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2017-02-27

キューバ(45)サンティアゴ・デ・クーバからハバナ。そしてついに出国

キューバ

世界一周っぽいことをしております私は現在キューバのサンチアゴ・デ・クーバという街にいます。昨日はこの街の観光を1日たっぷりしたんですけれども、本日は、ここを出て、首都ハバナに戻ります。再びの夜行バス。そして最後の夜行バスでございます。

【現在地】サンチアゴ・デ・クーバ(キューバ)

Santiago de Cuba(Cuba)

【気温】30度(昼)

【天気】晴れ

【通貨】1CUC=約115円、1CUP=約4円

サンチアゴ・デ・クーバのお土産事情

サンチアゴ・デ・クーバからハバナへ向かうViazulバスの出発は夕方です。時間まで、少しサンチアゴ・デ・クーバの観光を。というか、最後にお土産でも買おうかなあなんて。

この街でお土産的なものを売っている場所は計3か所。

まずは、昨日ご紹介したジェラート屋さんの近くに2件。

サンチアゴ・デ・クーバ_お土産

ごくごく一般的な、キューバのお土産が並んでいます。

キューバ_お土産

ジェラート情報こちらですので、ジェラートのついでに覗いてみるくらいの感じで。

そんなに数は多くありませんので、このあとハバナに戻られる方は、ハバナで買うのがよいでしょう。

そして、もう一か所が、町の中心にあるセスペデス広場からほど近いエレディア通り。

サンチアゴ・デ・クーバ_お土産

細い道路を挟むようにして、小さなお土産屋さんがたくさん並んでいます。

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こちらのほうが、なんとなく個性的な品揃えな気がいたしました。

サンチアゴ・デ・クーバ_お土産

サンチアゴ・デ・クーバ_お土産

キューバにきて早々に感じた、物価に関するもやもやのおかげで、お土産に対する購買意欲がかつてないほど低下していた私は、結局何一つほしいものにめぐりあえず…。チェ・ゲバラポストカードのみ購入。

サンチアゴ・デ・クーバ_お土産

1枚7CUC(約30円)。

ここサンティアゴ・デ・クーバはなかなかの都会ゆえ、一番のメイン通りであるオビスポ通りを歩いていると、昼夜問わずいろんな人から声がかかります。

「ダンスは好き? サルサを踊れて楽しいところがあるよ」とか「美味しいレストランがあるよ、飲みに行こう」とか。

これはもちろんいわゆる“モテている”という状態ではなく、外国人=お金持ち=お酒や食べ物をおごってもらおう!! 的なあれなのは間違いないのですが、

そんなときは「ホテルで旦那が待ってるから、ごめんなさい」という悲しい嘘をつきます。

しかし今まで行ってきたほかの国では、そんな嘘をついても、もっとこうぐいぐいくるというか、積極的というか、アグレッシブというか、

まああれですよ、しつこくてイラッとする。

キューバでも、そういった男性がいらっしゃるのですが、彼らはそれなりの距離を、話しかけながらついてくるのは同じなのですが、最終的に、「ナイストゥーミーチュー」と言って、握手を求めて去っていきます。

その行動の真意がいまいちよくわからずなんだか拍子抜けしてしまうのですが、客引き行為にもあまり必死さが感じられないんですねえ。これもまたキューバらしい光景なのかもしれません。

キューバのあたりまえの日常

そうして中心街を離れ、住宅地にある食堂でお昼ごはん。

サンチアゴ・デ・クーバ_食事

キューバで散々食べた、ピザもこれで最後。

サンチアゴ・デ・クーバ_食事

キューバのピザの多くは、フライパンで焼くタイプ。

サンチアゴ・デ・クーバ_食事

ふんわりしていて、すごくおいしいのです。

ハムが乗ったピザや、ソーセージが乗ったピザもありますが、一番のおすすめはやはり「チーズピザ(PIZZA CON QUESO)」。キューバ滞在中、いったい何枚のチーズピザを食べたのだろう。

