toggle
2016-04-03

裏技公開! 長期旅行に最適な荷物パッキングの極意(なんちゃって)

裏技公開! 長期旅行に最適な荷物パッキングの極意(なんちゃって)

迷ったら買え。

買わない後悔より買う後悔。

なんかをモットーにね、世界一周にむけて旅グッズを収集してきたわけですが。私のパッキングのコンセプトは、

どれだけ減らせるか

ではなく、

どれだけたくさん持っていけるか

いかにして、持っていきたいものをなるべくたくさんバックパックに詰め込めるか。このようなパッキング方針で世界一周旅行の持ち物を集めていくと、最終的にどうなるか。

そうです。大変なことになります。

荷物が全然バックパックに入らない。どれだけ圧縮しても全然無理なのです。いろいろと手を尽くしましたが解決の糸口すら何一つ見出すことができず、昨日までは絶望の真っただ中にいました。しかし、夜を徹した懸命の圧縮作業の結果、見事本日バックパックの中にすべての「持って行きたいもの」を収納することに成功しました。まああとちょっと欲しいものがあるんですけどね。ほぼほぼ完了です。

もう少しで『世界一周未経験の私が伝授! 出発前に気づいた“旅の不用品”20選』みたいな非常に意味不明な、誰がいつ参考にしたらよいのか全く分からない投稿をせざるを得ないところでした。しかしまあ米軍式Tシャツたたみ術に出会ったことで事態は一変。なんとかこの2日にわたる圧縮袋との格闘に終止符をうち、めでたく出発の準備が整ったところです。出発まであと1ヶ月あるんですけどね

本日は、私の打ち出すコンセプトに共感していただけるバックパッカー予備軍の方に向けた投稿です。これまでいっくら検索しても、私の荷物に対する要望を満足させるサイトは出現しませんでした。だから、今後、私と同じように「荷物は小さくしたいんだけど、小さくしたうえでできるだけたくさんバックパックに詰めて、何一つ妥協することなくすべてを持って行きたいんです」という方が困らないように、押さえておくべきパッキングのポイントを紹介していきたいと思います。


かつて、私にも「荷物ものすごい少ない人」として名を馳せていた時代がありました。

今まで行ってきた海外旅行、ほんとに荷物コンパクトだったと思います。10日くらいだと、持って行く服って2、3枚。なんなら10日間同じ服でも別にいいやってくらい。とはいえあまりに不衛生ですと、まわりに迷惑をかけることになりますので、一応、申し訳程度の着替えは持参しておりました

それが今回はどうでしょう。あふれ出さんばかりの荷物がバックパックに無理やりねじ込まてている状態です。なんならあふれ出しちゃってます。夢と希望と洋服があふれ出しちゃっててつらい

―――ここから言い訳に入ります――――

その昔、常夏タイランドでバケーションを過ごした帰り、トランジットの北京で大雪に見舞われ、飛行機が飛ばなくなったことがありました。タイダイのキャミワンピとhavaianasのビーサンというこれ以上ないくらいに非常に浮かれた格好で、持っている防寒具と言えば、ぺらっぺらの化繊のパーカー。

空港を追い出される直前に、優しい日本の方々が不憫に思ってホッカイロを恵んでくださいましたが、北京市内を襲った30年に一度の大雪の前では、はっきり言ってあまりに貧弱

極寒の北京に放り出された私は、しぶしぶ謎の衣料品店で、胸元に誇らしげに「FASHION」というワッペンをあしらったジャンパーを購入して寒さをしのぎました。

これが、旅行サイトでよく紹介されている荷物を少なくするテクニック「いっそ現地で購入すればいい」というパターンに該当するやつです。前回の投稿で、「別に新しい服が欲しいわけじゃないんだから、荷物を減らすために現地で売ってるものは現地調達で済ませるとかは何の解決にもなってない」みたいなことを熱弁しました。こちら。

ただ、私だってね、このくらい追い込まれれば現地調達もいとわないですし、現に「FASHION」というワッペンが付いたジャンパーを誰もが憧れる感じで大変クールに着こなしてやりましたよ

今思うと、この時の勝因はやはり「抜き打ちだったから」に尽きると思うんです。いきなり35度からマイナス10度くらいまで気温急降下。なんの予告もなしに。寒さは生きる意欲を奪いますから、これはもうサバイバル。

