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2016-11-17

メキシコ(22)チチェンイツァ観光!! 巨大ピラミッドと魅惑の? セノーテ

チチェンイツァ_ピラミッド

世界一周! 中米周遊! なんつって旅をしているわたくしは、現在メキシコのカンクンというところにおります。ここはお金持ちやハネムーナーに大人気の、泣く子も黙る世界有数のリゾートシティ。貧乏バックパッカーには手も足も出ませんので、本日はここから少し離れたチチェンイツァツアー遺跡の観光に行ってまいりました。

【現在地】カンクン(メキシコ)

Cancun(Mexico)

【気温】32度(昼)

【天気】晴れ

【通貨】1ペソ=約5円

カンクン発チチェンイツァーツアーに申し込もう

カンクンからチチェンイツァツアー遺跡(Chichén Itzá)までは無数の旅行会社がツアーを催行しております。自力で行くこともできるそうですが、金額がそんなに変わらないのと、めんどくせーなぁみたいな気持ちが無きにしも非ずだったため、迷わずツアー参加を決めました。

申し込んだのは、このあたりにある旅行代理店。

カンクン_旅行代理店

お土産屋さんマーケットの真ん前です。前日の夕方18:00に行って予約しました。

【ツアー催行会社】MANOLO TOURS(HP)

【料金】45USD(約5,000円)

往復のバス代、チチェンイツァ遺跡入場料、ランチビュッフェ、セノーテ(イ・キル)入場料、ペットボトルのお水1本、すべて含んだ金額です。

【スケジュール】

7:00 ホテルにミニバスが迎えに来る。その後大型バスに乗り換え出発。

21:20 ホテル近くに帰着

他の方のブログなどを見ると、安い方は35ドルで行かれたりしておりますが、私はそこまで下げてもらえませんでした。交渉がへたくそなのです。あとツアー会社によって若干訪れる場所に違いがあるようで、それも理由なのでしょう。

最初に見せてもらったパンフレットに記載の定価は82USD、それから60USDまではあっさり下がったのですが、そこからはなかなか手強くって、がんばってがんばってがんばって、なんとか45USD(約5,000円)です。全力を尽くしたので、満足です。

さあそれでは当日の様子をご紹介します。

カンクン発チチェンイツァ遺跡1日ツアーへLET’S GO!!

【集合から出発】

■7:00 ホテルにお迎え

7時に迎えにいらっしゃるとのことでしたが、6:50。早いよー。まだ準備できてないよー。メキシコの移動手段はよく遅れるし、人々も時間をあまり守られない、と聞いていましたが、そんなことありませんでした。 迎えに来てくれたのはミニバンで、私のホテルと周囲のホテルの乗客を集め、ホテルエリアにむかいます。 ここでチェックインを済ませ腕にブレスレットを付けてもらいました。

チチェンイツァ_ピラミッド

■9:00 出発

大きなバスに乗り換えていよいよカンクンから出発。バスはこちらー。

チチェンイツァ_ピラミッド

ホテルエリアのを出たのが9:00です。 ガイドさんはスペイン語も英語も話せる方で、両方の言語で説明などをしてくれます。

★注意事項★

カンクンとチチェンイツァ遺跡は時差が1時間ほどあります。 旅行会社によって対応が違うかもしれませんが、集合時間などは、現地の時間に合わせないで、カンクン時間のままでいきますというアナウンス。お間違いのないように。

■11:20 レストランとお土産屋さん到着

ハチマキを巻いたおじさんからなんだかわからないマヤの祈祷術を受けました。

チチェンイツァ_ピラミッド

手のひらに水をかけてもらい、それを反時計回りに顔に塗って、そのあと煙を再び手のひらに浴びせます。そのあと、選ばれし4人の女性がそれぞれ4体の人形を持って背中合わせに集まります。手のひらは上を向けましょう。

チチェンイツァ_ピラミッド

4体の人形、一体が健康、もう一体が調和、もう一体が知識を表しているそうです。最後の一体は聞き取れませんでした。ツアー参加者は、各自どれか好きなのを順番に持って祈れと言われて、とりあえず健康を選択。

チチェンイツァ_ピラミッド

そのあとお土産やさんを散策。 アメリカのファーストネイションに代々伝わる「ドリームキャッチャー」と似たグッズが売られておりました。アメリカに近いので文化が似ているのかもしれません。

