スワジランド(1)ダーバンからスワジランドへの行き方とレジェンドな宿
現在世界一周の途にありまして、アフリカを旅行しております。3泊ほどした南アフリカのダーバンを発ち、いよいよ本格的に北上してまいります。まずはダーバンの少し北、周囲の4分の3を南アフリカに、残り4分の1をモザンビークに囲まれた「スワジランド」という国へ。
【現在地】エズルウィニ(スワジランド)
Ezuluwini(Swaziland)
【天候】晴れ
【為替】1エマランゲニ=1ランド=約7円
南アフリカのランドが普通に流通しています。1エマランゲニ=1ランド。しかし、スーパーや乗り合いバスなどでは、ランドの小銭(コイン)を受け取ってもらえません。ご注意ください。
ついに本格的にアフリカ北上をスタート
アフリカ北上とはいえルートはめちゃくちゃなもので、ビクトリアの滝あたりまで上がったかと思いきや、また南アフリカまですごい勢いで南下してきてしまいました。
しかしここからは本格的に北上です!!
日中はぽかぽか陽気とはいえ、冬真っ盛りの南アフリカに手を振って、目指すは「スワジランド」。みなさんは「スワジランド」と聞いて何をイメージされますか? たぶん何もイメージされないと思います。
「ちょっとよくわかんないです」
正直、私もそうでございます。そもそも、当初の予定ではスワジランドは旅のルートに入っておらず、スルーしていくつもりでおりました。
しかし、レソトの前例がありますからね。
先日、たいした期待もしないで訪れたレソトの絶景に度肝を抜かれ、優しく穏やかな人々に癒され、「行く予定なかったけど、超絶行ってよかったわあ」としみじみ思ったものですから、スワジランドもまた何かしら私の知らない素晴らしい魅力を秘めているのではないかと期待をしているのです。
情報があまりない中ではありますが、私が1番楽しみにしているのは、スワジクラフトと呼ばれる、スワジランド国内で手作りされているゆるくてかわいい伝統的な手工芸品。
有名なのは、スワジガラスと呼ばれるカラフルで精緻な作りのガラス細工。それと、スワジキャンドルという、これまた色とりどりの配色と緻密なパターンが描かれた美しいキャンドル。サイザル麻で作られたカゴや置物なんかもキュートなのです。
古くから伝わる伝統的な手法で作られる雑貨はもちろんのこと、近年は欧米などのアーティストさんや、各国のボランティア団体などがその活動を支援しており、伝統プラス今時のアーティスティックでデザイン性に富んだクラフトの数々が生み出されているそう。
また、荷物が増えるのでしょう。
しかし、海外の伝統手工芸品に目がない私としましては、避けて通ることのできない大注目ポイントなのです。
まあこんなふうに書きましたけれども、地図見てもらうとね、わかると思います。
先日訪れたレソトもそうでしたが、私のルートの都合上、「レソト、突っ切っていけばちょうどよくない? 」という位置にたまたまレソトがあったわけなんです。
これからモザンビークへ向かおうとしている私のルートでいくと、これがまた
「スワジランド、突っ切って行けばちょうどよくない? 」という位置にスワジランドがあるんですね。
おまけに、次の訪問予定「モザンビーク」のビザまで取れちゃうというなんとも素敵なところです。何もなくてもまあ通り道だし、スワジランドでも行ってみますか〜というゆるゆるのモチベーションといのが本当のところでございます。
というわけで、いざ、スワジランドを突っ切りながらの、真・アフリカ北上編スタートです!!
ダーバン(南アフリカ)からマンジーニ(スワジランド)への行き方
7:15 ゲストハウス「HAPPY HIPPO」を出発
3泊ほど滞在した居心地のいい宿です。詳細はこちら。
宿の受付でタクシーを呼んでもらいました。ここから、約15分。ダーバンの鉄道駅近くにあるミニバスターミナルへ向かいます。メータータクシーで約70ランド(約490円)。
7:30 ミニバスターミナル到着
場所はこちらです。
着いたらドライバーさんにパスポートを渡し、番号を控えてもらいます。バンタイプの乗り合いバス。
ミニカート付きなので荷物が多くても大丈夫です。
ダーバン(南アフリカ)からマンジーニ(スワジランド)まで250ランド(約1,750円)
人がいっぱいになり次第出発するスタイルの乗り合いミニバスです。朝なので利用者も多く、バスターミナルに7:30に着き7:45には満席になり出発しました。1シートにつき1人が座るという、あたりまえのようであたりまえではないありがたい着席スタイルに感謝。ターミナルを出てすぐガソリンスタンドで給油。8:00にはマンジーニに向けて走り出しました。
10:30 トイレ休憩のため、ガソリンスタンドに停車
しかし、女性用トイレが清掃中のため、女性は誰一人としてトイレに行くことができないまま発車。不満を漏らす女性たちを無視してバスは走り出し、車内は緊迫した雰囲気に。
12:00 南アフリカ側ボーダー到着
(Golela Border Control)
バスを降り、各自で出入国手続き。
12:20 みなさんの出入国手続きが終了し、スワジランド入国。そして出発。
14:20 マンジーニ(スワジランド)到着
スワジランドの首都はムババーネですが、このマンジーニという町のほうが交通の要所となっています。いろんな場所への起点となるのがこのマンジーニ。ここのバスターミナルでバスを降りて、そこらへんにいた人に「エズルウェにまで行きたい」と言うと、乗り合いバスのドライバーさんのところに連れて行かれます。
誰も乗っていないワゴン車に「乗れ乗れ」と言われ、「えーまた人がいっぱいになるの待たなきゃだなあ」と思っているとそのまま発車。ワゴン車をタクシーのように利用しムババーネからエズルウェニ付近の宿まで50ランド(約350円)。
こうしてやってきましたのは、目をつけておいたゲストハウス「LEGENDS Backpacker Lodge(レジェンドバックパッカー&ロッジ)」。
目を付けていたといいましても、過去に行かれた方のブログを見て、場所的にちょうどよさそうだなあと思っていただけなのですが、ここがとても私好みの宿でございました。
まず宿泊は森の中。
やばーい!! 素敵ー!! 空気がおいしーい!!
