ナミビア(7)ヒンバ! デンバ! ヘレロ! オプウォの町で大興奮!!
世界一周ひとり旅。現在ナミビアにあるOpuwo(オプウォ)という町に滞在しております。ここは、ナミビア北部に暮らす少数民族の方々を目にすることができる町として有名。昨日お昼過ぎに乗り合いタクシーにて到着したのですが、着いた瞬間から大興奮でございます。
【現在地】オプウォ(ナミビア)
Opuwo(Namibia)
【天候】晴れ
【気温・湿度】34度・31%(昼)、13度・29%(夜)
【為替】1ナミビアドル=約7円
オプウォで出会えるヒンバ族、デンバ族、ヘレロ族
このエリアに暮らしていらっしゃる少数民族は、主に3種類。ヒンバ族、デンバ族、ヘレロ族です。それ見たさに多くの観光客が訪れているのですが、なぜこんなに人気なのか。その理由ははおそらく、彼らの個性豊かなルックスにあると思われます。
3つの民族それぞれが、パッと見ただけでそれと分かるほどユニークで美しいお衣装に身を包んでいらっしゃるのです。
私がバスを降りたのは、町の中心にあるガソリンスタンドの前。ここからすでに驚きの光景が広がっておりました。なんと、ふっつーに少数民族の皆様が町を闊歩していらっしゃる。
もしくは座り込んでいらっしゃる。
ナミビアについて調べたことのある方は、どんな民族が暮らしているかおそらくご存知だと思います。しかし、私の母親とか妹とかまわりの友人とかは、たぶんナミビアについてほとんど知識がありません。
母に「ナミビアに行く」とメールしたら、「それはどこの国にあるの? 」って帰ってきましたからね。ということで、彼らのためにちょっと説明をさせていただきます。
オプウォで会える3つの民族について
1.赤く美しい肌が特徴的な「ヒンバ族」
世界で最も美しい民族とも呼ばれる「ヒンバ族」。私が一番会いたかった方々がこちらです。ナミビア北部に暮らす、アフリカでもっとも古い民族のひとつ。電気やガスのない自然の中で、先祖伝来の文化を今も守りながら生活をしています。
1904年にドイツの軍が南西アフリカの先住民に対しジェノサイドを行った際、ヒンバ族をはじめ9割の先住民が殺害されてしまいました。さらに1980年代に、大干ばつが発生し、放牧羊牛の9割が死滅。住民の多くが放牧をあきらめ、都市部のスラム地帯で難民化してしまいます。
このように苦難の歴史をたどったヒンバ族は、1990年のナミビア独立以降、政府の保護政策の下で放牧や野生生物の保護、観光客向けの自然保護など生計を立てて生活しているのです。
特徴的なのは、赤い土を体全体に塗り付けた女性たちの姿。この容姿こそが「世界一美しい」と言われる所以です。
これはこの土地の強い日差しや、蚊などの虫から肌を守るために、バターと赤い粘土を混ぜたものを体に塗っているそう。そして、この粘土は一生洗い流すことはなく、常に重ね塗りが基本。そう、「お風呂に入らない民族」なんです。これをやるのは女性だけで、男性は普通に服を着ていて、この土を塗ったりもしません。
2.黒土を塗った髪にビーズの装飾が映える「デンバ族」
デンバ族(ンデンブ族とも呼ばれる)もヒンバ族同様、この地に古くから暮らす少数民族。特徴は真っ黒な頭部。髪の毛に、黒い土を塗り込んで固めています。そこに、ビーズなどで作った華やかな飾りを取り付けているのがポイント。
上半身裸が本来の姿ですが、街で見かけるデンバ族の方は上も着ていらっしゃる方が多かったです。身に付けているスカートは、ひらひらとした布製。首、胸元のアクセサリーもビーズ製で、遠くから見てもカラフルでよく目立ちます。
3.貴婦人風のドレスが普段着「ヘレロ族」
特徴的な帽子と、ボリュームたっぷりのドレスを大胆に着こなしたこちらの女性は「ヘレロ族」。特別な日の服装ではなく、普段からこの中世の貴婦人のような恰好で暮らしています。
実は、最初に紹介した「ヒンバ族」とこの「ヘレロ族」はもともと同じ民族でした。それが今はまったく見た目の違う別々の民族として暮らしています。
19世紀ごろ西洋文化がこの地に入ってきたとき、この文化を拒み独自のスタイルを守ろうとしたのがヒンバ族。逆に西洋文化を取り入れ、洋服を着用するようになっていったのがヘレロ族だそう。
インパクトのある帽子は牛の角を模しているそう。大柄な女性が多く、とても迫力があります。
知れば知るほど個性的で、興味深い少数民族の女性たち。
あぁ早く会いたいなーと思いながらここOpuwo(オプウォ)を目指してきたわけですが…。
こんなにあっさり出会えるなんて!!!
しかもたくさん!!!