チチェンイツァ_ピラミッド

カラフルなドリームキャッチャーがたくさん。

チチェンイツァ_ピラミッド

いいなぁこれ、かわいいなぁ。1個5USD(約550円)。メキシコ東海岸で多く売られいるそうなので、どこかで購入したいと思います。羽の保護が課題…。

それから体育座りの人形がやたらたくさんありましたがこれはこのあたりの特産品かなにかでしょうか。

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チチェンイツァ_ピラミッド

華やかな絵柄が描かれたお皿がたくさん。

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こちらはマヤ文字。

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カラベラ(ドクロ)もあるよー。

チチェンイツァ_ピラミッド

■12:15 ランチスタート

ビュッフェですが、時間が終わりかけていて、あまりおかずがなかったです。お水を買うと2UD。みなさま、お水は事前に買って持っていくのがよいでしょう。

■13:20 レストラン出発

■13:40 チチェンイツァ到着

チチェンイツァ_ピラミッド

入口から木の生い茂る細い道を歩いていくと、急に開けた場所に出ます。

ピラミッドでかっ!!!

チチェンイツァ_ピラミッド

ということにまずは圧倒されつつ、観光客の多さにもびっくりします。この日はハイシーズンの初日だということで、すごい人。にぎやかー!! 観光地って感じー!! テンション上がるー!!

遺跡内部では、どこのツアー会社に参加しているかとかは関係なくなり、スペイン語組と英語組の2つに別れてそれぞの言語を話すガイドさんにくっついて観光します。

英語のガイドさんがこちら。

チチェンイツァ_ピラミッド

テンション高めにいろいろ説明をしてくださって、とても面白かったです。

チチェンイツァ遺跡観光スタート

チチェンとは、「泉のほとり」を意味し、チチェンイツァは、「泉のほとりのイツァー人」となるそうです。遺跡内に聖なる泉セノーテがあり、その周囲に都市が作られていたことからこの名前が付いたそう。

チチェンイツァにある遺跡群は、建造年代によって「新チチェンイツァ」と「旧チチェンイツァ」に分けられています。

暦によって定期的に遷都を行っていたマヤ族は、一度この地に大都市を築いたものの、いったんはここを去り、再び戻ってきたそうです。旧チチェンイツァは、6世紀ごろに作られたマヤ独自の特徴が色濃く残る遺跡群。新チチェンイツァは、10世紀以降に再びこの地を訪れたマヤ人が残した遺跡群。新チチェンイツァは、当時何かしらの交流があったと言われているトルテカ人の文化の影響を大きく受けているのが特徴です。

それではメインの遺跡をご紹介します。

【カスティーヨ】(新チチェンイツァ)

マヤの最高神ククルカン(羽毛のあるヘビの姿の神。ケツァルコアトルのマヤ語名)を祀るピラミッド。

チチェンイツァ_ピラミッド

基底55.3メートル四方、高さ24メートル(頂上の神殿部分は6メートル)。通称の「カスティーヨ」はスペイン語で城塞のことです。

大きな9段の階層からなっていて、4面に各91段の急な階段が設置されています。つまりピラミッド側面の階段は、4面×91段=364段。そして最上段には、真四角な神殿があり、これを1段と数えると、ちょうど365段になるのです。365といえば、言わずと知れた1年の日数ですねぇ。

また、1面の階層9段は階段で分断されているので合計18段となり、これらはマヤ暦の1年(18ヶ月5日)を表しているそうです。

あまりにも計算されつくした、まさにカレンダーのような造りゆえ、「暦のピラミッド」とも呼ばれているそう。

北面の階段の最下段にククルカンの頭部の彫刻があり、春分の日・秋分の日に太陽が沈む時、ピラミッドは真西から照らされ階段の西側にククルカンの胴体(蛇が身をくねらせた姿)が現れ、ククルカンの降臨と呼ばれています。この時期は、私が訪れた日とは比べ物にならないくらいたくさんの観光客がここを訪れ、この高度文明の英知を終結させた壮大なスペクタクルショーを見守るそうです。

