メキシコ(28)世界を視野に入れた料理と世界でもっとも手に入りやすい食材
世界一周をかかげて旅をしている私は、現在メキシコのトゥルムという町にいます。ここ2日ほどセノーテダイビングを満喫いたしましたから、今日はひさびさにオフの日。毎日毎日オフのくせしてこういう発言をしていると反感買うと思うんですけど、とにかく今日はとくに何もせずホテルとその周辺にしか行かずダラダラと過ごしました。
【現在地】トゥルム(メキシコ)
Tulum(Mexico)
【気温】32度(昼)
【天気】晴れ
【通貨】1ペソ=約5円
食に割くエネルギーについて
現在滞在しているホテルには、パソコンに向かえるデスクが、キッチンを含む共用スペースにしかありません。ですから、ここでブログを書いたりしていると、他の宿泊者さんや宿のスタッフさんがお料理をしているのを見ることができます。
何の気なしにそれを眺めていると、みなさんけっこう手間暇かけて素敵なごはんを作ってらっしゃる。
なんかこう料理とか食事にもちゃんとエネルギーを割いているといいますか。
お腹が満たされればある程度なんでもよくって、たとえ晩御飯であろうとパンとコーヒーでいいや、めんどくさいし、パン美味しいし、みたいな考えでいる私からすると、それはとてもよい習慣だなあ、と思いはするのですが、それでも
やっぱめんどくさい。
そうして毎日適当なものばかり食べていたら、本日ついに宿のスタッフさんが、私の分までチキンパスタを作ってくださいました。
ありがたいことです。
クリームソースとチキンの相性がすごくよくって、ものすごくおいしかったです。食器は洗わせてください。そしてよかったら食後のコーヒー淹れますよ、と。その程度の恩返ししかできない低スペックな自分。
先日、そんな残念な人のために、尊敬するブロガー「モーストリー サンダーストーム ぷりこーしょん」のふじ先輩が驚くほど簡単にできる、ある料理を紹介なさっておりました。世界を視野に入れた旅人がマスターしておくべき料理。
それは、電子玉ねぎ。
こちらの投稿です。
自宅ではないどっかのコンビニだかスーパーだかの電子レンジに玉ねぎをそのまま(皮付き)ぶっこんだらどういうことになるかということを、詳細にレポートしていらっしゃって。これが“料理”という位置づけになるのかどうか少しだけ疑問ではありましたが、非常にドキドキしながら読ませていただきました。
思い起こせば数か月前、こちらの投稿でふじ先輩が打ち立てられたある仮説があります。
仮説:玉ねぎは世界中どこでも手に入るでしょう
言われてみれば確かに世界各国、というより主にアフリカですけれども、これまでの旅の中で幾度となく玉ねぎを目にしてきたように思います。
旅の中盤まではとくに玉ねぎのことを意識してはいませんでしたが、たまたま映り込んでいた写真をざっと洗ってみたところ、確かにどこの国にも玉ねぎは、ある。
【マダガスカル】
女の子の右にあるかごの中。見えずらいですけど玉ねぎです。トゥリアーラという町からムルンベという村に行く途中のバスの車窓から。
【ナミビア】
画面のほとんどがリンゴなんですけど、その反対の面。写真でいうと、左端上部。これネットに入った玉ねぎです。ウィントフックのスーパーです。
【レソト】
写真右。トマトの手前にちょっと玉ねぎがありますねぇ。マセルという町です。それから、こちらは、サニパスという標高3,00m近い山の上の、マジでなんもないところ。唯一の生活雑貨屋さんの写真です。
玉ねぎ写ってないんですけど、写真右上の黄緑色のかごの中に玉ねぎが入っていました。なぜ覚えているかというと、ここで玉ねぎを買ってパスタを作ったから。
お店の外観こんな感じ。
これほど何もないところにも、玉ねぎはある。すごいことです。
【スワジランド】
残念ながら玉ねぎの写真はありませんでしたが、みなさん覚えていらっしゃいますでしょうか? 私、ハンバーグ作りました。
玉ねぎを刻んで入れた記憶がありますから、スワジランドにも玉ねぎはあったということです。
【モザンビーク】
ヴィラさんというホテルスタッフさんとシェア飯をした際に買い物に行ったお店で。テーブルの上、しっかりと玉ねぎが見て取れます。
ちなみに、このあたりで、ふじ先輩の仮説が提唱されましたので、これ以降はその仮説を実証するために、ある程度玉ねぎを意識して写真を撮っています。
【マラウィ】
こちらがマラウィ湖に浮かぶ島、リコマアイランドで見つけた玉ねぎ。トマトの左に雑に置かれているやつです。
あとこちらもリコマアイランド。
【タンザニア】
これでもかと言うほど大量の玉ねぎ。玉ねぎ? あるよ!! と言わんばかりの陳列方法。アルーシャという町に行く途中のバスから撮影。
続いてもタンザニア。サファリツアーの前日に宿泊した村の市場です。赤いバナナが有名で、めずらしいねーなんつって撮影しましたが、手前に玉ねぎがしっかり写っています。
【エチオピア】
エチオピアのラリベラという町。週に一回開かれる土曜マーケットで売られていた玉ねぎです。
こちらはダナキル砂漠ツアーの途中で訪れた小さな村のマーケット。
続いては、エチオピア南部少数民族ツアーの起点となる町、アルバミンチのマーケットです。
やだー!! 玉ねぎだらけじゃーん!!
