mayumi、会社辞めるってよ。どうか円満に退社させてください
バックパッカーとして長期旅行に旅立つからには、避けては通れない「退職」。人によっては休職とか、戻ったら復職できるよなんて場合もあると思いますが、私の場合は、辞めたらそれでさようならです。ここで、私個人の退社の詳細を書くのもあれなんでやめときますが、一般的な会社の辞め方をGoogle先生から教えてもらったので、ここにまとめておきたいと思います。
大前提として、とにかく私は円満に会社を辞めたい。5年間すごくお世話になったし、いい人、魅力的な人にたくさん出会えたし、すごくよくしてもらったと思っています。仕事も基本的に楽しかった。後味の悪い辞めかたは絶対に嫌だ。ということであくまで「円満に」を前提とした辞め方です。強硬手段に出るならもっと違う方法もありますので、別途Google先生に聞いてみてください。
【1】まずは口頭で退職の意思を直属の上司に伝える
いきなり退職願をつきつけるのはよくないそうです。まずは、自分の直属の上司に退職の意思と退職希望日を伝えます。だいたいの場合、驚かれ、人によっては引き止められます。ここで思いとどまったり、迷いがあるなら、もっとちゃんと考えたほうがいいと思いますが、たいていのバックパッカー予備軍の方は、「やっぱ辞めるのやめますとか言うくらいの中途半端な覚悟で言ってねーわ」だと思います。会社によって、退職の○日前までに言うこと、みたいな就業規約がある場合はそれを遵守してください。無い場合は、民法第627条により2週間前と定められています。
有給消化とかしたい人はもっと前に言わないと、引き継ぎだなんだで消化できなくなるかと。そして、円満に辞めるなら、就業規則に定められた期日ぴったりよりは、可能な限り早め(2~3か月前)に言っておいたほうがいいように思います。返答としてはたぶん、
①普通にいいよと言われる
②退職時期を延ばしてほしいと言われる
③考え直せと言われる
④辞めさせないと言われる
このどれかだと思います。①だったら問題ないのですが、②の場合はどうでしょう? これは、自分の旅の計画に支障が出ない範囲で検討してみてもいいんじゃないかと思います。もちろん延ばしてほしいと言ってくる理由にもよりますが。③のパターンもけっこうあるんじゃないかと思います。部下が辞めるということは、上司の評価が下がる可能性もあるわけで「引き止めればなんとかなるかも」とか思っている上司も少なからずいる。でもバックパッカー予備軍にとっては、そのフェーズはもうとっくに終わっているので、これは「考え直しません」でいいと思います。④はこれ完全にブラック企業なんで、円満退社はさっさとあきらめて、法に則って強制的にでも退職するべきだと思います。
とりあえず自分の意思を伝えたら、会社側からの返答を待ちます。
【2】直属の上司がその上の人に報告し退職日の折り合いをつける
直属の上司からその上司、場合によってはそのさらに上に報告がなされます。そしてその人たちの間で何らかの話し合いがなされたあと、退職日の確定の報告が来ます。このあと提出するのが「退職願」。この時点で、口頭レベルで退職はおおむね受理されているので、「退職願」で済みます。退社日として、合意した退職日を記入すればOK。会社既定のフォーマットがある場合もありますし、無い場合はGoogle先生が教えてくれます。
もしここで、どうしても折り合いがつかない場合どうするか。そんな時は「退職届」を提出するそうです。「退職願」と「退職届」の違い、私は今まで知りませんでしたが、「退職願」は労働者と会社の労働契約の解約を、双方の合意のもとに申し入れるもの。「辞めさせていただきたいです」という”お願い”で、会社がこれを受け付けてくれれば、円満退社への第一歩。では、「退職届」はどうかというと、こちらは「退職します」を”届け出る”ということで、「何を言われようと、何があろうと、絶対に、断固やめます」という強固な意志を表明するもの。
これを読んで、「え、ただの気持ちの問題じゃん」と思うかもしれません。でも両者には決定的な違いがあります。確実に退職したいと思っている方には正直関係ない話だと思いますが、「退職願」と「退職届」の違いは、”撤回できるかどうか”です。「退職願」なら一度出しちゃっても撤回できるんですって。
できれば避けたいですが会社側が、辞めさせてくれない、とか、不当に退職日を先延ばししてくる、とかブラック企業的な動きを見せたら「退職届」のほうを出すしかなくなっちゃいますね~。
