エジプト(6)怒涛のルクソール観光&新たな“鍵アイテム”を手に入れた
現在世界一周をやっております私は、アフリカ大陸北上旅の最終国エジプトにいます。9月とはいえまだまだくそ暑いエジプトですが、本日はかの有名な「ルクソール」という町の遺跡をたっぷりと観光してまいりました。その模様と、当ブログ恒例鍵アイテム紹介も!
【現在地】ルクソール(エジプト)
Luxor(Egypt)
【気温】40度(昼)
【天気】晴れ
【通貨】1エジプシャンポンド=約9円
■ルクソール観光西側
朝8:30 滞在している豪華客船のレセプション前集合。2泊3日にわたる豪華インターネットカフェでのナイル川クルーズは終了し、この日は怒涛のルクソール観光。午前中にルクソールの西側を、午後に東側を観光するというプランです。
もちろんツアーに参加せず個人でまわることも可能です。しかし私の場合、日中の気温40度のルクソールでは、ツアーに参加して無理やりにでも観光しないと、肉体的&精神的に自力での観光は不可能だと判断しました。へたれですみません。
【王家の谷】Vallay of The Kings
まずツアーバスに乗せられて向かったのは「王家の谷」。
新王国時代に岩を掘って作られたお墓が60以上も集まっている場所です。その中の十数か所のみ公開されておりまして、ツタンカーメン、ラメセス5世、6世以外のどれでも3か所で100エジプシャンポンド。
入場後、お墓のエリアまではこのような乗り物に乗って行きます。
この日のツアーで墓の中に入ったのはKV8 Merenptah、KV2ラメセス4世、KV1ラメセス7世。
お墓の中は、撮影禁止! 外よりはひんやりしていて涼しいです。砂の中に埋まっていただけあって、内部は壁画やレリーフがとても美しいまま残っておりました。
この暑い中、大規模なお墓を作る作業に携わった古代の人々はよく頑張ったなあと思うのですが、それと同じくらい、このお墓を発掘する作業に携わった近代の人々もそれはそれは大変だっただろうなあ。
【ハトシェプスト女王葬祭殿】AL-BAHARI TEMPLE
左右対称の荘厳な葬祭殿。
通商に長けていた女王で、なかなかやり手の敏腕貿易商だったとのこと。それを彷彿とさせる壁画がたくさん残されています。
アイス、プライスレス。
【石を削っていろいろ作るお土産屋さん】
ツアーの途中で連れて行かれるお土産屋さん。店内は涼しかったです。いいものがあれば購入するのもやぶさかではなかったのですが、とくに欲しいと思うものがなくって。
【ラメセス3世葬祭殿】Habu Temple
ラメセス3世という人の雄姿がたくさんのレリーフで残されています。
象形文字ー。
内部の壁画はカラーで残っている部分もありました。
【メムノンの巨象】Colossi Memnon
ちょこんと着席した巨大な像が2体。これが「メムノンの巨象」で、アメンホテブ3世の像。この背後には、アメンホテブ3世の葬祭殿があったそうですが、のちの王たちが石材として使用してしまったそうです。
ローマ時代に起きた地震と激しい温度差に寄るきしみ、そして風により不思議な音がすることから「像が歌う」と言われていたオカルトスポット。修復工事をしたあとは像は歌わなくなったそうです。残念なことです。
これでルクソール西側観光は終了。
一旦滞在しているフェリーに戻ってお昼ごはん。
14:00 フェリーに帰着。
■ルクソール観光東側
3:20 再びフェリーにミニバンが迎えに来ました。
「もうルクソールおなかいっぱいですので午後はいいです」なんてことを思ったり思わなかったりしましたが、どうにか心を奮い立たせ、涼しくて居心地のよいフェリーから下船。午後の訪問は2か所。
【カルナック神殿】
エジプトで最大級の遺跡アムン大神殿。
そして池、神殿、オベリスク、神像などなど1か所にもりだくさんの建造物が集まった見ごたえのある遺跡です。
中に入ると、ラメセス2世の像があります。
隣の小さいのが奥さんだそう。
奥さん、小さすぎやしませんか…。先日、アブシンベル大神殿にてラメセス2世の自分大好きっぷりをたっぷりと学んできましたが(投稿はこちら)、ここでも彼の自己愛、自己顕示欲が如実に表れていますねえ。苦手だなーこういう人。
入り口を入ってすぐ見られるたくさんの大きな柱は圧巻。
壁に書かれた象形文字、もちろん意味はよくわからんのですが、エジプトっぽくていい感じ。
