前、2016年2月の投稿ではじめて勝手に当ブログで紹介させていただき、それからもとくに許可を得ることなく勝手に引用したり晒したりして、男子が好きな女子にやるようにたまにちょっかいだしてみたりしているMTP。
そして時々あちら様の方でも『The used key is always bright.』を紹介してくださったりしています。
直近では、エチオピアの旅行記を取り上げていただいて、しかし、エチオピアのカルチャーがどうとかっていうより、ひたすら
私の足の裏が黒い、黒すぎる、汚い、穢い。
という話題に終始しておりますが(さすがに、この引用は事前に連絡をいただいてますよ。即答でOKなんですけどもー)。この投稿読んだ人のうち、昨日は10人も私のブログに飛んできましたー!あざーす!6番のやつですね。
やだーもうお嫁にいけなーい!
そこらへんの責任問題に関してはおいおいじっくり話をつけるとして、
ブログというのは面白いもので、こうして会ったこともない人同士をつなげ、時空を超えたエジプト旅行をも可能にするのです。
本ブログを訪問してくださった方、時空の向こう側の『モーストリー サンダーストームぷりこーしょん』も同時に読まれると面白いかもしれません。
内容はなにひとつリンクしていなくて、双方勝手に自分のエジプト滞在について書いていくという夢の相互非連動型コラボレーション企画となっておりますー。お楽しみにー。
■アスワンのホテル
「Kaylany Hotel(キーラーニーホテル)」
宿泊日:2016年9月27日
部屋のタイプ:ツインルーム(一人利用)
料金:200エジプシャンポンド(約1.800円)/1泊
【設備】
シャワー・トイレ:室内にあり。お湯出ます。
エアコンあり。ファンあり。
とくに不満があわるけではありませんが、コスパでいうとそんなに良くない気がします。余裕のある方は、もっと探せばよいホテルあると思います。
WiFiはありますが、かなり途切れ途切れで、ブログの更新ができないレベル。部屋の中までは電波が届きませんので、レセプション付近で軽くネットサーフィンをするくらいであれば問題ないと思います。
がっつりネットを繋ぎたい方は、コルニーシュ通り沿いにある「Aswan Moon」というカフェがおすすめ。WiFiさくさくでした。場所はこちら。
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