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2016-05-31

マダガスカル(28)すべてはUp to you! 旅の記録をまとめます

マダガスカル_バオバブ

とても充実していたマダガスカル滞在もついに終了いたしました。私は今、アフリカ大陸でございます。世界一周第2か国目、南アフリカのケープタウンにおります。マダガスカルでは、最後に、首都のアンタナナリボにてバックパッカーの大先輩の旅人さんとお会いしました。旅を始めたばかりの私とは反対に、マダガスカルで旅を終えるベテランバックパッカーさんが、大変ありあたいことに、これまで収集なさった多くの旅の知識を私に授けてくださったのです。

何の知識も情報もないアフリカ素人の私に、ものすごく貴重な情報をたっぷりと与えてくださって、これからアフリカ大陸へと渡る私はかなり強力な武器を手にしたことになります。わざわざ時間を作ってくださって非常に感謝しております。

そうして日付は変わって、早朝2:50発、マダガスカル・アンタナナリボから南アフリカ・ケープタウンに向かう飛行機に搭乗。アンタナナリボからケープタウンへの直行便はたぶんなく、ケニアのナイロビと南アフリカのヨハネスブルグを経由して行きますので、距離的に近い割には、丸一日を要してしまいました。

現在は、ケープタウンにあるゲストハウス「91LOOP」というところにチェックインし、ほっと一息ついたところです。

【現在地】ケープタウン(南アフリカ)

Cape Town(South Africa)

【天候】くもり

【気温・湿度】17度・72%(夜)

【為替】1ランド=約7円


本日はずっと移動でしたので下記のような感じです。

  • アンタナナリボ~ナイロビ:爆睡
  • ナイロビの空港:爆睡
  • ナイロビ~ヨハネスブルグ:爆睡
  • ヨハネスブルグの空港:爆睡
  • ヨハネスブルグ~ケープタウン:爆睡

ということで、とくに何もしていません。ずっと寝てました。

しいて言うなら、

アンタナナリボの空港にて…

・タクシー降りたらすぐ荷物を乗せるカートを持ってきてくれた人がいて「あ、ありがとう」なんて言ってたらお金を要求される

・出国カード書こうと思ったら、親切な空港職員が代わりに書いてくれる。「どうもありがとう」なんて言ってたらお金を要求される

ナイロビの空港にて…

・親切な空港職員がゲートが分からずうろうろしている私を、ゲートまで連れて行ってくれる。「ありがとうございます」なんて言ってたらお金を要求される

ヨハネスブルグの空港にて…

・親切な空港職員が国内線の乗り継ぎチェックインカウンターが分からずうろうろしている私を、カウンターまで連れて行ってくれる。「ありがとうね」なんて言ってたら、お金を要求される

あのさあ、もうほっといてもらっていいですか。

すべて、「チョットヨクワカンナイデス」でにっこり笑ってかわし続けておりますが、これはきっとこの先も続くのだと思います

何もないところから、仕事を生み出すと言うのは、それはそれで大切なことだとは思います。でも頼んでないしなあ。「親切にしてもらったらお金をはらうべき」っていうのは日本ではあまり聞かない常識なので戸惑いを隠しきれません。

何が原因かわかりませんが、「いいカモがいるぞ」と思わざるを得ない私の見た目。もしくはオーラがそこにはあるんでしょう。このような残念な現実が強調された移動日でした

そんなことはどうでもいいんですけど、せっかくなので、マダガスカルに滞在したもろもろをまとめてみましたので、暇な方はぜひご覧ください。

マダガスカル旅行の振り返り

■マダガスカルでの私のルート

移動に費やした時間は相当なものです。走行距離とか、合計すると何キロになるのでしょうか…。最後に1回だけノシベ~アンタナナリボ間で飛行機を使いましたが、あとは陸路かボートです。

マダガスカルの国内線は、「マダガスカル航空」の独占状態。ネットで評判を検索すると、遅延や欠航がすごく多いと書かれておりましたが、私が利用した際には、そんなことなく、至って時間通りでした。もちろんたまたまそうだったという可能性もあるのですが、すごくスムーズでしたよ。

・マダガスカル国内の移動情報をまとめたページ(私が使った交通手段)

・マダガスカルのおすすめホテル・安宿・ゲストハウス情報をまとめたページ(私が宿泊したところ)

■おすすめ&お気に入りのマダガスカルのおみやげ

荷物を増やしてはいけないと思いつつ、どうしても買わずにはいられなかったお土産たち。幸い私が好むおみやげは、布だったり小さいものだったり、そんなに体積をとるものではありません。

しかしながら「このくらいなら大丈夫」なんて思ってたら、意外と増えていてびっくりです。でも、どれもすごく気に入っています。

・木を削って作ったバオバブの置物(モロンダバ)