【3】退職日に向けての手続きや引き継ぎ
「退職願」もしくは「退職届」が直属の上司さらにその上、さらに上、最終的に総務部(だと思う)まで到着したら、労働契約解除の合意となり、退社が確定します。そのあとは、事務的な手続きと、業務の引継ぎをしっかり行って、晴れて円満退社となります。
【事務的な手続き】
・住民税
会社を辞めると住民税の徴収方法が変わります。今までは特別徴収(給与控除)として給料から自動的に支払っていましたが、今後は普通徴収(個人払い)に切り替わり、自身で払う必要があります。海外への出発時期にもよりますが、残りの払うべき住民税の支払いはどうするか決めておく必要があります。
・健康保険
退社日以降、保険証は使えなくなります。退職後は、国民健康保険に加入するか、今の会社の健康保険任意継続にするかを選ぶことができます。どっちが安く済むかは、人によって違うので、通常の退職の場合はお得なほうを選びます。
ただし、「海外転出届」を提出して旅に出る予定の人は、「国民健康保険」にも「任継続被保険」にも加入できなくなるので、手間がかからないほうでいいのではないでしょうか。このへん、詳しくはこちらのサイトを参考にさせていただきました。
・雇用保険被保険者離職票、健康保険喪失証明の発行
退職後、自分で指定した住所に送ってもらいます。健康保険喪失証明は通常2週間程度かかるそうなので、急ぎで必要な場合は会社に届け出たほうが無難。健康保険証を返却してから最速で1週間くらいでもらえるそうですよ。海外へ出発するまでに時間がない方は、早く手続きしたほうがよいですもんね。
・貸与品の返却
最終出社日に会社の入館証や携帯電話などを返却します。
業務の引継ぎに関しては、全身全霊を傾けて、今までこの会社で教わったこと、培ったことを余すことなく残し伝えていく所存です。「どうせ辞めるんだから、正直全体的にどうでもいいです」っていう態度は絶対厳禁ですよね。はい、分かってます。ここからの数か月が肝心です。
■退職理由について
ちなみに私が悩んだのは退職理由。本当のことを言うのかどうか迷いました。さらっと書きますが、私は家庭の事情的なやつで、旅が終わったあかつきには実家に帰る予定でおります。だから、今やりたいことを全力でやっておかないと、そのあとの人生にちゃんと向き合えない。現状、実家に帰るのは急を要するわけではないので、猶予期間として1、2年、バックパッカーとして海外をふらふらします。こんなこと言われても、大多数は理解できないですよね。今の会社において、私のやろうとしていることは、ほんとうに無謀だし、将来安定・社員に優しく・いつだって守られている大企業様から出ていくなんて、もう変態の域だ。客観的に見たら、私だって「こいつ何言ってんだ」って思うもん。だから、信頼のおける人にしか詳細を言いたくないというのが本音でした。
ただ、退職というものは「一身上の都合です」で押し切れるほど簡単ではなく、どうしてもそれなりの理由が必要なわけで。ほかに適当な理由も思い浮かばなかったし、上手に嘘をつくのが得意ではないし、変な理由言っておかしなことになるのもめんどくさかったので、結局、上司には、本当のことを話しました。隠しても、親しい人には詳細言っていくから、どうせバレる。現在、上で説明した【1】と【2】の間にいます。とにかく、理解できなくてもいいから、円満に辞めさせてほしい。
THE BLUE HEARTSのヒロトが歌っていました。「ここは天国じゃないんだ かといって地獄でもない」「いい奴ばかりじゃないけど 悪い奴ばかりでもない」。『TRAIN-TRAIN』です。
ほんと、そんな感じだなー。でも、辞めても一生付き合っていきたいと思う人にも出会えた。これはほんとうにほんとうに感謝してもしきれません。正直、そんな人たちと顔を合わせたり、何気ない会話を交わしたり、飲みに行ったりできなくることだけは、悲しくてさみしいです。
ま、でも会社辞めても、音信不通になって消息を絶つわけではないので、きっと引き続き交流を持っていただけると信じて、元気よくお別れをしたいと思います。
今日は、何が言いたかったかというと、こういうときはやっぱり「ブルーハーツ」を聴け! と。中二病全開&昭和生まれバレバレであれなんですが、ホント、心の支えです。
ブルーハーツ好きの方、察してください。
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