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2016-04-23

旅の準備|海外転出届と付随する手続き(公的書類に刻まれるマダイチ)

旅の準備|海外転出届と付随する手続き(公的書類に刻まれるマダイチ)

こんにちは。昨日、このブログのデザインを変えてみました。どうですか? 大丈夫ですかね? 読みやすいですか? フォントが明朝からゴシックになったのでなんかチャラい感じ出ちゃってます? 心配。

私自身は大変満感をおぼえているのですが、デザイン入れ替え、それにともなう微調整、プラグインの見直し、その他もろもろでかかった時間、

7時間。

カスタムは楽しい。時間を忘れます。この作業は、くそWiMAXじゃ相当時間かかるな、と判断して荻窪の漫喫でやりました。廃人さんたちと肩を並べて、マンガの誘惑と闘いながらの作業を経験したことで、精神的にひとまわり大きくなったなという確かな手ごたえがあります


そんな昨日は、朝、さくっと杉並区役所 荻窪駅前事務所に行って「海外転出届」を提出してまいりました。世界一周に旅立つ前にはいろいろとやっておかなければならない事務手続きがありまして、今日はそれについてまとめてみます。

【出発前にやる事務手続き】

■海外転出届

1年以上を目安に海外に行く人が提出する書類。自治体によって、必要な書類や手続き方法に若干の違いがあるらしいので、ご自身で調べてから行かれることをおすすめします。私は杉並区在住なので、以下、杉並区の場合について書いておきます。

海外転出届は、出発のおおむね2週間前から提出することができるのですが、これはあくまで「おおむね」だそうです。これが「15日前だから絶対受け付けられません」とかにはならないそうなので、「住民票のあるところから一旦実家に戻ってそこから出発するんで早めに出しときたいんだよなー」みたいな方は、相談してみるとたぶん早めでもいけると思います。

旅の準備|海外転出届と付随する手続き(公的書類に刻まれるマダイチ)

国内海外問わず、同じ転出届の用紙でした。転出先の住所を書くところに、行先の国名を書いてくださいと言われ、第一か国目の「マダガスカル」と記入。

旅の準備|海外転出届と付随する手続き(公的書類に刻まれるマダイチ)

この悪ふざけのようなシュールな書類を提出すれば、それで完了。以上です。かなりあっさりと終わります。

【必要なもの】杉並区の場合

・転出届(区役所に置いてある)」

・本人確認のできる身分証明書

印鑑やパスポートは使いませんでした。

ただ、本当は、マイナンバーの通知書(自宅にとどいたペラペラの紙)も必要だったそうで。なくても大丈夫でしたけど。

海外にいる間は、日本に住民票がないので、マイナンバーの効力も失効します身分証明書として、マイナンバーの通知書やカードを使うことができなくなるため、通知書に「失効」というスタンプを押して返却してくれるらしいです。

ちなみに、また日本に戻って来た時は、同じ番号が再度付与されます


海外転出届を出すと、以下のような状態になります。

■国民年金

海外転出届提出と同時に、自動的に支払いの義務が消滅

海外にいる間は、年金の支払いが義務ではなくなります。なので、払わなくていいと思う人は払う必要なし。もし払い続けたい人は、逆にそのための申請が必要になります

ちなみに、国民年金は二年間遡って支払えるため、旅行期間が二年以内ならとりあえず納付書が届いてもほっておいて、帰国してから昔にさかのぼって払い始めることも可能。私は、払いませんけど

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■国民健康保険

海外転出届提出と同時に、自動的に脱退

住民票がない人は国民保険には加入できませんので、支払いの義務もなくなります。年金のように空白期間とか無いので、海外にいるあいだ健康保険料を払っていなくても帰国後再加入すれば条件は全く変わりません

私は、2016年4月30日付けで退社し、5月4日に出発します。わずか4日

このような人は、社会保険国民健康保険についてどのようにするのがいいか。

会社員のとき払っていた保険料は「社会保険」で、退職したら「国民健康保険」に切り替わります。ただ、多くの場合会社を退職しても、本人が希望すれば最大2年のあいだは引き続き在職中の社会保険を任意継続をすることが可能。これは、支払う金額が安いほうを選択すればおけ。私の場合は「社会保険の任意継続」の方が安かったです。

会社に、「社会保険、継続しますか? 」と聞かれてちょっと考えました。

・社会保険任意継続の場合:とくに何もしなくても引き続き2016年5月分の保険料を請求される。

「でも5月4日までしか日本にいない…。うち平日なんて5月2日のみだし。たぶん病院、行かないよね

・国民健康保険に加入する場合:会社から退職証明書をもらって、退職後にそれを区役所に提出し加入手続きをする。

「加入しても、すぐ海外転出するから数日で脱退することになるよね

結論:在職中の社会保険の任意継続はしない。国民健康保険の加入手続きもしない。5月1日~4日の間は病院に行かない。

堂々と書きましたが、これは本来ダメなやつ。区役所の人も「そのやりかたは、こちらでは、やっていいとは言えません。でもまあ結果そうなっちゃったって言うんなら…まあ…もごもご」みたいな感じでした。

