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2016-08-10

タンザニア(4)ンゴロンゴロ保全地域で満喫! サファリな1日

ンゴロンゴロ保全地域

そうだ! 世界一周してみよう! ということで、とりあえずアフリカを北上している私は、現在タンザニアを旅しています。タンザニアで何をやっているかといいますと、いわゆる「サファリ」です。アフリカと言えば、大型のかっこいい肉食獣から、小型のかわいい草食動物まで、日本では動物園でしか見られない野生動物の宝庫。そんな動物にお会いしたい、と参加した「ンゴロンゴロ保全地域」のサファリツアー。動物まみれの一日をレポートします。

【現在地】ンゴロンゴロ保全地域(タンザニア)

Ngorongoro Conservation Area(Tanzania)

【気温】24度(昼)

【天気】晴れ

【通貨】10タンザニアシリング=約5円

日本では見られないもの、日本でしか観られないもの

冒頭で、日本では動物園でしか見られない野生動物を生で見られていいでしょ(ドヤァ)的な書き方をしましたが、日本でしか観られない『シン・ゴジラ』、私はまだ観ていないんですよ。やっぱりおもしろかったですか。10月の一時帰国の際に、まだやってるところがあればいいんですけどねえ。もうないですよねえ。今ほどアフリカにいることをくやしいと思ったことはありません。

さあ気を取り直して、サファリのお話し。

前日の夕方アルーシャからやってきて、ここ「FANAKA」に宿泊。ごはんもおいしく、テントも宿の人が組み立てくれていて、WiFiもサクサクで、今のところなんらサファリ感はないのですが、今日は1日たっぷりとサファリを満喫します。

サファリにそこまで熱い思い入れがなく、ライオンが見られたらいいなあくらいのモチベーションの私が選んだサファリスポットは、

「ンゴロンゴロ保全地域」。

起点の町アルーシャからは車で3時間ほどの距離にあります。サファリに一緒に参加したのは、アルーシャの宿「Arusha Backpackers」でお会いしたやすさん。サファリに対する温度感が同じくらいの我々は、3泊4日かけてじっくりどっぷりというツアーに参加せず、

ンゴロンゴロ保全地域1日のみにしぼり、その1日をしっかり楽しもうというツアーをアレンジしてもらったのです。申し込みの様子は昨日の投稿をご覧ください。

ンゴロンゴロ保全地域でのサファリな1日

朝8:00 朝食

そもそも、アルーシャでの旅行会社の人の説明は、

「朝6:00にキャンプサイトを出てンゴロンゴロに向かうから、前の日から泊まってないと間に合わない」とかだったと思うのですが、話がちがーう。

とはいえもう来ちゃったもんは仕方ありません。朝ごはんを食べたらすぐに出発とのことでしたが、やけにゆっくりしています。

9:30 ついに出発

こちらがサファリの車です。

ンゴロンゴロ保全地域

ンゴロンゴロ保全地域

キャンプサイトは、ンゴロンゴロ保全地域から1時間の湖の近くでしたので、まずは1時間のドライブ。窓からの景色はすでに大自然。

ンゴロンゴロ保全地域

途中で、ドライバー兼ガイドさんが入域料などを銀行に振込むために停車。ここでけっこう時間がかかり、

11:00やっと到着しましたンゴロンゴロ保全地域

ンゴロンゴロ保全地域

入り口付近にいるのはバブーンという猿。

ンゴロンゴロ保全地域

南部アフリカにもたくさんいたのでそんなに感動もなく…。この入り口でまたかなり待たされます。ゲートを入ったのが11:30。

入ってからまず向かったのがビューポイント。

このンゴロンゴロ保全地域の特徴はなんといってもクレーター!! 数百年前、火山の噴火によってできたクレーターは、直径約20km、深さ約600m。周囲が完全に閉じたクレーターとしては世界最大と言われています。

完全に隔離された空間内に広がる野生の領域。

それが「ンゴロンゴロ保全地域」。中に住む動物たちはここから出ることはなく、一生をクレーター内で過ごします。そして、驚くべきことに、大きなクレーターの内部に、キリンとインパラ以外の東アフリカの動物全てが集まっているらしいのです。

サファリっていうか、「なんだかとても胸熱な場所」という感覚でやってきた私。さっそく目にしたクレーターに度肝を抜かれます。

ンゴロンゴロ保全地域

やだかっこいい///

高台からクレーターの全景を見下ろせるこのビューポイント。遠すぎて内側にいる動物は黒い点にしか見えませんが、はっきりとわかる“クレーター感”。真ん中に見える白っぽいエリアは、なんと塩!

