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2016-03-02

なぜ世界一周に、なぜ今、旅立つのか、その理由を真剣に考えてみた

なぜ世界一周に、なぜ今、旅立とうとしているかについて真剣に考えてみた

ストレスでアゴが出てきた。

 

違った。ストレスがアゴに出てきた。

何を隠そう、私はハートが弱い。ほかの女子たちの追随を許さない抜きんでたフィジカルの強さに比べると、メンタルの弱さたるや、まさに天と地ほどの差がある。サラリーマンにとって最も重要な資質とされる「ストレス耐性」。これが著しく低いのです。そして、日々たまりゆくストレスは、アゴニキビとして目に見える形で現れます。

私は4月いっぱいでの退職が決まっておりますが、現在その件に関しては箝口令が敷かれており、「辞めることを社内の人に言うな」とのお達しが下されている状態なのです。組織改編・人事異動など出世がらみのイベント盛りだくさんのこの時期に、退職するとか言い出すバカが1人でもいると全員の士気が下がります。それは私にも理解できるし、それなりに申し訳ないなと思ってはいる。ただ、都合の悪いものは隠ぺいせよ! 臭いものには蓋をせよ! とがんばったところで、もうそのニオイけっこう遠くまで漂っちゃってますから。

以前、クラビ(タイ)に行った際の投稿で書きました。軽い気持ちで乾燥ドリアンをお土産に買って、会社で開封するとどういったことが起こるか。

写真左上の乾燥ドリアンを会社で開封した結果、

タイクラビ雑貨お土産

こういうことになったわけですけど。

タイクラビお土産おすすめ

今私まさにこういう状態ですからね。

でもさ、よく考えてみてください。箝口令が敷かれる中での有給消化突入。これなかなかの難易度ですよ。っていうか単純に「あの人なぜか最近よく休むよね」ってなるだけです。で、結局そんな状態を長く維持できるはずもなく、「mayumi会社辞めるってよ」が本人の口からではなく、又聞きの又聞きの又聞きみたいな感じで徐々に浸透しつつある今日この頃。気まずいったらないです。

これはもうアゴが出ても全然おかしくない。二度と開封されることなくゴミ箱行きになったあの乾燥ドリアンに、まさか自分がなるなんて、2ヶ月前の私は知る由もなかったです。


まあそんなことは置いといて、少しずつ退職の事実が広まる中で、たまに聞かれます。「何で辞めるの? 」と。「世界一周に行くんで」って答えれば話は早いんですけど、これは私の人生に関わる大切なこと。だから、友達でもない、ただ会社が同じってだけの赤の他人に軽々しく教えたくはない。なので、「いろいろあって~」と適当に返しておくんですが、ふと疑問がわきました。「じゃあ私はなんで世界一周にいくのか」。

世界一周、世界一周騒いでるわりに、そもそもなんで行きたいのか突き詰めて考えたことがなかった…。理由なんていらない! 「行きたくなったから」それでいいじゃん。そう思うかもしれません。いや、現に私はそう思っています。でも、今日はちょっと自己分析してみたくなったのです。なぜ「世界一周」に、そしてなぜ「」行きたくなったのか。

全く自慢になりませんけど、人に自分の考えや思っていることを上手に伝えるのがあまり得意ではありません。頭の中のぐちゃぐちゃをきちんと整理整頓して言葉にするのが苦手なんですね。なので、普段の業務でプレゼンの際に使用するパワーポイント、略してパワポなるもので、世界一周を決意した理由について整理してみたいと思います。


まずはじめに、私は「世界一周」と繰り返し口にしていますが、今回の旅では「アフリカを北上」と「中米・南米を南下」するだけなので、厳密にいうと世界一周ではありません。でも、いちいち「アフリカを北上して中米南米を南下する」と言うのがめんどくさい。ブログを書き始めたころは「長期旅行」と呼んでいた気がしますが、いまいち盛り上がりに欠けるので、現在は「世界一周」で統一しています。今まで自分が行ってきた場所にアフリカと中南米を合わせたら、なんかまぁ世界一周って呼んでいいよねってくらいの範囲になると思うので、トータルで世界一周ってことで。

たとえそれが世界一周じゃなかろうと、自分が世界一周って呼びたくなったら、それは世界一周だ

って誰かが言ったとか言ってないとか。たぶん誰も言ってない。だから私が言いました。細かいことはいいじゃないですか、自分の気分がアガればそれでいいです。

バックパッカー世界一周理由

なぜわざわざ仕事を辞めてまで、このタイミングで行こうと思ったのか。それにはまず自分の心境の変化について考えてみる必要があります。ただ旅に出たいと唐突に思い立ったわけではなく、様々な想いや外的要因が交錯し、「」というタイミングが導き出されているのです。補足資料①をご覧ください。

