メキシコ(23)カンクン随一のクラブ「ココボンゴ」と非常識なハネムーン乱入
世界一周をやっております私は、メキシコのカンクンというところにいます。ここは中米きってのリゾートシティで、国内外問わず多くの観光客がやってくる街。貧乏バックパッカーには縁遠い場所ではありますが、ここに2泊ほどしております。それにはちょっとした理由がありまして、まあ、本日のタイトルどおりなんですけれども。
【現在地】カンクン(メキシコ)
Cancun(Mexico)
【気温】32度(昼)
【天気】晴れ
【通貨】1ペソ=約5円
メキシコにハネムーンしに来るってよ!!
他人と円滑なコミュニケーションを図る能力が著しく欠如している、友達いない、なんだかんだいってぼっちが好きなんでしょ、なんて思われがちな私ですが、だいたい合ってます。しかし、そんな私にも大切な友人というものがいます。ほんとです。
そんな数少ない友人のひとりが、先日めでたく結婚なさいました。私が世界一周に出発する前日が結婚式で、くっそバタバタしていた私は参加もできず、彼女のウェディングドレス姿を拝むこともかなわず、式場にバルーンの花束を送りつけてお茶を濁しつつ日本を飛び出してきてしまったわけですが。
そんな彼女がハネムーンでカンクンにいらっしゃるというじゃないですか。
以前私は書きました、「死者の日」らへんの投稿で。
メキシコには、ハネムーンで来たかったと。
それを知ってか知らずか、いや、彼女知ってます確実に。それでいてなおメキシコに来るとおっしゃる。超絶優しくって、先に帰宅して晩御飯作って彼女の帰りを待っていてくれると噂の、これ以上ないくらいに理想的な旦那様を引き連れて。
そうですかそうですか。いいでしょう、待ちましょう。
すでにアウェイ感しかない最高峰のリゾートタウン、ハネムーナーの聖地カンクンにて、新婚ほやほや幸せいっぱいのお二人の襲来を待ち受けることにした私。彼らを返り討ちにするために、「お土産を渡したい」を口実にハネムーンに乱入してやろうと意気込んでおりましたが、
花嫁、まさかの自滅。
これあんまり詳しく書くと本人嫌がりそうなんで詳細伏せますけど、
カンクン体験ダイビングにて耳抜きに失敗。
あ、これまんま詳細だった。
もともとがとてもがんばり屋さんな彼女のことですから、きっとダイビングでも「多少鼓膜が痛くても今ががんばりどき!! 私がちょっと無理することで問題が解決するならば、徹夜、休日出勤、厭いません(キリッ」なんつって我慢して潜ってしまったんだと思うんですけれど、耳抜きできないまま潜るのは、おそらく想像以上に激痛。
持ち前の我慢強さと忍耐力は水圧に対して発揮してはいけません。
鼓膜はまずいよー
血はまずいよー
と、かなり心配もしましたが、そこまでの大事には至らなかったようで今こうしてネタにしていますが、大丈夫だよねえ? ねえ??
というわけで、ハネムーン乱入大作戦予定通り決行。
22:00、無敵のハネムーナーのお二人が宿泊していらっしゃる、“オールインクルーシブ”とかいうこれまた無敵の滞在システムでがっちり固められたホテルを襲撃します。
直前にきた友人からのライン。
「ホテルには、宿泊者以外入れませんよ」
チッ。(舌打ち)
オールインクルーシブとは、滞在費の中に施設内での飲食代やアトラクション代などかかる費用がすべてまるっと含まれている料金形態。滞在中は支払いのことを気にすることなく悠々自適にホテルライフを過ごせるわけです。
当然のことながらコストもそれなり。いや、それなりどころか、私のような貧乏バックパッカーは泣いたって脱いだって土下座とかしたって、とうてい泊まることができない天上人専用施設。その敷地には「ちょっと遊びに来ましたー」なんつって軽々しく入ることすら許されない。
事前に友人から「ホテルのプールにイルカがいる」旨を聞かされていた私は、
チョットナニイッテルカワカンナイデス
状態でした。オールインクルーシブにはイルカも含まれるのか。
友人とは10月に一時帰国した際にも会ったので、わずか1ヶ月振りの再会でしたが、あいかわらずかわいくってお肌スベスベで髪の毛サラサラで清潔感に満ち溢れておりました。
旦那さんとは初対面。話には聞いていましたが、たいそう優しそうな方で。
耳をあれしてしまった新婦は、そのせいで申し込んでいたツアーをキャンセルしなければならなかったと少々不満げでしたが、どこにも行かずデフォルトでイルカも付いてくる無敵のオールインクルーシブホテルで1日ゆっくり過ごせるなんて、むしろよかったんじゃないかなんて私は思ってしまうわけですが。
そして、「いやでもご自分が耳をあれされたわけですからそれはある意味仕方ないっていうか…。それより病院に付き添ってくれたり、相当心配もしてくれたであろう旦那さんに対してもうちょっと感謝とか…」と内心思っておりましたが、当の旦那さんは終始ニコニコ笑っていて、そこには何の不満もない様子で。
