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2016-03-23

旅の準備|長期旅行者を悩ませる帰りのチケット。ごめん、私買っちゃった…

旅の準備|長期旅行者を悩ませる帰りのチケット。ごめん、私買っちゃった…

こんばんは。5月4日からスタートする世界一周旅行に向けて、着々と準備をしております。本日は、長期旅行をなさるバックパッカーのみなさまを悩ませる「帰りのチケット問題」について。私が予想するに、今日紹介するほとんどのことは、みなさますでに調べはついており、それを知ったうえでなお「どうしよっかなー」と悩んでいらっしゃるんじゃないかな、と思います。

どのくらいの国がそうなのか分かりませんが、多くの国では

●第三国へ出国するためのチケット
●最終的に日本へ帰るためのチケット

の提示を入国や出国の際に求められます。各国の出入国管理法的なやつなんでしょうから、これは守らなくてはいけない法律。入国後、その国に不当に居座り働きだしちゃったり結婚しちゃったりされると困るから、ってことなんでしょうけど。多くの日本人はそんなつもりはさらさらない。しかしルールはルールですからね。守らなければなりません。提示せよと言われて提示できなかったら入国拒否をされても何も文句は言えないのです

アフリカは「ここで働かなくてもお金には困ってませんから。出国するのに十分な金額の資産持ってますから」っていう意味でクレジットカードの提示をすればOKだったり、飛行機でなくても出国が証明されるバスのチケットでもOKだったりと、わりとゆるめな印象を受けますが、アメリカなんかは絶対。中米・南米、ヨーロッパはかなりの確率で提示を求められ、持ってないとその場で出国チケットを買わされるっていう話。あとは、タイでも最近厳しいらしいです。

やっぱりそうですかー。求められちゃいますか、帰りのチケット。

何ヶ月、下手したら何年。そんな先のことなんてわからない。どこにいるかも決めてないし、いつ帰るか具体的な日にちなんて今ここで決めろと言われても無理。ってゆうか先すぎて売ってない…なんてね。世界一周航空券を購入なさった方以外、だいたいのバックパッカーさんが悩むところなんだと思います。


まず、日本に帰る航空券に関しては、この3択。

【手段1】「適当な場所→日本」の安いチケットを買って捨てる
【手段2】キャンセル可能な正規運賃で「適当な場所→日本のチケット」を買って、あとあとキャンセルする。
【手段3】OPENチケット(帰国日をあとで変更できる)を購入する

帰りの予定が決まっていなくて、でも帰国のチケットを用意しておきたいなという方は、たぶんこの3種類のいずれかを選択します。チケットを用意しないで行く方もいらっしゃるとは思うのですが、一応対策方法としてはこれらが挙げられます。

【1】のチケットを捨てるパターンですが、これは、往復で買ったチケットの「復路破棄」という意味ではありません

飛行機のチケットを買う時に、片道で買うより往復で買ったほうが安い場合がたまにあります。そんなときつい考えてしまいます。「往復で買って復路に乗んなきゃいいんじゃないの? 」って。Yahoo! 知恵袋にも定期的にこの手の質問を書き込む人がいて、顔も知らない赤の他人にこっぴどく叱られて終わるっていうパターンが多々見受けられるんですけども。

なぜ叱られるか。それは割引運賃で購入した航空券は、往復利用が前提条件になっていて、復路破棄にはペナルティが課せられる場合があるらしいんですね。もしこれやっちゃうと、正規運賃との差額を負担させられるって…。これはけっこうな額ですから、恐ろしくてなかなかできるものではありません。

チケットを捨てるのはあくまでも、復路のみを購入し、それを捨てる(キャンセルする)という意味です。最近は、片道航空券もかなり安く売られていますから、行きも片道で購入。帰りも片道で購入。そうやって旅をすることも全然可能です。数万円で買えるような「どこかそれらしい国→日本」のチケットを買っておいて、各国でそのEチケットを提示し続ければそれで解決。そうしておいて、実際帰る日程が決まったら本当に必要な航空券を新たに買えばいいのです。安い航空券だと、キャンセルしてもお金が戻ってこない場合が多いですから、1枚は「捨てチケット」になってしまいますが、それはもう割り切るしかありません。

