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2017-02-14

キューバ(32)「もう二度とオールインクルーシブはしない」と誓った最悪の元旦

サンタルシア

世界一周のようなことしております私は、キューバのプラヤサンタルシアに滞在中。本日は、2017年1月1日。皆さんご存知、元旦です。チェックアウトは明日ですから、丸1日オールインクルーシブで過ごすのも今日で最後。しかし、できるだけ楽しみたいという願いもむなしく、事件は起こってしまうのです。

【現在地】プラヤ・サンタルシア(キューバ)

Playa Santa Lucia(Cuba)

【気温】30度(昼)

【天気】晴れ

【通貨】1CUC=約115円、1CUP=約4円

ダイビングに再チャレンジ! 

それほど交通の便がよいわけでもない場所にある「Playa Santa Lucia(プラヤ サンタ ルシア)」。そして、それほど安くもない宿泊料の「Hotel Brisas Santa Lucia(ブリーサス サンタルシア)」

なんでわざわざそんなところに滞在しているかと言いますと、すべてはダイビングをしたいがため。しっかり朝ごはんを食べ、

サンタルシア

悪天候で中止になった昨日のリベンジをするべく、本日も朝9時、ダイブショップへと赴きました。

多少風はあるものの、今日の天気は快晴です!

サンタルシア_ビーチ

これは間違いなく海に出られる!!

そう確信した私ですが、ダイブショップに着くと、オーナの姿が見あたりません。確か、「9時に来ますから」と昨日伝えたはず。

オーナーはどこですか? と聞くと、まだ来ていないというお答え。じゃあ待たせていただきますねとベンチに座ってくつろぎます。

あのー…、今11時なんですけどー。

ひたすら黙って待つ私に、スタッフさんから衝撃の一言。

「今日はオーナー来ないって。昨日飲みすぎたんだってさ」

はぁぁあぁあ!?!!!?

スタッフさんが申し訳なさそうに「明日はたぶんダイビングできるからさ!! 今日はごめんね」とおっしゃいますが、

「私、明日チェックアウトで、11時のバスに乗らなきゃいけないんで…」

気まずい沈黙。

これ以上会話を続ける元気もなく「アディオース…」とだけ言ってその場を後にしました。

キューバでのダイビング断念。残念ですが、ここで使う予定だった1本40CUC(約4,500円)のダイビング料は、このあと訪問するどっかほかの国のもっと楽しいところで使おうと思います。

あなたは問題を抱えています。

すべてのやる気をそがれ、何もする気にならず、ひたすらだらだらと過ごした元旦。お正月感はまったくなく、Wifiカードを使ってネットサーフィンをして時間をつぶしました。

夕方18時を過ぎ、少し肌寒くなってきたので、羽織るものを取りに部屋に戻ると、入口のカギが、なぜか開かなくなっています。

このホテルの部屋は、カードキーで、ドアノブにカードを近づけると、ピピッとなってガチャッと鍵が開くシステムでした。

Hotel Brisas Santa Lucia(ブリーサス サンタルシア)

「キューバのくせに背伸びしてこんなハイテクなシステムを導入するから、きっと壊れちゃったんだ」

そう思った私は、いったんロビーまで戻り、レセプションのおじさんに話しかけます。

「あのー、部屋のドアの鍵が開かなくなっちゃったんですけどー。カードキー近づけても何も反応がなくって。

このカードキー壊れたんじゃないですかね? 」

すると、レセプションのおじさんが何やら書類を確認し、おもむろにこう言いました。

「あなたは、問題を抱えています」

「え? 問題? あ、鍵が開かないってことですか? 確かに問題ですよ。部屋に入れません」

「いえ、そうではなく、あなたの予約は2泊になっています。

しかし、あなたは今日チェックアウトしませんでした。だから、部屋の鍵を使えなくしました。

今すぐ本日滞在分、追加で95CUC(約10,000円)払いなさい」

はぁ?!