世界は玉ねぎであふれている。
色やサイズは違えど、玉ねぎは世界中どこにでもある。これは言いきっちゃっていいと思います。
世界中どこでも手に入る野菜ナンバー1は、玉ねぎです。異論は認めない。
ちなみに、今滞在しているメキシコにももちろん玉ねぎはあります。
サン・クリストバル・デ・ラス・カサスという田舎ののんびりした町からさらにバスで1時間ほどいったサンファンチャムラという村にもありました。写真左下の端っこ。皮をむいた玉ねぎです。
料理が苦手な私も、一応世界を視野に入れた旅人の端くれ。これはぜひ作ってみなければなりません、電子玉ねぎ。
電子玉ねぎを作ろうと思ったのに
さっそくスーパーへ。トゥルムの町で一番大きいスーパーはこちら。
Chedrauiという大手チェーンです。こちらでは、玉ねぎは皮をむいた状態で売られています。
玉ねぎおよびその他いろいろなものを買い込んでホテルに戻り、電子玉ねぎクッキング開始!!
玉ねぎをまるごと電子レンジに放り込んだ経験はありませんから、かなりドキドキし、周囲に人がいないことを確かめていざ…
!?
あ、今泊まってる宿、よく見たら電子レンジがない…
これでは電子玉ねぎを作ることができません。仕方がありませんので、方針を変更し、
ガスコンロを使って玉ねぎ料理を作ろう!!
えっとー、普通に料理をしてみようのコーナーになってしまいました。私の持ち駒は、こちら。
玉ねぎ+パプリカ4色(ピーマン含む)
それを細かくカットして、あと、豚肉とチーズも使います。そんでパスタを作る。
パプリカは、スーパーで色がとてもきれいでした。
豚肉は、1キロ49ペソ。
「ふーん、49ペソかぁーはいはい」と何も考えずに買いましたが、よく考えたら1キロ245円。え、100gで24.5円!? やすっ!! ブタのイラスト同様、ガッツポーズです。
材料を炒めて、
茹でたパスタからめて、チーズ乗せて、
かんせーい!!
味付けは、キューブ状で売られているチキンのブイヨンみたいなやつを1つと塩コショウ。
普通においしかったです。
こうして「どうですか、私料理とかできるんですよ」と誇らしげに自分が作ったごくごく普通のパスタを堂々と紹介してみせました。自炊は、メキシコに来て1か月半が過ぎましたが、初めてのことです。私の料理にかける意気込みはその程度です。
そうして本日得た気づき。
・世界を視野に入れた旅人は、確かに玉ねぎがメインの食材だと思っておいたほうがいい。
・でも、世界中どこにでも電子レンジがあるかっていったら、そうでもない。
・むしろアフリカはガスコンロしかない宿のほうが多かった気がする。
・そうなるとやっぱ料理はめんどくさい。
↓
・メキシコの食べ物は全部おいしいし安いから自炊は必要ない。
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・毎日屋台や食堂のタコスやブリトーで何が悪い。
↓
・そういえば、メキシコの肥満率って世界一らしいですよ。
↓
・メキシコの成人の70%が“太りすぎ”、うち33%が“肥満”
↓
ガクブル
というわけで、たまには自炊をするのも悪くないなあと思いました。
世界を視野に入れた旅人の皆さんは、電子玉ねぎや酢っ玉ねぎなど、玉ねぎ料理のバリエーションを増やしておくといいと思います。あと、一番安定して手に入りなおかつ持ち運びも楽で調理も楽な炭水化物(主食)はやはりパスタだと思います。
いろんなパスタを作ることができると、シェア飯なんかのときにヒエラルキーの頂点に立てるんじゃないですかね。
それでは本日の投稿はこれにて終了。明日はまた“セノーテ編”を再開します。本日も最後までお付き合いくださってありがとうございました。ではまたあした。
僕の言うこといちいち真に受けてんの君くらいのもんだぞwって言おうとしたら、
最終的に普通の料理作ってて、結局俺のことDisってんだろ毎回毎回!