旅の準備|つらい瞬間を「待ってました! 」と言えるチャラい旅グッズ
私の旅の持ち物が黒いアイテムばかりだと思ったら大間違い。上の写真のように全力でチャラついたかわいい柄のアイテムも持ってるんですよ。
本日は、同じ旅仲間であるCocoさん、もじゃさん、ジャスミンさんとランチをしてまいりました。世界一周に旅立つ方、私の周り限定かもしれませんが女性のほうが断然多いんですよね。でも、お話ししているとみなさんだいぶサバサバしていらっしゃって、思いのほか旅の服やグッズの見た目にこだわってらっしゃらない感じで。いや、もちろんいい意味でですよ? そんなことより、容量や機能を重要視していらっしゃる。「結局さー、メインバッグとサブバッグは何リットルがベストなんだろーね」とか「ナイフで切られても破れないリュックがあるらしいよ」とか、そんな話に花が咲きました。
一般論で申し訳ないですけど、ほとんどの女子は、バッグをリットル換算しませんし、バッグにナイフで切られてもOKな機能求めないと思うんですけどね。このようなやりとりを聞いてると、服にしてもグッズにしても、やれデザインが、色が、ブランドが、つって、かわいいだオシャレだとギャーギャー騒いでる自分が恥ずかしくなってくるわけですが。
ただね、私もバカじゃないですから。長期旅行にかこつけて「せっかくだから」の一言を振りかざし、そこまで必要じゃないトラベル用品を買いまくってるのもね、そろそろヤバいんじゃないかなーって。さすがに金銭的にまずいんじゃないかなーって、ちゃんと思い始めているのです。そして、すでに持っているものは新たに買いなおさなくていいんじゃないかという心のブレーキが、徐々に働くようになってきてるんですよ。
しかし、私が所持している世界一周に使えそうなグッズなんて、まさか自分が世界一周するなんて夢にも思っていなかった時代に買ったものですから、それはもうとんでもなくチャラい。ゆっても去年くらいなんですけどね、買ったの。「かわいいこそ正義」なんて言ってたあのころですよ。いやー若かったなー。当然5ヶ月も日本を離れ、アフリカや中南米で使用するなんて全く想定しておりませんからね。やれキャンプだ、やれバーベキューだ、やれフェスだとかそんなチャラチャラしたシーンを想定して購入しているわけですよ。つまり「それかわいいねー! 」なんて友達に言われたりしてキャッキャうふふができれば御の字。機能に関しては、なんとなくそれらしき様を呈していればそれでよし。このオサレなデザインだけで私の心は十分満たされていたのです。
そんな不純な動機でセレクトしたグッズ。今さら世界一周とか言われても…。
そう。私がこれからやろうとしているのは「世界一周バックパッカー旅」というなんとなく硬派な旅行スタイル。本来であれば、機能性に富んだシックで武骨な旅行用品を使っていきたいところです。しかしこの際仕方ありません。このどっからどう見てもチャラついた、何よりもまず見た目を重要視しました感満載の旅グッズ=国内限定キャッキャうふふ用おしゃれアウトドアグッズを世界一周旅行に投入しようと決めたのです。
あーあ、こんなの持ってたらふざけてると思われる。こっちは仕事辞めてまで人生かけて旅をしているわけですから、冷やかしでアフリカ来たとか思われるのも心外です。とは言え、“かわいい”は正義ですから(結局これですよ)、私はこの2アイテムがたいそうお気に入り。本当は使いたくて使いたくてうずうずしています。そして、これらのグッズを使うシーンを想定したとき、あることに気が付きました。
「つらい状況でこそこいつらの本領が発揮できる…」
やだかっこいい。こんなにチャラいのに実は頼りになるなんて。電車でチャラい男性がお年寄りに席をゆずろうものなら、それはもう奇跡の善行。場の空気が騒然となりますからね。まわりの観衆からは盛大な拍手がおくられ、車両をあげてやんややんやの大喝采。席譲っただけなのに。しかも優先席。それなのに、とんでもなく立派な行いをしたかのように感じられる。このメカニズムと同じです。今日ご紹介したいのはそんないい意味でチャラついた2アイテム。