【ルクソール神殿】
21:00まで入場できるルクソール神殿は、夜のライトアップが美しい。人工的な光なのになんだかとても幻想的。
正面のオベリスク(細長い塔)は、もともと2本あったのですが、今は1本。片方はパリのコンコルド広場に建っているそうです。
ルクソール観光の締めは、本ブログ恒例「鍵アイテム」を披露させていただきましょう。
Ankh(アンク)というエジプト十字架に注目
本日私が購入したおみやげは、パピルスという植物でできた紙のようなもの。むかーしむかし、社会の授業で習った気がしますが、古代エジプトで発明された筆記媒体です。紙がない時代ですから、これはとんでもなく画期的な発明だったのでしょう。
パピルスという草の繊維を格子状に重ねて並べ、このような機械を使って
ぎゅぎゅっと圧縮し乾かしたら完成です。
パピルスは薄くて持ち運びやすいのでエジプトみやげにぴったりで、ツアーのあいまに連れていかれるのがパピルス屋さん。
はいはいどうせお金持ちの観光客用で、どうせお高いんでしょーと思っていたら、まあ高い。小さいもので店頭提示価格100エジプシャンポンド~(約900円)。
しかし同じツアーの参加者にエジプト人の方がいらっしゃいまして、彼に尋ねてみました。
「ねえ、旅行者用の価格ではなくって、エジプシャンの方が買う場合のリアルな価格って、ぶっちゃけいくらなんですか…? 」
「2ドル~3ドル(200円~300円だよ)」
「あー…そんなに違うんだ…。その値段だったら買うんだけど(チラッ」
苦笑いをするお店の人と目が合います。
「2ドルでいいよねえ? ねえ? 」
こうして彼が実勢価格をばらしてしまったことにより、私含め外国人のツアー参加者一同「我も我も」とパピルスを購入。
パピルスはディスカウント可能ですのでがんばってみてください。
どんなパピルスを購入するかですが、私のおすすめは、ヒエログラフ(エジプトの象形文字)で名前を書いてくれるサービス付きのもの。「エジプト文明、象形文字、ナイル川」。なんかこのセットで覚えさせられたような気がするんですよねー。ヒエログラフ、エジプトっぽくて素敵です。
いろんな種類があるのですが、私は壁に展示してあった「アンク」デザインのパピルスを選びました。
Ankh(アンク)、別名「Key of Life」。古代エジプトで使われていた象形文字の1つ。
紀元前5,000年というとんでもなく昔の象形文字ですので、はっきりとした意味や由来はいまだ解明されていないそうですが、一説によると「復活」「生命」、そして「人生」などを象徴しているといわれています。そのことから、「キーオブライフ」と呼ばれているんですねえ。エジプト十字架とも言われる十字架のひとつで、上の部分が輪っかになっているのが特徴。
エジプトではアンクを身に付けることで、魔よけの効果があると信じられており、エジプトの遺跡や王族の墓にも、このアンクが彫り込まれています。遺跡の入り口でおじさんたちがアンクを手に持っていたりするので、旅行中何度も目にし、とても気になっていたんですよねえ。
このアンクの横に自分の名前を書いてもらいましょう。
「mayumi」って象形文字で書くとどうなるんだろうー。ドキドキ。
はい、できましたー。
鳥多め。Mが鳥なんですねわかります。
お店の方のおすすめは、名前を書くところが2つあるやつで、これはカップルとかご夫婦が2人のお名前を書いて永遠の愛を誓うそう。
枠が2つ必要な方はぜひどうぞー。
ほかの旅行者さんもみなさんお買い上げになっていました。エジプト人の新婚さんは、ちゃんと名前を書くスペースが2つあるやつにそれぞれの名前を書いてもらっていまして、とてもほっこりしました。
あとは、エジプトカレンダーの星座も素敵でした。
私うお座ー。
すげーエジプトっぽいのもあるよー。
パピルス屋さんなんてどうせ観光ツアーの途中で連れて来られる強制イベントなんでしょ、と思っていましたが、まんまとそれにのっかってみると、これが意外と楽しかったです。みなさんもぜひー。
それでは本日の投稿は以上です。このあと20:30にフェリーに帰着し、最後の贅沢生活を満喫いたしました。本日も最後までお付き合いくださってありがとうございます。ではまたあしたー。
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