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2016-08-09

タンザニア(3)アルーシャで手配! 私好みのサファリへさっそく出発

赤いバナナ

世界一周を掲げ旅をしております私は、ただいまタンザニアのアルーシャにおります。アルーシャと聞いてはいはいあそこねーと思われる方はそう多くないとは思いますが、ここはタンザニアにおけるサファリ体験の起点の町。ムベヤから24時間のバス旅の末たどり着いたのが朝6:30でございます。

【現在地】アルーシャ(タンザニア)

Arusha(Tanzania)


【気温】24度(昼)

【天気】晴れ

【通貨】10タンザニアシリング=約5円

サファリどうしようかなあ…

日本人宿とまでは行きませんが、アルーシャを訪れる多くの日本人が泊まられる「Arusha Backpackers(アルーシャバックパッカーズ)」にチェックインを済ませると、早速朝ごはん。簡単なビュッフェ形式の朝食を食べながら、サファリどうしようかなあと考えはじめました。

サファリに関してですが、私は「せっかくアフリカ来たし、とりあえずどっかで一回サファリやっときたいな」くらいのモチベーションでして…。

ここアルーシャからは、はセレンゲティ国立公園とンゴロンゴロ保全地域が近く、その両方に行く3泊4日から、どちらかに行く1泊2日まで様々なツアーがあるのです。

違いとかもあまりよくわからないし、見られる動物もよくわからない。先日行ったボツワナのチョベ国立公園でゾウはたっぷり見たし、私としては「あとはライオンを見ときたいなあ」くらいのもんですよ。

アルーシャには無数のツアーを催行する会社があり、その良し悪しもわかりません。なかにはたくみに旅行者を騙し相場よりかなり高額のツアー代を請求したり、下手したらお金だけとって実はツアーには申し込めてなかったみたいな被害もあるそうです。

それでは困りますので、宿の人におすすめのツアー会社を聞いてみました。宿の紹介なら、少なくとも騙されたり過剰にぼられることはないでしょう。

自分の交渉力のなさはこれまでの経験で重々承知しておりますので、最安値ではなくても平均価格で行ければ御の字です。

宿の紹介してくれツアー会社の人が10時に宿まで説明に来てくれることになり、それまで待つことになりました。宿の3階のレストラン兼喫煙所で時間を潰していると、1人の日本人ぽい方を発見。

レストランのテーブルに座り、コーヒーを飲みながらMacBook Airの画面を見つめていた彼は「やすさん」。旅行開始2年目のベテランバックパッカーさんでした。それなのに、サッパリとした短めの髪にきちんと整えられたヒゲ。清潔感のある身なりに、おしゃれ系ブラックフレームのメガネ。

あれ、ここ代官山のTSUTAYAですか? と間違えかねない空気を放つ彼に勇気を出して話しかけてみることにしました。

「どうもおはようございます。あのーサファリとか行かれるんですかー? 」

アルーシャに滞在していてサファリに行かない人はほぼいないと思いますのでこれはだいぶトンチンカンな質問ではありますが、

「はい。そうなんですよ。でも僕まだ何も決めていなくって」と見た目どおりの丁寧な口調で答えてくださいました。

「あ、私もなんです。10時に旅行会社の人が来るんで、一緒に話を聞きませんか? 」「そうですね。そうします」ということになりました。

やすさんの話を聞いてみると、彼のサファリに対するモチベーションは、私のそれとほぼ同じ。とりあえず行っとくか的な感じではありますが、私よりはきちんと情報を調べていらっしゃっいました。

「僕はンゴロンゴロ保全地域1日だけでいいかなーって思っていて。3泊4日は長すぎると思うんですよ」とのこと。ンゴロンゴロ保全地域のことも実は名前くらいしか知らなかった私ですが、

「あー、はいはい、ンゴロンゴロですね、わかります」と言いながらも「ちなみにそれはなぜですか? 」と問うてみました。

「だって直立二足歩行をした人類最古の頭蓋骨が近くで発見されているんですよ。最初に2足歩行って…。”クララが立った”的な、ね。興味あるなあ~」

「へー」

「それにあそこってクレーターじゃないですか。その火口壁の中にキリンとインパラ以外のほとんどの東アフリカの動物がいるんですよ。むちゃくちゃでかい動物園っていうか、その中に東アフリカがぎゅっと凝縮されていると思うと、面白そうじゃないですか!? 」