■PLUME Winter Sleeping Bag(プリュム ウィンタースリーピングバッグ)
カラフルなフェアアイル柄が目を引くこちらは、その名のとおり寝袋です。本格派アウトドアブランドでは決してお目にかかれないこのチャラついた柄こそが、おしゃれ山ガールの心をつかんで離しません。温かみのあるカラーリングは、保温機能そこまで高くないにも関わらず、なんだかほっこり暖かくなる気がしますね。
付属の収納袋から出すと、同じフェアアイル柄の寝袋が出てきます。内側は目を引く鮮やかなブルー。リバーシブルで使えるっぽいですが、もちろんそんなことはしませんよね? だって、この柄が最大のチャームポイントなんですから。他にも様々なプリントがありまして、ちょっと今どの柄の在庫が残っているかわかりませんが、こんなにバリエーションがあるんですよ。
あ、ちなみに、この圧縮バッグがびっくりするくらいジャストサイズですから、これに入れて圧縮すればそんなに体積とらないですよ。
イスカ(ISUKA) ウルトラライトコンプレッションバッグ S グリーン 339102
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■Danke RAIN CAPE (ダンケ レインケープ)
スタイリッシュなチェック柄が印象的なこちらは、コンパクトに収納できるレインケープ。着用するとこんな感じになります。
男女兼用だそうで、男の人が着てもOK。
このケープもまた様々なデザインバリエーションがあり、好みに合わせて選べます。
やばい、超かわいい! 寝袋もケープも、お店で発見したとき衝動買いしましたからね。しかも、私、実は全然山ガール、フェスガールじゃありません。ほんのすこーしたしなむ程度なんで、両方2回ずつしか使ってませんwwww。無駄遣いは今に始まったことではないのです。
それでは、今日の本題に入りましょう。バックパッカー旅において、つらい瞬間とはどんな時でしょう? 今までの私の旅行経験と、インターネットで調べた感じを合わせた「バックパッカー旅でつらい状況」を例に挙げ、いかにこの2アイテムが役に立つかをお伝えします。
・長時間の移動や待ち時間
確かにこれはつらい。バックパッカー旅でなくてもつらい。年齢を重ねるとともに、体にもガタがきてますから、ずっと座っていると腰とかおしりとかホント痛い。そんなとき役に立つのが、プリュムの「ウィンタースリーピングバッグ」です。寝袋ですが、付属の収納バッグに入れるとクッションとして使うことができます。
これを下に敷くなり腰の後ろに当てておくなりすれば痛みも解消。快適に過ごすことが可能になります。その昔、ロシアのシェレメチェボ空港で、航空機遅延のため17時間の待機を余儀なくされたことがありましたが、そんなときこのクッションがあればもっと優雅に過ごせたんじゃないかなーと思います。
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・雨
悪天候、本当にげんなりしますよね。宿に一日缶詰とか、予定の変更を余儀なくされるのは誰だって避けたい。そんなときはダンケの「レインケープ」の出番です。撥水加工が施されていますから、少々の雨ならこれで全然しのげます。ケープタイプなので、リュックやバックパックの上から着用できるのもうれしいポイント。
雨だけじゃなく、滝とかさ、行く方もいらっしゃるんじゃないですかね? 絶対水かかりますから、これがあると便利だと思いますよ。
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・寒さ
冷えの恐怖は筆舌に尽くし難い。寒さは生きる意欲を奪いますから、防寒対策はしっかりしておくのが旅の基本。しかし、どんなに準備していても、それを超える寒さに襲われる場合があります。予想外に寒くなったとき、急きょ暖をとらなければならなくなったとき、必要になってくるのが防寒具。そこで活躍するのが再び登場、プリュムの「ウィンタースリーピングバッグ」です。宿のベッドが寒い、そんなときやっぱりあると便利なのが寝袋ですよね。
