Announcement Date: 1995-08-01

【香港】1995.08

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2回目の家族旅行で行ったのが香港。イギリスからの返還直後で、今思うとかなり混沌としているタイミングで行ったんだなぁ。

8月の香港は、とにかく暑くて、湿度も高くで、人がいっぱいで、雑多で、熱気に溢れていて、ハワイとは全然違うけど、外国感たっぷりだった。たくさんのビルやショッピング施設が建築ラッシュで、香港特有のうだるような暑さに、何度もふてくされて両親をあきれさせた記憶がある。

バスの二階から見た、華やかなネオンに彩られた看板はすごく印象に残っているし、ビクトリアピークから見た夜景は本当にきれいだった。大人になって何度か香港を訪れ、ビクトリアピークに登る機会もあったが、晴れていて美しい夜景を目にすることができたのは、実はこのときだけだ。それから、ピカピカの高層マンションの根元に、ぼろっぼろのトタン屋根のおうちがあって、生まれて初めて露骨な「貧富の差」というのを知って、ちょっと怖かった。私は、そんな立地ならピカピカのマンションにもぼろぼろのトタン屋根のおうちにも、どっちにも住みたくないと思った。

飲茶も食べたし、エッグタルトも食べたし、あ、北京ダックも食べた。さすが、ごはんのおいしい香港だけあって、食べた思い出が多いなぁ。

高いお金を払って縁起のいい番号の車のナンバープレートを買うだとか、大きくて立派なビルのど真ん中に龍の通り道だからと言って穴を開けちゃうだとか、全然理解できなかったけど、お金を持っている人は持っているんだな~と子供心に感心した。

今の仕事に就いてから、3回香港に行ったけど、当時に比べると街はすごくきれいになったと思う。近代的で清潔な感じ。でも私は、当時のちょっと汚くて、日本では嗅いだことのない変なにおいがして、目の前でおばさんがスリにあったりして、こわいけど、そのぶんドキドキする、エネルギーに満ち溢れたような香港も好きだったな、と思う。そして、相変わらず、ごはんはおいしい!


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