ンゴロンゴロ保全地域

このあたりは雨季になると湖になるのですが、乾季の今は水が干上がり塩だけが表面に現れてきているそう。塩湖なんですねえ。

次に向かったのが、公園事務所。なんかいろいろ手続きがあるのか、ここでもかなり待ちました。結局この時点で12:30。同じツアーグループのみなさんもイライラ。とりあえず、ランチにしましょうか、と、配布されたランチボックスをいただきます。

ンゴロンゴロ保全地域

ちなみに、私はというと、事務所付近にいらしたマサイ族の方々に夢中でして…。

ンゴロンゴロ保全地域

ンゴロンゴロ保全地域

ンゴロンゴロ保全地域

布好き、巻き物好きの私としては、このチェック柄のブランケットがかわいくてかわいくて仕方なく、マサイさんのコーディネートを見ているだけで楽しいのです。ただでさえ荷物多いくせに布ばっかり収集し続けていて恥ずかしいのですが、

ンゴロンゴロ保全地域

実はすでに購入済み。

今バタバタしていて巻けるタイミングがありませんので、紹介はおいおい。そして30分後、やっと戻ってきたドライバー兼ガイドさん。

「さあ行こうか!! 」と、元気いっぱいで、みんなのテンションも回復。車の屋根もオープンにして!!

ンゴロンゴロ保全地域

さあいよいよクレーターの内部に入って行きます。このときすでに12:30…。

クレーターが近付いてきてテンションあがるー!!

ンゴロンゴロ保全地域

そうして降りてきたクレーターの中。

ンゴロンゴロ保全地域

すごく不思議な空間です。人間という生き物が生息していない数少ないエリア。この火口壁の中は、野生動物のみが生活するサンクチュアリ。

閉鎖空間にも関わらず、気持ちの良い風がサアーっと吹き抜けており、ほぼ無音。車のエンジン音と、時折聞こえる何かの動物の鳴き声だけ。上手く言えないですけど、特別な感じは、確かにします。

クレーターを走り始めて十数分。まだそんなに経っていないタイミングですが、ここで早々に私の一番見たかったライオン登場!!!

遠くから、オスとメスの2頭が歩いてきます。「わあー!! ライオンだー!! こっちに来ないかなあ」と思っていると、

来たよ!!! ほんとに来ちゃった!! 

ンゴロンゴロ保全地域

まずは先を歩いていたオスのライオン。まだ若いそうで、たてがみの毛は短めですが、勇ましい姿に感激。左側からやってきて、我々の車のすぐ前を横切って右側へ移動していきます。

この距離!!

ンゴロンゴロ保全地域

近いよ!! 近すぎるよ!!

ンゴロンゴロ保全地域

毛並みまでしっかりと観察することができます。

オスのライオンが行ってしまうと、その少し後ろを歩いていたメスのライオンが到着。そしてそのまま通り過ぎると思いきや、

目の前の車の横でゴローン。

ンゴロンゴロ保全地域

暑いので、日陰を求めて移動してきたようです。

ンゴロンゴロ保全地域

人や車をまったく恐れる様子もなく、かなりリラックスした様子。ちなみに彼らは夫婦ではなく兄弟だそうです。

ンゴロンゴロ保全地域

しかし車は動きだし、せっかくの日影がなくなってしまって少しかわいそう。あっついもんなあ。

こうして早々に、念願のライオンと出会うことができ

大 満 足!!

正直、ここまで近くで見られるなんて思っていませんでした。ンゴロンゴロ保全地域ってすごいんですねー。

さあそれでは、ここからはこの日ンゴロンゴロ保全地域で私が見たものをダイジェストでお届けします(雑)。

 

カバの親子。赤ちゃんかわいい///

ンゴロンゴロ保全地域

お母さんが「早く行きなさいっ」的な感じで、池まで赤ちゃんのお尻を押していました。

ジャッカルのあくび。

ンゴロンゴロ保全地域

ハイエナの群れが休憩しているところ。

ンゴロンゴロ保全地域

ヤックル。ではなくガゼル。角はいい感じなんですけど、ヤックルはもうちょっと毛にモフモフ感がありますもんね…。

ンゴロンゴロ保全地域

ハイエナは、思いのほか迫力たっぷりでした。

ンゴロンゴロ保全地域

ンゴロンゴロ保全地域でライオンが食べているもののほとんどは、ハイエナから横取りしているんだと何かの文献で読みました。今までの私の認識とは逆ですなあ。

ンゴロンゴロ保全地域

シマウマとヌー。

ンゴロンゴロ保全地域

ヌー。

ンゴロンゴロ保全地域

アフリカの言い伝えで、神様はヌーを余り物で作った、なんていうのがあります。かつて神様はいろんな動物を作って作ってつくりまくってきましたから、ある日「もうネタ切れー。クリエイティブにも限界あるわー勘弁してー」ということで、牛の角に山羊のヒゲ、馬の尻尾をつなぎ合わせてお作りになったのがヌーだと。