食後のコーヒー、1CUP(約4円)。

サンチアゴ・デ・クーバ_食事

1杯では足りないので、ダブルで注文するパターンもありだということを、旅の途中で学びました。

今日も道の向かい側には、いったい何をやっているのかわからない人たちが、それでもなんだか楽しそうにたむろしています。

サンチアゴ・デ・クーバ_食事

目の前を通り過ぎるのは、貨物のようにぎゅうぎゅうに人々を詰め込んだ、カミオンという名のキューバ人の足。

カミオン

食堂に入ってきたキューバ人男性2人組はとても陽気で「俺の写真を撮って日本の友達に見せたらいい!! そしたらきっとキューバに来たくなるから」と言っています。ほんと、フレンドリーな人が多いんですよね。

キューバ

嗚呼、いたって普通のキューバの日常。

■サンチアゴ・デ・クーバからハバナへの行き方

本日の移動は以下の通り。

16:00 サンチアゴ・デ・クーバ発

08:25 ハバナ着

51USD(約5,700円)

キューバの長距離バス「Viazul」は、チェックインが必要です。出発の1時間前にはターミナルに行き、予約時に受け取った紙、もしくは、ネットで予約した際の確認メールの出力を、正式なチケットに交換しなければなりません。

滞在していたカサからBICIタクシーに乗り、15:00にViazulターミナルに到着。2CUC(約220円)。そうして、16:00バスはハバナへ向けて出発いたしました。

16時間半後、予定通りハバナのViazulターミナル到着。そのままハバナに立ち寄ることなくそのまま空港に直行いたします。

Viazulターミナルから、タクシーに乗り、空港へ。15CUC(約1,700円)。

ハバナ_空港

1か月ぶりの空港です。やっとキューバから出られる。

ハバナ_空港

ハバナの空港の出発ロビーに着くと、たくさんのお土産やさんが。

ハバナ_空港

もしかしてここが一番ガバラTシャツが豊富なんじゃないかと思うくらいに様々なゲバラさんのTシャツが売られておりました。買い逃した方は、空港でぜひ。

ハバナ_空港

私はアエロメヒコ便でメキシコのカンクンに戻ります。

空港でキューバの出国税25CUC(約2,700円)を払う必要があると聞いておりましたが、空港スタッフさんに聞いてみると、航空券代に含まれているから払わなくていい、とのことでした。

あ、そうなの?

残ったお金はキューバの空港でもドルなどに両替できると思うのですが、カンクンの空港では、メキシコペソに両替可能でした。もし両替し忘れても安心です。もちろんCUCのみです。さすが兌換ペソ。CUP(モネダ)は外国では通用いたしません。

そんなこんなで、やっとのことで、キューバ出国。懐かしのメキシコへと戻ってまいりました。

このあとは、6日ほどメキシコに滞在し、次の国へと向かいます。しかし、入国カードの滞在予定日数のところに、うれしさのあまり60日と書いてしまい、入国審査官に怪しまれ、手持ちの現金とクレジットカードをすべて提示して見せるという事態に陥りましたが、それも仕方のないこと。

キューバは私にとって、本当に高難度クエストでした。全然攻略できた気がしません。とにかく、キューバ編のブログを書き上げることができてほっとしています。

キューバ前とキューバ後について考えてみよう

かつてないほど悩み、もやもやし、イライラし、財布のひもが固くなった国キューバ。

ほかのどの国とも違う、激しく個性的な国であり、良くも悪くも、刺激的な毎日を送ることができたのは間違いありません。

そういえば5か月のアフリカ旅のあと、日本の友人たちに「マユはもうどこでも暮らしていけるねー」なんて言われて、自分自身半ばそう思っていましたが、

それはとんだ傲りでした。

私は、キューバでは暮らせない。

いい歳して仕事を辞めて旅に出た私は、旅行中たまに、旅が終わった後のことを考えることがあります。なにせ、時間だけはたっぷりありますからね。

そうして思うのは、大金を稼がなくていいいから、その代わり、ストレスにまみれてカリカリ働かなくていい仕事に就きたいなあ、と。

贅沢はしなくていい。流行りのものもいらないし、着るものも食べるものも最低限でいい。

そして、地味に、ひっそりと、なるべく人に迷惑をかけないように日々つつましく暮らし、質素な生活でかまわないから、自分一人が死なない程度の収入を得て、休みの日には、ハンモックに揺られながら本を読んだりして過ごしたいなあ、と。