  プレゼンテーション3

いやもうパッとみていただければ分かると思いますが、仕事へのモチベーション結婚へのモチベーションが著しくダダ下がり。これはまあ人生いろいろですから、私にもいろいろなことがあり、なんやかんやでこんなふうになってしまいました。そこに関しては、深く追求しないのが大人のマナー。わざわざブログで書くことではありません。

次に、体力に関する問題です。齢32歳ともなると、いくらフィジカルに自信があるとはいえ、体力の衰えを感じるわけです。本厄開始早々のぎっくり腰。徹夜するのがくっそ辛くなる。それに、体力とはまた別ですが、幾度となく迎えたお肌の曲がり角(ヘアピンカーブ)、日焼けが全然もとに戻らない、もはやニキビと呼ぶのは気が引けるなんらかの吹き出もの的なやつ。いくら童顔とはいえこれはマズい。目をそらすことのできない現実が襲ってきます。このままじゃ、バックパックが背負えなくなる…

そして、この表でたった一つだけ急上昇しているものがあります。元気いっぱい右肩上がり! そう、これが旅行に対するモチベーション。いわゆる「旅行熱」と呼ばれる病の進行度合いを示しています。「デング熱」とかそういうあれの一種です。この病気は、2014年、スリランカ、バングラディシュに行ったあたりから徐々に回復のきざしを見せていました。「一人でこういうとこ行くのもういいかなー。そろそろハネムーンかなー。ハワイかなー。グアムかなー」。

ところが、2015年夏、エジプト・ダハブでのダイビングライセンス取得により状況は一変します。「うわ~まだ行ってないとこ全然あったー!! 世界中の海ほぼほぼスルーしてきちゃったじゃん」。さらにそこで出会った人たち、その翌々月チェンマイ(タイ)で出会った人たちの影響もあり、旅行に対する熱い思いが再燃します。それまでの訪問国がこちら。補足資料②ですね。会社の休暇を利用して、ちまちま行った海外の国、現在34か国。

バックパッカー世界一周理由

Cカード取得が2015年7月。そこから8月9月10月と三ヶ月の潜伏期間をおいて、ついに「旅行熱」の症状が現れ始めます。「私会社やめて世界一周行ってくる」。そう口走るようになり、ひとりニヤニヤしながら旅のルートや出発時期、持って行くものについて検討を始めます。通常、死に至る危険は少ない病ですが、これはかなり危ない状態。このときすでに「旅行熱」は重篤化しており、もはや打つ手だてはありません。病状の進行度合いは、患者の目を見ればある程度判断できると言われており、異常な目の輝きは、ステージ4。完全に末期です。「まだ行ってないとここんなにあった!! これ会社の休暇だけじゃ足りないよねー」。

バックパッカー世界一周理由

そう。赤い点線で囲った部分はまだ私にとって未知のエリア。確かにこうしてみると、行ってない国だらけです。ここで、「旅行熱」末期患者の脳内の様子を見てみましょう。補足資料③をご覧ください。

プレゼンテーション2

2012年、ほとんど「結婚」が占めていた脳内が、2016年にはほぼ「旅行」に変わっています。「仕事」が「お金儲け」に変わったのは、旅を続けるためには何らかの収入を得なければと考えた証拠。2012年の「仕事」より割合が増えていることからその必死さがうかがえます。また、2016年現在「結婚」への希望をまだ捨てきれていないところもぜひご注目いただきたいポイントです。

以上のことから、2016年こそが旅立ちのベストタイミングだということがお分かりいただけたかと思います。さらに言うなら、2016年3月から4月にかけて、「歯列矯正」、「永久脱毛」、「WiMAXの2年縛り」、「通勤定期券の有効期限」が終了します。つまり、あらゆる条件がピタリと重なり、2016年5月に出発せよと背中を押してくるのです。


続いては、なぜ世界一周に行くのか、という旅の目的に関してご説明いたします。補足資料④をご覧ください。こちらは、一般的に言われている長期旅行の目的を集めたものです。人にはそれぞれ旅に出る理由がありますから、私にとってそれが何なのか考えていきましょう。

バックパッカー世界一周理由

長めのバケーション
私は、ブログ収入なり、何らか原稿を書くなりして少しでも収入を得ようと考えておりますから、バケーションには該当しません。

自分探し
これはもうなんていうか、“自分を探す”という概念がちょっとよく分からないです。

自由を求めて
これも漠然としていてよく分かりませんね。そもそも何から自由になりたいのか。時間か? 仕事か? なんですか? 会社からの自由ということであれば、確かに退職することで自由になれるかもしれませんが、まさかそのために世界一周に行くわけではありません。なので、これもピンとこない。っていうかそんなことより「Desire Freedom」っていう表現の中二臭がすごい。

