コスタリカ(2)鳥肌もんの神業! サンホセのバスカー、レベル高すぎ!
世界一周的なことをしております私は、現在中米のコスタリカというところにいます。昨日は、サンホセの街歩き前編をお届けしましたが、本日はその続き。街のメインストリート「アベニーダ セントラル」という通りの様子をお伝えいたします。
【現在地】サン・ホセ(コスタリカ)
San Jose(Costa Rica)
【気温】32度(昼)、20度(夜)
【天気】晴れ
【通貨】1コロン=約0.2円
アベニーダ セントラルを歩いてみよう
アベニーダ セントラルとは、サンホセの街を東西に突っ切るメインストリートで、歩行者天国になっています。週末は、その通りに、たくさんの物売りさんや、路上パフォーマンスをする人がやってきて、たいそうな賑わいをみせております。
私が行ったのは土曜日でして、噂通り、たくさんの買い物客とバスカーさんたちで、それはそれは楽しい感じになっておりました。
まず向かったのは、サンホセの象徴でもある「国立劇場」。
「コスタリカで革命が起きないのは、国立劇場の窓を割りたいくないからだ」と言われるだけあって、とても美しい外観をしております。ちょっと中に入ってみましたが、内部もまた絢爛豪華。
目の前の広場にはハトがすごくたくさんいます。
国立劇場の横には、地元の人たちがくつろぎお子様たちが大はしゃぎする「文化広場」という広場があります。
そして変な噴水もあります。
ハトはそこに乗ってはいけません。
近くで300コロン(約60円)のソフトクリームを買って、
このあたりから、アベニーダ セントラルを歩いてみましょう。
まず目に入ってきたのは、似顔絵を描いてらっしゃるおじさん。
すげーそっくり!!!!
モデルのおじさんとおしゃべりしながらも、その手はとまることなく、どんどん完成へと近づいてゆきます。
画力たけぇ。
すごいなぁと感心しながら歩いていくと、今度は、何かしらを演奏しそうな方々。
なんだか手作り感あふれる楽器!!
見ているとすぐ演奏が始まったんですけれども、プラスチックのバケツとか、排水のパイプみたいなものを使った迫力たっぷりの演奏から目が離せなくなりました。動画はこちら。
かっけー!!!!
ドラムの人の後ろにいるアフロの方が、しきりにドラムの人に話しかけるんですけれども、そこは演奏に集中させてあげてほしいなって思いました。
ほかにも、手作り楽器を演奏なさっている方がちらほらいらっしゃいました。
サンホセでは手作り楽器ブームなのかなぁ。
そして、本日のバスカーさんの中で一番かっこよかったのが、こちらの絵描きさん。
しかもただの絵描きさんではなくってですね、キャンパスはプラスチックの板。絵の具ではなく、スプレーのペンキを使います。そして、スプレー以外にも、スポンジや紙を使って絵を描いてゆくんですけれども、これがなんていうかもう神業。
なんだただの神かと思わざるを得ないものすごいペイントのパフォーマンスなのです。
最初は、何の絵が出来上がるのか、いまいち分からない状態からスタート。
そして、だんだんと絵が出来上がってゆくわけなんですけれども、
無造作でいて迷いのない、その手さばきにうっとり。
続きはこちらの動画でー。
こっからがホントすごいです。
最後、うわぁぁぁ!!!!
パンダきたぁーー!!!!
ってなりました。
見ているだけでも本当に面白くって、私この人の前に30分以上いましたね。
で、バスカーさんと言えば、「投げ銭」なんですけれども、この方のお金を集める方法がちょっと独特でして。お金を入れる箱とか用意していないんですよ。
まずこの絵を描く作業は、なかなか時間を要します。で、それを見ているのも楽しいので人が集まってくるわけですが、絵を描いている彼にはアシスタントさんがいて、アシスタントさんが、集金方法を説明してくれました。
まず、彼の描く絵は1枚20ドル(10,000コロン)です。日本円で約2,200円。
欲しい人は、ここに並べられている絵をそのまま買ってもいいんですけど、20ドルはなかなかに高額(いや、そうでもない)。
というわけで、このような抽選券3枚セットを1口とし、それを2ドル(約220円)で販売します。
10口売れれば、20ドルですので、この絵が1枚買えるわけです。
彼のパフォーマンスを見ている観客は、抽選券を購入します。1人何口買ってもいいんですけど、10口売れたら終了。
抽選券は、半分に切れるようになっていますので、それを切って、回収。
半分は手元に持っておきます。私も買いましたー。
絵が完成したところで、抽選開始。
お子様が公平に1枚選び、その番号を持っていた人が、絵をもらうことができる、というシステムです。いやーよく考えられてるなぁ。
あ、意味分かりましたか?
