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2016-07-02

南アフリカ2(3)悲報!! 初日から「今日は海に出ない」ってよ。

サーディンラン

現在「サーディンラン」を見るために南アフリカのポートセントジョーンズに滞在しております。到着したのは昨日。本日からいよいよ海に出られるイエーイ!!! なんて思っていた私ですが、タイトルの通り本日は残念ながら…。

【現在地】ポートセントジョーンズ(南アフリカ)

Port St John’s(South Africa)

【天候】晴れ

【気温・湿度】20度・32%(昼)

【為替】1ランド=約7円

初日からつまずく残念な感じは私らしくもある

朝5:00起床。6:00から朝食。ダイビングは疲れるだろうと、それなりにしっかりご飯を食べて部屋で着替えて待っていると、ダイビングショップのオーナー・デビーさんがやってきました。

「mayumi、今日は風が強くて波がすごく高いから海には出られないわ…」

ええぇぇぇええ!!!

いきなりではありますが「海に出られません」という悲報。昨日のブログで「その海にはすべてが集まる」(ドヤァ)とか書いちゃったじゃん!! なんか恥ずかしいじゃん!! サーディンランについて得意げに語った投稿はこちらです。

6月の頭にケープタウンで水族館ダイビングをして以降、砂漠だの滝だの山のてっぺんだの、海からは程遠い生活を送り、久々の海だと浮かれていたのに…。

とはいえ波が高いと危ないですからねー。自然現象ですので、これは仕方がありません。お天気はすごくよいのになあ。

ポートセントジョーンズ

そういえば私のダイビングはよく強風高波に見舞われる気がするなあ。私は雨女ではなく風女なのかもしれません。

そしてデビーさんから「これから私たちハイキングに行こうと思うんだけど、mayumiも行くでしょ? 」とのお誘いをうけ、せっかくなのでハイキングに参加することに。

海ではなく山を堪能してしまいました

最初に車で向かったのは、村の人々が開催しているミニフリーマーケット。手作り感溢れる小さなお店が数軒ほど出店しておりまして、ここでクレープを食べました。

ポートセントジョーンズ

家庭の味。お砂糖とシナモンだけのシンプルな味付けですが、出来立てアツアツでとてもおいしかったです。

ポートセントジョーンズ

手作りの雑貨なども売っていて、全体的に素朴でいい感じです。

そして、次に向かったのは眺めの良い海沿いの高台。“ワイルドコースト”と呼ばれるこのあたりのエリアは、その名のとおり、切り立った崖がそびえるワイルドな海岸

サーディンラン

ダイナミックな自然の景観と、海に出られないほどの荒波を眺め、

「中止でよかったなあ。これで海に出てさあ泳げと言われても困るなあ」なんてしみじみ思います。ここでハイキングのガイドさんと合流し、まずは海のそばまで降りて行ってみます。ガイドさんの後ろ姿。

ポートセントジョーンズ

そこにあるのは名物「ブロウホール」

ポートセントジョーンズ

岩に穴が開いていて、打ち寄せる波が穴の中から勢いよく吹き出します。

ブロウホール

ザバーン!!!

ブロウホール

夏は穴の近くまで降りていけるそうですが、本日は強風のためあまりに危険すぎて上から眺めるだけ。そんなに派手ではないですが、これはこれで面白いポイント。しかしここでガイドさんが一言。

「去年、人があの穴に落ちて亡くなったんだ…。あの穴の下にはサメがたくさん入ってくるから、落ちると助からないよ…」

サメといえばサーディンランにもたくさんのサメが集まってきます。それ目当てのダイバーさんもいるくらい。

丸腰でサメといっしょに泳ぐなんて大丈夫なの!?