夢の実現
「前からずっと行きたくて」とか「子供のころからの夢で」みたいなパターンです。これは否定せざるをえません。なんせちょっと前まで全力で「結婚したい」とか言ってましたからね。

人生のリセット
いや。リセットはしません。せっかくここまで必死で生きてきたんだから、リセットしてしまうのはもったいないです。

現実逃避
現実の逃避方法ならほかにいくらでも知っています。漫画、本、アニメ、音楽…。私の脳内にのみ存在する素敵な世界への逃避方法なら熟知してますから。ただ現実逃避がしたいだけならそれで十分。

非日常
むしろ日常の延長に旅があってほしい。っていうか、旅を日常にするわけだから、これは当てはまりません。

ワールドワイド婚活
あー、はいはい、そうきましたかー。これはねー、否定しません。別にいいじゃんそういうことがあっても! まぁでも、これがメインというわけではないのです。

つまりこういうこと。

バックパッカー世界一周理由

ほとんどの、考えうる旅の目的をばっさばっさと否定してきましたが、じゃあおまえの目的はなんなんだ、と。そう思いますよね。これは私もすごく考えました。考えたっていうのは、自分の心境をうまく言葉にすると何がしっくりくるんだろう、と。いろいろ悩んだ結果、言葉にするとまあなんとなくこんな感じかな、というのが補足資料⑤です。

バックパッカー世界一周理由

興味本位
“おもしろいと思いさえすればよいという傾向”という意味だそうですが、この言葉、どっちかというと悪い意味で使われますよね。「興味本位で近付いちゃいけません! 」とかさ。でも、興味=心惹かれる、面白そうだと思う。そして、本位=それを基準にして、行動を起こす。っていうのは、そんなに悪いことではないように思います。もちろん、危険を顧みず考えなしにどこにでもほいほい突撃してやろうとか、そういう意味ではありません。

純粋に心惹かれた。単純に面白いと思った。だからぜひ行ってみたい! そんな国や地域が私にはたくさんあります。ここまでが「興味」。

そして、今このタイミングで、行きたいと思ってるところに全部まとめて行っちゃうことを決意。これにより、せっかく就職できた一部上場企業を辞め、家も引き払って住所不定になり、結婚も半ばあきらめざるをえなくなる。失うものの大きさたるや! しかし、判断の基準は「興味のあるなし」なので、このへんはすべて度外視されるわけです。これがいわゆる「興味本位」。

興味本位で世界一周しちゃいけません! 」まともな大人はこう言うでしょう。

英語ではどちらも「Curiosity」と訳されますが、上記のように「興味」と「興味本位」は明らかに別物。「興味本位」からにじみ出る悪ふざけ感。真面目に考えなきゃいけないのに、面白いかどうかで決めちゃいました、みたいなニュアンス。残念ながら、私はどう考えてもこっちです。

転職
「バックパッカーに転職します!! 」

さすがの私でもわかる、これ多分あんまり親しくない人に言っちゃダメなやつ。でもさー、なるべく旅を長く続けたいから、旅の間もなんとか少しでも収入を得たいと真剣に考えてるんですよ。なけなしの能力をしぼりだして、ウェブライターなりブロガーなりをやってみようと思ってるんだから、これは仕事とみなします。だったら「転職」にほかならないんじゃないかと思うのですよ。まあ収入があるにしろないにしろ、金が尽きたら旅は終わるので、帰国してまた転職ですね~。


まとめてみたら自分ですっきりしました。

行ってみたい場所がたくさんある

会社の休暇だけじゃ足りない

旅しながらできる職業に転職しよう。
興味本位で世界一周。←いまここ

あ、なんかシンプル。

この先さー、もしかしたら旅行中にも聞かれることがあるかもしれないじゃないですか。旅に出た理由。そういうときは、サッとこのページを見せれば、いろいろ話が早いよね。対外国の人っていうのも想定して、英訳も添えておいたのはそのためです。(これを外国の人に見せる勇気…)

今日の投稿を読んで「分かるー! 」ってなるか「やっぱり頭のおかしい人だったか」ってなるかは、意見が分かれるところだと思います。まあ、旅に出るも出ないも、そして出るとしたらその理由も、人それぞれ。なので「へぇこういう人もいるんだな~」と適当に流していただければと思います。今日もまた、最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。

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