Announcement Date: 2006-12-01

【ペルー】2006.12

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今のところ、私が行ったことのある唯一の南米の国がペルーだ。マチュピチュとナスカの地上絵という、オカルトとかオーパーツとか世界の七不思議とか、よくテレビで特番組まれているような、単純で、わかりやすくて、わくわくするようなネタが大好きな私は、なるべく早いタイミングでペルーには行っておきたかったのだ。

標高が高いことで有名なクスコで、私はまんまと高山病になってしまった。移動だけで数日を要する南米に、年末年始の休みだけで行くのは厳しい。数段、階段を上るだけで息がきれるし、常に頭がぼーっとする。片言のスペイン語を駆使して買った薬は、私には強すぎて極度の睡魔に襲われたから、1回しか飲まなかった。

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ゲストハウスのおばさんが、なんだかわからない葉っぱがぎっしりお湯に浮かんだマグカップを持ってきて、高山病に効くお茶だと言って飲ませてくれた。ありがたくいただいたあと、何のお茶かと聞くと、「コカリーフ」とのこと。

当時の無知な私は思った。「え、コカってコカインの葉っぱ? えええええぇぇ!! やっちゃったーーー! これはやばいんじゃないの? なんか精神作用とか、中毒性とか大丈夫? いやいや“ダメ。ゼッタイ。”でしょ!? 私もう日本に帰れない。帰ってもたぶん空港で捕まる。どうしよう」。そして私は走った。クスコのネットカフェへ。当時はスマホなんてないから、情報収集やメールが見たいときは、ネットカフェを利用するのが当たり前で、けっこう田舎でも、探せばネットカフェがあった。「助けて! Google先生! 」

普通に考えればわかることなんだけど、コカ茶に中毒性はありません! 依存性や精神作用ももちろんありません。もしあったら、ペルーってとんだジャンキーの国だ。コカの葉を原料にして、精製したりなんやかんやして作られたコカインは“ダメ。ゼッタイ。”なやつです。

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日本人が死ぬまでに行きたい場所ランキングのトップを飾るだけあって、言うまでもなく、マチュピチュもナスカの地上絵も私の想像を超えてすごかった。そして、やっぱり早いうちに行っておいてよかった。高山病ほんとにつらかったし、ナスカの地上絵を見るときに乗ったセスナは超揺れて今にも吐きそうだったし、地球の反対側ともなると時差もかなりこたえるし、とにかく強靭なフィジカルを試される国だった。死ぬまでに行きたいと思っている人は、できるだけ体力のあるうちに行ったほうがいいです。

あと、コカの葉とかコカ茶とか、大丈夫ですから。(日本には持ち込めないのでおみやげにはできません。)

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