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2016-09-23

エジプト(8)念願のハルガダダイビング。そうして私は水を得た魚になった

ハルガダ_ダイビング

世界一周! アフリカ北上! をかかげて旅をしております私は、現在アフリカ最後の国「エジプト」に滞在中。遺跡などもろもろの観光をないがしろにし、やってきたのはエジプト随一のリゾート地「ハルガダ(Hurghada)」。最終目的地「ダハブ」の一歩手前ではありますが、ここもまた世界一美しいといわれる「紅海」に面した町。何をするかと問われれば、それはもう「ダイビング」一択なのです。

【現在地】ハルガダ(エジプト)

Hurghada(Egypt)

【気温】30度(昼)

【天気】晴れ

【通貨】1エジプシャンポンド=約9円

紅海がものすごくダイビングにおすすめな理由

やれ紅海、やれレッドシーなんて言ってますけど、それどこですかーっていう方、こちらです。

ハルガダ_ダイビング_紅海

エジプトの東側の海です。抜群の透明度&絢爛豪華なサンゴ礁が生い茂る紅海は“世界一美しい”とまで言われるほど。その理由としましては、以下が挙げられるそうです。

  • 雨が極端に少ない(=海が汚れない)
  • 沿岸に住む人が少ない(=海が汚れない)
  • 紅海に流れ込む川がない(=海が汚れない)

周囲は乾燥帯・砂漠気候。つまり、暑くて、カラッカラで、砂っぽくて、ほんともういやになるくらいの過酷すぎる気象条件だからこそのビューチフルなオーシャンなのです。エジプトは「砂漠」の印象が強すぎて、「海」「ダイビング」とは結び付かないかもしれませんが、実は砂漠に囲まれているがゆえに、ダイビングに適した海が作り上げられているんですねえ。

さらに、嬉しいことに、ダイビング費用が他の国に比べるとかなりお安いんです。2ダイブ(ボート)で50ユーロ(約5,500円)。機材代込ですよー。ここでダイビングしない手はないのです。

ハルガダダイビング1日目の様子をお届け

本日は、待ちに待ったハルガダダイビングの1日目。滞在しております「SARA DIVERS(サラ・ダイバーズ)」はその名のとおりダイブショップとホテルを兼ねていますから、もちろんダイビングもSARA DIVERSさんにお世話になります(宿の詳細は昨日の投稿をご覧ください)。ここでのコースは、朝9:00にボートで沖へ出て、1本潜り、船上でランチ。そのあともう1本潜り、16:00ごろ帰着するというもの。

ダイビングをするのは8月末のタンザニア・ザンジバル以来ですから、約1ヶ月ぶり。久しぶり過ぎて楽しみで楽しみで、本日はいつもよりちょっと早起きしてしまいました。

6:00 起床

コーヒーと朝食のパン片手に

『スラムダンク』。

スラムダンク

数えきれないくらい読んだ最終巻。

ハルガダ_ダイビング

パブロフの犬的な感じで、表紙見るだけで涙腺緩むように脳がプログラミングされてしまっております。

スラムダンク

からの

スラムダンク

うわあぁぁぁん!!!!!

爽やかな感動に打ち震え、そして涙腺崩壊直前、昨日から同じ宿に宿泊中の大学生ダイバー・ケンシンさんが起きていらっしゃいました。あわてて目をこすり、眠いからあくびして涙目になってる感じを出しつつ準備開始。どんなに大好きでも、朝一スラムダンクはおすすめしない。

8:15 サラダイバーズ1Fのダイブショップ集合。

ウェットスーツと機材を選んでもらいます。ウェットスーツは3mmのスプリング(半袖・半ズボンタイプ)。今までで一番の薄着。たぶん寒くなると思いますので、その下に長袖のラッシュガードとラッシュガードのレギンスを着用することにします。長袖、長ズボンタイプも、希望すればたぶん借りられると思います。

ハルガダ_ダイビング

フードは無し。グローブも無し。以前同じ紅海沿いのダハブで潜ったときにサンゴがたくさんで「グローブあったほうがいいんじゃないかなあ」と思った記憶があるのですが、実は紅海はグローブの使用を推奨していないそうです。

これは危ない生き物に触らない、サンゴ礁を保護するという2つの理由から。グローブを付けているとつい安心していろいろ触っちゃうじゃないですか。そこに鋭利で毒を持った生き物がいるかもしれない。もしくは触った場所のサンゴを傷つけてしまうかもしれない。

だったらいっそグローブを付けないほうがよくね? それなら誰も積極的に触らないでしょ。

ということらしいです。ただ、絶対に何があっても禁止!! というほどではないので、保温のため付けたいとかそんな方はまあ付けてもいいんじゃないのーというくらいのふんわりとした決まり事です。

本日いっしょに潜るのは、サラダイバーのオーナーご夫婦のご子息ムハンマドさん。

彼の運転する車に乗り込み、港のフェリーポートまで移動いたします。

ハルガダ_ダイビング

船着き場に到着すると、なんとびっくり!