確かにそう言われると納得できないこともないですが、これはこれでかなりユニークです。

ンゴロンゴロ保全地域

塩湖の周りのはフラミンゴの群れ。

ンゴロンゴロ保全地域

シマウマのお尻。

ンゴロンゴロ保全地域

ダチョウ。

ンゴロンゴロ保全地域

バッファローの骨。

ンゴロンゴロ保全地域

ヒポ。

ンゴロンゴロ保全地域

トイレの裏にいたねずみ。

ンゴロンゴロ保全地域

ヌーの背中にとまる

ンゴロンゴロ保全地域

あとですね、いわゆる“ビッグ5”というやつに関して。「サファリでこれを見られたらラッキー!! 」と言われているライオン、ヒョウ、バッファロー、ゾウ、サイの5種類なんですけれども。まず、最初にライオンを目撃。そして、

バッファロー。

ンゴロンゴロ保全地域

ゾウ(小)。

ンゴロンゴロ保全地域

サイ(極小)。

ンゴロンゴロ保全地域

バッファローとゾウは、先日訪れたボツワナのチョベ国立公園にてたーっぷりとお目にかかりましたのでオケ。そしてサイは、これクロサイなんですけれども、タンザニアではこのンゴロンゴロにしか生息しておらず、しかもその数約20頭。こうして遠くからでもお目にかかれただけでラッキーなのです。

あ、ヒョウは見られませんでした。日中はほとんど木の上にいるらしいです。

以上が私のサファリの全てです!!

ライオンをものすごく近くで見られたことがとにかくうれしかったなあ。こうしてクレーターを出たのが17:00過ぎ。後で知ったのですが、環境保全という理由で、クレーター内に滞在できる時間は6時間までと決まっているらしいです。我々はクレーター内に5時間いましたので、けっこう堪能させていただいたんですねえ。

ンゴロンゴロ保全地域は、クレーターの中という非常に限られた範囲。専用の車道があり、その上を走るので、猛スピードで動物を追いかけるような体験はできません。言うなれば、巨大な動物園。比較的容易に動物を見られるエリアですから、かなり穏やかにゆっくりとサファリを楽しむことができるところです。

しかしそこにいるのは、どこかから連れてこられ飼いならされ餌を与えられている動物ではなく、何百年も昔から生息し、狩りをし、群れを作って生きている自然の動物たち。人の手が一切はいっていないクレーターですから、これは

まぎれもない野生。

アフリカを旅される方で、サファリどうしようかなあと悩まれている方へ。何の動物をどのくらい見られるとかいうのとは別に、クレーターという不思議空間の興味深さなども含め、私はンゴロンゴロ保全地域に一票です!!

こうしてサファリを終え、宿のあるアルーシャへ戻ってきたのが夜の9時。

私も、一緒にサファリに参加したやすさんも、ものすごく疲れていて、宿に戻るとバタンキューでした。サファリって、ただ車に乗っているだけなのに、思いのほか体力を使うんですねえ。これを4日間やれるのは、サファリに相当思い入れがある人のみなんじゃないかなあ…。そして、わたし、体力落ちたなあ…。そんなことを思いながら眠りにつきました。

それでは本日の投稿はこれにて終了。最後までお付き合いくださってありがとうございました!!

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コメント2件

  • なつき より:

    わわわぁー
    やっぱりタンザニア方面のほうが動物が友好的?な感じがします!!
    サファリご一緒されてた方、たぶん私がカイロとダハブで数日ご一緒させていただいた方だと思います( *´꒳`* )

    • mayumi mayumi より:

      なつきさん
      ライオン、確かにとても友好的でした~。
      アフリカ旅をしている日本人はそう多くはないので、きっと同じ方だと思います笑
      フェイスブック交換すると、けっこう同じ人とつながってたりっていうのがありますよね。
      思わぬ出会い、再会もまた旅の醍醐味です!!

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