町中の道路にも。
レジの行列の中にも。
いきなりこんな光景を目の当たりにしてびっくりしました。
特になにもしなくても、この町にいるだけで少数族の女性たちを見ることはできるのですが、せっかくここまで来たからには、ぜひ彼らの村を訪問し、生活の一部を拝見させていただきたい。ということで、少数民族の村訪問ツアーを組んでみようと思います。
ヒンバ族、デンバ族、ヘレロ族の村訪問の方法
過去にこれらの村を訪問なさった方々のブログを拝見すると、村訪問までのステップは下記のようになっています。
1.ガイドを探す
2.手土産を買う
3.訪問する
ということで、まずはガイドを探さなければなりません。少数民族のみなさまは独自の言語をお持ちですので、英語ではなかなかうまくコミュニケーションがとれません。ですので、やはりここはガイドが必要。
私調べですが、ガイドの名前は「リンダ」もしくは「エリザベス」。どちらもふくよかなおばさん。情報によると、町の中心にある「OK Grocer」というスーパーに行くとガイドを名乗るおばさんが声をかけてくるらしいのです。
え、ガイド探すのそんなロープレみたいな感じで大丈夫なの?
と思いつつ、朝9:00ごろ朝食やら水やらお菓子やらを買いにOK Grocerに行ってみます。
買い物をすませ,
「はい。今私フラグ立てましたよー」なんて思っていると、
「Are you Japanese? 」と遠くから話しかけてくるおばさんが。
「そうだよ。私今ガイド探してんだけど」と答えると、おばさんがどや顔でおっしゃいます。
「I’m ガイド」
イベント発生ぃぃぃ!!!!
外国人、午前中、OK Grocer、適当に買い物して出てくる、このへんが発生条件なんでしょうね。
勝手におもしろくなって、半笑いでおばさんに名前を聞いてみます。
「I’m エリザベス」
きれいにフラグを回収できたことに言いようのない満足感を覚えました。
ということで、あっさりガイドを発見し、金額交渉。これまでに行かれた方の投稿を読むと、総額でだいたい700~800ナミビアアドル(約4,900~5,600円)。
内訳は、
少数民族の村の皆様への手土産 130ナミビアドル/1か所(3か所で400ナミビアドルくらい)
ガイド料:300~400ナミビアドル
みたいな感じです。これを、複数人で行かれた方々は、人数で割るわけですが、ゆうても私はひとりです。おまけに、過去に行かれた方のほとんどはレンタカーの旅。つまり、ガイドをその車に乗せていっしょに村まで行くというスタイル。私には車もありません。
私「エリザベスさん、私、一人なんですけど」
エリザベス「え、友達はいないの? 」
私「はい。いません。おまけに私、車ないんですけど」
エリザベス「え、車もないの? 」
私「へへっ」
エリザベス「車も必要となると高くなるわよー」
私の心の中(おう、きてみろよ。お手並み拝見と行こうじゃねーか)
エリザベス「1,500ナミビアドル(約10,500円)ね」
私の心の中(無理ー!! 無理無理無理。それは無理)
私「高いです。ディスカウントしてください。そんなお金払えません」
エリザベス「でもドライバーへの支払いもしなくちゃいけないし、そんなに安くならないわ」
私「聞くところによると、お土産450ナミビアドル、ガイド代300ナミビアドルくらいだという話ですが。それに車代足して合計800ナミビアドルくらいが妥当なのではないですかね? 」
エリザベス「でもあなた一人でしょ? 車もないし。そのぶん多く払わなくちゃ」
ぼっちにきびしいおばさんとここから数分やりとりし、最終的に900ナミビアドルで話がまとまりました。
900ナミビアドル=6,300円
くっそたっけえぇぇぇ!!!!
これをおひとり様の宿命により、全額負担しなければなりません。
私がもっと交渉術に長けていたら、これより安く済ませられたのでしょうが、私の力ではこれが限界です。
【ヒンバ族、デンバ族、ヘレロ族3つの村訪問詳細(ぼっち用)】
各村へのおみやげ:150ナミビアドル×3=450ナミビアドル
ガイド代・ドライバー代 450ナミビアドル
合計900ナミビアドル
【ツアー内容】
- 3つの村に連れて行く
- ガイドと通訳をする
- 村では写真撮り放題
- 私たっぷり滞在したいから急かさないでね
- 3種類の民族衣装を全部着てみたいからよろしく
この日は、町をうろうろして、いたるところにいらっしゃる少数民族の方々を見たかったので、ツアーは翌日に行くことにしました。10:00にOK Grocer前集合を約束してエリザベスとお別れ。
そのあと、大興奮で町中をうろうろし、民族衣装をまとったたくさんの女性たちを観察。こんなすごい光景が日常だなんて、信じられません。
Opuwo(オプウォ)で見つけた少数民族のみなさま
まずはヒンバ族のみなさまです。
こちらはたぶんファミリー。
荷物を落とさないように運ぶのがお上手です。
続いてヘレロ族のみなさま。
帽子とドレスが同じ生地。
カラフルなドレスがとても目立っていました。
並んで座っていたおばさまたち。
失礼承知で言いますが、お顔が同じに見える。
三角のシルエットがとても個性的です。
後ろから見てもかわいい。
手前にヘレロさん、後ろにヒンバさん。
最後はデンバ族。一番お見かけした人数が少なかったのがデンバ族でした。
やばーい!! おしゃれー!! 明日への期待が高まります。本日はこれにて終了とさせていただきます。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
ツアー料金、プライベートチャーターですから、格安だと思いますよ。 レンタカー代ですよ。