ハルガダ_ダイビング

たくさんの観光客とたくさんの大きなフェリー。欧米からお越しの観光客はもちろんのこと、この日はイスラム教の祝日&金曜(休息日)が重なっていたため、たくさんのエジプシャンの方々の姿も見られました。

ハルガダ周辺のダイブサイトはこんな感じです。

ハルガダ_ダイビング

9:10 出航

我々の乗るフェリーはこちら。

ハルガダ_ダイビング

内部に機材を積み込んでスタンバイ。

ハルガダ_ダイビング

サラダイバーズをはじめ、複数のダイブショップが共同でフェリーを借りてダイビングツアーを催行しているようでした。

ハルガダ_ダイビング

ドライエリア。なかなか豪華な内装です。

ハルガダ_ダイビング

港を離れると、フェリーはまっすぐ南へと進みます。

ハルガダ_ダイビング

風が気持ちの良い2Fのデッキで外を見ていると…

ちょっとちょっと!!

ハルガダ_ダイビング

う、海、やばい…。

ハルガダ_ダイビング

青がすごい。キレイ。何色って言うんですか? この色は。

ハルガダ_ダイビング

いやーすごい。海の色だけでおなかいっぱい。

ハルガダすごくね!?

同じ紅海とはいえ、ダハブはボートに乗らず陸からそのままエントリーでしたので、このように全方位、言葉にできない青蒼藍なアメイジングな紅海を見るのは初めて!! 陸から潜れる手軽なダハブもよいのですが、ボートでそれなりに時間をかけてポイントまで行くっていうのもそれはそれで素晴らしですね。まだ潜ってないですけど、これを経験できただけでもよかったと思えます。

出発から40分。本日のポイントに到着。

驚きの透明度と華麗なるサンゴの森

写真左が珊瑚のかたまり、というか珊瑚の島っていうか。とにかく珊瑚です。

ハルガダ_ダイビング

こんだけ透明な海ですから、珊瑚がわっさーってなってるのがフェリーの上からでも一目瞭然。

はやく、はやく!!! はやくもぐらせてー!!

ハルガダ_ダイビング

到着する前に機材の準備と着替えを済ませておりましたので、さくさくと準備をしてボートの後部へ。そしてジャイアントストライドエントリーで海にドボン。インストラクターのムハンマドさんと、ケンシンさん、そして私の順番で飛び込み、水面で集まってOKを出したらすぐに潜水開始。

潜っていくと、周りが見えすぎることにびっくりします。透明度、すごいね。

ハルガダ_ダイビング

海の中とは思えないほど何もかもがくっきりはっきり。珊瑚の森と大量のお魚。

ハルガダ_ダイビング

さすが紅海。期待を裏切らない美しすぎる海です。それでは本日の一本目をダイジェストでお届けー。

珊瑚の塊ー!!

ハルガダ_ダイビング

エイ。

ハルガダ_ダイビング

ハルガダ_ダイビング

ハルガダ_ダイビング

ハルガダ_ダイビング

ハルガダ_ダイビング

ハルガダ_ダイビング

ハルガダ_ダイビング

ハルガダ_ダイビング

今まで潜ってきたアフリカの海とは、見られるお魚もすこーし違っており、なかなかに興味深い。そして、1匹1匹を見るのもよいのですが、何に注目するでもなく、ただただぼーっと浮かんでキレイすぎる海中世界をひたすら堪能するのもまた最高です。

ハルガダ_ダイビング

竜宮城ってこんなかなあ。

ハルガダ_ダイビング

1本目が終わると、ランチタイム。そして食後はお魚図鑑を見て1本目の復習とこのあと潜る2本目の予習。「あ、さっきこれいたよね!? 」とか「うわぁー次これ見たいなー」とか、いい大人がお魚の写真を食い入るように見つめ、

ハルガダ_ダイビング

ハルガダ_ダイビング

ハルガダ_ダイビング

かなり真剣にあーだこーだ言い合うという、どこまでも平和な時間。ここで見られるお魚は、紅海のみに生息する固有種もたくさんいますので、そのへんも知っておくとダイビングがより楽しくなります。

13:50 二本目スタート

お昼ご飯のあとたっぷりと休憩をとったらいざ2本目。それでは写真をどうぞー。

ハルガダ_ダイビング

巨大ウツボはっけーん!!

