【スペイン】2011.12
先日の旅行の際に、一年中ヨーロッパのいろいろな国に行っているツアーコンダクターさんに尋ねた。「おすすめの国はどこですか? 」少し悩んだ末に、返ってきた答えが「スペイン」だった。これは間違いない! と思ってスペインへ。
バルセロナの空港到着後、電車と地下鉄を乗り継いで、サグラダファミリアへ直行。地下鉄を降りて、地上へと続く階段を上って、外が明るくなる。瞬間、目に飛び込んできたのが思ったよりも全然大きくて荘厳でユニークすぎるルックスのサグラダファミリアだった。鳥肌がたった。泣くんじゃないかと思った。すげーーーガウディ、すげー!! サグラダファミリアの目の前のアパートメントホテルに宿泊を決めた私は、毎日毎日サグラダファミリアを眺めて、しっかり目に焼き付けた。
サグラダファミリアは私の中で、「世界遺産/瞬間衝撃部門」の中でNO.1だ。見た瞬間の衝撃度が群を抜いている。偶然にも、サグラダファミリアの目の前の、一番アングルの良い地下鉄の出口から出てくるという演出も加わって、ほんとに、忘れることのできない対面となった。
ちなみに、アンコールワットとかマチュピチュとかももちろん見た瞬間鳥肌がたつくらい、感動したけど、あのへんは「世界遺産/じわじわくる部門」の上位にランクインしている。遺跡の中を歩いたり、木陰で休んだり、瞑想したりして、いにしえの人々の生活とかに思いをはせると、じわじわ感慨深い、みたいなやつね。
これだけ衝撃的な出会いをしたサグラダファミリアの次に行ったのが、こちらもガウディの建築の、カサ・バッリョ。実は、私はこのカサ・バッリョが一番好きだ。カサ・バッリョは、ガウディが、パトロンの一人・バッリョさんのために造った、海がテーマの邸宅だ。外観だけみても、「あぁ、普通じゃないなー。こりゃすごいわ」って思うんだけど、中もまた素晴らしい。そして、そこは本当に海だった。もちろん材質はタイルなんだけど、もう、海感がすごい。深い青に包まれた海の底から、光の差し込む海面近くまでの感じを、地上階から屋上までで表現していて、「こんなところに住んだら超絶楽しすぎるじゃん」と思った。
カサ・バッリョは、それはそれは美しすぎて写真ではあんまりきれいに撮れなかった。写真ではあまりきれいに撮れないというのは、もちろん、私のカメラの残念な腕前も原因ではあるけれど、それだけじゃなくて…。なんというか、太陽の光に照らされたところの色とか、濃い青から薄い青へのグラデーションとか、それにちょっとカラフルな色が混ざって、また違った表情に変化していくところとか、写真じゃぜんぜん表現できない。これからカサ・バッリョに行く人は、ガイドブックとかネットで見る写真よりも、実物のほうが絶対きれいだから、期待してていいと思います。それから、入場料、そんなに安くなかった気もするけど、中も見といて損はないと思う。
バルセロナでは、ミロ美術館にも行った。スペイン出身で最も有名な、シュールレアリズム画家・ピカソはさすがに言っていたけど、私は、ここで、同じシュールレアリズムを代表する画家のひとり「ジョアン・ミロ」という人を知った。街中をぐるぐる周遊する観光バスのルートにあったから、ふらっと行ってみたら、超大好きになってしまった。ほとんど点とか線とで表現されていて、原色ではっきりした色使いからは、なんだかわからないエネルギーを感じる。そしてゆるキャラみたいな、ちょっと力の抜けたモチーフが描かれていて、不思議なんだけど引き込まれた。まるで子供の絵のようなタッチだからこそ、なんか心の中にまっすぐに入ってくるような気がした。絵のことは全然わからないけど、なんか難しくない感じがして、私はこのミロという人の絵が、とても気に入った。
芸術とか全然わからないけど、スペインは、分からないなりにすごく楽しめた。今度は、夏に来てみたいな~。
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