エジプト(7)ルクソールからハルガダ。想定内、ついに海へと舵を切る
現在世界一周をしております私は、アフリカ最後の国エジプトを観光しているところでございます。昨日は、ルクソール西側、東側をたっぷりと観光し、本日は次の目的地へと移動します。ルート的に、ルクソールの後はカイロへ向かい、たっぷりしっかりカイロ周辺の遺跡を観光するのが王道コース。しかしながら私のルートはここで思わぬ方向に(薄々思ってましたけど)舵を切ることとなるのです。
【現在地】ハルガダ(エジプト)
Hurghada(Egypt)
【気温】30度(昼)
【天気】晴れ
【通貨】1エジプシャンポンド=約9円
エジプトの見どころと旅ブロガーにとっての禁句
スフィンクス。
ギザのピラミッド。
アレキサンドリア。
ルクソール。
カルナック神殿。
ハトシェプスト女王葬祭殿。
ネフェルタリ。
王家の谷。
メムノンの巨象。
ハブ。
デンデラ。
コムオンボ。
ホルス神殿。
フィラエ。
アブシンベル小神殿。
アブシンベル大神殿。
というような、エジプトの観光名所を完全網羅したポストカードセットを1ドルで買ったのが昨日のこと。
無事ルクソール観光を終えた私は、本来であればこのまま北北西を目指しカイロへと帰還。まだなんの観光もしていないカイロ周辺のみどころを数日かけて歩き回るのがオーソドックスなルートです。しかしながら、連日の暑さ、乾燥した空気、「最近、海行ってないなあ」という欲求不満、これらが溜まりに溜まった結果、
手にしていたバスチケットは、北北西ではなく、北北東。
つまり海方面へと向かうものでした。あれーおかしいなー。地図でいうとこうなりますね。
そう、私が次に向かうのは、ハルガダという紅海沿いの町。
国内外問わず、リゾートを満喫しに多くの旅行者がやってくる場所です。そして、言わずもがな、ダイビングのメッカ。それはそれはきれいな海が待っているらしいですよ。
ブログを読んでくださっている方の中には「エジプトの観光名所的なところもっと見たいなあ」だとか「世界有数の観光地エジプトにありながら観光をないがしろにするとはけしからん」だとか「旅ブロガーのくせにここ数日、体調不良とか嘘丸出しの(嘘ではない)言い訳を持ち出してフェリーでごろごろしてただけじゃねーか」だとか、いろいろ言いたい方もいらっしゃると思います。
そのような方々を黙らせるために、普段は絶対買わない観光名所をまとめたポストカードセットを1ドルも払って購入したわけです。エジプトの主だった見どころをご堪能いただけましたでしょうか。いただけましたよね。
約1週間ほど前、カイロ発つ際にお土産やらなんやらの重いものはホテルに預かっていただきました。しかし「念のため」とか言ってしっかりちゃっかりダイビング道具一式を持ってきちゃってるあたり、
薄々こうなるんじゃないかなという予感がしていたと言えなくもない。
これを言ってはおしまいなのを承知のうえで言いますけど、
「もっと遺跡とかお墓とかを見たい方、ぜひご自身で足を運んでみられるといいんじゃないですかね」
向かう先は、海。町の名はハルガダ
7:00 合計3泊もした天国のようなフェリーをチェックアウト
ルクソール町から少し離れた場所に停泊していまして、ルクソール駅の近くにある「Go Bus」というバス会社のオフィスまでタクシーで向かいます。20エジプシャンポンド(約180円)
ゴーバスのオフィス兼バス乗り場は、ルクソール駅から徒歩3分くらいです。場所はこちら。
8:00 ハルガダ行きのバス発車
ルクソールからハルガダまで50エジプシャンポンド(約450円)+荷物代2エジプシャンポンド(18円)
このようなバスです。
バスは定刻発車。冷房の効いた快適な車内でゆったり音楽を聴きながらのドライブです。エジプトはどこもそうですが、寒がりの方は、冷房対策のために羽織りものがあると良いでしょう。長袖パーカーでちょうどよい。乾燥してカラッカラの大地を猛スピードでドライブ。途中1回休憩あり。
13:00 ルクソールを出発してから6時間。ハルガダに到着。
ハルガダもまた、言わずもがな、暑い。しかしもうここは海のそばですから、ドキドキわくわくが止まりません。Go Busの停留所は、こちら。
ここから私が目指すのは「SARA DIVERS(サラ ダイバーズ)」というダイブショップ兼ホテルです。日本人女性トミエさん&エジプト人の旦那さまアブドゥさんがオーナーです。お二人ともインストラクターさんでして、ここハルガダでダイビングをするには最高の場所。
