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2017-04-26

女性一人旅のバックパッカーが世界一周から無事に帰ってくる秘訣と心得

防犯対策

2016年5月から2017年3月にかけて、バックパッカースタイルで世界一周的なことをやっておりました。そして私は、いちおう「女性」です。犯罪に巻き込まれることなく、大きなケガや病気にかかることもなく無事に帰ってきましたので、その秘訣と心得をまとめます。これから旅立たれる方、今現在世界一周をやっていらっしゃる方の参考になればなぁと思います。

本日の投稿を読み返してみると、自分でも「極端だな」とは思います。ここまですることはないかもしれません。それでも、私は何一つ危ない目に合うことなく無事に帰ってきましたから、何か一つでも役に立つことが書けていればいいなと…。

私が旅をしたのは、アフリカと中米。地球上でも、比較的、安全度の低い場所として有名です。女性が一人で旅をするのはすごく危険、なんて思われがち。否定はしませんが、全部が全部そんなところかっていうと、そうではない気がします。

危険なイメージだけが先行して、行きたいのを我慢するのは悲しいです。だから私は行きました。

タイトルに“女性”と書きましたが、本当に危険なところは、女とか男とかに関係なく危険ですし、もっと言うと、一人だろうとグループだろうとあまり関係ありません。

とはいえ、多くの性犯罪のターゲットは女性ですし、強盗なんかも力の弱い女性が狙われがち。

そうと分かったうえでなお、わざわざ渡航していくわけです。ですから、安全面にしっかりと気を配り、被害者となるリスクを可能な限り排除して、細心の注意を払い旅をしなければなりません。

いざなんかあったら「自己責任だ」「おまえの不注意だ」「危ないと分かっていてなんでそんなところに行ったんだ」と被害者がたたかれる世の中ですけれども、そんなの悔しいじゃないですか。そうならないためにも、しっかりと対策を講じておきましょう。

自分なりの「ダメ。ゼッタイ。リスト」を作ってみよう

防犯対策

【ダメ。 ゼッタイ。リスト】

  • 野宿
  • ヒッチハイク
  • 暗くなってからの一人歩き
  • ドラッグ・葉っぱ関係
  • 不純異性交遊

上記は、私の旅の掟を集約した「ダメ。ゼッタイ。リスト」です。

野宿は、やむにやまれぬ事情があり1回だけやりました。

あとヒッチハイクも。

でも、できればやらないほうがよいと思います。

暗くなってからの一人歩きは、場所によると思います。出歩いて大丈夫かどうかは地元の人に聞くのが一番確実だと思います。それから、ドラッグ・葉っぱ関係は興味がないので手を出していませんが、マリファナは合法な国もあるので、そこはご自身の判断で。

“不純”でなければ異性交遊があってもよいと思いますが、私に関して言うと、純・不純にかかわらず、とくに何もなかったですねぇ。

ご自身の旅のスタイルに合った「ダメ。ゼッタイ。リスト」を作成するとよいんじゃないでしょうか。

無事に帰ってくるための地味だけど効果的なテクニック

・既婚者ぶろう

既婚者

旦那はちょっと体調が悪くてホテルで私の帰りを待っている、もしくは、旦那は仕事が忙しくて日本で私の帰国を待っている。そういったストーリーを頭に叩き込んでおくと、次第に、結婚しているのかという質問に「Yes.Sure!! 」と即答できるようになります。

こうして書くと「なんかかわいそう」と思われるかもしれませんが、私だって悲しさ・切なさしかありません。それでも、めんどくさい人、距離を縮めたくない人に対しては、旦那がいることにしておいたほうが楽です。

欧米では「既婚者=結婚指輪を付けるもの」という考え方が日本より強い気がしますので、言い寄られすぎて困っちゃうって人は、偽結婚指を付けるのもそれなりに効果があると思います。

・安全をお金で買おう

交通手段やホテルなどは、選ぶ等級、ランクによってかなり値段に幅があります。そんなとき、「危ないかもしれないけど安い」ものよりは、「ちょっと高いけど安全」なほうを選ぶのが得策。

もちろん、経済状態はひとそれぞれですから、何よりもコスト重視派のバックパッカーさんはそんなことも言ってられないでしょう。私もどちらかというと「安い」は正義だと思って旅をしておりましたから偉そうなことは言えません。