「へ、へぇー」全てが初耳の私。でもやすさんの話を聞いて俄然ンゴロンゴロ保全地域に興味が湧いてきました。

ここではじめて『地球の歩き方』の「ンゴロンゴロ保全地域」のページを見てみたんですけれども、そこにはこう書かれておりました。

人間という動物が住んでいない数少ない野生の領域

それからタンザニア大使館のHPには

ンゴロンゴロ保全地域はアフリカにおけるその素晴らしい風景、野生生態系、人々、考古学上貴重な場所などがうまく融合されています。

言うなれば「アフリカのエデン」

な、なんか、胸熱!! だいたい私は詳細をよく知らないのにキャッチコピーとかだけでいいねいいねと騒ぎ立てるところがありますが、今回もまた、なんだかかっこよさげなこの「ンゴロンゴロ保全地域」に惹かれてしまいました。

ここで、私は決断します。

「ンゴロンゴロ保全地域へ行こう! で、サファリはそこ1日だけでいいや」

サファリに行きたくて行きたくてなんならアフリカ旅のメインにしてらっしゃる方は、きっと3泊4日かむしろもっと長くても楽しめると思うんです。でも、私のこのモチベーションで3泊4日は、正直必要ないんじゃないかなあ。だったらさっさとタンザニアの海側に行って、海のサファリ(つまりダイビング)の時間をたっぷりとりたい! ということで、やすさんとともにンゴロンゴロ保全地域に行くことに決定!!

決定!! とはいえ、どういうツアーになるのか、いつ出発なのか、大事な大事なお金の話もまだ済んでいません。

10:30ごろにやってきた旅行会社の人と一緒にオフィスまで行き、さあ交渉開始です。

「我々はンゴロンゴロ保全地域を1日見られれば満足なんです。なんなら日帰りでもかまわないんですけど」

しかしツアー会社の方が言うには「ンゴロンゴロ保全地域には朝早く入るから、近くで前泊しないと時間的に厳しいよ。きっと満喫できない」

「じゃあそれでもいいですけど、出発日はいつですか? 」

「今日だ。今日の午後3時。そこからンゴロンゴロの近くのManyara(マニャラ)湖まで行ってディナーを食べて一泊。で、明日1日ンゴロンゴロ保全地域サファリを楽しんで、夜ここに戻ってくるツアーだ」

おっとこれは急ですね。

私は今朝24時間のバス旅を経てここにたどり着いたばかり。このまま宿に宿泊することなくそのままサファリですか…。

でもこちらは2人。完全個人手配ではバカ高くなってしまいますので、すでに催行しているツアーに混ぜてもらうしかありません。これを逃すと果たして次にいつ行けるのか不明。

それにね、サファリに対する温度感が同じくらいのかたに出会うというのもけっこう大事だと思うんですよ。せっかくやすさんという、私と同じくサファリ熱低めの方にお会いしたわけですから、これもきっと何かの縁。

ということで、旅行会社の人が提示したプランに乗ることにします。

さあ、最後はお金の話。

旅行会社の人の最初の提示価格:275ドル(約27,500円)。

交渉の軌跡。

タンザニアサファリ

最終価格:235ドル(23,500円)。

やすさんも私もこの価格に納得し、このあとATMで大量の札束を引き出しお支払い。

タンザニア_シリング

タンザニアサファリ

旅行会社は「KILI CLIMBERS& SAFARI’S LTD」です。

タンザニアのATMの多くは、1回に引き出せる額が400,000シリングまでと決まっておりますので、2回に分けて引き出します。この2回は同じカードで大丈夫でした。

じゃあ3時に宿に迎えに行くからと約束し、一旦解散。

幻のレシピを再現した奇跡の料理

朝ごはん、それなりにしっかり食べたのに空腹を感じ、ひとり宿の近くの中華料理店へ。野菜焼きそばを注文します。

注文から5分して出てきた焼きそば。

タンザニア

お味は、すごくおいしいかと問われればそれは否定せざるをえない微妙な

ってそれよりおいこれ!!!

タンザニアサファリ

「すったまねぎ」じゃねーかあぁぁあ!!