カンクンの見どころや観光情報というよりは、海外安全情報、テロ・防犯対策などの情報をメインに収集して新婚旅行に臨まれた旦那さんは、そんなことより友人がスマホを無防備な状態で首からぶら下げていることがとにかく不満なようで
「もう10回以上注意したんです(怒)」とのことでした。
10回やめろと言われたらさすがの私もやめると思うのですが、それでも頑なにスマホを首から下げ続ける友人。
海外なめんじゃねーぞ。
ポケットから小銭入れがはみ出していても、スマホを充電したまま置き忘れていても、リュックの口を開けっぱなしで歩いていても、Tシャツを裏返しで着ていても、高カロリーな食事のせいで太っても、誰も注意してくれる人はいない一人旅の身からすると、
やっぱハネムーンっていいですねえ。
台無しにするつもりがこうして仲の良いお二人の姿を目の当たりにしちゃったら、そんなバカみたいな考えは一瞬で吹き飛んでしまいました。無事に再会を済ませ、お土産も渡せましたので、私はおとなしくダウンタウンにある一泊800円のドミトリーに
帰りません。
このあとお二人が行かれるのはココ・ボンゴ(COCO BONGO)。
そう、ココ・ボンゴ。
もう一度言います、ココ・ボンゴ。
カンクンでおそらく1番名の通ったクラブです。毎晩毎晩世界中のパーリーピーポーが集うんですって。
「そんなところにわざわざ行くなんて、さすが新婚旅行だ、どうかしてる」なんてことを言いながら、ダウンタウンに帰るバス停の方向とココ・ボンゴの方向が同じなので、とりあえず3人で歩きます。
するとココ・ボンゴの客引きさんが近づいてきました。なんとなく彼と会話を交わし、どんな感じのステージなんですかと尋ねてみたり、ディスカウントを打診してみたり、どんなお酒が飲めるのか確認してみたり、「あ、入口こっちですか? 」「え? ここに並んで待ってればいいんですかね? 」なんつって、なんやかんやで、
気が付くと新郎・新婦・私、3人の腕にはココボンゴのフリードリンクチケットを兼ねたブレスレットが巻かれておりました。
お ま え も く ん の か よ
ココボンゴ、土曜日の入場料80USD(約8,500円)※フリードリンク
日本では、クラブ=何が楽しいんだか全然わからない場所。クラブ=苦手。クラブ=手持無沙汰。そんな私ですが、正直、ちょっと興味はあったよね、ココボンゴ。さあそれでは行ってみましょう!!
ドン引き上等!! ハネムーンクラッシャーがアテンド! カンクンNO.1クラブ「ココボンゴ」でパーリーナイッ!!
まずは、こちらが内部の様子。
1Fのステージまわりでわあわあやるならば追加料金かかりませんが、写真の上部にあるような、高い位置に座ってゆっくり観たいなあという場合、追加料金が発生します。
ちなみに、いくらですかと尋ねると、「席によって値段が違うんだ、いい席はそりゃ高いが、サービスもいいし、ショーをたっぷり満喫できる。で、いくらまで払う気がある? 」とのことで完全にガクブル。
「(な、なにこの料金形態!? )いくらまでって…。そんなに大金払えないっす。1番安い席でいくらですか? 」
「3人で100ドルだ」
あ、思ったより安い。そして席に案内していただきました。が、最安値のゾーンは満席で、結局3人で141ドルのとてもよい席に落ち着きました。
それではドリンクを注文。
私「コーク」
新婦「スプライト」
新郎「ビア」
えー、新婦も私同様、お酒はそんなに得意ではありませんww。ドリンクをサーブしてくれるボーイさんも戸惑い気味。システムがよくわかりませんが、各2杯ずつ飲み物が提供され、
どうせフリードリンクだから問題ないのですが、
なぜか一杯だけウイスキーをスプライトで割った飲み物が混入しているという罠。
ココ・ボンゴ、油断ならないクラブやでー。
ここでのステージは、ダンスタイムとショータイムが10〜15分程度の短いスパンで交互に繰り返されますので、全く飽きることがありません。
めまぐるしく変わる音楽、そして演目。
ダンスタイムにかかる曲は、クラブと言えば、なEDMではなく、もっと万人ウケしそうな定番ロックや70年代の懐メロがメイン(日によって変わります)。私は知らない曲が多かったですが、欧米の方がたはみなさん熱唱されていたので、盛り上がる場でのテッパンソングばかりなんだと思います。そんなわけで、高齢の方もけっこういらっしゃいました。
前方と中心のステージで歌ったり踊ったりの賑やかなパフォーマンスが絶え間なく繰り広げられます。人が飛んだり、
クイーンのフレディ・マーキュリー(っぽい人)が熱唱したり。
サンバのカーニバルも!