マダガスカル_モロンダバ_バオバブ

ラビングバオバブの近くでおじさんが作ってました。

マダガスカル_モロンダバ_バオバブ

このときの投稿はこちら。

・オリジナルの手作りスタンプ(ディエゴ・スアレス)

ディエゴスアレス

アンタナナリボにも売っていたのですが、私はディエゴスアレスで買いました。注文してから作ってくれるスタンプです。

ディエゴスアレス

思い出深いバオバブとタクシーブルース、そしてブログのテーマでもある「鍵」も入れてもらって大満足

このときの投稿はこちら。

・マダガスカルのマップ刺繍のクロス(ノシベ)

マダガスカル_お土産

ノシベの近くにある島「ノシ・コンバ」という島で購入。レミュールパークという動物がいる公園からの帰りです。この島特産の刺繍の布がたくさん売られていました。

レムールパーク

なかでも、マダガスカルのマップをゆるーい感じで刺繍したデザインがかわいくて。同じものが2つとない素朴な手作りのクロスです

このときの投稿はこちら。

・ウミガメ刺繍のクロス(ノシ・イランジャ)

マダガスカル_お土産

スノーケリングとダイビングで立て続けにウミガメに出会ってから、ウミガメがかわいくてしょうがないのです。ということで、ウミガメデザインのクロスもお買い上げ。これを作った女性に、縫っているところも見せていただきました。

マダガスカル_ノシ・イランジャ

マダガスカル_ノシ・イランジャ

形が左右対称ではなかったり、ラインが曲がっていたり、そんな風合いも大好き

このときの投稿はこちら。

・カメレオンの置物(ノシ・ベ)

マダガスカル_カメレオン

ウミガメ同様、ここマダガスカルにて何度かカメレオンに遭遇。ゆったりとした歩き方や、くるんとしたしっぽなど、愛嬌たっぷり。カメレオンがこんなにかわいいとは思いませんでした。この置物は、ノシベの道路に落ちてた赤いカメレオンに似ている。

マダガスカル_カメレオン

このときの投稿はこちら。

・ラフィアのポーチ(ノシベ)

マダガスカル_お土産

マダガスカルのヤシの葉・ラフィアを使って作ったポーチ。お土産用にのみ売られているのかと思いきや、現地のおばさまや女性たちも使っていました。お土産屋さんだけでなく、地元の方が利用する普通の市場でも売られています。そして値段は2,000アリアリ(約68円)くらい。すごくお安いのに、カラフルでかわいい。右上のボタン付きのやつはさっそくタバコ入れとして活躍してくれています

こうしてまとめてみると、マダガスカルみやげのキーワードは“手作りのぬくもり”ですな。不揃いで、完璧ではないもののほうが、人を惹きつける力があるように思います。どれをとっても、見ただけで思い出がよみがえってきてついニヤニヤしてしまいます。マダガスカル旅行に行かれる際は、ぜひおひとついかがですか?

■マダガスカルに持って来てよかったもの

バックパッカーになって早1ヶ月。検討に検討を重ね、吟味しまくった私の旅の荷物たち。詳細はこちらです。

過積載過ぎて最初は不安でしたが、重さというのは意外と慣れます。私個人の見解ですが、これから出発なさるかた、もしも迷っているものがあるのなら、

ぜひ持って行ったほうがよいと思います。

よく、旅の荷物に関して「軽量コンパクト至上主義」の方々がおっしゃっている以下の格言。

『要るかも、は要らない』

『ほとんどのものは現地で手に入る』

これは、この一か月の私のマダガスカル滞在には当てはまりませんでした。要るかも、は要りましたし、現地で手に入らないものがたくさんありました。手に入ったとしても、絶対日本から持って行ったほうがいいものとか。

なんなら、「持ってくか迷って結局置いてきちゃったあれ、やっぱ持ってくればよかったなあ」とか思ってるぐらいです。

【持ってきてよかったなあと思うもの】 (マダガスカルVer.)

・ライト

いいやつをぜひ買ってください。私は、こちらの、懐中電灯にもなるしランタンにもなるやつを持って行きましたが、すごく大活躍しています。

旅の持ち物11

マダガスカルは、夜道は真っ暗になりますし、地域によっては停電もしょっちゅうです。これがないと、詰んでたなあと思うシーンは数え切れません。

・ザックカバー

埃や泥除けとして絶対に必要なアイテムです。バックパックにも、サブバッグにもカバーをかけるシーンがよくあります。

タクシーブルースという乗り物に乗る際は必須アイテム。私は、そんなに重要視いていなくて、やっすいやつを買いましたが、もっと丈夫でしっかりしたものを買えばよかったなあと思っています。