ハルガダ_ダイビング

にょろ~。

ハルガダ_ダイビング

不思議な模様。

ハルガダ_ダイビング

海底に沈められたミニピラミッドー。

ハルガダ_ダイビング

へんなかおー。

ハルガダ_ダイビング

ウミウシたん。

ハルガダ_ダイビング

ふぐはピョコピョコ泳いでいてかわいい。

ハルガダ_ダイビング

ハルガダ_ダイビング

ハルガダ_ダイビング

ハルガダ_ダイビング

ハルガダ_ダイビング

ハルガダ_ダイビング

青いお魚に取り囲まれて、自分もお魚になった気分を味わえました。

ハルガダ_ダイビング

あー至福ー!!

ハルガダ_ダイビング

はい。2本目も美しかったですー。そしてここで私はあることに気づいてしまいました。

ハルガダの海、アベックのお魚多くね!?

ハネムーナーにおすすめ! 恋する海ハルガダ

潜ってるときにね、無性に気になって気になって、ついつい写真いっぱい撮っちゃったんですけども。

ここの海は、明らかに、2匹寄り添うお魚が多い。

ハルガダ_ダイビング

ハルガダ_ダイビング

ハルガダ_ダイビング

ハルガダ_ダイビング

ほらぁやっぱり2匹ペアばっかりー!!

私はパッと見で魚の雄雌の区別がつくわけではないので、正確なところはよく分かりませんが、勝手な予想ではきっとカップルもしくはご夫婦に違いありません。

ハルガダ_ダイビング

右も左も、

ハルガダ_ダイビング

上も下も、

ハルガダ_ダイビング

あっちもこっちも、

ハルガダ_ダイビング

お魚たち、とても仲がおよろしいようで。本当にうらやましい限りです。

ハルガダの海はハネムーンにぴったりー。すてきー。

世の中の新婚さん、寄りそうお魚たちといっしょに寄り添って泳げばいいんじゃないですか。

ちなみに、ダイビングが終わった後、いっしょに潜ったケンシンさんに「カップルのお魚多かったですよね」と確認したところ、「あー、そう言われてみれば…そうだったかもしれませんね」というなかなか薄めのリアクションでした。

カ、カップルだらけハァハァと必死でつがいの魚を追いかけまわして写真を撮っていた自分が少しだけ悲しくなりました。

2本目のダイビングが終わるとボートに戻り、そしてハルガダへと帰還します。2本潜るのに約7時間かけるというとてものんびりとしたツアー内容は、すごくゆっくりリラックスできて大満足でした。風はやや強かったのですが、波はそこまで高くなく、船の揺れも少なかったので船酔いもなし。でも、酔いやすい方は、酔い止めのお薬を飲んだほうがよいと思います。

宿に戻って、写真の整理をしてそれから食事。明日もダイビングですのでしっかり休息をとりますよー。

あ、ふんわり始まった、緊急特別相互ブログ非連動企画「雷雨×鍵」ですけれども、『モーストリー サンダーストーム ぷりこーしょん』のふじ羊一先輩も、うよう曲折の末ついにハルガダ入りされたようです。

そしてハルガダでは、柄にもなく海ではしゃぐ私のようなチャラついた旅人には一瞥もくれず、ホテルでひたすら少女漫画を読んで過ごされたとのこと。他の追随を許さないあまりに硬派なスタイルは、いつにも増してかっこいいなあと思ってしまうわけですが。(少女漫画のタイトルをお知りになりたい方はこちら)

えー、そんなゆるーい非連動企画ですが、実はここハルガダでほんのちょっとだけホントに交錯しちゃってるんですよね。詳細は明日の投稿でー。それでは本日はこれにて終了。最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

■SARA DIVERS(サラ ダイバーズ)でのダイビング詳細

【スケジュール】

9:00ごろ出航しボートにてダイブポイントへ

間にランチをはさんで2ダイブ

16:00ごろ帰着

【料金】

50ユーロ(約5,500円):2ダイブ+機材レンタル込み

ボートダイブでこのお値段。驚きの安さです。だいたい他のアフリカの国の半額!! さらに、事前にインターネットから予約をすれば5%オフ。支払いは、現金もしくはクレジットカード(電波状況による)。クレジットカードの場合手数料3%かかります。

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コメント2件

  • ふじです より:

    元気だったら行ってた行ってた海!

    ”体調を崩し安静にするため” ホテルで少女漫画を読んでたの!

    大事なとこ端折るから俺はただのダメな人になっちゃったじゃねーかw

    雷雨x鍵ってカッコイイね。

    左右のバランスをとって、僕は雷x鍵にしようっと。

    • mayumi mayumi より:

      ふじさま
      体調を崩したとかはさほど大きな問題ではありません。
      あれほどの美しい海を前にしてなお、少女漫画に没頭できる鍛え抜かれた精神力が常人離れしていてかっこいいと言っているのです。

      あ、明日の雷雨×鍵関連の投稿でお写真一点引用させていただきます。悪いようにはしませんのでご安心くださいませーw

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