そんな私のホテル選びのルール。

「せめてホテル予約サイトに登録されているホテルにする」

基本的にはこれです。私は主に「Booking.com」というホテル予約サイトを利用しておりました。(クリックすると、Booking.comのページに飛びます)

現地に着いて歩き回れば、ホテル予約サイトに載っていない、もっとリーズナブルなホテルが見つかる可能性もあります。だいたいの地域では、たぶんもっと安いところ、あると思います。

ただ、飛び込みで入った宿ですと、どんなところかはよく分かりません。泊まってみたら、何かしら難ありな宿かもしれませんし。設備が整っていないとかならまだしも、窃盗宿、セクハラ宿だったら最悪です。

そんな事態を避けるためにも、過去に宿泊した人が評価を書きこめるホテル予約サイトが便利なのです。

まずは価格安い順にソートをかけ、順番に各ホテルの評価ポイントや宿泊者のコメントなどをチェック。金額が安くそれでいて評価も悪くない、そんな都合の良いホテルを選び出すことができます。

ホテル予約サイトに登録されていれば絶対安全! 評価が高ければ絶対安心! というわけではないですが、ひとつの判断基準にはなるんじゃないでしょうか。

それから、宿の人も、悪い評価を付けられちゃうと痛いので、それなりの対応をしてくれると思います。

・劣化しよう

劣化

ほっといても劣化するとは思いますが、「髪の毛を傷ませる」「肌をカサカサにさせる」、あとは「肥える」のも効果的です。

背に腹は代えられません。安全に旅することができるなら、モテなくていい、ちやほやされなくていい。積極的に劣化していきましょう。

※注:わざと意識的に劣化してるみたいに書きましたが、そんなわけはありません。

・たくましくなろう

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こちらも、旅の期間が長くなれば、ほっといても逞しくなると思います。この旅で得た一番大きなものは、筋肉と言っても過言ではありません。荷物が重いので、自然と、ね。何かあった時のために、体は強いほうがよいでしょう。

で、肉体的なたくましさもそうですが、精神的なたくましさも勝手に見に付くと思います。細かいことにこだわらなくなる、なんとかなると思える、ちょっとした言い争いで負けない、などなど。いいか悪いかはおいといて、たくましさは必要だと思います。

・露出を減らそう

防犯対策

一人海外旅行に限らず、普段から露出度の高い服装は好きではありません。下着同然・裸同然の格好で「セクハラにあいました」と言われても、ちょっと私はフォローできません。危険を冒してまで“女”をアピールすることになんの意味があるのですか。

・はっきりと断ろう

これはシーンや相手にもよると思います。やんわり断ったほうがいい場合もあるでしょう。しかし、目に見えてしつこそう、危なそうな人に対しては、「またね」とか「今度ね」とかではなく「けっこうです。必要ありません」としっかりお断りすることが大事かなぁと思います。

・まこう

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外出先が危険な場所であったとしても、とりあえず宿の中にいれば安心。宿=シェルターです。しかし、その宿に危険人物がいたとしたらどうでしょう? その場合は、躊躇せず、まいてください。

我慢しないで、早朝チェックアウトをして、逃げるのがよいと思います。

・「日本人女性はモテる」は都市伝説だと心得よう

防犯対策

ちまたでささやかれている都市伝説「日本人はモテる」が100%嘘だとは言いません。しかし、私に関しては「今モテてんなー」と感じる瞬間は一度たりともありませんでした。

現地男性から何かしらアプローチされる場合があったとしても、それは“モテる”というのとはちょっと違います。

“日本人女性はカモにしやすい”とか“日本人女性の彼氏になったら日本に行けるかも、お金持ちになれるかも”とか、そんなパターンが大半だと思いますよ。

「モテてないのはおまえがそうだったって話で、私は確かにモテてるから」なんて方もなかにはいらっしゃるかもしれません。それならそれでいいです。信じるか信じないかはあなた次第です。

・いざというときの連絡手段を持とう

現地で使える携帯電話を持って行かれる方はどのくらいいらっしゃるでしょうか? インターネット環境があれば、LINE電話やスカイプが使えますから、わざわざ電話回線は用意しなくていいかな、って思ってらっしゃる方も多いのではないでしょうか。私もそうでした。