カバーが外れないようにしっかり固定する方法も考えておいた方がよいかと。

ディエゴスアレス_アンタナナリボ_タクシーブルース

・毛布

タクシーブルースに乗る際に、毛布のありがたみを痛感しました。下記でまとめております。

たたんでクッションがわりに使うのはもちろん、5月のマダガスカルは、夜気温が20度を下回りますので、暖をとるためにもあるとよいと思います。

タクシーブルース_乗車のコツ

■どっちがいいか問題

出発前にみなさん悩まれるかもしれない「どっちがいいかな」というアイテムについて。マダガスカルだけでいうなら、私の見解はこちらです。

・メインバッグ(バックパックかコロコロか)

バックパックのほうがラク

客引きの方々が奪うように荷物を持って行ってしまったり、乱暴にタクシーブルースの上に積まれたり、けっこうハードな扱いを受けます。タクシーブルースから降りた後さっさとその場を離れたい場合もあるので、バックパックの方が身軽かなあと思います

タクシーやプスプス(自転車の後ろに人が乗るやつ)の値段もそこまで高くないので、長時間荷物をかかえて歩くことがあまりなかったからかもしれませんが、バックパックでも全然つらくありませんでした。

っていうか、たぶんバックパックでもコロコロでもどちらでも問題ないと思います。

・カメラ(コンデジか一眼か)

コンデジを使うシーンのほうが多いと思う

ゆっくりとした時間に写真を撮る場合は一眼で全然よいのですが、人込みや雑多な場所などは絶対コンデジ。一眼派の方も、サブとしてコンデジをお持ちになったほうがよいと思います

あと「盗まれるかもしれないからここでカメラを出すのはまずい」みたいな場所は、私が感じた限りまったくありませんでした。

元気いっぱいのお子様たちは、写真がとても大好き。まれにおじさんもカメラ出すとうれしそうに近づいてきます。みなさん「フォト! フォト! 」といって非常に盛り上がりますので、最近のカメラによくある、「可動式モニターで自撮りもできるよ」という機能がとても役に立ちました。お子様たちもおじさんも大喜びです

・靴(普通のスニーカーかトレッキングシューズか)

ふつうのスニーカーでOK

私が行ったのは乾季なので、道路も乾燥していてそんなに歩きにくいことはありませんでした。日中は暑いのでサンダルでもよいかと思うのですが、人込みや移動時など、踏まれたりしますので、スニーカーかクロックスのようなサンダルがベストだと思います。白い靴は避けた方が無難。くっそ汚れます。

■マダガスカルで使った金額

IMG_1071

滞在日数28日

【総額】

184,783円

【内訳】

  • 食費:9,704円
  • 交通費:52,646円
  • 宿泊費:28,526円
  • 観光・ツアー・ダイビング:85,612円
  • その他(お土産・たばこなど):8,296円

こんなに物価の安い国で、よくまあこれだけ使ったなあと思います。全然切り詰めてないくせにこんなこと言うのもなんですが、15万円以内に収めたかったなあ。大きな出費としては、ダイビング国内線の飛行機代。あとは、おひとりさまなので、各種ツアーが割高になっております。

もしこれがなければ、1ヶ月の滞在で10万円を切ることも可能だと思います。食費が、1ヶ月で1万円いかないとかwwww。

■マダガスカル滞在で私が感じたこと

このブログを読んでくださっている方は、マダガスカルに対してどんなイメージをお持ちですか? イメージって言うかそもそもどんな国なのかよく分からないという方も中にはいらっしゃるかもしれませんね。

発展途上国、未開の地、ド田舎、不衛生、何かにつけて不自由しそう。「相当過酷な旅になるんだろうな」。当初、私はこのように思っておりました。

それがね、実際旅してみると、

まったくそんなことなくて、すごくびっくりしています。

車や家電、インフラ、建物などの老朽化、このへんは仕方のないこと。それが原因で発生するささいな障害、例えば車の故障や停電、道路の陥没などは、まあしょっちゅうありました。物資の不足は、紛れもない事実。

でも、発展途上国だから何かにつけてルーズかっていうと、それは完全な思い違いでした

この国の人は驚くほど時間や約束を守ってくれました。だらしない私よりよっぽどしっかりしていらっしゃって、むしろ私が待たせてしまったり…。最初の見立てにもよると思いますが、私は、行きたい日に行きたい場所へ行けなかったことは、実はただの一度もなく、予想していたよりも全然スムーズに旅をすることができました。

あと衛生面でいうと、けっきょく最後まで一度もお腹を壊すことなく、毎日おいしいごはんをたっぷりといただきましたよ。個人差はあると思うのですが…。

それから、「つらいつらい」と言われるタクシーブルースだって、それ自体の安全性については疑問が残りますが、乗り心地に関しては、私はすぐに慣れました

フランス語が公用語ですので、言葉の壁は少しあるかもしれません。でも、日本の田舎でどれだけ英語が通じるか考えてみてください。全然ですよね。それと同じです。むしろ、言葉の通じない中でお互い試行錯誤してなんとか相手の思っていることや要望を掴みとろうとする過程がまた楽しいじゃないですか。