あまり説明がうまくなくて申し訳ないのですが、とにかくそういったお金の稼ぎ方。新しいスタイルだなぁと感心しました。ちなみに私は当選しませんでした。当選しても持って帰れませんので、むしろほっと一安心。
こうしてサンホセのメインストリートをうろうろしてみたわけですが、超楽しかったです。今まで行ってきた国は、あまり路上パフォーマンスができるような雰囲気のところではなかったので、こんなふうに、バスカーさんが全力で何かしらを披露なさっている場面に出くわしたのははじめてのこと。
みなさんすげーかっこよくて私は感動いたしました。
旅をしながら、路上で何かしらをやってお金を稼いでいらっしゃる方はけっこういらっしゃると思うのですが、それってほんとすごいことですねぇ。
私がコンタクトをとったことのあるバスカーさんといえば、路上サックス演奏と路上占いを生業にしていらっしゃる「モーストリー・サンダーストーム・ぷりこーしょん」のふじ先輩ですけれでども、まだサックス演奏を聴かせてもらったことはありませんし、占いもやってもらったこともありません。そのうち世界のどこかでぜひ、と思ってます。
そのようなバスカーのみなさま、ぜひどなたか、コスタリカのサンホセに行って、この「アベニーダ セントラル」に一発殴り込みかけたらいいんじゃないかなって、
無責任にそう思いました。
ちなみに、このコスタリカという国は、治安に不安を抱える中米にありながら、非武装中立を宣言し、平和を保っている国。エコツーリズム人気もあり、近年ぐっと旅しやすくなったと言われています。
それなのに、バックパッカー人気があまり高くありません。みなさんわざわざこんなところ行かないし、近くまで来ても通り過ぎちゃう。
それはなぜか。
答えはシンプル。
物価が高い。
コスタリカの通貨は、コスタリカ・コロン(colon)って言うんですけどね、なんかこの名前かわいいじゃないですか。コロンって。
で、お札のデザインもね、こんな感じ。
サメとか!
ナマケモノとか!
かわいい生き物がお札に描かれているんですよ。色もパステルカラーでなんかかわいい!!
ただし、物価だけは本当にかわいくないのです。
メキシコ以南、どんどん物価が上がるなぁと思っていましたが、コスタリカがダントツ高いと感じます。
本日、お昼ご飯を食べようと思って、中央市場に行ってみました。市場の中には、食堂がたくさん入っていて、地元の方々が、みなさんおいしそうな料理を食べていらっしゃる。
で、おいしそ~と思って、値段を確認するとこんな感じです。
安くても2,000コロン(約400円)。ちょっと豪華にすると、500円、600円ですよ。
この雰囲気、このスタイル。
なんか200円とか300円でごはん食べられそうな気がするじゃないですかー。日本で普通に生活していらっしゃる方からすると1食500円は別に高くはないのでは? と思われるかもしれませんが、貧乏バックパッカーやってると、なんだか高く感じてしまうんですよねぇ。
とはいえ、せっかくサン・ホセに来たんだから、名物っぽいものも食べたいなあ。
ということで、本日のランチはこちら。
セビッチェです。
新鮮な魚介を細かく切ったものにレモンをたっぷりかけたお料理。このあたりではよく食べられているみたいで、マーケットでも売っていました。ミディアムサイズで1,500コロン(約300円)。甘くない、お芋のようなバナナも付けてくれました。
あとは、中米名物コーヒーも飲んでみましたよ。中米全土で生産が盛んなコーヒーですが、コスタリカもおいしいコーヒーが飲める国。注文したのは、マキアート900コロン(約180円)。
お店で焙煎している本格コーヒーです。
コーヒー豆も売っていましたので、お土産に購入いたしました。
「コーヒーはミルクを入れて飲む派なんですけどー」と言うと、「じゃあエスプレッソがいいんじゃない? 」ということで、こちら。
250gで2,450コロン(約490円)。
サンホセの町歩きは以上で終了でございます。明日は、コスタリカ旅行のハイライト「動物に会うトレッキング」と「太平洋ダイビング」をするために、移動を開始したいと思います。本日も最後までお付き合いくださってありがとうございました。
純粋人生(´・_・`)ノ
もしかしてこのままさり気なく旅を終わりに持っていこうとしてますか。
そんなことは僕が許しませんですよ。ふふふ。