カスティーヨ内部には初期のトルテカ=マヤ方式のピラミッドが内蔵されており、この神殿にはジャガーをかたどった玉座や、生贄の心臓を太陽へ捧げたチャクモール像が置かれているらしいのですが、この像の目にはめこまれた翡翠、なんと中国製なんですって。どうしてこの時代に交流があるわけのない中国の石が使われているのか…。いまだ解けることのない、古代史の謎。オーパーツってやつですね。

あとこのピラミッドの前で手をたたくと、音が石に反響して、ギュウとかギャアとかミ゛ャアとかそんなようなエレクトリック風な音が跳ね返ってきます。

これももちろん偶然ではなく、計算されてそうなるように建てられているのです。この音は、ククルカン(羽毛蛇)の鳴き声だとか、ケツァルという鳥の鳴き声だとか、ただの鳥の鳴き声だとかいろいろ言われておりますが、結局なんなのかわかりません。

とにかくマヤの人々の恐るべき天文学知識がすげーぞってことは理解しました。

【球戯場】(新チチェンイツァ)

新チチェンイツァ_球戯場

ここはマヤ流のスポーツが行われたいた場所。手以外の体のパーツのみを使ったサッカーのようなバスケットボールのようなクィディッチのようなスポーツだそうです。娯楽というよりは、宗教的な儀式に近かったようですが、腰や肩、肘などででボールを打ち、球戯場の石の輪にボールを通すと得点になるというなかなかに高難度なルールです。

ゴールこれ。

新チチェンイツァ_球戯場

写真の真ん中の輪っかです。かなり小さいし、高い位置にあります。

試合が白熱するほど雨が降り豊作になると信じられていたそう。そして、このゲームの勝敗で生贄になる者が決まったとされるのですが、勝った側が生贄になったのか、負けた側が生贄になったのか、本当のところは現在でもはっきりしていないのです。

我々のガイドさんは“負けたほうが生贄になる”という説明をしてくれました。そうして、勝者から首をはねられるシーンを刻んだレリーフがこちら。

新チチェンイツァ_球戯場

写真の真ん中、首をはねられて血がビシャーってなっているところです。

この競技場は、真ん中で大声で叫ぶと、その声がやまびこのように響く仕組みになっています。プレイヤーたちが、競技中にお互いの声を聞き取りやすくするためだそう。ガイドさんの指導のもと、我々のグループ一同(30人くらい)で、一斉に大声で「カンクン!! 」と言ってみましょう、ということで、やってみました。

せーの!!

「CANCUN!!!!! 」(グループ一同)

「CANCUN!!!!! 」(反響)

「CANCUN!!!!! 」(反響)

「CANCUN!!!!! 」(反響)

我々は英語グループですから、アメリカからお越しの方が多かったんでしょうかね。「カンクン!!!!!! 」の言い方は、米軍内で使用されている上官に対する返事「yes sir!!!! 」と同じアクセントでした。反響あるなしに関わらず、なかなかの迫力でした。

【戦士の神殿】(新チチェンイツァ)

【戦士の神殿】(新チチェンイツァ)

別名「千本柱の神殿」。その名の通り、たくさんの柱で囲まれた神殿です。

【戦士の神殿】(新チチェンイツァ)

この神殿の上部には、神の使者「チャックモール」が鎮座しています。

チャックモール

生きたまま取り出された生け贄の心臓をささげるための台座。黙って空を見つめる姿がなんともいえまえん。上まで登ることができないのですが、お土産屋さんでレプリカをたくさん売っていましたのでぜひ。

チャックモール

【聖なる泉セノーテ】(新チチェンイツァ)

道に迷ったため発見できず。

調査のため、内部をかなり荒々しく掘り起こしたため、水はに濁り透明度は皆無なのだとか。おまけに、調査の指揮を執った人の身には、不幸な出来事が立て続けにおこったそうで、オカルト臭のするいわくつきのセノーテらしいです。

【カラコル】(旧チチェンイツァ)

【カラコル】(旧チチェンイツァ)

古代マヤの人々が天文台として使用していた施設。マヤの人々もまた、知らないモノを知ろうとして暗闇を照らす様な微かな光を探したのでしょうか。

先に紹介したピラミッドは、秋分と春分の日にククルカンの胴体が表れますが、この天文台にも仕掛けがあって、太陽と月の場所を正確にとらえるための観測窓にちょうどぴったり光が差すんだそうです。超高度文明マヤ人、すごい。