あの幻のレシピ。あの人気ブログMTP(モーストリーサンダーストームぷりこーしょん)にて紹介されていた、世界を視野に入れた旅人が絶対にマスターしておくべき料理「すったまねぎ」が出てきたー!!

いつかは口にしてみたいと思っていた憧れの「すったまねぎ」。まさかここで食べることができるとは思ってもみませ

酸っぱ!!!

え、なにこれ超すっぱいんですけど。

うわあ、これは高難度。想像を超える酸っぱさでしたが、涙目になりながらも完食。すったまねぎは、味に変化を加えるだけのちょっとした添え物で、完食する必要はなかった気がします。もちろん焼きそばも残さず食べました。

ここの中華料理屋ね、野菜焼きそばは正直かなり微妙です。なんでもおいしい系旅人である私が胸を張って断言しますが、

おいしくは、ない。

というわけで地図とか貼らなくていいですよね。「Arusha Backpackers(アルーシャバックパッカーズ)」の近くです。

宿に戻り、ちょっとインターネットでも、と宿のWiFiにアクセスしますがつながりません。他の方は全然できてるっぽいのに私だけ。

おかしいなと思い、iPhone6(メイン)、iPhone5(サブ)、Android(SIMフリー)、PC、kindleと、ありとあらゆる機器で接続を試みましたが全て拒絶されネット使えず。ここのWiFiは、とても不安定。ご注意ください。

そうこうしているうちに出発予定の15:00が近付いてきました。一泊なので荷物もそんなに必要なく、ほとんどのものを宿に預けておきます。広い預かりロッカールームがありますので安心。

いざ出発!サファリ熱低めのサファリツアー

約束の時間に旅行会社の方が迎えに来て、まず向かったのはアルーシャのミニバスターミナル。

ここから本日のディナー&キャンプ地である「Manyara(マニャラ)湖」までは、公共交通機関で向かうことになります。

予約の際、旅行会社の人は「シャトルバス」と言っていたので、それらしき専用のバスがあると思いきや、「Manyara(マニャラ)湖までダイレクトで向かうシャトル的な動きをする乗り合いバスだったよう。

あれーこれはいつもの景色だわあ。

IMG_6607

このツアー大丈夫? と急激に不安が襲ってきます。しかし、旅行会社の人は、ちゃんと自分の携帯番号を書いた名刺をくれ、バスのドライバーさんにも我々を降ろす場所を何度も説明していました。

さらに、バスを降りた先で待ってくれている予定の人に電話をかけ、やすさんに電話をかわり、直接その人と「じゃあ後ほど」的な話をさせてくれ、いちおう我々を安心させてくれようと努力していました。

もはや身動きもとれないんで、このまま行くしかないんですけどね〜。

バスが走り出して2時間後。どうやら我々が降りる場所に着いたようです。

待っていたのは、キャンプ地を仕切る旅行会社の人。彼に連れられて、本日宿泊するFANAKAまでトゥクトゥクですぐ。

FANAKA

まだ少し外は明るかったので、近くのマーケットまでお出かけしてみました。

御目当ての品はこちら。写真の左端、わかりますか??

赤いバナナ

アルーシャでバスに乗り込む直前、旅行会社の人が言っていた謎の言葉。「キャンプ地に着いたら、赤いバナナを食べるのがおすすめだ」。

そのときは、「そんなことよりこのツアー大丈夫? 」な気持ちの方が強く、深く追求しませんでしたが、

ほんとにあった、赤いバナナ!!!

赤いバナナ

生まれて初めて見ました。この地域の名産なのかタンザニアではあたりまえなのか、詳細は一切不明。ただ、ここに来れば赤いバナナを食べることができます。

このほかに、マンゴーと、あとよくわからないフルーツを購入して宿に戻り、

IMG_2321

さっそく味見大会!!

