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2016-02-14

度を超えた全力の悪ふざけは、ときに感動を呼び人の心を動かす

度を超えた全力の悪ふざけは、ときに感動を呼び人の心を動かす

悪ふざけって言っても、前に流行ったテラ豚丼とか業務用冷蔵庫の中に入った自分の写真を拡散するとかじゃないですよ。あれはむしろオリジナリティがなさすぎて萎える。

中途半端な悪ふざけは、人に迷惑をかけて不快にするだけだし面白くもなんともない。だけど、それを突き詰めたあげく振り切っちゃうと、これはもうなんかすごいことになって、ときに感動を呼び人を幸せにするんだなーっていう話。

私のiPhone、5,000曲ぐらい入っていて、その99%が日本のアーティスト。クールジャパン。音楽は、歌詞までしっかり聴きこみたい派なんで、日本の曲のほうがすんなり入ってくるから聴いてて心地いいです。J-POP、J-ROCK、J-PUNK、懐メロ、アニソン、などなど日本の曲大好き。洋楽のほうはさっぱりです。音楽に関する専門知識は残念ながら皆無なんですけど、日常生活に支障をきたさない範囲で常に音楽を聴いていたい派。家でも移動中でもブログ執筆中でも。おはようからおやすみまで、ずっと何かしらの音楽を聴いてることになるな(会社で仕事しているときと人と会ってるときは聴いてないよ)。

小沢健二に夢中になった山口在住渋谷系小学生。JUDY AND MARYとTHE BLUE HEARTSを聴いて過ごした青春時代。今も全然聴いてるけどね。ランニングするときはTRFとglobe。しかもEDMアレンジ。ランナーズハイを人工的に作り出し「やっぱTKは神だな~90年代最高! ウェーイ!」と高揚感MAXの私にもはや苦しさはない。旅先(海外)で聴いても違和感ないなーと思うのはサカナクションとLOVE PSYCHEDELICO。

ライブで暴れるなら銀杏BOYZが最高だったし、心に染みる恋の歌なら奥華子。「あれ? 私今彼女いる人のこと好きだったっけ?」と錯覚するほどのえぐられ感。ありもしない恋の悩みに身もだえしてしまうくらいの切なさ。結婚式(具体的な予定はない)で絶対かけようと思ってるのは中島みゆき『糸』。30歳超えてからは広瀬香美に激しく共感。『ロマンスの神様』がこんなにいい歌だとは思わなかった。人類史上最高だと思うエレファントカシマシ宮本浩次さんの奇跡の声に酔いしれ、東京事変に背中を押されて走り出す。

これ語りだすと止まらないのでもうやめますが、とにかく日本の歌が好き。選曲は気分次第なのでものすごい振れ幅です。でもなんでもかんでもってわけじゃないんですよ。アイドル系はそんなに入ってないし、あと、最新のヒットナンバーとかのほうがむしろ入ってないな。

その中でも、うわぁバカだなー、くだらないなーといい意味で思う人たち。歌、絶対おかしいんだけど、なぜかかっこいいな~と思うのが、「レキシ」「グループ魂」「ゴールデンボンバー」。ホント好きすぎてつらい。


私、一応まだ会社員。職場では、ちゃんと清潔感を前面に打ち出したオフィスカジュアルを意識しつつ、それなりにイマドキ女子の要素を盛り込んで、なんとか残念な内面がバレないように必死で取り繕っています。

イヴサンローランのバッグ(MUSE)に魅惑の8cmヒール。全身A.P.C.(MADE IN FRANCE)でかためた黒髪ワンレンボブ。片手にスタバのソイラテをたずさえ余裕の11時出社(始業時間9時)。「私、企画職なんで」ツーン。みたいな感じですよ。なんだこのパリジェンヌ気取り

でも耳を澄ましてみてください。いや、耳を澄まさずとも聞こえる。BOSEのノイズキャンセラのヘッドホン(4万円)から溢れ出す、もはやおまえがノイズだよっていうまあまあの音量の音漏れ。

ちょwwwwおまwwww それ女々しくてつらいやつーーー!!!

エレベーターに乗り合わせた人たちは思うでしょう。「なぜ金爆!? 」「そしてなぜ今『女々しくて』!? 」いいんです。それが私のスタイル。

ランチはだいたい「急ぎの仕事終わんないんで、ごはん食べながら片付けちゃおうと思って」みたいな雰囲気出しながらデスクで食べます。だいたいね、女の子たち仲良い子といっしょに買いに行ったり食べに行ったりするんですけどね。

真剣にモニターを眺め黙々と仕事をしているかのように見える私。遠くから見ると、ランチもゆっくりとれないくらい忙しいんだな~大変だな~と思うでしょう。でも後ろを通った人は気付いてる。ずっとYou Tube観ながらニヤニヤしたり顔伏せてクッククック笑ってるってことに。脳みそと心臓にずんずん響く重低音が魅力的な、安定のBOSEのヘッドホン。まわりの雑音をすべてシャットアウトしつつ、

「『縄文土器、弥生土器、どっちが好き?どっちもドキ』てwwwww。メロディーおしゃれすぎ。どう考えても歌詞おかしいのに心に響く。やっべwww」(『狩りから稲作へ』/レキシ)

 

(豪華アーティストともセッションしまっくてて、それがまたすごい!)


「『今日もまた人と話すとき緊張して壁を作る話し方をしてしまったァァァァァァ』ってこれただのコミュ障の心の叫びー。てきかくー! 等身大の気持ち的確に表現しすぎー。ヴィジュアル系どこいったーwwwww」(『欲望の歌』/ゴールデンボンバー)

 

欲望の歌
ゴールデンボンバー

(あのね、『女々しくて』しか聴いたことない人、ほんと、他のも聴くといいと思います)


「中村屋wwww。ㇷ゚ッ(ちょっと吹く)。カイヤてwwww。ブフッ(だいぶ吹く)もうやめてー。つーかこれ歌じゃねーし」(『中村屋華左右衛門』/グループ魂)

 

中村屋華左右衛門
グループ魂

(中村屋、iTuneでこの曲見つけられなかったので、同じシリーズで)

みたいなことを頭の中でつぶやいています。大丈夫、まだ頭の中だけだから。物理的にも空気的にも「あ、この人に話しかけちゃいけないんだな」っていうすさまじいオーラを放ちながら過ごす至福の一時間。くだらなさすぎて心底笑える珠玉のナンバーが私の昼休みを輝かせます。


なんなんだこの人たち。渾身の悪ふざけ、想像を絶するくだらなさ、全力投球のバカ。そして無駄に高いクオリティなんだ、ただの神か。素晴らしすぎるじゃないですか。これをね、恥ずかしそうに、とか、自信なさげにやっちゃうとアウトなんですよ。でも彼らには微塵の躊躇もない。すがすがしいほどの全力っぷり。

池田貴史も鬼龍院翔も阿部サダヲも最高にかっこいい。正統派な人からしたら、「なんだよこいつら」ってなるかもしれないけど、私は薄っぺらい応援ソングとかより、よっぽどこっちのが元気になるな~。魂が、元気になる。マイノリティでもいいじゃない、全力でくだらないことやって、全力でバカなことやって、最終的に自分が笑えたらいいんですよ。そして、なんだかまわりも笑顔になってたら、それは最高だな、なんて思う2月14日はバレンタインデー

あ、なんかもう女々しくてつら(プッ

 

女々しくて
ゴールデンボンバー

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