こんなにチャラいデザインながら、寝袋は寝袋。簡易的ではありますが、中には100%ポリエステルの綿が入っていてホカホカ暖か。安眠をお約束します。付属のバッグにタオルや衣類を入れておけば枕にもなりますよ。しかも、本来寝袋ではありますが、ファスナーを全開にすれば1枚の布状になりますので、ブランケットとしても使用可能。これにくるまっておけば、ある程度寒くてもなんとか凌げると思います。
その昔、タイから北京乗り継ぎで帰国する際、北京大雪のため飛行機が飛ばず、そのまま極寒の北京市内に放り出されたことがあります。気温30度、常夏のタイからまさかのマイナス10度の豪雪地帯へ。キャミワンピにビーサンというとんでもなく浮かれた格好でしたから、これは完全に拷問。このときもしプリュムの「ウィンタースリーピングバッグ」があれば、わざわざ怪しげな洋品店で、胸元にでかでかと「FASHION」と書かれた謎のジャンパーを買わずに済んだかもしれません。
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・不衛生な席や床
あー、これもありますね。そこらへんのベンチとか、列車の三等車の座席とか。あと空港の床とか。直接座るのを躊躇してしまうような場所。でも、荷物重いですし、できることなら座りたい。ずっと立ってると疲れますからね。そんなときにおすすめなのがダンケの「レインケープ」。こちらケープではありますが、左右のボタンをはずすことでシート状になりますので、レジャーシート的な役割を担ってくれるのです。
晴天時・乾いた場所限定ではありますが、洋服を汚したくない、荷物を汚したくない、そんなときに大活躍。
ちなみに、このかわいいレインケープも汚したくないんですけど、と思う方、それは私もそう思いますが、ちょっとどうしたらいいか分からないです。
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・ベッドの虫
よく聞きますね、南京虫やダニ被害。極端に経済的でリーズナブルな宿では、ベッドリネンの管理もずさんですから、得体の知れない虫たちがあなたが眠るのを今か今かと待っています。そんな時はもうね、「あーはいはい、ようそこ南京虫のみなさま。お待ちしておりました」つってね。こちらこそ待ってました、と言わんばかりに、おもむろにベッドの上にダンケの「レインケープ」を広げれば、何も怖いものはありません。
上でレジャーシートになると紹介しましたが、同様の使い方をすればなんとベッドシーツにもなります。全部広げると、そのサイズ1420×1780mm。女性であれば一人で寝る分には十分な大きさ。シャカシャカしてね、寝心地はあれですけども。
その昔、ヨルダンのアンマンのゲストハウスで旅行最終日の夜を過ごし、翌日日本に帰国した直後、全身に原因不明の虫刺され的なブツブツが出たことがありました。たぶんダニなんでしょうけど、まあ日本のダニとは若干症状の現れ方が違ったようで、少しめんどくさいことになりました。このときもしダンケの「レインケープ」を使用していたならば、日本の皮膚科をたらいまわしにされ、自らのバイオハザード疑惑により数日間不安で不安でしょうがない日々を過ごすこともなかったわけです。
ちなみに、この“シーツ”という用途は、正式に発売元が推奨しているわけではありません。せっかくの撥水加工が失われてゆくのではないか、という疑問は残るものの、まあ、それはそれ。これはこれ。
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・ドミトリーでのプライバシー侵害
もちろん、わざわざプライバシーを侵害しようとして近づいてくるやからは少ないとは思いますが、大勢で生活することを余儀なくされるドミトリーでは、どうしても他人の存在が気になり落ち着きません。また、そろそろ寝たいのに明かりを付けっぱなしにされる、とか、深夜までやいやいうるさい、とか、こっそりやりたいことがあるからちょっと人の目に触れたくない、とか人にはいろいろ事情があると思いますから、“仕切りカーテン”的なものがあると便利です。