赤いバナナ、中はどうなっているのでしょうか…。

赤いバナナ

中も赤いとか!? やだドキドキするー。

赤いバナナ

あ、普通だった。

じゃっっっかんピンクがかっているような気もしますけど、これはどう見ても普通のバナナ。味もこれまた普通。日本で食べるものより少し甘みが少なくサッパリしています。

やすさんも私も、いまいちリアクションを取りづらく

「なんか、普通ですね…」

「あ、はい。ほんと、なんていうか、普通」。

赤いバナナは見た目のインパクトはすごいけど、中身と味は普通ということがわかりました。

続いてはこちら。現地の人に名前を聞くとガスタッドアップルとおっしゃっていましたが、そんなもん知らねーって、Google先生が。

フルーツ

切ってみると、

フルーツ

はっきり言ってこれは、あまりおいしそうではありません。

やすさんお先にどうぞ、と毒見役を押し付け様子を見ていると、

一口かじったやすさんの眉間にシワが…

あぁやっぱり…。

「なんか…松ヤニの味がする」

??

「ま、松ヤニですか?」と私も一口。

!?

「あぁ、これは松ヤニですね。わたし松ヤニ食べたことないですけど」

「ですよね、松ヤニの味しますよね。僕も松ヤニ食べたことないですけど」

これほんとに食べ物かな、でもフルーツって言ってましたよね、なんか調理方法とかあるのかな、まだ熟してないんじゃないですか、熟したところで松ヤニ味が劇的においしくなるとは思えませんね、と松ヤニ味の謎の食べ物について変に真剣に分析。

すると、なんとびっくりここで偶然の再会がありました。

日本出発前から、ブログ村の「世界一周準備」カテゴリーを通して交流があり、ほぼ同じ時期に、世界一周に出発したcocoさん! 本日の朝、我々と同じ旅行会社催行の3泊4日サファリツアーに出発されたようで、偶然にも初日の宿泊地が同じだったようです!!

アフリカを南下中のcocoさんと、北上中の私。どこかで会えるかなあと言っておりましたら、まさかまさか、こんなところで会うなんて!!

おしゃべりに花を咲かせているうちに、ディナーの時間になりました。

ディナーはビュッフェ形式。

タンザニア

いつものように調子に乗ってたくさん取ってしまいました。でもしっかり完食。野菜多めですからね。たくさん食べても大丈夫と自己暗示。

ちなみにこのキャンプサイトは、アルーシャの宿よりよっぽどWiFiがサクサクで、やすさん、cocoさん、私、それぞれこの後のルートについて計画したり、情報交換したりと、久しぶりに日本語でたくさんしゃべって楽しかったです。

私はね、この日、ここから最終目的地エジプトまでの道のりと日程を大まかにですがフィックスし、飛行機のチケットも購入しましたよ。

だんだん終わりが近付いてくるのはとても悲しいのですが、残りのタンザニア、そしてエチオピア、エジプト。まだまだアドベンチャーになりそうな予感がするなと思ったところで、本日は終了。

明日はいよいよサファリです。今日もまた最後まで読んでくださってありがとうございました!!

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コメント4件

  • もも より:

    はじめまして。いつも通勤途中に楽しく拝見しております。突然の書き込みで失礼いたします。

    その果物はカスタードアップル(和名ギュウシンリ)ではないでしょうか。同種バンレイシ属のシャカトウは台湾でよく見かけます。まったりねっとり甘くておいしいのですが、アフリカにもあることに驚きました。

    マユミさんが刺繍やクラフト系のお土産をレポしてくださるのがとても楽しいです。これからもよいご旅行になるようお祈りしています。

    • mayumi mayumi より:

      ももさん
      コメントありがとうございます!!
      カスタードアップルで検索してみました! 間違いなくこれです! 教えてくださってとても助かりました。
      というか、お店の人が「ガスタッドアップル」とおっしゃっているように聞こえてしまい、それで検索してもなにもヒットせずいったい何なんだろうとおもっていたところです。
      “まったりねっとりあまくておいしい”ではなく、完全に松ヤニ味だったのは熟れていなかったんでしょうねえ。
      ネットで調べると「アイスクリームの味」って書いてありました…。
      次もし見かけたら、よーーーく熟れたものを買います!!!!

      アフリカの刺繍やクラフト系、私もはじめて見るものばかりで、すごく楽しいんです!!
      お腹はふくれませんが、心はふくれます。荷物と出費もふくれます笑

  • ふじロデオオーバードライブローリングサンダーストームヨークシャーテリヤキチキン より:

    犠牲者増やしたらアカンーw(酢)

    • mayumi mayumi より:

      ふじロデオオーバードライブローリングサンダーストームヨークシャーテリヤキチキンさん

      悪ノリww
      (゜Ж゜;)スッパパ

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