メキシコ(11)甘いものは正義。オアハカのチョコレート事情あれこれ
おはようございます。現在世界一周をしております私は、メキシコのオアハカに滞在しております。オアハカは、町自体が「オアハカ歴史地区とモンテ・アルバンの古代遺跡」としてユネスコ世界遺産に登録されており、国内外からたくさんの観光客が訪れます。
【現在地】オアハカ(メキシコ)
Oaxaca(Mexico)
【気温】22度(昼)
【天気】晴れ
【通貨】1ペソ=約5円
オアハカってこんな町
コロニアル文化が反映された美しい建物が並ぶ街の中心部、さらにそのど真ん中にはサント・ドミンゴ教会という、それはそれは立派なバロック様式の教会があります。
そこを中心に町を散策すれば、おされな洋服屋さん、雑貨屋さん、カフェやレストランをたっぷりと目にすることができ、何時間でもぐるぐると歩き回っていられます。
オアハカ市は、住民の結託が強く、中心街にはファーストフードやコンビニなどのグローバル企業のチェーン店をほとんど出店させないので、地元の店が元気に営業しています。そんな土地の人々の意識の高さが、古都の美しい景観を保っているのでしょう。
All About「オアハカの世界遺産」より引用
意識の高さ。そういえば確かに、町の中心あたりには、マックもスタバもありません。マックやスタバが嫌いなわけではありませんが、せっかくなら地元の特産品、郷土料理的なものを食べたいなあ。
というわけで、本日は、私の大好物かつオアハカの特産品でもある食べ物についてご紹介します。
えーそれはチョコレート。本日のタイトルにも書いてありました。
私が世界で一番好きな食べ物は生クリームですが、その次がホワイトチョコです。で、その次がベーシックな茶色いチョコレートです。
先日、こちらの投稿にて、当ブログの読者さんを分析した結果、2/3が女性だということが発覚しました。その際、どのようなブログ内容にすれば女性読者さんから嫌われないで済むかについて調べましたがそんとき確か、
「体型や年齢については触れないほうがよい」
みたいなこと書いてあったなあ。
例えば私が、自分のことを太った太ったと書いたとします。そうすると、私と同じかもしくは私よりも体重が重い方はもれなく全員“太っている”ということになってしまう。
そして、33歳の私が自分のことをババアだババアだと書いてしまったら、「え、じゃあ35歳は? 40歳は? 全員ババアなんですか?
ねえ、そ う な ん で す か? 」という話になる。
そんなことはないんですもちろん。ですから、少なくともこのブログの中では、私は太ってないし、ババアでもない。だからチョコもたくさん食べるし、「甘いもの大好き///」つってウィンクして舌を出してもオケ。そのような前提のもと、オアハカのチョコレート事情について、行ってみましょうー。
神の食べ物「チョコーレート」の起源はメキシコ!
オアハカはカカオの産地として有名。チョコレート好きにとっては天国のような場所。
このような情報しか持っていなかった私ですが、本日の投稿を機にちょっと調べてみたところ、以下のような事実が発覚しました。
カカオのルーツはものすごく古くって、約3,000年以上も前、紀元前1,200年ごろの古代メキシコが発祥。アメリカ大陸でもっとも初期に生まれたオルメカ文明の時代には、カカオ豆を、“神の食べ物”を意味する「テオブローマ」と呼び、カカオは大変貴重な存在だったそう。
そしてそのあとに栄えたトルテカ文明のころには、カカオの産地をめぐって争いがおこるほどの人気食材で、次のマヤ文明ではカカオは貨幣の代わりとして用いられ、さらにその次のアステカ文明のころには、年貢としてカカオを納めていたのだとか。
お金の代わりになるくらいですから、当時カカオは高級品で、王族や貴族の食べ物。庶民の間に広がっていったのは、スペイン植民地時代になってからです。カカオに砂糖を混ぜて甘くして食すようになったのもスペイン統治時代以降のこと。
古いなー、チョコレートの歴史。そんなこんなで、ここオアハカでは、町のいたるところでチョコレートを使った食べ物を目にする&口にすることができます。私は、大変便利な舌を持っておりまして、なんでもかんでもおいしいと感じてしまうゆえ、ブログで食べ物を紹介することが少ないのですが(だって全部「おいしい」しか書けない)、本日は、オアハカで食べられるチョコレートなあれこれをご紹介いたします。
オアハカ名物カカオを使った食べ物・飲み物
まず、向かっていただきたいのが、「Mercado 20 de Noviembre(11月20日市場)」。町の南部にあります。
このあたり、道を歩いているだけでチョコレートのいい匂いがします。幸せー。
「Mercado 20 de Noviembre」は飲食店がたくさん入っているマーケットでして、小さな食堂がたくさん。
ここで食べられるのが「モーレ・ネグロ」というオアハカの郷土料理です。
【モーレ・ネグロ】Mole Negro
簡単に言うと、鶏肉のチョコレートソースがけ。
ほほう。新しい。
これだけ聞くと、甘いの? しょっぱいの? 何なの? と思われるかもしれません。でも、チョコレートフォンデュにチキンをぶっこむ、とかそういうお味を想像された方、それとはちょっとニュアンスが違くって。チョコレートとはいえ、甘いお料理ではありません。チキンに甘いのはあまり相性が良くないでしょうし…
あ、でもロイズの「ポテトチップチョコレート」は、激うまなんで、甘じょっぱい系も私は好きです。ぜひどうぞー。
ロイズはいいとして、妙にインパクトのある黒いソースですが、使うのはまずカカオ。それにたくさんのなんやかんやを混ぜるんですねぇ。このメニューの表紙の背景のような感じ。
“たくさんのなんやかんや”つったらそれはもう本当にたくさんで、玉ねぎ、にんにく、たくさんのスパイス、たくさんのハーブ、たくさんの乾燥させた果物やチリなどなど。で、そのソースを焼いたり蒸したりしたチキンやターキーにかけていただきます。
そもそも残念な味覚しか持ち合わせていないのに、こんだけたくさんのなんやかんやが複雑に絡み合った料理のお味を上手に説明できるわけがなく、私にわかる範囲で説明するならば、
カレーに隠し味としてチョコ入れるときあるよね、っていうあれを隠さずにやってみた。
そのような感じです。私のような料理初心者が自分でやると高確率で失敗するパターンのやつですね。料理をあまりしないので、私自身カレーにチョコを入れたことはありませんが、どうやらコクがでて美味しくなるらしいです。
つまり、ことさらに隠し立てすることなく投下されたチョコレート(甘くない)のおかげで、コクが前面に押し出されてきていて、
超おいしい!!!