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■住民税

海外転出届提出と同時に、自動的に支払いの義務が消滅

ただし、住民税は前年の所得に対して支払うもの。2015年の所得分を2016年6月~2017年5月の1年間で支払い、2016年の所得分を2017年6月~2018年5月までの1年間で支払います。

私の場合、退職が2016年4月。2015年の所得にかかる住民税の支払いがあと5月分、6月分と残っています。が、これは最後の給料からまとめて引かれることになっています。

そして2015年の所得にかかる住民税の支払いが2016年6月からスタートするのですが、支払額の決定は6月初旬。払い込み用紙が送られてくるのも6月です。このときすでに海外にいますので、支払うことができない。そういう人は、口座振替にして行くのが便利

5月10日までに申し込み用紙を提出すれば、6月に金額が確定したあとの第一回目支払いから、口座振替されるようになります。

旅の準備|海外転出届と付随する手続き(公的書類に刻まれるマダイチ)

事前に余裕を持って申請しないといけないので、早めにやっておいたほうがいいかと。杉並区の詳細はこちら

私は海外転出届と一緒に、区役所で手続きしてきました。

【必要なもの】杉並区の場合

・口座振替申請用紙(区役所に置いてある)」

・引き落としをする銀行か郵便局の口座番号わかるように

・その口座の届出印

こちらも、書類を1枚書けば完了。届け出自体は非常に簡単でしたが、窓口のおじさんがめっちゃ丁寧に住民税の支払いの仕組みを説明してくれて、こっちもめっちゃ調べて今めっちゃ詳しいから、ほんとにほんっっとにもう大丈夫ですって思ってちょっとつらかったです。

あと、できれば「マダガスカル」って大きな声で連呼しないでほしかった。

「あなたがマダガスカルに行ってる間に支払う住民税はね…」

「で、マダガスカルから帰ってきたらまた区役所に来てもらって…」

「マダガスカルでネットバンキングの出入金確認すれば…」

あのもうほんとやめてもらっていいですか。

転出入の多い4月の区役所はいい感じに混んでいて、おじさんの声が大げさじゃなくフロア中に響き渡っていたと思います。まさかこんなにも精神的に追い込まれるとは思っていませんでした。ご親切にありがとうございました。

上記が出発前の手続きです。そして、私は2016年10月に一時帰国の予定がありまして、そのタイミングでやることも念のため書いておきます。

【一時帰国でやること】

■歯医者

歯列矯正者のため、歯並びの様子を経過観察。どっちにしろ矯正の検診は保険適用外なので、健康保険未加入でも問題なし。

■予防接種の残り

A型肝炎、B型肝炎はあと1回やっとけば10年くらいもつらしいので。そんなに長期間必要かって言ったらちょっとよく分かんないですけどね。せっかくだから。

■パスポートの切替発給

2017年7月で今使っているパスポートの有効期限が切れてしまいます。パスポートの切替発給は、有効期限が切れる1年前から可能なのですが、出発時はまだ残りが1年以上ある状態。海外でも切替発給できるし、意外とそっちのがスムーズ、という話も聞きますが、どうせ帰国するんだからそのタイミングでやっちゃいます。

<海外転出届提出者が一時帰国時にパスポートを更新する方法>

バックパッカーの一時帰国時のパスポート発給、意外とめんどくさいです。これが留学とか海外赴任、駐在とかなら話は早い。学校の在学証明や、勤務先の証明書、滞在国の就労ビザなんかがあれば、「海外からの一時帰国者です」っていうのを容易に証明できますからね。

しかし、こちとら立派な住所不定無職。そして無計画(もしくは微計画)海外放浪旅行の真っ最中。公的な書類や身分の証明方法なんて一切持ち合わせておりません。残念です

試しに「海外に長く旅行に行くので、有効期限1年以上あるんですけど切替発給できたりしませんかね? 」って都庁のパスポートセンターに電話して聞いたら、すげー塩対応でした。

え、海外を転々と? 留学とか仕事ではなく? ただの旅行で? それ何かで証明できるんですか? できませんよねえ。ちょっとそれじゃあ早期の切替発給は難しいですねー」ですって。はいはいそうだと思ってました。言ってることは分かるけど感じが悪い。

そんな海外を転々としている住所不定無職の人の救済策がこちら。

居所申請

詳細はこちらに書いてあります。

海外転出届を出してしまうと、日本に住民票がない=住所がない。なので、その代わりに居所=生活の拠点ではないがある程度継続して居住するところで申請します。つまり、国外に生活の本拠があり、一定期間、都内のホテルや友達の家や実家なんかに滞在した後、生活の本拠のある国外に出国する人のパスポート切替発給の方法。