なるべく安い捨てチケットを購入し、できる限り損害額を最小限に押さえるよう努力をしましょうね、としか言えません。

【2】これはそのまま。正規運賃の航空券は、ある程度の期間はキャンセル料がかからないものが多いですから、1銭たりとも無駄なお金を使いたくない、という人はこちらの方法を選ぶのでしょう。正規運賃で購入した航空券のEチケットを各所で提示し続ければ、これもまた問題なく入出国を果たすことができるでしょう。ただ、キャンセルしたあとお金が戻ってくるのは数か月先。そして万が一、キャンセルし忘れたら、マジで大金が消えるので、慎重に実行せねばなりません。

こちらのサイトに、航空券のキャンセルをする際の注意点などが詳しく書かれています。

【3】航空券発券後の予約変更が可能なOPEN航空券を買っておけば、一旦復路の日付を決めても、後から変更可能。変更の際に多少手数料を取られる場合もありますが、これが一番安心かもしれません。ただ、空席がある場合じゃないと変更できませんし、普通の割引運賃よりはチケット代がお高め、という難点があります。


続いて、第三国への出国チケットですが、こちらは、上の3択に加え、

【手段4】仮予約の状態のEチケットを提示して、そのまま正式予約せずに、なかったことにする。

という方法もあります。私が推奨しているとかではないんですけど、アメリカン航空という航空会社の仮予約チケットを使用して、あたかも第三国に出国する航空券予約してますよというふうに見せるテクニック。航空会社がアメリカ系なので、このテクを使用できるエリアは南米・中米あたりと限られてきますが、意外とやってる方もいらっしゃるので紹介だけ。ほんと、紹介だけね。

手順①アメリカン航空の【日本語の】ウェブサイト上で、航空券を予約する。普通に日付とか目的地とか入力していき、最後に「予約を保留する」をクリック。

手順②予約保留中の場合、仮予約状態のEチケット(らしきもの)が発行されるので、それを出力し、Eチケットのふりをして提示する

チケットは二日間取り置かれるシステムで、それを過ぎると自動的にキャンセルとなり、すべてはなかったことになる

日本語のサイトなので、表記はおおむね日本語。たとえ日本語で「仮予約中」とか「支払い期限」とか書いてあっても現地の人には読めないだろ、と。読めたとしても、まさか買いもしないチケットを冷やかしで予約するなんて思わないでしょうから、これで問題なく入国できるんじゃないか、と。このようなシステムです。コパエアラインでもできるらしいです(未検証)。

実際やられた方々のブログはこちら

・そもそも出国チケットの提示を求められなかったパターン(パナマからコロンビア)

・出国チケットの提示を求められて成功したパターン(コスタリカからパナマ)

・ダミーチケットの買い方を失敗したパターン(アルゼンチンからブラジル)

これ、晒すの申し訳ないかなーとも思ったのですが…。仮予約するはずが、間違えてふつーにそのままチケット(24万円)購入してしまった方のブログ。この人もさ、きっと、後に続くバックパッカーさんが同じ間違いをしないようにブログを役立ててもらえばまだ救われるんじゃないかな。ほんとに24万は痛い。お気の毒です。

・最近はみんながこの手を使いすぎてバレるかもよってアドバイス(アメリカからコロンビア)

そこまで気にしてなかったですけど出国チケットはかなり大事なんですね。提示を求められる求められないはとしか言いようがありませんが、持ってないとめんどくさいことになるということは十分に理解しました。


ただ、私気付いてしまったんですよね…。みんながさ、帰国や出国の日程なんて決められない決められない言うもんだから、てっきり自分も「だよねー、決められないよねー」なんて思い込んでおりましたが、私、決められるじゃん、って。っていうか決めたじゃん