とまあこんな具合にたっぷりと遺跡を満喫いたしました。ガイドさんがピラミッドと競技場の説明をしてくれて、それに要したのが約1時間。そのあと各自で自由に遺跡を見てまわるという観光スタイル。内部はすごく広いのですが、芝生が一面に敷かれていて、そこに座ってだらだらする時間があってもよいかなあと思いました。自由時間1時間は、けっこう駆け足。

もし次行くなら、お金のことはあまり考えず、自力で行って、もっと遺跡内部を見て回る時間を多くとりたいです。

■16:10 チチェンイツァ出発

■16:20 セノーテ・イキル(Cenote Ik-Kil)到着

第二の目玉、セノーテです。セノーテとは簡単に言うと地底湖のこと。

セノーテ・イキル(Cenote Ik-Kil)

イキル(Ik-Kil)とは、マヤ語で「風が生まれる場所」という意味だそうです。このセノーテは、かなりフォトジェニックな景観で、おそらく有名度1、2位を争うんじゃないかなあ。“死ぬまでに一度は行きたい”的ないろいろなサイトで見たことがある方も多いかもしれません。

メキシコ観光で、私が楽しみにしている場所ベスト5に入る「セノーテ」。

さあ、それではご覧ください!! こちらがセノーテ・イキルです。

セノーテ・イキル(Cenote Ik-Kil)

セノーテ・イキル(Cenote Ik-Kil)

見ろ!! 人がゴ

いやいや、やめましょう、そういうこと言うのは。

ムスカの気分を味わうのにぴったりの景観。

セノーテ・イキル(Cenote Ik-Kil)

碧く輝く神秘的な水に、天空から降り注ぐ光のような木々のつるが作り出す、息を飲むような絶景。

『世界の絶景&日本の絶景・世界遺産が集まる旅の情報サイトwondertrip[ワンダートリップ』より引用

ある意味、息は飲みましたけれど、これ書いた人は、セノーテイキル、実際行ったことあるのかなあ。

ただね、私がものすごくがっかりしたかっていうと、実のところそうでもなくって。いつもなら「こんなハズじゃなかった、思ってたのと違う、コレジャナイ感はんぱない」と散々にこき下ろすところではありますが、

これは、想定内。

だって事前にほかの人のブログにすごい書いてあったもん。というわけで、水着持参の方はもちろん泳いでも飛び込んでもよいんですけれども、私に関してはハナっからここで泳ぐつもりはなくって、水着も持ってきていません。

とはいえ、これが私にとってもファーストセノーテですからね。人が多いとかは置いといて、地底湖×太陽の光×垂れ下がったツルっていう幻想的なセノーテを見られたのはむしろうれしいなあ。

ほかの方々がセノーテで泳いでいらっしゃる間、手持無沙汰ー。

そうだ、アイス食べて待ってよう。

セノーテ・イキル(Cenote Ik-Kil)

25ペソ(約125円)。更衣室やシャワーの近くにアイス売り場がありますのでみなさんもぜひー。こちらのアイス、スプーンがカップの底にくっついているタイプでした。もしこのタイプのアイスを買われる方は、あわてず騒がず、まずはカップの底を確認してみてください。

■17:10 セノーテ出発

※セノーテ滞在わずか50分です。着替えて、飛び込んで、泳いで、シャワー浴びて、また着替えて、という1セットをこなすには、ほとんど時間に余裕がありません。泳がれる方は、スピード勝負です。

このあと途中の「VALLADOLID」小さな町に寄ったりしながらカンクンへと向かい、最終的にセントロのホテルの近くでバスを降りたのが21:20でした。ツアー申し込みの際、19:00~20:00帰着とのことでしたが、高級ホテルゾーンでお金持ちのみなさまを降ろした後、最後にダウンタウンエリアですので、だいぶ遅めになると思っておいたほうがよいでしょう。

45USDでこの充実っぷり。14時間もかけていろいろ連れて回っていただいて、かなりお得なツアーだと思いました。チチェンイツァのツアーは、カンクンからも、近くのプラヤ・デル・カルメンからも、トゥルムからも出ているようですので、お好きな場所から行かれるとよいんじゃないですかね。

それでは本日も最後までお付き合いくださってありがとうございました。

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