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2016-07-01

南アフリカ2(2)その海にはすべてが集まる。サーディンランを見たい!!

サーディンラン_ポートセントジョーンズ

本日は、私の世界一周旅行の中でもベスト5に入る重要イベントに参加するために、南アフリカの「ポートセントジョーンズ」というところに来ております。そのイベントというのは「サーディンラン」。ご存じない方も多いかと思います。私もダイビングを始めるまで知りませんでした。しかし、知ったが最後、どうしても参加してみたくなり、ついにここまで来てしまいました。

【現在地】ポートセントジョーンズ(南アフリカ)

Port St John’s(South Africa)

【天候】晴れ

【気温・湿度】20度・32%(昼)

【為替】1ランド=約7円

サーディンランってなんですか?

「サーディンラン」とは、海中を移動するイワシの大群のこと。毎年6月後半から7月前半にかけて、南極あたりから南アフリカに向けて、10億ものイワシたちが海を北上してきます。

それだけでもなんだかすごそうなんですが、注目すべきはそこではありません! 一番の見どころは、イワシの群れ目当てに集まってくる海の生き物たちイルカ、クジラ、サメなんていう大物たちが大集合! 海のアイドルの豪華共演っぷりは、

「この海にはすべてが集まる」

と言われるほど。

空では、イワシを狙う海鳥たちの乱舞。そして海では、超絶ドラマチックな光景が繰り広げられるという壮大すぎる海中スペクタクルショー「サーディンラン」。これを目当てに世界中からダイバーたちが集まってくるのがポート・セント・ジョーンズ。超ビギナーダイバーの私ですが、

サーディンラン、見たい!!

ということでやってまいったのです。

コックスタッドからポートセントジョーンズの行き方

この先、このルートを通られる方はおそらくいないのではないかと思いますが、一応記します。

10:15 Kokstad(コックスタッド)発

バス(City to City) 210ランド(約1,470円)

このあたりの地域は、女性の洋服がカラフルでヒラヒラ。

南アフリカ_女性

おばさまたちもファンシーなスカートやエプロンを身に着けていらっしゃって、とてもかわいらしいです。

南アフリカ_女性

南アフリカ_女性

あと、同じバスだったお子様。

南アフリカ_バス

こういう場合のリアクションの取り方がよく分からず、戸惑いました。

13:30 Umtata(ウムタタ)着

長距離バスはウムタタ駅近くに到着しますので、ここからローカル乗り合いバンのターミナルまで移動しなければなりません。約4km。微妙な距離ですが、タクシーを探せども全然見つからず、仕方ないので、歩きはじめます。たまたま近くで停車したミニバスに「ミニバスターミナル行きます? 」と聞くと、行くというので、飛び乗りました。7ランド(約49円)。

ミニバスターミナルの近くまで来たものの、広すぎて、私の目指す「ポートセントジョーンズ」行きの乗り場がどこなのか全くわかりません。

久々にカオスなバスターミナル。久々に、聞く人聞く人言うことが違うという謎の現象。

レソトでは、カオスになるほどの行先のバリエーションがなくとてもすんなり移動できましたし、ナミビア、ザンビア、ジンバブエ、南アではインターネットでチケットを買って指定の乗り場に行けばいいだけ

よく考えたら久しぶりのガヤガヤしたバス乗り場。

熱気に圧倒されるし、何が何やら分からないし、困ったなあと思っていると、うさんくさそうな男の人が近付いてきて言います。

「俺がポートセントジョーンズ行きのバス乗り場まで案内してやるからチップくれよ」

うーん…。イヤな感じ。でも連れてってもらわないと、この調子じゃ一生バスに乗れないかもしれない。ちょっと悩んでいると、杖をついたおじいさんが、男の人と私の間にスッと入ってきて言いました。