【必要なもの】

・一般旅券発給申請書 … 1通

・顔写真(規格を満たすもの) … 1枚

・現在お持ちの有効なパスポート

上記は、通常の切替発給でも必要なもの。それに加えて下記2点が必要です。

・居所申請申出書… 1通

一時帰国者であることが確認できる、査証又は再入国許可のあるパスポート、外国人登録証、永住証明書、再入国許可証などのうちから1点(これらの書類がないときは、戸籍の附票)

この、“一時帰国者であることが確認できる”もの、バックパッカーは持ってないんです。だから、ここで必要になってくるのが、

戸籍の附票」。

これは、過去の住所の移動の履歴が記載されている公的書類で、本籍地の区役所や市役所でのみ取得可能。

私が海外に転出した時点で、海外転出届を出した杉並区役所から本籍地である山口県の宇部市役所にその情報が伝えられ、私の「戸籍の附票」には

2016年5月4日 杉並区からマダガスカルに転出

という一文が加えられます。私、公的書類に「マダガスカルに転出」っていう記録が残るんだ…。バツイチならぬ“マダイチ”。なんか、すごくいい感じ。

この「戸籍の附票」を取り寄せることで、私が海外に転出したぞっていう証明になるわけです。で、あとはたぶんパスポートのスタンプとか見れば確かに海外にいたんだなってことも分かると思いますので、これで切替発給ができます。

戸籍の附票は、本籍地でのみ取得可能。申請者本人が行けない場合は、配偶者、父母、祖父母、子、孫など、直系親族であれば委任状がなくても請求できます。私は母にお願いして、一時帰国までに取得しておいてもらう予定。

っていうか私が調べた方法が上記なんですけど、もっと簡単にできるよとかあったら本当に教えてほしいです。

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■残高証明の取得

旅の後半、ブラジルに行こうと思います。ビザは日本でとる時間がないので、メキシコで取得予定。こちらが実際に取られた方のブログ。

【必要なもの】

・パスポート

・メキシコ入国カードのコピー

・印刷した申請書(こちらのページのVISA REQUESTから事前申請)

・写真(背景は白で3×4cm、申請書に張り付ける。のりやはさみは借りられる)

・ブラジル入国の航空券のコピー(expedia等の代理店の予約確認書でもOK)

・ブラジル出国の航空券のコピー(〃)

英訳された直近1ヶ月の残高証明書(25万円以上が残高として必要)

・HSBC銀行で申請料(375ペソ)を振り込んだ際にもらうレシート

たくさんのものが必要なのですが、ここで注目したいのが「残高証明」ってやつです。「ちゃんとお金持ってるんですよ。ブラジルに居座って不法に滞在して働いたり結婚したりする気はないんですよ」っていう意味合いで、提出が必要。日本の銀行に口座がある人は、日本でないと取れません。

直近一ヵ月のものでないとダメっぽいので、日本で残高証明取得して、後半一か国目のメキシコでそっこービザとって、90日以内にブラジル入ればいいかなと考えています。

最近は、国境でのブラジルビザ取得が以前より厳しくなっているそうで、超簡単に取れると有名だったパラグアイのエンカルナシオンとかも、なんだかいろいろ大変だという話も聞きました。オリンピックを控えているからですかね。残高証明とか必要なかったイミグレや、ネットバンキングの残高部分のプリントアウトでもOKだったイミグレが、けっこうそれ通用しなくなっちゃってるって…。

私も行ってないから詳細分かりませんけど、本当にここ数カ月ですごく状況が変わっているっぽいので、国境で取られる方はよく調べたほうがいいかもしれません。

私、めんどくさいから事前にメキシコシティのブラジル大使館で取れるなら取っておこうかなって…。残高、この時点で25万円きってたらどうしよう。不安。

お金の話も出たんで、ついでに、不在中に引き落とされていくであろう出費について。

【いない間にかかるお金】

■携帯電話の料金

私は、SoftBankのiPhoneを利用していて、海外にいる間は「電話番号・メールアドレスお預かりサービス」を利用する。事務手数料3,000円を最初に払い、毎月390円支払うことで、電話番号とメールアドレスを預かってくれる。

それと、iPhone本体の分割支払いがあと11ヶ月残っているので、それが毎月3,470円

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■保険料

海外旅行保険でもなく、社会保険でもなく、国民健康保険でもない、医療保険の支払いが月に1万円くらいあります。これは積み立てている状態なので、海外にいようと日本にいようと、必要。

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■住民税

上で説明しましたが、2015年の収入にかかる住民税の支払いがあります。2016年6月に金額が決定次第、一括で口座振替で全額払います。たぶん、1年で30万円くらいなんじゃないかなー。

ほんとにこれだけかな。まだあるような気がします。たぶん何か忘れているので、思い出したらまた追加しておくことにします。


今日これ完全に自分の備忘録です。あとはもしかしたら、同じようにいろいろ手続きしなきゃいけない人の参考になればなって。ではでは今日もありがとうございました。

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