つまりね、いっそ何も調べなければよかった、ってね。何も知らないほうが幸せだったかもしれません。彼氏の携帯とか見ても何もいいことない、むしろ悪いことしかないのと同じです。「アフリカってさー、年中暑いんでしょ? だってなんかもう“アフリカ”って言葉の響きが暑いじゃん。毎日短パンTシャツ、これで間違いない」つってね。そのままスッカスカのバックパックでアフリカに突撃すればよかったんです。「やっぱ私ぐらい旅慣れてると荷物少ないわー」みたいな変な自信だけバックパックに詰め込んで。

で、そっこー冬のアフリカの洗礼に合ってガタガタ震えながら、「デザインとかほんともうどうでもいいんでとにかく暖をとれるやつ。とりあえず死なないように、体温を36度前後に保つことのできるアウター的な衣類をください」って言ってわけわかんない洋服を現地調達すればよかったんです。

しかしながら、私は知ってしまった。アフリカと言えども冬は普通に寒いということを。それはもう綿密にリサーチしちゃってます。私の渡航先と現地の気温をまとめた表。

自分旅程まとめ0329

春夏秋冬が入り乱れておりますね。気温、ものすごい乱高下。一番寒いのは、たぶんビクトリアの滝らへん。ボツワナ、ジンバブエ、ザンビアの冬ですね。一番暑いのは、エチオピアのダナキル砂漠あたり

ダナキル砂漠(エチオピア)

このあたりはアフリカ大地溝帯に位置し、夏は気温が50度以上、冬でも40度を越える世界で最も暑い場所のひとつとされています。

西遊旅行社/ダナキル砂漠」より引用

私が行くのは、8月の予定。これでもかというくらい“夏”に該当しますね。ダナキル砂漠にある「エルタ・アレ火山」が目的ですから、50度どころじゃすまないかもしれません。

こんなふうに、事前に危険を察知してしまうとどうしても備えてしまうのが人の性(さが)。「FASHIONジャンパー」といういまだ消えないトラウマもありますから。できればあんな目には合いたくない。脳裏に焼き付いて離れないあの「FASHION」の文字

ということで、私に関して言えば、水着からダウンまで。4度から50度までを余すことなく網羅しなければならないのです。これってけっこうパッキングハードモードだと思うんですよ。そんな私がパッキングの最中に感じたこと。

【パッキング工程での気付き】

・たたみ方を変えると少し体積が減った気がする

・時間は解決してくれない

・衣類圧縮袋にも限界がある

・途中でまだ絞ったままの状態のコンプレッションベルトを発見してそこに希望を見出す

こういったことを踏まえて、パッキングをする上での重要なポイントを紹介していこうと思います。

■「荷物が多い=旅慣れてない感丸出し」は嘘

これは違います。こんなこと誰が決めたんですか? その土地の環境、気候、気象条件、人的要因などあらゆるシーンを想定し、どんな状況下においても臨機応変に対応できるよう、持ち物を綿密に取捨選択した結果荷物が多くなってしまった人のこと、考えたことあるんですか? 旅の経験が多いからこそ「こういう時はこれがあったほうがいいな」「こういう事態に直面したらあれが必要になってくるな」など様々な予測が立てられるというもの。

東南アジア数か国周遊して、荷物少ねー、俺TUEEEってなってる自称中級バックパッカーよりは、よっぽど旅慣れてます。逆にね、荷物が少ない=旅慣れてるかっていうとそうではないのです。むしろ逆。こんなのは簡単に証明できますからね。

荷物が少ない=たぶん何かしら忘れ物をしている=旅慣れてない。Q.E.D.(証明終了)

―――――――

■Tシャツは米軍式一択

前回の投稿で紹介しましたが、私の窮地を救った奇跡のアイディアこそが「米軍式衣類たたみ術」。

米軍式Tシャツのたたみ方

やり方は、こちらに書いてありますので、興味がある方はぜひチャレンジしてみるといいと思います。これね、正直、そこまでコンパクトになりません。いきなり体積半分とか無理ですから。それは期待しすぎです。しかし、なんといっても、このたたみ方をすると心の余裕が全然違います。米軍式衣類たたみ術でたたんだ洋服を、日本製の衣類圧縮袋に入れるという素敵コンボ。「米軍」、「メイドインジャパン」この両者の言葉の響きが持つ絶対的な安心感。なにはなくとも、日米パッキング同盟。心強さだけはハンパないです。

―――――――

■米軍式のメリット

現時点で、私のバックパックはパンパンです。しかしながら、私はあとトラベルポットとドライヤーを持って行きたいと思っている。残念ながら今もうこのスペースありませんが、こんなとき、Tシャツを米軍式にしているとどうでしょう?