野宿ではありませんよ。宿内のキャンプスペースにて、久々のテント泊です。
一泊80ランドもしくは80エマランゲニ(約560円)。リーズナブル。到着早々、まずこの自然たっぷりな雰囲気にテンションアップ。
ゲストハウス自体もかわいいんです。
そして、広いキッチン。
徒歩10分の場所にスーパーがありますので、自炊も可能。
清潔なトイレとシャワールーム。
もちろんお湯も出ます。シャワールームにはドライヤーまで付いていて、至れり尽くせり。
そして屋外の共有スペース。
電源があって、木漏れ日のなかコーヒー片手にインターネット。
WiFiは50MBまで無料です。毎日50MB与えられます。そして、追加したい場合は、150MB40ランド(約280円)。500MB150ランド(約1,050円)。
冬真っ盛りではありますが、乾期で日中はぽかぽか陽気のスワジランド。
いやー、最高ですなあ。
なんて思ってたのは18時まで。
うすうす予想はしておりましたが、
クッソさみぃ。
テント泊ないわぁ。外で寝るとかないわぁ。「もう暖かいところへ行こう、寒いところは金輪際ごめんだ」と固く心に誓ったはずなのに、またもや10度下回る中でテント泊。
私はバカか。
しかーし、そんな私の救済策。
【1】たき火
睡眠時寒いのには変わりないですが、ご飯の後のくつろぎタイムは、たき火の周りで暖をとれます。たき火最高。
【2】マット
勝手に共用スペースのベンチに敷かれているマットを拝借します。これね、ちょうどいま見つけて、狙ってるとこと。
夜のうちにこっそり借りて、朝こっそり返せば問題ないですよね。これで地面に体温を奪われるのを99%防ぐことが可能に。
【3】パソトブランケット
そう。レソトで購入した、伝統的な毛布です。
そもそも重すぎて、乗り合いバスやタクシーのドライバーさんに
「おい、おまえのバッグ重すぎwwいったい何が入ってるんだ」と尋ねられ、
「マイハズバンド」と真顔で答えるのが日課になっているような私の荷物。
そこにさらに追加された厚手でしっかりした重量級の毛布。
これが非常にあったかい。幸せに包まれています。
なんて強がってみましたが、「おしゃれ山ガールは冬でもテントが基本ですからね」つってベテランキャンパーみたいな顔して、ドミトリー空いてんのにテント泊を選択した半日前の私のバカ。なぜこの寒いのに森の中で寝ようと思ったのか今となっては激しく疑問です。
「後悔先に立たず」という言葉の意味が痛いほどよく分かったところで、本日の投稿を終了とさせていただきます。最後までお付き合いくださってありがとうございました。
■エズルウェニ・ロバンバ(スワジランド)の安宿・ゲストハウス
LEGENDS Backpacker Lodge(レジェンズバックパッカー&ロッジ)
ホームページ:legends.co.sz
タクシーで来られる場合は「COAST TO COAST」という南部アフリカの宿&旅情報が載っている小さい本のページを見せれば連れてきてもらえると思います。
こちら。
ミニバスを降りる場所は「ゲーブルズショッピングセンターの近く」と言えば分かるのかなあと。
宿泊日:2016年7月
部屋のタイプ:キャンプサイトでテント泊
料金:80ランド/エマランゲニ(約560円)、ドミトリーは160ランド/エマランゲニ(約1,120円)、朝食は+50ランド。
【設備】
- Wifi:あり。1日50MBまで無料。たまに途切れますが基本的にわりとスムーズ。
- トイレ:共同。5つ。とてもきれい。
- シャワー:共同。4つ。とてもきれい。お湯もたっぷり。
- キッチン:広くてきれい。電気ケトル、電子レンジ、冷蔵庫あり。包丁が全然切れない。
【個人的な感想】
上でいろいろ書きましたが、とても居心地よいです。田舎、自然が好きな方はぜひ。宿のスタッフさんも感じがいいです。私が滞在している間は、冬にも関わらずたくさん人が泊まっていて、日によってはドミトリーも満室になるそうです。予約をしたほうがよいかと思います。あ、でもテント泊なら、スペース広いので問題なく使えるかと…。
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