「ポートセントジョーンズの乗り場なら知ってるからついておいで」

じーさんかっけーなあ。

悔しそうに苦笑いしている男の人をしり目に、私はおじいさんに付いて行き、無事にバス乗り場まで送っていただきました。おじいさんに感謝です。

ちなみに、ポートセントジョーンズ行きのミニバスは、ウムタタで一番大きなショッピングモール「サーカストライアングル」の地下1Fにあります。人数がいっぱいになったら出発するスタイルですが、利用者は思いのほか多く、あっというまにいっぱいになりました。

ウムタタからポートセントジョーンズまで50ランド(約350円)。

のんびりと羊が歩いているような田舎の道。

ウムタタ

ミニバスに揺られること約1時間30分。ポートセントジョーンズ付近に到着したようです。

私はここでサーディンラン&宿泊をセットで予約しています。しかし、よくよく考えたら、宿泊するホテルのこと何も聞いてないなあ…。

よく分からないので、とりあえず、ダイブショップに行ってみればいいか、と思い、ドライバーさんにダイブショップの名前「Offshore Africa」を告げたのですが「そんなの知らない」と言われてしまいます。

仕方なく車を停めてもらって歩行者の方に尋ねてみるのですが、いまいち明確な場所が分からず…。ついにドライバーさんから見放され、

「もうここで降りて、そこらへんのホテルの人に教えてもらえ」

とミニバスを降ろされてしまいました。

まあ、貸し切りバスではなく、ほかの乗客もいらっしゃっいますからね。私ばっかりにかまってられませんよね。しかし、大荷物で、まったく知らない村の路上に放り出されちゃって、どうしよう…。

ぼーっと突っ立っていても解決しないので、とりあえずバスを降ろされた場所のすぐ目の前のホテルに行ってみます。

「すみませーーーん!!

わたしサーディンランに参加しに来たんですけどー」

そう叫ぶと、レセプションから女の人が顔を出しました。

「あ、私サーディンランに参加する者なんですけど、迷子になっちゃって。とりあえず、私が予約したダイブショップに行きたいのですが…」

「もしかしてMayumi!? あなたMayumiね! 今日からあなたが泊まるのはここよ!!

なんと!!

いきなり飛び込んだところが、偶然にも私がこれから1週間滞在するまさにそのホテルでした。

アイ・アム・ラッキーガール。

なぜ、すぐに私が予約していたMayumiと分かったのかを尋ねると、

サーディンランに一人で参加する人は少数派。家族や友人、カップルで参加なさる方々のほうが圧倒的に多いんだそうです。さらに、今年の日本人参加者は私1人。しかも、みなさん空港送迎やウムタタからの送迎を頼んでいらっしゃるそうで、自力で来る人は私しかいなかったそうです。

たったひとり大きなバックパックを背負ってローカルバスでやってきた日本人。

決め手が多すぎて間違えようがありません。まぎれもなく「ああこの子がmayumiだな」とすぐ分かったでしょうね。

こうして、チェックインしたホテルがこちら。

Port St John's River Lodge

「Port St John’s RIVER LIDGE(ポートセントジョーンズリバーロッジ)」です。

お部屋きれいー!!

Port St John's River Lodge

シャワーとトイレもきれいー!! ダイビング費用と宿泊費用をいっしょに払っているので、1泊いくらか分かりませんが、きっとそこそこいいお値段するはずです。目の前には川が流れていて、とても開放感あふれる場所。

Port St John's River Lodge

うれしいなあ。快適な宿。

まるでお祭り!! 世界中のダイバーが集まるサーディンラン

ホテルの部屋でのんびりしていると夕方になり、誰かがドアをノックしています。誰だろうと思って開けると、

いきなり「mayumi~!!!!! 」と言って、小柄な女性が飛び込んできて、力強いハグをいただきました。

びっくりしていると、

「私がデビーよ!! 初めまして!! よろしくねー!!! 」と。彼女は、サーディンランの予約段階から何度もメールでやりとりしていたダイブショップのオーナーご夫婦の奥様「デビーさん」です。