ハルガダはエジプトきってのリゾート地ですから、タクシーの値段がとてもお高いので、バスに乗って行きます。道路を反対車線にわたり、やってくるバスに「ヒルトン? 」と聞けば、ヒルトンの近くまで乗せて行ってくれます。
ヒルトンの前の道路からは歩いていけますので、そこらへんで降ろしてもらいましょう。1エジプシャンポンド(約9円)。
近くまで来れば、確実に「あ、SARA DIVERS発見!! 」とすぐに分かる、カラフルで元気いっぱいの外観。
1Fがダイブショップ。2Fがホテルになっています。そういえば、この5ヵ月のアフリカ北上旅で、日本人の方が経営していらっしゃる宿に泊まるのははじめてです。やっぱいいよねー、日本人宿。
稲中卓球部はほんといつ読んでもおもしろいから困るー。
ハルガダ滞在のバディとご挨拶
この日の夕方、サラダイバーズに一人の日本人男性がいらっしゃいました。
ケンシンさん、大学3年生。お名前、かっこいいですね。もちろんダイビング好きで、フィンをはじめ軽機材一式は日本から持参。5ヵ月のアフリカ旅で、フィン持ってきた人に初めて会いました。内心すごくうれしかったです。
夏休みを利用してエジプトにいらっしゃった彼も、カイロ観光をしないまま、まっすぐハルガダを目指したそうです。
「お若いですねえ」と言うと「いやー若いとか言われたの久しぶりっすー。まわりもっと若いんでー」という10歳以上も年下の彼に
「女子大生はあれだよね、アフリカ行きたいとか言わないよね」と聞いてみたところ、
「そうですね。女子大生はだいたいハワイ行きたいグアム行きたいって言ってますね」という答えが返ってきました。あと、女子大生はだいたい毎日スタバに行き、だいたいみんなカフェかパン屋さんでバイトをするそうです。
そして、みんなSnapchat(スナップチャット)というアプリで写真を送りあって、充実したキャンパスライフを送っているそうですよ。なんか写真に猫耳とかつけてかわいくするやつ。初めて知りましたー。
私が住んでいる世界とは全く別の、決して交わることのない違うレイヤーのキラキラしたお話が新鮮で、質問攻めにしてしまってごめんなさいね。
ちなみに彼からは「女性バックパッカーさんって、ドライヤーを捨ててからが本番って聞きますけど、実際どうですか? 」と聞かれ、
「あー…最初から持ってきてないよね」とお答えしておきました。
実は、事前にサラダイバーズのトミエさんに「あとでもう一人日本人の大学生(ケンシンさんのこと)が来るんだよ」という話を聞いた時、
「やだなー知らない人こわーい。大学生こわーい。
たぶん、毎日ウェイウェイしてて『旅の出会いサイコー』とか『人生楽しんだもん勝ちっしょ』とか言っちゃう感じなんだろうなあ」
と非常に警戒しておりましたが、蓋を開けてみれば、穏やかで素直で礼儀正しくて、淡々としてるけどそれが暑苦しくなくていいよね、っていうようななんともゆるふわな方で本当によかったと思います。夢と希望に満ち溢れた人生これからの彼と、夢と希望に満ち溢れてるけど人生半分詰んでる私。こんな出会いもまた旅の醍醐味。
明日から、ここハルガダで2日ほどダイビングに興じます!! ひさしぶりの海、そしてダイビング。楽しみで楽しみでしかたなーい。待ちに待った紅海についにやってきたうれしさを噛みしめつつ、眠りに着きます。それでは本日も最後までお付き合いくださってありがとうございました。またあしたー。
■ハルガダ(Hurghada)でおすすめの安宿・ホテル・ゲストハウス
SARA DIVERS(サラダイバーズ)
ホームページhttp://www.saradivers.com/main_j.html
宿泊日:2016年9月
部屋のタイプ:ドミトリー2人部屋(1名利用)
料金:3ユーロ、35エジプシャンポンド(約330円)
【設備】
シャワー・トイレ:共同(男女別)ハルガダはお水があまりないので、大切に使いましょう。
ゆったりとくつろげるリビングには、『稲中卓球部』をはじめ日本語の本がたくさんあります。
冷蔵庫、フリーでいただけるコーヒー・紅茶などがあります。
高級リゾートが立ち並ぶハルガダにあって、このお値段とリラックスできる雰囲気は、バックパッカーにとって大変ありがたい。お部屋も清潔で、言うことなし。「沈没」という言葉が頭をよぎります。ダイビングの詳細は明日の投稿に記入します。
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