「え、いや、そんなわけないんですけど。私ちゃんと3泊で予約しました。あ、バウチャーは? チェックインの時にお渡ししたと思うんですけど」

「処分しました。しかし、予約手配書を見る限り、我々は、あなたの利用したエージェントから2泊の予約しか承っておりませんし、2泊分の料金しか支払われておりません」

そう言って、おじさんが出してきた1枚の書類。私が予約をお願いしたエージェントが、このホテルに対して予約手配をした際の確認書です。それを見ると、確かに12月30日チェックイン、1月1日チェックアウトの2泊になっています。

「いやいやいやいや。でも私は3泊で予約をしていて、エージェントにも3泊分の料金を支払いました。エージェントを通したからちょっと安いんだと思うんですけど、65CUC(7,000円)×3で195CUC(約21,000円)間違いなく支払っております。領収書なら持ってますから、とりあえず、私が利用したエージェントに電話して確認してくださいよ」

「私たちがそのエージェントに電話をする義務はありません。あなたが電話をして、エージェントに確認し、もし3泊で予約し、3泊分料金を支払ったというのが本当なのであれば、そのエージェントに、修正した予約手配書をメールかファックスで当ホテルに送るよう伝えてください。その受領をもって、あなたの本日の宿泊を承ることができます。

もしそれができないのであれば、今すぐここであなたが95CUC(約10,000円)を払い、あとでエージェントからその分を返却してもらうしかありません」

はぁああぁぁぁぁあ!?

なんだそれ。今18:30ですよ。たぶん今日の段階でいろいろ手配するのは無理でしょうよ。かといって、すでに3泊分払ってんのに追加で払うのは納得がいかない。

「あのー、とりあえず、部屋のカギ、開けてもらっていいですか? 」

「いいえ。あなたが95CUC(約10,000円)支払うまでは、部屋のカギは開けられません」

この不法滞在者感、すごくイヤなんですけど。

「はぁ?! 財布もクレジットカードもエージェントの担当者の名刺も携帯電話も全部部屋の中なんですけど。カギ開けてくんないなら支払いもできない」

そう言うとおじさんは、強そうなホテルのボーイを一人呼んできて「彼に鍵を持たせるから、彼といっしょに部屋に戻って、必要なものだけを取ってここに戻ってきなさい」と言います。

今朝までは、確かに私は宿泊客だったのに、ここへきて急に罪人になりました。

実際私の3泊目の料金は何かの手違いで、支払われていないのかもしれません。そうすると、確かにホテル側からしてみれば、私はチェックアウト時間を過ぎても部屋を占拠している不法滞在者なのでしょう。

レセプションのおじさんとしては、可及的速やかに、追加1泊分の代金を支払わせなければならない。

それが彼の職務。しかし、私は、3泊分払ったと主張しているし、3泊分払った領収書も見せた。それは事実なのです。

ものすごく頭にきましたが、「彼は職務に忠実なだけだ」と彼の事情もくみ取ろうと努力します。いやーでもやっぱ頭にくんなあ。

ホテルのボーイさんを連れて部屋に戻り、ボーイさんの監視のもと、お財布とエージェントさんの名刺と、海外でも使えるSimカード入りの携帯電話を持って再びロビーへと戻ります。

自分の携帯電話は、海外で使えるとはいえ料金がかなり高額。そこでレセプションのおじさんに「電話貸してもらえますか? エージェントに連絡したいので」と言うと、

「だめだ。95CUC(約10,000円)支払うまで電話は使わせられない」

とのこと。はいはいそうですかそうですか。

仕方なく自分の携帯で電話をかけます。幸い担当者さんは電話に出てくれ、私は事情を説明します。

「かくかくしかじかで、私が2泊しか予約してないし、2泊分の支払いしかされてないって言うんですよー!!