そうでした。思い出しました。私きっぱり言い切ってます。「9月いっぱいアフリカにいて、一旦日本に帰国。アフリカのゴール地点はエチオピアかエジプトにします」って。だったら

【手段5】ふつーに帰りのチケット買えばいいじゃん

これでよかったです。ゴールの場所と日時決めときゃ必死に北上するでしょアフリカ大陸。たどり着けないと帰れないんだから。エチオピア→日本、約8万円。エジプト→日本、約5万円。ということは、とりあえずエジプトから日本のチケット買っておけばいいんです。9月いっぱいかけてもエチオピアまでしか行けなかったら、エチオピア→エジプト2万円を買ってもとりあえずカイロにたどり着く。金額もほぼ同じ。

ということで、もうカイロ→成田10月頭で買っちゃいましたー。

インターネットで調べた結果、飛行機のチケットは、出発の20週前(4~5ヶ月前)が一番安いらしいですよ。※スカイスキャナー調べ

最も安く航空券を購入できるのは出発の20週間前

月別で最も価格が高いのは8月、次に高いのは7月、12月出発の海外旅行航空券。最も価格が安いのは11月、10月、2月出発の順。

週別で最も価格が高いのは、29週(7月16日~22日)、次いで52週(12月24日~30日)出発の便で、いずれも20%以上高騰。最も価格が安いのは、44週(10月29日~11月4日)と48週(11月26日~12月2日)。

渡航先別で、最も高騰するのは7月出発の台湾行き、その次が12月のフィリピン行き。最も安くなるのは10月の台湾行きと1月のフランス行き。 年間でアジアが安価になるのは秋、欧米が安価になるのは冬ゴールデンウィーク時はアメリカと中国、お盆休みはアジア、年末は中国がお得な旅行先

PR TIMES/海外航空券のブッキングは20週間前がお得!』より引用

20週前が最も安く、そこから少しずつ上がっていきますが、8週前くらいまではそこまで差がありません。なので、航空券はその間に買うのがベストなんじゃないですかね? 20週前(4~5ヶ月前)っていったら、けっこう早いタイミングではないですか? 私の旅行期間5ヶ月ですからね。帰りの出発地いっそ決めちゃったほうがラクになれるっていう考え方もありますよー。


そういえばね、もう一つ思い出したことがあるんですよ。私、ハート弱いんだった。それはもう胸を張って堂々と宣言できるくらいに、脆弱なメンタルの持ち主でした。

行き当たりばったり最高ー! ノープラン大歓迎! なんてみじんも思えない。行ってみればなんとかなるでしょー、そんときはそんとき! みたいにどっしりと構えておくことができない性格なんでした。すごいですよね、みなさん。度胸がある肝が据わってらっしゃる。それでどうにかなるの? なんないの? それがまた楽しいの? 私なんて“放浪”とかね、全然むり。明日は明日の風が吹く、なんて余裕ぶっこいてられません。不確定要素、不安材料、そういうのはできる限り排除したい。石橋を叩いて渡るっていうか、

石橋叩き壊しちゃってるよね。そうやって渡れるもんも渡れなくしちゃってるよね。

ってまわりにも言われます。「旅の準備しっかりやってて、偉いね」って言っていただけることもありますが、私はこれ1ミリも偉くないと思っています。だって怖いんですもん。気にかかることがあると心配で心配で夜も眠れ、あ、眠れはするんです。不思議と。でもふと思い出すともうしばらくそのことしか考えられなくなってしまいますから、不安の芽はできる限り早めに摘み取って全力で握りつぶしていくのが最善だと思っています

ルートとか日程とか、そんなにガチガチにしすぎたらつまんないじゃん。せっかくのバックパッカー旅なのに。

って思いますよね。もっと心に余裕を持って、のんびりかまえてられないのか、と。ただ、これはちょっとやそっとじゃ治らない私の性格なのです。「帰りの航空券どうしよう」この問題の解決を先延ばしにしておくと、その心配がいつまでもいつまでもつきまとい、日常生活をどんどん浸食してゆきます