「あ、あと3T(Tシャツ)減らせばトラベルポット入るな」とか「ドライヤー入れるスペース1.5Tくらいかな」とか、自分に必要なスペースを判断するのが容易になります。私の場合、あと4.5Tほど減らせば持って行きたいものが全て入るという計算になります。

―――――――

■大きいものは外にアタッチ

無理してすべての荷物をバックパックの中に入れようとしなくても大丈夫です。だいたいのバックパックには、登山なんかでも使えるように、外に何かしら取り付けられるような機構になっています。テントやマット、あとフィン。こういった大きいサイズのものは、外側にしばり付けておけば何の問題もありません。

―――――――

■荷物を背負うのは出発直前

出発日から逆算して立てた私のパッキングスケジュールはこちらです。

【フェーズ1】バックパックに荷物を入れる
↓ ↓
↓ 入らない場合【フェーズ2】中身を検討し【1】に戻る

入る場合
【フェーズ3】バックパックの重量が15kg以下ならテントを買う

【フェーズ4】旅行に持って行かないものを箱詰めして実家に送る、もしくは捨てる

■4月30日 ほぼほぼ物がない状態で退去の立ち合い
■5月3日 ここにいた痕跡を何一つ残すことなく華麗に退去
■5月4日 出発

荷物が多かろうが少なかろうがだいたい同じ流れになると思いますが、私があえて入れていなかった工程があります。それは、

【フェーズ5】実際に中身を全部入れた状態で背負ってみる

このタイミングが非常に重要で、私としては出発当日の朝を強く推奨します。フル充電の電子機器とともに、フル荷物のバックパックを背負うのは出発直前ギリギリで決まり。これには当然意味があります。

さすがにここで背負えないとアウトだから。

このタイミングなら、人はなんとしてでも背負おうと努力します。つまり通常モードでは出すことのできない力を発揮するのです。火事場の馬鹿力を応用した高等テクニック。背負って家から出てとりあえず空港まで行かないと、世界一周始まりませんからね

まあでも、人から見るとどうなるか気になりますよね。自宅ファッションショーしたーい。鏡でセルフチェックしたーい。その気持ち分かります。バックパック背負ったかっこいい自分の姿、事前に一度は確認しときたいですもんね。そういうときは中身半分ぐらい出しちゃってください。そのほうが軽いし背負いやすいですから。

で、正面、側面、ななめ後ろなど様々な角度で世界一周に旅立つご自身の雄姿を思う存分、堪能してください。

―――――――

ここまでやっておけば、準備は完璧。とはいえ、せっかくパッキングに成功したら一回背負ってみたくもなりますよね。あらがえない好奇心。っていうか、電子体重計でバックパックの重さ量る人は、一回自分の体重測って、そのあとバックパック背負って体重測って、その差でバックパックの重量を判断しないといけませんから。で、やってみましたところ、

「重っ」

重いわこれ。18㎏(ダイビング用フィンアタッチ済み)ですって。体重計今までにない重さを感じてミシミシ言ってた。体脂肪率なんて39%になってましたからね。タニタはバックパック内の何を脂肪と判断したんだろう。そして体内年齢は安定の19歳。よしよし、悪くない。

とりあえず、荷物が入ったんで、次は【フェーズ3】「バックパック15g以下ならテントを買う」なんですが、これ微妙だなー。正直私のフィジカルは問題なさそうな気がするんですけど、飛行機の預け荷物制限20Kgまでなんですよね。テント無理かなー。8Tくらい荷物減らさないと無理かなー

ということで、これからは、部屋の退去に向けて、エクストリーム・断捨離に挑んでいきたいと思います。本日も最後まで読んでくださってありがとうございました。

いいね! と思ったらぜひシェアを。

コメント2件

  • 青海 より:

    日米パッキング同盟…www
    私もそろそろ一度バックパックに荷物を詰めてみよーと思っていたところなので試してみますー。同盟の効力に期待w

    • mayumi mayumi より:

      青海さん
      同盟ね、思ったほど効果ないよ…。
      でも、あの餞別のパンチ効いたTシャツ持ってくなら最適なたたみ方だと思います。
      青海さんの投稿のリンク貼らせていただきます!
      http://blog.livedoor.jp/grurito/archives/56674182.html
      だってさ、あのTシャツ、街歩き用バッグにいつも入れとかないと、いろんなところで着て写真とれませんものね。
      小さくたためたほうがいいですよね。

  • コメントを残す

    メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

    CAPTCHA