エジプト(5)フェリーで立ち寄るホルス神殿とエスナ・ロック
現在世界一周をしております私は、エジプトにおります。現在地はどこかというと、ナイル川に浮かぶ豪華客船の船上です。世界有数の観光地エジプトですから、見どころもたくさん。本日は、アスワンとルクソールの間にあるエドフという町にて「ホルス神殿」を観光いたしました。
【現在地】ルクソール(エジプト)
Luxor(Egypt)
【気温】40度(昼)
【天気】晴れ
【通貨】1エジプシャンポンド=約9円
ナイル川クルーズで立ち寄るホルス神殿
昨日昼過ぎにアスワンを発ち私が乗ってきたフェリーは、昨日の夜からEduf(エドフ)という町に停泊しておりました。ナイル川の向こうに見えるサンライズにぎりぎり間に合う時間に起床。
6:40フェリーを出発して向かったのがホルス神殿。
フェリーを降りてすぐのところに馬車が待機しており、それに乗せて行ってもらいます。往復で100エジプシャンポンド(約900円)。
馬車に揺られること約15分。ホルス神殿の駐車場に到着です。ここには馬車で来る人も多いようで、自分がどの馬車に乗ってきたかすぐわかるようナンバープレートのようなものが用意されています。自分の馬車のナンバーをしっかり覚え、迷子にならないようにしましょう。
【ホルス神殿】
チケット売り場から神殿までは少しだけ歩きます。
ホルス神というのは、こちら。
どうみてもただの鳥人間なのですが、彼はハヤブサの頭を持つ天空の神。
“砂漠”、“ハヤブサ”と言えば、誰もがアラバスタ王国護衛隊副官『ハヤブサのペル』を思い浮かべると思うのですが、私ももちろんそうです。
爆弾抱えて飛びあがったあの雄姿に誰もが涙しましたよね。ペルのモデルがホルス神ですなんて誰も言っていませんし、ホルス神とペルのルックスは似ても似つかないのでさほど関係はないんでしょうね。
それから、その昔、パズドラとかいうスマホのゲームで「ホルス」というキャラクターを好んで使っておりました。
だからというわけではないですが、古代エジプトの神々の中で一番身近な気がするホルス神。
冥界の神・再生復活の神であるオシリス神と、死者の保護者イシス神の子供だそうです。ご両親もすごいんですねえ。
このように本日私は可能な限りホルス神を身近に感じ、少しでも興味を持とうと必死で努力したわけですね。
ホルス神殿は、あたりまえですが、至る所にホルス神が描かれたり彫られたりしています。
インパクトたっぷりの大きな鳥(ホルス神)の像。
ホルス神の活躍1。
ホルス神の活躍2。
ホルス神の活躍3。
左のやつ似てるけどこれはホルス神ではなくトト神。
ホルス神の活躍4。
ホルス神の活躍5。
特攻。
ホルス神っぽい写真。
以上、ホルス神殿からお送りしましたー。ホルス神が夢に出そう。
「ホルス神殿」はエジプトの遺跡の中でもっとも保存状態がよいそうで、入り口のゲートの上のレリーフがしっかり残っていたり
正面ゲートがかなり大迫力だったり
とても観光のし甲斐がある遺跡でした。
神殿観光が終わると遺跡の外に出て、自分が乗ってきた馬車を探します。ここでおじさんが近付いてきて「あなたの馬車は何番? 」と聞いてきますが、これに答えるとおじさんは勝手にその馬車まで案内をはじめ、馬車にたどり着いた時には「チップを払え」というパターンが待っています。
馬車は自力で探せます。
旅行者に馬車の番号を聞いてそこに連れて行くだけの簡単なお仕事です。これでお金がもらえるのなら、その仕事、私もやりたい。
8:30フェリーに帰着。
船はふたたびルクソールに向けて航行し始めます。のんびりー。
午後になると「エスナのロック」というところに到着するのですが、ここでこのフェリー乗船中に見られる大注目のイベントが2つ発生します。
エスナのロックを楽しもう
【イベントその1】布製品の投げ売り