さあこんなときはこいつの出番。ダンケの「レインケープ」。再びのダンケです。これをね、ベッドの周囲に張り巡らせておけば、立派な目隠しになりますから、中で好きなことができます。
写真のように、若干の透け感が気になりますが、ゆうても公衆の面前ですから、その点をお忘れなきよう、節度のある行動を心がけてください。
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・青空トイレ
女性の方にとくにおすすめしたいのがこの使い方。男性は平気でしょうが、止むを得ず、青空トイレで用をたさなければならない時、女性の中にはちょっと抵抗がある方も多いハズ。そんなときダンケの「レインケープ」は自分を覆う道具としてかなり役立つんじゃないですかね? アフリカなんてまず間違いなくあります、青空トイレ。ロングスカートなどを購入して代用なさる方も多いと聞きますが、このケープがあれば十分まかなえます。こちらもまたね、若干の透け感が気になるわけですけども。そこはまあ割り切って、めったに味わうことのできない開放感に酔いしれるというのも悪くないかと。
辛い時こそ本領を発揮してくれる2アイテム、いかがでしたか? ピンチはチャンス。げんなりするシーンこそ、このオサレでかわいいグッズを使う絶好の機会なのです。こっちはもう早く腕前を披露したくてうずうずしているわけですから、どっからでもでもかかってこいや! とね。荒廃したアフリカや南米の大地で存分に使い倒してやればいいんです。
ちなみに本日紹介した2品がどれほど多機能で優れているかを分かりやすくまとめてみるとこんな感じです。
●プリュムの「ウィンタースリーピングバッグ」
・エアークッション
・ブランケット
・寝袋
●ダンケの「レインケープ」
・レインコート
・傘
・ザックカバー
・トラベルシーツ
・レジャーシート
・カーテン
・ロングスカート
あ、プリュムの「ウィンタースリーピングバッグ」の収納袋はこれ、サブバッグとして街歩きとかにも使えますから。開口部ファスナー付いてるし。いやー便利ですねー…。
……。
あ、もういいって? そんな必死でいろいろこじつけて使いまわさなくてもいい、と。苦しまぎれに本来の用途を激しく逸脱した方法を推奨するな、と。
そりゃね、金銭的に余裕があって、この全てをそれぞれ購入できるぞ! という方は全部まとめてお買い求めになったらいいんですよ。当然、各アイテムごとに正しい使い道があり、それぞれ機能性に特化したものが売られています。それを揃えられれば何も困ることはない。ただね、うちには金がない。
よそはよそ、うちはうち。
うちはこれで代用します。そんなにお金持ちがいいなら、お金持ちのうち子になったらいい。でもね、限られた素材をどうにかやりくりしてこそのバックパッカーだろ、と。なんでもかんでも新調するより、今あるものを使ってよりよい暮らしができるように工夫するのが貧乏旅行の醍醐味だろ、と。そして、お前もうマジで金なくなんぞ、と。そのような想いから、今日これらのアイテムをみなさんに紹介してきたのです。
文中で何十回も「チャラい」と発言しましたが、これは愛情の裏返し。孤独な一人旅で心を癒してくれるのはこのような素敵なルックスの旅グッズなのではないでしょうか? 私は堂々と胸を張ってこの2点を世界一周に持参します。もしも、「なんて素晴らしいアイテムなんだ! 」「これぞ私が求めていたものだ! 」「見た目よければ全てよし、だ! 」みたいな方がいらっしゃったなら、それはぜひ購入をおすすめします。それでさ、もし世界のどこかで会ったら、「やだーなにそれ超かわいー」つって一緒にキャッキャうふふしましょうよ。
本日も、最後までお付き合いいただきありがとうございましたー。
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