エジプト(9)時空を超えた旅人はハルガダの蒼い海に交錯したかもしれない
現在世界一周の途にあります私は、エジプトに滞在中。ハルガダという紅海に面した町にてダイビングに打ち込んでおります。昨日に引き続き、本日も2本ほど潜ってまいりましたので、そのレポートを。上の写真でもおわかりかと思いますが、大きな大きなナポレオンフィッシュと遭遇いたしましたー!!
【現在地】ハルガダ(エジプト)
Hurghada(Egypt)
【気温】30度(昼)
【天気】晴れ
【通貨】1エジプシャンポンド=約9円
ハルガダダイビング2日目の様子をお届け
現在私が滞在しておりますのは、ハルガダにあるダイブショップ兼ホテル「サラダイバーズ」。そして、同じ日に到着した大学生ダイバー・ケンシンさんといっしょに、本日も潜りに行って参りました(サラダイバーズの詳細はこちら。昨日のダイビングについてはこちらをご覧ください)。
8:30 宿の1Fのダイブショップ集合
本日のインストラクターさんは、宿のオーナー・アブドゥさん。宿を出発して、昨日同様船着き場に到着です。
ハルガダ周辺にはかなりたくさんのダイブポイントがありますが、風が強い日は南の方角に行くことが多いそう。今日は、朝からかなりの強風なのです。とはいえ、天気は快晴、海の色も美しく、どうしてもテンションが上がってしまいます。
出発から40分、本日のダイブサイトに到着。さっそく準備をしてダイビング開始ー!!
ジャイアントストライドエントリィィィー!!!
ドボーン!!!
いやぁ、本日の海も相当クリアです。すごーいすごーい!!
ウツボ1。
ウツボ2。
ウツボ3。
ウツボ4、5。
ウツボ6。
本日は絶好のウツボ日和ー!!!
赤いお魚もたくさん。
細長いお魚ー。
ライオンフィッシュ。
大きなフグ。
エイ。
相変わらずペアで泳ぐお魚が多いハルガダの海。
最近の私のブームは、ウミウシとか、ウミウシの卵とか、ウミウシっぽいけどなんだかよくわかんないやつとか、とにかく小さな小さな生物。あぁウミウシたん、かわいい。
ウミウシの卵は、このように薄いリボンのような、薔薇のお花のような、なんともエレガントで素敵なルックス。
こういうのを見つけるために、気付けばうつむき加減でひたすら岩陰を凝視して泳いでおりました。
2本目のダイブも終わりに近づき、我々の乗るボートの近くまで帰還。そしてふと顔をあげると、インストラクターのアブドゥさんと、バディのケンシンさんが少し離れた方向に猛スピードで泳いでいくのが見えました。
え、なになに!? なんか見つけたの!? とあわてて後を追いかけると、
!?
ナ、ナポレオンフィッシュ!!!
実はケンシンさんは前日からずっとナポレオンフィッシュに出会える瞬間が訪れることを楽しみにしていらっしゃいました。この日のお昼にも、アブドゥさんに「僕、ナポレオンフィッシュが見たいんです!! 見られますかねえ!! ねえ!? 」と前のめりで言ってたもんなあ。
ちなみに私はというと「たくさんウミウシが見たーい!! 」とどこまでも地味な要求を繰り出し、とりあえずアブドゥさんは我々2人の無理なお願いに対して「ア、アイホープソー」としか言えないんですけれどもね。
私はしっかりウミウシを発見し、なんと最後の最後、ケンシンさんのたっての希望であるナポレオンフィッシュとの邂逅も果たすことができたのです。
わあー! はじめましてー!!
海面に近いところを悠々と泳ぐ大きなナポレオンフィッシュ。
人間を恐れることもなく、なんなら自らこっちに近づいてきているんじゃないかと思われるほどの落ち着きっぷり。
イエイ!!