「超おいしい!! 」これが大事です。私この料理好きだなあ。オアハカに行かれた際にはぜひお試しください! ただ、かなり胃にずっしりくるということをお忘れなきように。
【ショコラテ】chocolate
もうひとつ、「Mercado 20 de Noviembre」で出会える“チョコレート”がありまして、それが「ショコラテ」。
カカオドリンク、チョコレートドリンクのことです。
(カカオ+砂糖)÷お湯。もしくは(カカオ+砂糖)÷ミルク。想像通り甘いのですが、甘さの中に、スパイスの香りも見え隠れ。私が感じることができたのはシナモンとアーモンドですが、それ以外にもたくさんのスパイスが入っているそうで、単純に甘いだけの飲み物ではなく、そう、いわゆる、
お、大人の味?
このような漠然とした表現でごまかすことしかできませんが、これもまた、超おいしい!!
お店で頼むと、だいたいどこでもパンと一緒にでてきます。サクッとした軽い触感のパン。これをショコラテに浸しながら食べるのがオアハカ流。お湯割りはややさっぱり、ミルク割はだいぶこってりです。
プチ情報、「死者の日(11月1日、2日)」が近づくと、パンは“死者のパン(El pan de muerto)”と呼ばれる、死人を模したデザインに変わります。
ぜひお試しくださいー。
【ショコラテ】(一般家庭)
このショコラテwithパンは、現在ホームステイしているおうちで、朝ごはんとして出してくれました。朝からチョコとかww。
あ、私ぜんぜんいけます。胃と脳が幸福で満たされる。
【チョコレート】chocolate
あとは、普通にチョコレートを買うこともできます。「Mole y Chocolate La Soledad」、「MAYORDOMO」などたくさんのチョコレート専門店があります。「Mercado 20 de Noviembre」周辺にもっとも多く集まっています。
私が行ってみたのは「Mole y Chocolate La Soledad」で、ここでは、カカオが量り売りされており、オリジナルのチョコを作ることもできるそう。
カカオに砂糖やアーモンド、シナモンなどをお好みの配合で混ぜ合わせてくれるのです。
お店のスタッフさんが忙しそうに機械に材料を入れて調合していらっしゃる姿を見ることができます。
そんなに大量には食べられない、という方は、できあがったチョコレートを購入するとよいんじゃないでしょうか。
50ペソ(約250円)。古代メキシコではカカオは高級品だったと書きましたが、現在もけっこう高級品だなあ。毎日少しづつ食べることにします。それから、ここでもショコラテを飲むことができますし、お湯を入れて混ぜれば完成するショコラテパウダーも売っています。
【たばこのペーパー】※オアハカ、無関係
たばこの発祥もまたマヤ文明だと聞いていたのですが、メキシコに来てから、巻きたばこのペーパーを売っている場所をほとんど目にすることがありません。ふつうのたばこはコンビニでいくらでも買えます。マルボロ一箱50ペソ(約250円)。
オアハカで、ペーパーを売っているお店をやっと見つけました。
ソカロにあるサブウェイの隣です。
巻きたばこのペーパー1箱30~35ペソ(約150~175円)。チョコレートフレーバーも売っていたのでついでに購入して使用してみたところ、
「たばこはチョコレート味じゃなくていいかな」って思いました。ついでに、メキシコのたばこ事情。飲食店などは、店内ほぼ禁煙。店外ほぼ喫煙可。テラス席とかは喫煙OKなところが多いです。
というわけで、オアハカのチョコレート事情をお届けしました。日本でも、冬になると決まっておいしいチョコレートが「季節限定」とかいって発売されますね。自分でこのネタ選んどいてなんですけど、
ポルテとかガルボとかメルティーキッスとか、なんかそういうのが無性に食べたくて食べたくてどうしよう。みなさんもぜひコンビニでどうぞー。
それでは本日も、最後までお付き合いくださってありがとうございました。
オアハカ死者の日、いいですねぇ。
8年前に普段なにもない時に行きました。
ここはあまり祝わないんですよ。
スペイン語を話せるのとそうでないのとでは、ラテン世界では楽しさが英語がそうであるか以上に違ってくるのは間違いない事実でしょう。
ラパスは今シーズン終了です。キューバへ3週間休暇の後、コスメルで働くでしょう。
では、どこかで!