1曲終わるごとに、紙吹雪ドーン!!
風船どっさりー!!
レーザーライト、ピッカーン!!
とにかく盛り上げ方が、ド派手。
シルクドゥソレイユ顔負けの、アクロバティックで見応えたっぷりな演目もありました。
あ、シルクドゥソレイユ観たことないんですけど。
とりあえず、すべてに関してクオリティが高い!!
正直クラブに80USD(約9,000円)は「高っ!! 」と思ってしまいますが、これだけバリエーション豊かなパフォーマンスを見ることができる複合エンターテインメントショーであれば、別に高いことないです。
ただし、新郎も新婦も私も、最終的には
「文化の違い…ですかね? 」
「ね…。あそこで踊れとか言われても踊れないよね」
「知らない曲ばっかりでしたね、ピコ太郎とかならわかるのに」
と、3人そろってウェイウェイした場所に対する適応能力の低さを痛感いたしました。それでもショーとしての魅力は想像以上にたっぷりで、すんごい楽しかったです。で、ピコ太郎ってなんですか?
ココボンゴ、危惧していたいかがわしい雰囲気はまるでなく、明るく健全。セキュリティーも万全ですし、お金を払えばそれなりに落ち着いてショーを見ることもできます。ぜひお子様連れで、とまでは言いませんが、ご友人、カップル、ご夫婦、老若男女問わず楽しめる気がいたしました。
こういった場所が激しく苦手な私ですら、面白いなあと思いましたので、これがクラブ好き、パーリー好き、やれイビザだ、パンガン島だとおっしゃる生粋のパーリーピーポーのみなさんはかなり満喫できるんじゃないかなあ。一般の人もステージに上がれるようなので、チャレンジなさるといいんじゃないですかね。
ココボンゴを出たのが0時過ぎ。お二人は、オールインクルーシブへ帰られるそうですので、さすがに私も帰ります。ダウンタウンの格安ドミトリーへ。カンクンは、なんと公共のバスが24時間走っているという、まさに眠らない町。クラブで遊んだ後も、ダウンタウンへはローカルバスに乗って帰ることができるのです。
じゃあまたねーとまるで新宿とか渋谷で遊んだ後みたいに普通にお別れしましたが、
あれ、そういえばここメキシコなんだった。
しばらく会えないのはやっぱりさみしいなあ。それから、海外で友人に会うって、想像以上にうれしいものですねえ。ハネムーン邪魔してごめんなさい。私は楽しかったです。最後になりましたが、末永くお幸せにー!!
本日はこれにて終了。カンクンでの目的も無事に果たすことができましたので、明日は次なる町に移動します。最後までお付き合いくださってありがとうございましたー。
mayumiさん、こんばんは!
カンクンのハイアットですね、私も泊まりました、今年の夏に。
バルコニーにジャグジーがあって、びっくりしました!!
でも、メキシコシティからInteljetに乗ってカンクンまで行ったので、ドメの小さいターミナルに降りたので、専用車でなく、何人も乗るバンを勧めてもらえたのです!!(^^)/
安い、ラッキーと思ったのですが、確かに、そのバンがハイアットの車寄せに入るのに、私の予約表が必要でした。。。(=_=)
All Inclusiveのホテルは、言うほど食事は美味しくないですよ(´・ω・`)
特にイタリアンとかは、日本では絶対に通用しないと思うな~。
私、夕方になるとホテルの中庭に出ていた出店の屋台でひたすらタコスを食べていました。これが美味しかったなあ~(^^♪
カンクンで合流したアメリカの友人たちは、ずいぶん安いもの食べてるなあ~と呆れていましたが・・・。
グアナファトで鼻血を出したので、お酒を飲めなかったのが痛かったです。
ということで、私、今度メキシコ行くときは、カンクンでないリゾートに行くつもりです。
来年の2月にANAがメキシコシティまで直行便を飛ばすことになったんですよ!!
これで、米国での面倒なトランジットがなくなるのでまた行こうと心に誓っています。
mayumiさんが買ったお洋服素敵ですよね。私も次はそこに行くつもりです~(^^♪