まともな33歳の仕事や生活に対する姿勢ではないとは思いますが、本音はそんなところでした。

そしてキューバ訪問前、私は、なんとなく、キューバの人々ってまさにこのような生活をしているんじゃないかな、と想像していたんですよね。

インターネットで目にする、おしゃれなセピア色で彩られた、古く美しい町並みや渋くてかっこいいクラシックカーがキューバのイメージそのもの。

キューバ

モノ不足もあるだろうけど、そのかわり古いものを修理したりしながら大切に使っているなんて素敵じゃない、と。

社会主義ですから、みんな平等で貧富の差もあまりなく、毎晩陽気にサルサを踊って、モヒート飲みながら楽しく暮らしているんだろうなあ、なんて。

なんならキューバに行ったら、キューバに住みたくなっちゃうかもしれない、とすら思っていましたからね。

で、ブログを読んでいただければおわかりかと思いますが、まあこのザマですよ。

私には無理でした。1か月でもお腹いっぱーい。というか、帰りのチケットが1か月後だったからなんとか耐え抜きましたけど、キューバがどっかの国と陸続きだったならば、とっくに出国していたでしょう。

なんだかんだ言って、結局私は、こっちより、

キューバ_スーパー

キューバ_スーパー

こっち。

キューバ_スーパー

キューバ_スーパー

欲しいものもあれば、やりたいこともある。

まだまだ欲求や欲望がとどまるところを知らねぇなと気づかされました。

それに、がんばってもむくわれないなら、先頭切ってなまけるタイプの私みたいな人間は、キューバで暮らしてもろくなことにならないでしょう。

キューバは、ほかのどの国よりも、旅人の評価が別れる国だと思います。

「キューバ最高」「キューバ大好き」って方も大勢いらっしゃいますもんね。

ぜんぜんハマってなかった私としては、毎日毎日キューバに試されている感じで…。

「これを見ておまえは何を思う? 」「こんな目にあってお前はどう行動する? 」なんて、今までに遭遇したことのない状況に置かれ、日々戸惑いの連続でした。

さらに、それをブログという場でうまく言葉にするのも難しく、ひたすら“もやもやする”という言葉で濁し続けてまいりました。ほんと、いろんな意味で自身の力不足を痛感しますなあ。

ただ、こんだけ毎日キューバに対する、どちらかというとネガティブな投稿を書き綴ってきてなんですけど、全部が全部つらかったわけではもちろんありません。優しくて温かい人々にもたくさん会ったし、キューバ以外では見ることができない素敵な場面も多々ありました。

キューバ

どうしても、モヤモヤした思い出が一番にきてしまいますが、いいなと思ったところ、好きだったところも忘れずにいたいなぁ。

もう当分キューバに行くことはないですけど、それでも、行かないよりは行っといてよかったなあとは思います。ただ、偏った食生活と訳の分からないストレスにより、顔の下半分、ニキビだらけで笑えます。

というわけで、長きにわたるキューバ編、本日をもって終了です。明日からは、メキシコラストスパート編。最後までお付き合いくださってありがとうございました。

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コメント2件

  • ターニア より:

    ご苦労様でした。期待値が高かったし、ダイビングできなかった所為かも。観光で成り立っているところは、歪んでます。観光が終わったらさっさと脱出が一番。10日間くらいで、さらっと観光して流すというのが、ストレスが少ないと思う。プエルトリコの仕事をしたときに、カリブ海のビジネスは、キューバ人が作ったと言ってました。ストレスが少なくて、つつましい生活ができればいいくらいの仕事ってあるのかしら? ストレスって人間関係だから、質のいい人間が集まる仕事ということになりますね。自分と価値観や文化度が似ているとか、、、。難しい!Early retirement ができれば一番。俗世界から足を洗う。それでも、ストレスいっぱいの世界から逃げれないと思うけど。ちなみに、私は、50歳で、きっぱりと縁を切りましたが、人間関係からは、逃げれない。自分を変えるしかないのかも。

    • mayumi mayumi より:

      ターニアさん
      まさにおっしゃるとおりだと思います。
      キューバは、さっと行って、さっと帰ってくるのが最善な気が…。ダラダラいるところではありませんでした。

      アーリーリタイア、うらやましい…。
      そして人間関係は難しいですねぇ。
      旅が終わってまたお仕事を再開するうえで、ほんと、自分をなんとかしないと、何にでもストレスを感じてしまいますもんねぇ。
      深いお言葉ありがとうございます。

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