キューバ(5)バックパッカー的ハバナの夜を満喫するおすすめの過ごし方
現在世界一周をしております私は、キューバの首都ハバナを旅行しております。昨日は、ハバナの旧市街観光のご紹介をさせていただきましたが、本日はめずらしく満喫したいわゆる“ナイトライフ”について。
【現在地】ハバナ(キューバ)
Havana(Cuba)
【気温】28度(昼)
【天気】晴れ
【通貨】1CUC=約115円、1CUP=約4円
キューバの旅の情報収集はドミトリー宿で
ハバナには、それほど数は多くないのですが、バックパッカーにありがたいドミトリーの宿があります。私が宿泊したのも1泊7CUC(約700円)というリーズナブルな宿。
宿情報はこちらです。
ドミトリーがある宿のメリットは、値段以外にもありまして、それはほかの旅行者さんとの交流がしやすいこと。世界各国からの旅行者が入り乱れるこの宿には、喫煙スペースは1か所しかなく、これが思いっきり通路沿いな感じ。人々の動線のどまんなかにありますので、ここでだらっとしていると、日中の観光を終えた宿泊者たちが次々と帰還してきます。
なんとなく、今日はどこへ行った? とか、今まで行ったキューバの町はあーっだったこーだった、とかそんなを話し、情報交換。
キューバは、今まで訪れたどこよりも、旅人同士が仲良くなる国だと思います。
キューバ国内は、インターネットを使用できる場所が限られているということもあり、ほかの旅行者さんから教えてもらえる旅の情報はとても貴重だというのがその理由の一つ。
それから、自国での日常とはあまりにも勝手が違うキューバという社会主義国家に放り込まれ(もちろん自分の意思で来ているわけですが)、帰りの搭乗券に印字された日にちまで何があってもここで生き抜いていかなければならない身として、なんとなく仲間意識が芽生えるっていうのもあると思うなあ。
私と同じタイミングで滞在中の方は、たまたま、ほとんどがキューバ観光を終え、あとは帰国を待つばかりの方が多かったので、みなさんいろいろアドバイスをくださいました。参考までに、下記に記しておきます。
- 「あなた一か月もキューバにいるの!? 長すぎると思うよ…私も同じく一か月だけど、最後の10日はずっとここにいるもの(曇った表情)」
- 「キューバの宿代が高すぎて、早々にハバナに戻ってきちゃった。ここならドミトリーがあるから一泊7CUC(約700円)で済むし(遠い目)」
- 「キューバはどこでもすごい行列で、こと、バスのチケット購入の行列が半端ないからもう遠くの町まで行くのはやめたんだ。貴重なバケーションのほとんどを待ち時間に費やしたくはないから、はぁ(深いため息)」
- 「キューバを出る飛行機は5日後。でももうあれこれ観光する気が起きなくて、毎日ハバナから近いビーチに行って過ごしてるよ、あはは(自虐的な笑い)」
うわぁ…
キューバ、大丈夫!?
期待に胸躍らせているキューバ初心者の私の心境を察してか、みなさんけっしてキューバのことを悪く言ってくるわけではないのですが、その表情やしぐさなどからは、
早く帰りたい。
もしくは
早く次の国に行きたい。
という脳内の願望が見え隠れ。っていうか、露骨に全身からあふれ出しちゃってます。
ゴミゴミして雑多なハバナの、たいして居心地のよくないこのドミトリー宿でうだうだ過ごすことが最善と思わざるを得ないような体験を、みなさんしてこられたのでしょうか…。
ちょっと私にはまだよくわかりませんが、こうして喫煙エリアで意気投合した我々バックパッカー一同は、その流れで飲みに行こうということになりました。
バックパッカー的お金をかけないハバナのナイトライフ
お酒をほとんど飲めないうえに、普段ひとりが多いので、夜に出歩くことはほとんどないのですが、
キューバは夜がアツい、と聞いています。
私が泊まっていたホテルは、お酒を飲める場所が集まる旧市街から少し離れているのですが、ハバナは夜でも路上に人がたくさんいて、それなりに明るく、なんやかんや話をしながらふらふら歩いていくにはちょうどよい距離でした。
途中の劇場だかキャバレーだかで、観覧料を聞いてみます。
うーん。なかなかに高額のよう。
歩いている途中で見た「ガルシア・ロルカ劇場」。