が、それでも、いざというときのために、一応用意していきました。

それが「ONE SIM CARD」です。

各国で毎回毎回現地SIMカードを買って入れ替えながら旅するのがめんどくさかったので、世界各国ほぼどこでも使えるこちらのカードを選びました。

でね、10か月の間にこれを使ったのはわずか2回です。

1回目は、メキシコの空港に着いて早々、足が痛くて動けなくなったとき。

2回目は、キューバのホテルで、手違いで予約ができていなくって、追い出されそうになった時。

どちらもなかなかのピンチです。

マジで持っててよかったぁぁぁって思いました。

インターネット上で、クレジットカードを使い料金をチャージするシステムですから、使いすぎることはありません。ただ、通話料金は安くないですから、できれば使いたくない。そう、できれば緊急用連絡手段なんて使う機会がないほうがいいに決まっています。

ただ、何が起こるか分かりませんから、ぜひ用意しておくことをおすすめします。

ちなみにこのONE SIM CARDを使えば、着信は無料です。電話をかけたほうに、国際電話の料金が請求される仕組みです。あと、SMSが使えますので、Airbnbの新規会員登録時のSNS認証もクリアできます。

免責同意書にサインするくらいの気持ちで

防犯対策

ダイビングをするときに、世界共通でだいたい最初にサインするのが免責同意書(Responsibility Exoneration Certificate)。例えばこちらは、PADIというダイビングの団体が用意している、講習を受ける際の免責同意書です。

免責同意書

暇な方はじっくり読んでいただければと思うんですけど、要は「ダイビングが危険なことは重々承知しています。ダイビング中に事故にあってけがをしたり死んだりしても、ダイビングショップやインストラクターさんの責任は問いません。おまけに私の家族や関係者から責任を問うこともありません」ということが書いてあります。

誰のせいでもありません。すべては自分の意思であり、自分自身の責任です。つまり「自己責任」というやつです。

なんでもかんでも「自己責任」をあてはめるのは好きではありませんが、これと似たような文言が書いてある免責同意書を各ダイブショップで用意していて、同意のサインを求められるのも事実。サインしないと潜らせてもらえません。

「この内容、よく考えるとけっこうすごいなぁ」と思いながら、毎回サインをしておりました。スキューバダイビングは生死にかかわるアトラクションですから、このくらいやっておかないと、ダイブショップやインストラクターさんは恐ろしくて商売できませんもんね。

で、世界一周、女性一人旅、バックパッカー、そんなことをやるのもこれと似ているなあと思います。勝手にアレンジしてみますけど、こんな感じ。

・私は、世界一周が重い傷害や死亡に至る危険を伴うことを承知していることをここに確認します。

・私は、世界一周が肉体的・精神的に激しい活動であり、自らに様々な試練を与える可能性があることを理解しています。そして、安全・健康に旅をするためには相当に努力する必要があることもまた理解しています。

・私は、世界一周中に起こりうる何らかの危害、傷害、損害が予見可能か否かを問わず、これらのリスクを私自身が負担します。

・私が世界一周をすることは確固たる自分自身の意思であり、世界一周中に人身傷害、財産損害または不法行為により死亡した場合でも、第三者の誰にもその責任を問わないことをここに了承します。

改めて文字にして突きつけられるととても怖いですね。怖いことからは目を背けていたいですけど、でも、そういうことなんだと思います。

犯罪や災害の被害に合われた方に対して「自己責任だからねー」なんて言いたいわけではありません。何の非も、落ち度もないのに、被害に合ってしまう方だっていらっしゃいます。

ただ、日本より、被害者になるリスクの高い場所に行くんだということはしっかりと心に刻まなければなりません。スーパーセーフな日本で暮らしているとなかなか実感しづらいですが、何もせずとも安全を享受できる国のほうが少ないと思います。

「自分だけは大丈夫」なんていう保証はどこにもないのです。

「日本にいたって被害に合う可能性があるんだし、結局は“運”でしょ」なんて言う人もいらっしゃいます。かくいう私もたまに言います。私が無事に帰ってきたのだって、言ってみればただただ運がよかっただけなのかもしれません。それがなにを偉そうに、なんてね、自分でも思います。が、