そんで、追加1泊分95CUC(約10,000円)を今すぐこの場で支払わなければ部屋に入れさせないって言われて、今締め出されちゃってて。おまけに、支払うまで電話も貸してくれないって言うもんだから、今自分の携帯からかけてるんで、

とりあえず、ホテルに電話してもらっていいですか!? 」

こういった内容を早口で説明し、いったん電話を切ります。

そして、すぐにエージェントの担当者からホテル側に電話がかかってきました。レセプションのおじさんとエージェントの担当者さんとで、話し合い開始。スペイン語なんで、どんな内容になっているかまったくもって分からないのがつらいところ。

それなりに長いやり取りの末、レセプションのおじさんから、電話を替わるよう言われます。

「ホテルの人、納得してくれました? 私、確かに3泊で予約しましたよねぇ? で、3泊分支払いましたよねぇ? 」という私の問いかけに、

「いやー、2泊じゃなじゃなかったでしたっけー? うん、確か2泊だったような」と答えるエージェントの担当者さん。

あぁ、この人のところで手違い起こってる。(確信)

「や、3泊です。私領収書も持ってますよ」

「そうですかぁ? ちょっと私ももう今日はこんな時間なんでオフィス出ちゃってて確認できないんですけどね。とりあえず、今できることは、ひとつしかないです。

95CUC払ってください」

「……」唖然。

「いやね、そうしないと本当に部屋に入れさせないってホテルの人も言ってますし。

それでね、もし、ですよ。

も し も、万が一、こちらに非があるようでしたら、そのときはお金をお返しするんですけど。そうじゃない場合は、95CUC、そのままご負担いただくということでー」

「もしも、ではなく、確実に、私は3泊分支払っています。

支払合計195CUCって書かれた領収書持ってるんです。195CUCって、単純に2で割り切れないじゃないですかー。おかしいじゃないですかー。65CUC×3泊で195CUCなんですよ」

「いやーでも2泊だったようなー。とにかくね、今、この瞬間にいろいろ言われたって、私もオフィスにいるわけではありませんから確認のしようがないんですよ。

それにね、うちのお店のお客さんはあなただけではないですから。分かりますよね? 私もすべてのお客さんの予約内容をすべて覚えているわけではありませんので」

やばい、この人、本当に腹が立つ。

【エージェントの人】詳細未確認のため、3泊だったかも、と認めたら負け。

【ホテルの人】1泊分払ってないんだから、ここでお金を払わせないと負け。

【私】絶対に3泊で予約したし、支払いも済んでるんだから、追加の宿泊費を払ったら負け。

みんな負けたくはない。しかし、少なくとも、騙してやろうとか困らせてやろうとか、そういうのが発端となった出来事ではないので、誰かがものすごく悪いというわけではないんですよね。そうですよね。頭ではわかっているのですが、腹が立って腹が立って仕方がありませんでした。

結局私は95CUCを支払い、カードキーを使える状態に戻してもらい、もう一泊する権利を得ることができました。

エージェントの担当者は、翌日、会社で私のバウチャーの控えを確認し、携帯電話に連絡をしてくれるとのこと。

旅をはじめて約9か月。これほどまでに嫌な気持ちになったのは、はじめてです。

トラブルとその解決方法がなんかおかしいんだよなぁ。

これがキューバのやり方か。おかしなトラブルまでインクルージョンしなくていいんだよなぁ。はやくここから出ていきたい気持ちでいっぱいです。

これ以降ブログではもうこの話題には触れないので、トラブルの顛末もお伝えします。

翌日エージェントの担当者さんから「3泊の予約で承っておりました」と連絡があり、キューバ出国前に、95CUCを返していただきました。ですから、結局私は金銭的には何も損をしておりません。でも、元旦早々の嫌な気持ちは、忘れがたいなあ。

 

大人気ないなと思いつつ、あまりに腹が立ったので文句ばっかりの投稿になってしまいましたが、今日は許してください。最後までお付き合いくださってありがとうございました。ではまた明日。

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コメント2件

  • ふじ より:

    わたしはあなたのブログを読むでしょう。

    • mayumi mayumi より:

      ふじさん
      わたしはこの国を出て行きたいと欲します可能な限りすみやかに。
      再び来ることを望みません。

      追記:わたしもdestroyすればよかった…。

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