ナポレオン様の余裕と貫禄を感じます。
全然逃げないし、通り過ぎてはまた戻ってきて、なんだかとても不思議な時間でした。
おかげでたくさん写真を撮ることができましたし、ものすごく近くで見られてすごくうれし
きゃああああww
ナポレオンフィッシュはやっぱり不思議な顔で、そこが素敵。
ナ、ナポレオンに足が生えたww。この写真好き。
潜水時間62分ww。私もケンシンさんも、エアーの消費量が少ないほうでよかった…。
ボートに上がっても興奮冷めやらずで「いたね!! 」「うん、ナポレオンいたね!! 」と大盛り上がり。はしゃぎつかれたケンシンさん就寝。
黄色いタンクトップの方ではなくって、その手前の黒いシャツの方ですよ。そして、宿泊中のサラダイバーズに戻ってからも写真を見ながら喜びを反芻。あとひく楽しさー。とてもエキサイティングなダイビングでございました。
ハルガダでおすすめのレストラン情報
私は、本日でハルガダ滞在終了。明日移動を開始するのですが、ケンシンさんは明日も潜られるそうです。短い間でしたが、苦楽を共にした仲ですから、最後の夜はちょっと贅沢してハルガダ名物お魚料理を食べに出かけました。
あ、苦楽っていっても苦なんてほとんどなくって、しいて言うならサラダイバーズの隣の建物の壁が崩れ落ちてきて水道管が壊れ、シャワーとトイレが使えなくなったことくらいですかね。もちろんサラダイバーズさんに非があるわけではなくこれは事故。通常はちゃんと使えるんですよ。
ディナーに選んだレストランは「STAR FISH」。聞くところによると、今ハルガダで今もっともアツいレストランらしいです。場所はこちら。
サラ・ダイバーズから行く場合は、町の中心へ向かうハイエースタイプのミニバスに「Sackalla Squqre」に行きたいと告げてみましょう。地図はこちら。
「Sackalla Squqre」は多くのミニバスの終点&始発になっています。
ここでバスを降りて、お店のある南に向かって歩いていくと、ほら!
遠くからでも目立つ大きなネオンの看板。
迷うことなくたどり着けますねえ。さあ到着。こちらが「STAR FISH」です。
店内に入るとすぐに、フレッシュなお魚が並べられたカウンターが。
人数が多ければここで注文して大皿料理をオーダーすることも可能。1人、2人の場合は定食的なセットもありまーす。
本日私は、エビとイカのグリルセット55エジプシャンポンド(495円)。
シンプルな味付け+ガーリックが効いていておいしい。メイン以外に、パンとライスとフムスなどなど小皿がたくさんついてきます。
素敵なカラーのミックスフルーツジュース。17エジプシャンポンド(153円)。
下から順に、マンゴー、バナナ、ストリベリー。フレッシュで甘くておいしいうえに、見た目も楽しいー。
エビとモロヘイヤのスープ。20エジプシャンポンド(約180円)。
モロヘイヤって日本であんまり食べたことない気がするんですが、とろっとろでうまいー。
おなかいっぱーい食べたら宿へと帰還。私にとってハルガダ最後の夜、ひさびさに夜更かしして、ケンシンさんと話し込んでしまいました。10歳以上も歳の離れた我々。人生これからの大学3年生と、人生詰みかけてる33歳住所不定無職がどんな話をしたかって言うと、
「モンハンの武器、何使ってた? 」「ガンランスです」「へぇーすごいとこいったねー」だとか、
「ハワイ行きたい、グアム行きたい言ってる女子大生も何かきっかけがあればアフリカ行きたいって言い出すかね? 」「いやー、そこは根本的な何かが違うと思いますよー」だとか、
「あのー…仕事辞めるの、怖くなかったですか? 」「ああ、うん。超こわかったよー。できればこれで最後にしたいよね、仕事辞めるの」なんていうゆるーい会話。
大学生はもっとちゃらついていると思っていましたが、そんなことは全くなく、むしろ礼儀正しく穏やかで、しっかりとお話ができる方でよかったです。それとなく年上をたてつつ、時折ドライな辛口をはさみ、そこらへんうまくバランスをとることができるゆるふわ好青年のおかげで、この3日間私はとても楽しく過ごすことができましたよ。ありがとうございました。
ゆるーいついでに言うと、ケンシンさんの足元は、ゆるーいクロックスのサンダル。エジプトにクロックスとかww
エジプトに、クロックス、だと!?