それでも、できることはやっておくべきです。

しっかりとした情報収集を。

万全の防犯・安全対策を。

これから世界一周に旅立たれる方、すでに旅の途にある方、

絶景を見る、現地の人と交流する、おいしいものを食べる、かわいい雑貨を買う、たくさんの友達を作る、それも大事です。

しかし、何よりも優先すべきは、身の安全。

自分自身のためというのもありますけど、それよりも、日本で待つ家族やご友人のために、どうか健康・安全にくれぐれも注意して、元気に帰国してください。

それでは本日の投稿はこれにて終了。最後までお付き合いくださってありがとうございました。

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コメント6件

  • kaelu より:

    mayumiさん、お久しぶりです!!
    無事の帰国なによりですが、虫刺されの後遺症は大丈夫ですか?
    私4月は半分海外にいて, mayumiさんのブログをまだ全部読めていないので、ブログ村抜けないで…(-“-)

    残念ながら、私はダイビングをしないので、秘境のダイビングの感動がよく分からなかったのですが、mayumiさんのアフリカの通な旅は、本当に素敵でした!!
    この間までフロリダにいたのでカリブ海は見たので、いつかアフリカの海のリゾートに行ってみたいと思っています。その時はブログ参考にさせてくださいね~(#^^#)

    ところで、持って行った鍵のお土産は、マダガスカルのワンちゃん以外に、いくつあげたのでしょうか?ぜひ、教えてね!!

    • mayumi mayumi より:

      kaeluさん
      お久しぶりです! コメントありがとうございます!
      4月の半分海外とか、すんごいかっこいいんですけども…うらやましい限りです。

      ブログ村は、引退でございます~

      やはり、旅行を終えた者はさっさと去り、新たな旅ブロガーさんにご活躍いただきたいなぁと思っています。
      順位が変動しないランキングほど面白くないものはありません笑

      お土産の鍵ですけれども、結局、バックパックのポケットに入れっぱなしで、
      あの後誰にもあげないまま、日本に持って帰っちゃいました!!!!

      いやー、ほんとこういう性格なんとかしないとダメなんですけどね~
      相変わらず、あまり人と接せずコソコソ生きています!!

  • ZEN より:

    ハハハハ、ダイビングの免責に例えるとは、発想がいいね。
    面白い潜在的業界人が仲間になりそうで、既業界人としてはうれしいね。
    沖縄でもしイントラになって、はじめから海外志向で最初に働くなら、ダハブに行ったらいい。
    ペーペーでも日本人イントラはあそこでは貴重(英語で講習できなくてもいいし、俺が働き始めた2003年よりも客は少ないけど、競合も少ないはずだし、手練れだろうがペーペーだろうが、やった分だけ給料くれるしね)なんで、ただ働きで経験積むとかいう日本的無駄な(個人の価値観によるが)期間にお金をもらいながら経験を積むことができる。
    ま、何でも聞いてください。本当に頑張ってほしい気持ちです。

    • mayumi mayumi より:

      ZENさま
      超、勇気づけられるコメントありがとうございます!!!
      そしてなんとも具体的!!
      確かに、“日本的なあれ”はものすごく感じますので、あまりに的確すぎて笑ってしまいました。
      海外のダイブショップとはかなり違っていてびっくりです。

      今のお店は、けっこう海外からのお客様も多いので、
      ダイビングのスキル、英語のスキル、そして“日本的なあれ”のスキルを
      とりあえず身につけて、これからの行く末をしっかり考えたいと思います。

      ダイビングについて、人生について、ほんとうに相談させていただくことがあるかと思いますが、その際はぜひとも、よろしくお願いします!!!

  • Beer より:

    無事(虫以外)にご帰国されて、良かったです。人生は1度きりですから、死を迎える時に楽しかったと思える生き方が出来れば本当に幸せですよね。
    毎回、とても楽しく拝読させて頂きました。これから、社会復帰が大変かと思いますが、焦らずに頑張られてください。

    • mayumi mayumi より:

      Beerさん
      コメントいただきありがとうございます。
      そして、あたたかいコメントも…。
      確かに、社会復帰が大変で笑
      さんざん自由にやりたいほうだいやった1年でしたので、勤労とか礼儀とか敬語とか規則正しい生活とかいろいろと苦労しています!!

      Beerさんのおっしゃるように、焦らずに、頑張りたいと思います!!

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