Announcement Date: 2014-02-01
【スリランカ】2014.02
「今まで行った国でどこが一番よかった? 」と聞かれるとき、私は答える。即答する。「スリランカです!! 」と。
スリランカの一番の目的は、もちろんシーギリヤロックと呼ばれる、超絶でっかい石の上に築いた王都が、今では廃墟みたいになっていて、なんとなくラピュタ風の香りがする遺跡だ。けっこうシュールな見た目で、かなりインパクトがある。
スリランカは、北海道より狭い面積の島国だ。インドの近くにあるから、見た目はインド人っぽい感じ。でも、人々は、それはそれは素朴で、優しくて、かわいかった。カメラを持って歩いていると、「オレの写真を撮ってほしい」という。撮ってあげると、「送ってほしいから、送り先を書く」と言われてメモしてくれたのは、どう見ても自宅の住所だ。フェイスブックとかメールアドレスとかそういうのを想像していたから、「あ、郵送なんだ」と思ってびっくりした。そのくらい、素朴。というかまだぜんぜん発展してない。
そのせいか、パッと見で外人と分かる私に、誰もが親切だった。もういいよと思うくらいに親切で、バスで移動の後は、たいてい同乗していた誰かが次の目的地まで案内してくれたし、バス停や駅での待ち時間に、いろんな人がチャイとかパンとかをごちそうしてくれた。
仏教寺院がたくさん点在する遺跡群アヌラーダプラでは、「日本語を勉強していて、その練習になるから遺跡を案内してあげるよ。もちろんタダで」とか、「サンセットがきれいな場所に連れてってやるからバイクの後ろに乗れよ。ビールもおごるし」とか、よく地球の歩き方の後ろのほうのページに、“こういう人について行ってはいけません”の例として書かれているような、この後確実にお金を要求されるパターンのお手本のようなお誘いに、嘘がなかった。その言葉通りに、お金をとられることもなく遺跡を案内してもらい、美しいサンセットが見られるスポットに連れて行ってもらい、ビールもおごってもらった。ちょっとどこまで警戒していいのか分からなくなるくらい、親切だった。
一応、女一人なので、接する人には注意を払い、常に警戒心を持って行動しなければいけないと分かっています。でも、なんか、ここではいろいろ疑ってかかるのが申し訳なくなってくる。素朴なままで、発展しないでいてくれたらいいのにと、勝手ながら、思う。いいなースリランカ。本当におすすめです。