その名のとおり、小さな小舟から、フェリーの上に布製品を投げ込み金額交渉、そして購入、という非常にめずらしい売買方法。
船が通過するエスナという場所で、船が速度を落とすので、そのタイミングを利用しているんですねえ。薄手のラグのような布から、女性用のストール、逆におしゃれなエジプトバスタオルまでたくさんの布が甲板めがけて投げ込まれます。
たまにナイル川に布が落ちちゃったりするのですが…。
この赤いファラオ柄のタオル、ちょっと欲しいなって思ったんですけど、たくさんの観光客さんに注目されながら金額交渉をし購入するというプロセスを踏む勇気がなくて、眺めるだけにとどめました。
中国からのお客様はけっこうたくさん購入なさっていて、思いのほかわいわいと賑わう楽しいイベントでした。
【イベントその2】川の段差を登るフェリー
ナイル川には段差があります。それを船で越すための設備が「エスナのロック」。
アスワンからルクソールに行く場合、フェリーは段差を登ることになります。
川の段差、わかりますか?
船が、ほそーい隙間に入ります。
これがロック。船が入ったら、ロック内の水位を上げ、フェリーをまるごと上にぐぐっと持ち上げて段差を登るのです。
河川の段差って、初めて見た気がしますので、とても新鮮でした。ロックのあたり、布売りさんたちの小舟がいっぱいです。
このようなイベントを経て、船はルクソールに到着。途中の川の様子。
流れはとても穏やかですので、船酔いの心配はありません。
ああ、ここがチップの渡しどころなんだ
このフェリー乗船中、お部屋の清掃などをしてくださるスタッフのおじさんがものすごく感じがよくって、優しかったです。すれ違うたびにニコニコと挨拶をしてくれて、部屋から戻るたびに、ベッドメイキングをかわいくしてくれていてなごみました。
白鳥。体洗うタオルを巻いている。
象とお花。
海外を旅行していて、チップの払いどころがいまいちよくわからない私ですが、こういうサービスをしていただけると、その心遣いに自然とチップをお渡ししようと思うんだなあ。
日中は40度を越す暑さに負けて部屋から出る気になりませんが、夕方になるにつれてだんだんと涼しくなり、船のデッキで過ごすのにぴったりなとても気持ち良い温度になってゆきます。
燃えるような色の凶悪な太陽を見送り、
何とも言えないマジックアワーを堪能。
そして月明かりに照らされるナイル川をぼんやりと眺めます。
引きこもり生活ゆえ、基本的に川の写真しか撮っていません。この日は、船内バーにて「ガラベーヤパーティー」なるものが開催されていた模様。ずっとデッキにいたのでよくわからずすみません。ガラベーヤってなんですか?
この流れでする発言ではない気がしますが、ナイル川クルーズ、想像以上に楽しめました。
豪華客船を漫画喫茶感覚で利用していた私が言うのもなんですが、おひとり様でも心配いりません。十分に満喫できると思います。私はナイル川クルーズ2泊3日+ルクソール観光のためにもう1泊船上に滞在しますが、ここから船は動きません。ルクソールの川岸に固定。
町の中心からは少し距離がある場所が船着き場です。お出かけしたい人は出入り自由ですが、タクシー使わないと町中までは出られないと思います。
引きこもり生活@フェリーを満喫している私は、どこにも出かけず船内に残り、本を読んだり音楽を聴いたり、「家でやれ」と言われかねないことをして過ごし、どこまでもだらだらした時間を満喫。
明日は早起きして怒涛のルクソール観光。天国のようなフェリーから降り、灼熱の砂漠に出向いていくのはなかなか勇気がいりますが、せっかくなのでしっかり堪能したいと思います。本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
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