スペイン・バロックスタイル建築という様式だそうで、これがライトアップされていて、それはそれは豪華で美しかったです。昼に見るのとはまた表情が違っておりますので、夜にご覧になるのもおすすめ。
そうして向かった先は、旧市街のメイン通り「オビスポ通り(Calle Obispo)」です。旧市街の真ん中にあり、植民地時代の石畳が残る昔ながらの面影を残すストリート。ここは、昼間も観光客でにぎわっているのですが、夜もまたにぎやか。
数か所あるレストランでは、キューバ音楽のライブバンドが入り、お酒片手にダンスをしたりおしゃべりをしたりする人々がたくさん。
ここでおすすめなのが、こちらのCafe Paris。
の前の道路。
Cafe Parisから流れてくるライブ演奏を聴きながら、Cafe Parisではない、そこらへんの食堂で買ったビール(1.5CUC/約150円)を飲み、ピザ(15CUP/約60円)を食べ、そして踊りたい人は、音楽に合わせてサルサを踊るといいと思います。
場所はこちら。
Cafe Parisでビールを買うと、2.5CUC(約250円)。そこらへんのローカル食堂で買うと1.5CUC(約150円)。お酒を飲めない私はさほど気になりませんが、たくさんお酒を飲む方々は、この差があとあと大きなものになってくるのでしょう。
私にはキューバのコーラ的な飲み物0.6CUC(約60円)がお似合いです。
これは昼間に撮った写真ですが、味はコカ・コーラと同じです。あ、厳密に言うと同じではないですが、ほとんど同じです。
夜23:00ごろにチーズたっぷりのピザとコーラというカロリー爆弾を摂取するという自殺行為。
このような、バーの利用方法をしているのは、なにもバックパッカーだけではありません。地元の新聞売りのおじさんも音楽に合わせてサルサを踊っています(写真右の後ろ向いてる人)。
ほほえましい。
せっかくなので、カストロさんの追悼記事が載っているこの日の新聞をお買い上げ。
新聞は、1部1CUP(約4円)でした。
フィデル・カストロさんの遺骨が、ハバナをスタートし、主要な街を巡り、最終的にお墓のある「サンチアゴ・デ・クーバ」にたどり着くまでの道のり。
革命に関する生前のカストロさんの写真と、現在の写真とが並べて掲載してあります。サンチアゴデクーバは、革命を達成した1959年1月1日に、カストロさんが演説をした場所。
新聞、すごい安いですけど、これかなり貴重なんじゃ…。
こうしてハバナの夜をたいしてお金を使わずに満喫したバックパッカー一同。
ほろ酔いで宿に戻ります。
上の写真に写っている犬、途中まで、ずっとついてきた。
かなり長いことついてきて、かわいいことこの上なし。
ハバナは、確かに、夜がアツかったです。
お酒が苦手、ダンスも苦手、人がたくさんいてわあわあしている場所も超絶苦手、な私でも、不思議とつらくなくって、ゆるーい空気がとても心地よかったなあ。
ハバナの治安について
上記の様子から察していただけると思いますが、ハバナの夜は、びっくりするくらい安全です。もちろん一人で出歩いたわけではなく、多国籍の大人数で出歩いた場合の感想です。
私の母なんかは、私がキューバに行くと聞いてそれはそれは心配しておりました。今まで行ったどこの国よりも心配していたんじゃないかなぁ。たぶん、一党独裁の社会主義国ということで、ニュースで時々見る北朝鮮とかと似たような感じだと思ったんでしょうねえ。
おまけに、カストロさんが亡くなられたニュースはさすがに知っているようでしたので、国内情勢が不安定なんじゃないかと危惧したようです。
普通に生活しているとキューバの情報なんてほとんど入ってきませんから、どんな感じか想像もつかないと思います。
というより、むしろ悪い想像をしてしまうんじゃないでしょうか。
私も実際ハバナに行くまでは、これほど治安がよい場所だとは思っていませんでした。
夜遊び苦手な私が言うのもなんですが、ハバナはぜひ夜出歩いてみるのも楽しいと思います。それでは本日はこれにて終了。最後までお付き合いいただきありがとうございました。明日は、ハバナ観光に欠かせない“要塞巡り”をお届けします。
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