ダイビングの最中、深海30mでお魚たちと戯れている途中でいきなり「あぁ帰りのチケット買わなきゃ」なんて思い出すのだけは避けたい。満天のアフリカの星空を眺めてキレイだなーなんて思ってる最中に「そういえばまだチケット買ってないんだった」って心配が頭をよぎるなんて最悪です。国境を超えるたびに、帰りのチケット見せなさい、って言われやしないかとドキドキするのイヤなんです。

「何をするにもどこへ行くにも自由。明日のことは明日考えればいいじゃん」っていう解放感と、私自身の心の平穏を天秤にかけたとき、自然と出てくる答え。

心の平穏が最優先に決まってんじゃん!

このような性格は、もしかしたら、バックパッカーにとって致命的な弱点かもしれません。いろいろ決まってると安心する。強固な地盤、決して揺るがない“予約”という言葉の安定感。「アイ・ハブ・リザベーション」その言葉の甘い誘惑。そして、自分が決めたシナリオどおりに事が進むと快感すら覚える

日程なんて、一旦決めちゃえば、まあそういうもんだと思ってそのとおりに行動するでしょう。私の場合、「日程配分間違えて、行きたいところに行けなかったらどうしよう…」って不安に思うより、いっそこの日にはここにいようって決めちゃったほうが、よっぽど心穏やかに過ごせるんですよね。

5ヶ月もの長旅なんて、私にとっては初めての経験なので、いったいどのくらいの予定を事前に決めておき、どのくらいを現地で、場面の判断で対応したらいいのか、よくわかりません。

もちろん5ヶ月分の旅程をみっちり厳密に決め込むつもりはないのですが、この日に絶対ここにいたいっていうところが何か所かあり、実はすでに泊まるとこ予約しちゃってたりします。こんなに先回り先回りして予防線張ってるようじゃ真の意味で旅を楽しめないのかなぁー。

とはいえ、世界はきっと私の稚拙なシナリオどおりになんて絶対動いてくれないでしょうから、想像をはるかに超えたハプニング、トラブル、アクシデントに、きっと見舞われまくるでしょうね…。あーあ、やだなーという想い9割。ほんの1割ほどですけど、それもまた楽しみかも、なんて期待しちゃってたりするわけですけども。

このまえ旅友さんたちとランチして、「帰りのチケット問題に関しては情報共有しようね」って言って別れたんですよ。言ったの私なんですけどね。真っ先に普通にチケット買って、悩みから解放されましてホントなんて言ったらいいか。チキンですみません。ほら、今これ情報共有してますから。何ら有意義な解決策書けなかったですけど、私が戦線離脱しましたってことは、共有しておこうと思って

今度会ったとき私ちょっと上から目線で言うんでしょうねー「あぁ帰りのチケットねーうんうん分かる分かるー私にもそういう時代あったわぁ(遠い目)」って。

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コメント2件

  • mimi より:

    今帰りにチケット問題に悩まされ、今更ですが、この記事を拝見しました。

    すごくわかりやすかったです。アメリカinしなかったのはこの問題もありました?
    私も誰かのためになる情報系のブログも書けるように頑張ります。

    では、お気をつけて楽しんでください。

    • mayumi mayumi より:

      mimiさん
      コメントありがとうございました。
      今回メキシコに行くにあたりアメリカではなくカナダ経由にしたのは、偶然で、何も考えてなかったです…。
      アフリカでは、最初っから帰りのチケットを買っていましたが、中米は買わずに出てきちゃいました!
      中南米を旅していて帰りのチケットの提示を求められた人はそう多くないので、
      提示を求められたらその場で購入すればいいかなって思ってます。

      そうやって甘く見ていたら思わぬ出費で苦労しましたー、なんて情報を後世に残すことのないようがんばっていきたいと思います笑

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