「あなたに会えるのを楽しみにしていたのよ!! ホテルのスタッフから聞いたわ! 大きなバックパックを背負ってローカルバスで来たんですってね!!と言って大笑い。そして、「今日はサーディンランに参加する人たちが集まってパーティーをするのよ。おいしいローカルフードのディナーもあるわ。あなたももちろん参加するでしょ? 」と。

ホテルの部屋の前の芝生でなにかそれらしき準備が進められておりましたので、薄々そうじゃないかなと感じてはおりました。

Port St John's River Lodge

やはり今日はパーリーでしたか。

国内、海外問わず、人がたくさんいてわいわいがやがやしている場所は、あまり得意ではない私。しかし、到着早々、歓迎ムード満点のホスト直々のお誘いを断るほど空気が読めないわけではありません。もちろん参加いたします。おいしいローカルフードのディナーも食べたいですしね。私腹ペコなもんで。

19:00になると途端に部屋の前の芝生がにぎやかになり、どこからかたくさんの人々が集まってきました。

ここポートセントジョーンズには、毎年この時期世界中から「サーディンラン」に参加するダイバーたちが大集合いたします。普段はダーバンなど大きな町で営業しているダイブショップの多くも、特別にツアーを組んでここへやって来ます。

海沿いのかなり田舎のこの村の人口が一時的にぐっと増え、ひとときお祭りみたいに盛り上がるのだそうです。

パーリーでは、地元の方々が伝統的なダンスを披露してくれたり、太鼓のような楽器を演奏してくれたり、とても盛り上がりました。

Port St John's River Lodge

Port St John's River Lodge

パーリーの参加者はアメリカ、フランス、スイス、ブラジル、ドイツ、セーシェル、イギリス、トルコなどなど、みなさんほんとうにいろいろなところからいらっしゃっておりました。

サーディンラン_ポートセントジョーンズ

英語がそんなに得意ではない私ですが、母国語が英語でない方々もたくさんなので、だいぶ気がラク。これだけいろんな英語が混ざっていると、なんだかどうとでもなる気がして、めちゃくちゃな文法でも大丈夫と思えてきます。

移動の疲れ、そして急にたくさんの人たちと接した疲れで、ものすごく眠くなり、22:00就寝。明日から5日間は、毎日海へ出て、サーディンおよびそれに集まる海のアイドルたちを探します。どんな一日になるのか、あまりイメージが沸かずよく分かりませんが、とにかく楽しみ!! カメラや水着、ラッシュガードなどの準備も整ったところで、本日の投稿は終了です。

最後まで読んでくださってありがとうございました。

ポートセントジョーンズのホテル

Port St John’s RIVER LIDGE(ポートセントジョーンズリバーロッジ)

宿泊日:2016年7月

部屋のタイプ:ダブルルーム

料金:不明

HP:http://www.portstjohnsriverlodge.co.za/index.html

【設備】

Wifi:レストラン&バーエリアで使用可能。一定量までは無料。

シャワートイレ:室内にあり、とてもきれい。

部屋に電子レンジ、ポット、冷蔵庫があります。

【個人的な感想】

普通に三ツ星ホテルなのでものすごく快適。「Offshore Africa」というダイブショップのサーディンランツアーに申し込むと、宿泊はここになると思います。

朝食と夕食もセットで申し込みました。朝食はフルーツ、パン、グラノーラ、目玉焼き、ベーコンなどかなり充実しています。夕食は、日によってメニューが変わりますが基本ビュッフェ形式。デザートもあります。

村の中心からは3kmくらい離れていて近くにスーパーはありませんが、道路を挟んだ向かい側にガソリンスタンドがあり、併設の店でお菓子やタバコを買うことができます。

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コメント2件

  • ファルマシア より:

    もの凄い現地に溶け込んでますね笑
    ついにサーディンランですか!
    色々と楽しみにしてます!!
    気を付けて!^ – ^

    • mayumi mayumi より:

      ファルマシアさん
      ついに念願のサーディンランです!!
      しかし、想像をはるかに超えた過酷さで笑
      ハートが折れそうなんですけども、がんばっていこうと思います~~
      ぜひまた遊びに来てくださいねー!!

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