非連動企画が連動したかもしれない
ケンシンさん、「黒いクロックスのサンダル」をこよなく愛していらっしゃって。
「僕このサンダルほんと好きで、とにかくどこにでもクロックス履いてってるんです。実は片方のストラップが取れちゃってて。でもだからこそ他の人のと間違えないっていうか、僕だけの1足って感じなんですよね」
「ホントは汚い場所とか苦手なんですよー。だからきったないバスルームでシャワーを浴びなきゃいけないときはクロックス履いたままなんです。もう体の一部みたいにして使ってます」
あれーーーー!! これと似たようなこと言ってる人、私知ってるー!!
このクロックスに対する異常な偏愛っぷり。
旅の足元といえば、履き慣れた歩きやすい靴というのが鉄則。いくら履き慣れて歩きやすいとはいえ、クロックスは靴じゃないと思うの。
しかーし、私は知っています。かつて、そう、4年前、黒いクロックス(正確にはクロックスのようでクロックスではない何か)を履いて、このエジプトを旅した勇者を。
それは誰かと言いますと、ここ最近の投稿を読んでくださっている方はすぐにお分かりになると思いますが、現在勝手に緊急特別ブログ相互非連動キャンペーン『雷×鍵』をやっております「モーストリー サンダーストーム ぷりこーしょん」のふじ羊一先輩にほかなりません。蓋を開ければそれぞれ勝手にエジプト旅行記をアップしていくというだけの、普段通り何の関連性もない2つのブログでしたが…
左:ふじ羊一先輩(4年前)/右:ケンシンさん(現在)。
やだなにこれ、こんなとこでリンクしちゃうの!?
4年前…
黒いクロックスを履いてエジプトを旅し、ハルガダで病に倒れ、ボートクルーズをキャンセル。美しい海ではしゃぐ観光客をディスりながらホテルに引きこもり、『はちクロ』を読んで過ごされたふじ羊一先輩(詳細はこちら)。
そして4年後の現在…
黒いクロックスを履いてエジプトを旅するケンシンさんと出会い、ダイバーの憧れナポレオンフィッシュと遭遇。大興奮でおおはしゃぎして潜水時間60分を超えて思う存分遊び倒した私。
ゆるゆる始まった非連動企画ではありますが、クロックスというキーアイテムを媒介にして、ここハルガダの紺碧の海でついに交錯しましたね。
ちなみに、ふじ羊一先輩はハルガダの後カイロに戻り砂漠の4WD(パジェロ)ツアーに行かれたそうですが、驚くべきことにケンシンさんも明日のダイビングのあとカイロに戻って砂漠の4WDツアーに行かれるそうです。
あれーこれむしろふじ羊一先輩とケンシンさんが連動してるだけですね。4年の時を超えて、2人の青年(クロックス信者)がエジプトを旅するという、もう私関係なくなっちゃったよねーな急展開。
あのさぁクロックスってそんなすごいの!?
黒いクロックスを履いてカイロに戻り、黒いクロックスを履いて砂漠4WDツアーに参加する、時空を超えた2人の青年。こちらの投稿によると、
とにかく、クロックスがあればどこまででも行けるらしいので、砂嵐の吹き荒れる灼熱の砂漠でもきっと大丈夫なんでしょう。
そんなお二人を横目に、明日、私はひとりダハブを目指します。私のアフリカ北上旅の最終目的地であり、私の人生を狂わせた場所。それでは本日の投稿はこれにて終了。そして、雷×鍵による緊急特別ブログ相互非連動企画・エジプト祭り2016『時をかけるクロックス』もこれにてしゅーりょー。本日も、最後まで読んでくださってありがとうございました。
ディスってねーだろw
なんか、同じ場所にでも行ったのかなあなんだなんだと思ってたら、そういうことか。わたしのバトンはケンシンさんのもとへ。
400mリレーで言ったら、失格なんですけどね。