と思いきや、「サメはサーディンに夢中だから人を襲わない」というのが定説。しかしそれもだんだん疑わしくなってきます。ハイキングの参加者の半数は、私と同じで昨日到着したばかり。まだ海に出てない我々にサメの恐怖を植え付けようというのですか…。

荒々しい波と神妙なガイドさんの顔を見比べて、一同をシーンとしてしまいます。

しかし気を取り直し、来た道を戻りスタート地点の高台へ。ここからは「セカンドビーチ」と呼ばれる、砂浜まで歩き、そこから滝を見に行く片道2時間コース。

セカンドビーチはきれいな砂浜で、夏なら泳ぐことができそうです。

セカンドビーチ

「ビーチ、きれいですねー。ここでのんびり泳いだりくつろいだりしたいなあ」

しかしガイドさんいわく「ここはサメが出るから、あまり泳ぐ人はいないよ」とのこと。さらに「友達も2人ここで亡くなってるんだ…」って。

再び一同をざわつかせるガイドさん。

ハイキングの道中に、ガイドさんに聞いてみました。

「こんなに美しい海が近くにあっていいですね。あなたはダイビングやらないのですか? 」

サメがいないんだったらやってもいいんだけど…」

あのさあ!!!

さっきからサメサメって。私まだ一回も海に入ってないのに、やめてよ(涙目)。

そして極め付けがこちら。

サーディンラン

へ、へぇ。SWIM AT YOUR OWN RISKね。

つまり、自己責任…。あはは…。

若干、サーディンランの安全性を疑問視してしまうのですが、もう後へは退けません。たぶんいっしょにいた他の方々も同じ気持ちだったと思います。

そんな微妙な空気ではありましたが、手つかずの自然の中を歩くハイキングはとても楽しく、名物の滝目指して森の中を分け入っていきます。

サーディンラン

そして到着したのがこちらの滝

サーディンラン

え、滝…!?

サーディンラン

ちょろちょろとしか流れていない滝に濁った水。そしてあたりには、謎の積み上げられた石。

サーディンラン

この不思議な空間に、一同言葉も出ません。ここまで約2時間。けっこう大変な道のりでした。

ガイドさんも苦笑いしながら「一応、これが滝です。でも僕もちょっと今混乱しています」と。南アフリカの冬は乾燥していますから、滝もこのようにコンパクトになってしまうようですね。

ここでお昼ごはんを食べて、元来た道を戻ります。

ハイキングの間はみなさんと会話をするのですが、慣れない英語でずっとやりとりをするのはやはり少し疲れます。しかし、なんといっても我々には共通点があり、それは「ダイビングが好き」ということ。

ハイキングのメンバーは、ブラジル、フランス、スイス、イギリスから来られていましたので、おすすめのダイビングスポットや、今までで一番良かったダイビングについて聞くことができました。

まだまだ私の知らないスポットがたくさんあって、こんなことしてたら、エンドレスでどんどん行きたいところ、潜ってみたいところが増えてしまうばかりです。

あと、日本の沖縄でダイビングしたことがある方もいらっしゃって、「海もすばらしかったけど、日本人の礼儀正しさ、丁寧さ、親切さにはとても感動した」とのことです。「日本も日本人もすごく好きだ」と言ってくれて、私にもすごく優しくしてくださって。こんなとき誰に感謝したらよいのか分かりませんが、とにかく日本人でよかったなあと思います。

ハイキングが終わり、車に戻ると、最後はこの村を一望できるビュースポットへ。そこからの眺めがこちらです。

IMG_5397

私のホテルを上から見るとこんな感じ。

ポートセントジョーンズ_サーディンラン

川を挟んだ向かい側にダイブショップ「Offshore Africa」があります。

毎朝ダイブショップの目の前からボートに乗り、この川を下って海に出るそうです。なんか基地から出撃していくっぽい感じでとてもかっこいいスタイル。

本日は残念ながら海に出ることはできませんでしたが、この「ポートセントジョーンズ」という村とその周囲を知ることができてよかったです。サーディンランが中止になると、このような1日を送ることになりますよ、というのがよーくお分かりいただけたと思います。

ということで、本日はこれにて終了。明日こそは海に出られることを祈って本日は終わりにしたいと思います。最後までお付き合いくださってありがとうございました。ございました。

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