「どうやら伝わったっぽいぞ」と双方が手応えを感じる瞬間のうれしさは、何物にも代えがたい。私はその感じがすごく好きです。

無邪気で元気いっぱいの好奇心に満ち溢れたお子様たち、よく笑う陽気でフレンドリーなおじさんたち。そして、いつもどっしりと構えていて、とても頼りになるおばさんたち。言葉は通じなくても、みんなすごくよくしてくれました

この国の人たちと接してみて印象に残っているのが、

みなさんよく「Up to you! 」っておっしゃる。

英語圏ではわりとよく耳にするセンテンスですが、「あなた次第です」「おまかせします」という意味です。

もし旅行に行かれる方は、ちょっと気にして聞いてみてください。

頼んでもいないのにいきなりガイドを買って出た人がなんやかんや私に勧めてきて、でも最終的に口にするのは「Up to you! 」。それなりに高価なものを「あれも買え、これも買え」と言ってくる少し強引なお店の人も、最後は「Up to you! 」。セクハラまがいのディナーのお誘いをしてきた人も結局「Up to you! 」でした。

NOと言えない日本人の代表と言っても過言ではない私にとって、この「Up to you! 」は非常にありがたい言葉。

「いろいろ言ったけど、まあでもね、最終的にはあなたが決めることだから」と言っていただけると、実に断りやすい。

あ、そうなの? じゃあけっこうです」ってなります。

これがね、よその国ですと、「いや、いらないです。ほんと大丈夫です。いやいや、ホントに。まじでいらないんですって。

っせーなあ!! いらねぇっつってんだろ!! 」みたいなことになる場合が多々ありますからね。

そう考えると“最終的に決めるのはおまえだ”という風潮は、すごくいいと思うのです。いろいろな場所で、いろいろな人から、本当に何度も「Up to you! 」と言われ続けてきましたが、今考えるとこの言葉こそが、私のマダガスカル滞在を象徴している気がします

買うか買わないか、行くか行かないか、やるか逃げるか、発展途上=「不便」なのか「無限の可能性」なのか、つらい状況をただつらいと受け入れるのかそれとも楽しむのか、おまえが決めろよと。

日本から遠く情報も少ないマダガスカル。あまりに未知すぎて、別の世界のことのように思えるかもしれません。それを「へぇーこんな暮らしもあるんですね」と外側から眺めるだけにとどまるか、

それとも、

思い切って飛び込んでみて、ひととき近い視点に身を置いてみるか。

それはもう完全に私次第。

そう思って、できるだけいろいろなことにチャレンジしてきた1ヶ月。いやー楽しかったですね。だいぶ輝いてたな、私。

マダガスカル_バオバブ

明日からは、南アフリカのケープタウン編に突入です。といってもわずか数日の滞在ですが。それでは、本日も最後まで読んでくださってありがとうございました。

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コメント4件

  • なつき より:

    ブログ読ませていただき、旅の参考にしております。
    私も転職を機に2ヶ月の有給消化を利用して、今月から中東&アフリカに行く予定です^^
    マダガスカルでのダイビングにも憧れましたが、エジプトで紅海のダイビングを楽しんできます^^
    経路を見ると、すれ違うことは100%ないのですが、お互い楽しい旅になるといいなと思っています^^

    • mayumi mayumi より:

      なつきさま

      コメントありがとうございます!
      参考にしていただけてとてもうれしいです。

      エジプトダイビングいいですねー! 私を無職へといざなってくれた美しすぎる海。
      私もダハブで潜れる日を目標に、これから北上していきます!

      お互いに、安全・健康第一で、たっぷりと楽しんでいきましょう^^

  • ピロシキ より:

    ブログ読ませて頂いて、夏にマダガスカル行くことを決めました!
    今、ぽちっと航空券買っちゃいました。笑

    たくさん情報書いてくださってるし、
    何より、行ってみたいー!!!
    と、思わせてくれる素敵なブログです!

    アフリカ編も応援しています!!!

    • mayumi mayumi より:

      ピロシキさん

      なんか…最上級にうれしいお言葉です!!
      マダガスカル絶対に乾季に行くべきと思います。雨季は、乾季の数倍大変。夏なら大丈夫ですね。
      また書いといたほうがいい情報、思い出したら追記するようにします。
      ブログ内で、情報の掲載不足とか忘れてることとかありそうですので(笑)、なんなりとご質問くださいね。

      たっぷりと楽しんできてください!!

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