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2017-02-24

キューバ(42)熱い夜の余韻が残るレメディオスのけだるい朝

レメディオス_ラスパランダス

世界一周的なことをしております私は、現在キューバのレメディオスという町にいます。普段は静かで穏やかなこの小さな町ですが、年に一度、クリスマスイブの日だけは、その表情を一変させ、世にも激しく情熱的な表情を見せるのです。そんなイベントが「ラスパランダス」。本日は、その翌日でございます。

【現在地】レメディオス(キューバ)

Remedios(Cuba)

【気温】30度(昼)

【天気】晴れ

【通貨】1CUC=約115円、1CUP=約4円

キューバ国内にとどまらず、世界中から観光客が押し寄せるこのイベントの名前は「ラス・パランダス(Las Parrandas」)。例年であれば、クリスマスイブからクリスマス、つまり12月24日から25日にかけて、夜を徹して行われるお祭りですが、2016年はフィデル・カストロ氏逝去の影響で、2017年1月7日&8日に延期されました。

1月7日の夕方から始まったラスパランダス。延べ14時間にわたりどんちゃん騒ぎを繰り広げ、かつてないほど熱い夜に脱力気味で滞在中のカサに戻ったのが1月8日、午前6時。

朝食は9時に用意してくれることになっておりますので、あと3時間は寝られる。

というわけで、おやすみなさーい。

……

バンバンババババーン!!

ちょっと待って、うそ!?

今何時、あ、7時!?

はぁああぁ!? まだやんの!? まだ火薬あんの!?

もーいいです。もう十分です。満足しました。

就寝からわずか1時間後。再びの爆音、一斉掃射のマシンガンの音。ここ数日の投稿で、この擬音語を何度使ったか分かりませんが、キューバ人の計り知れないエネルギーは、まだこの祭りを終わらせたくないようです。

とはいえ、さすがにね、もう外明るいですから、私も無理やり寝ました。この爆音で寝られる自分がすごいなって、思いましたよ。

祭りの後のレメディオスの様子

3時間の睡眠を経て、それなりにすっきり目覚めた1月8日の朝。

滞在しているカサのオーナー・オマラさんが9時に朝食を用意してくれました。なんだかとても眠たそうな彼女に、「昨日はすごかったですね」と話しかけると、

「うちの庭にも火が付いたロケット花火がたくさん飛んできて、夜じゅう火を消したりして、大騒ぎだったのよ」と笑いながらおっしゃいます。あわや大火事なのにこの余裕。さすがです。

ご飯を食べてシャキッとしたら、昨日大変なことになっていた公園の様子を見に行ってみることにします。

お気に入りの場所、公園のど真ん中(最前線)にある基地。

レメディオス_ラスパランダス

みなさんね、何事もなかったかのように公園に集まっておしゃべりしてらっしゃいますけど、

あの熱く燃え上がるような情熱的な夜のこと、忘れたとは言わせませんよ。

レメディオス_ラスパランダス

これを見て見ぬふりはできないでしょうよ。

レメディオス_ラスパランダス

尋常じゃない数のロケット花火の残骸。

レメディオス_ラスパランダス

ほほう。これが火を噴いていたわけですね。

レメディオス_ラスパランダス

世にも恐ろしい大惨事の跡がそこにはありました。

こうして終わりを告げたラス・パランダス。滞在していたカサのオーナー・オマラさんは、本当に優しくて、レメディオスという町も、こじんまりしていてすごく大好きなのですが、本日は、移動日。私のキューバ滞在、最後の町となる「サンチアゴ・デ・クーバ」へとむかいます。

2週間前にここを発つ際は、嘘偽りなく「必ずまたここへ戻ってきますから!! 」と約束した私ですが、本日は、「またここへ戻ってきますから! 今度は旦那さんと一緒に」なんていう何の根拠もないただの願望を言い残してお別れします。いわゆる社交辞令というやつですね。本当にお世話になりましたー。

■レメディオスからサンチアゴ・デ・クーバへの行き方

本日の移動と、これまでの移動はこんな感じですけれども、同じところを行ったり来たりと、まあ無駄が多い。

レメディオス_マップ

点線がこれまで。実線がこれから。それもこれも、ラスパランダスに参加するためでしたから、仕方ありません。今後キューバを旅行なさる方は、こんな謎のルートは、参考にしないようにしてください。

まず、レメディオスから、最寄りの大きな町サンタクララに移動するわけですが、この間は、旅行者用のバスは走っておりません。サンタクララからレメディオスはViazulバスが走っているのに、その逆はないんですねえ。不思議です。

ですので、ローカルバスか、コレクティーボ(乗り合いタクシー)を利用することになります。

とはいえ、この日はラスパランダスの翌日ですから、すべての交通機関に旅行者が殺到します。ローカルバスは、戦場のようになっており、荷物が多い旅行者は乗車をあきらめざるをえません。

仕方なく、コレクティーボと呼ばれる乗り合いタクシーを待ちます。

場所は、ビアスールターミナルの前と、病院の前。

なぜ2か所あるかというと、カサのオーナー・オマラさんは病院の前と教えてくれたのですが、結局最終的にコレクティーボをつかまえたのが、Viazulターミナルの前だったからです。どっちが正しいのかよくわかりませんので、臨機応変に立ち回ってください。

臨機応変に立ち回れなかった私は、コレクティーボをなかなか捕まえることができず、待つこと2時間。

結局、そつなくコレクティーボをつかまえたアルゼンチンからお越しの3名様が親切にも私を同乗させてくださいまして、なんとかレメディオスを後にすることができました。

ここから1時間半のドライブ。

サンタクララに到着したのは14:00。

サンタクララ以降の移動は、キューバの乗り合い長距離バス「Viazul」を予約してあるのですが、時間は深夜01:25。サンタクララにて約12時間の待機です。なんかもう長時間待つのもさほど苦じゃなくなりました。

荷物が多いので、さらっと町中を歩き、道端のお店でジェラートを食べ、

サンタクララ_ジェラート

サンタクララ_ジェラート

そして、Viazulターミナルへ。サンタクララのターミナルに来るのはもう何回目になるのでしょうか…。なんだかなつかしさすら覚えます。

チェ・ゲバラのお墓があり、

チェゲバラと一緒に写真を撮れる銅像があり、

チェゲバラのゆかりの地NO.1といっても過言ではないサンタクララですが、この町のViazulバスターミナルの待合室に飾ってあるゲバラさんの絵は、とくに私のお気に入り。

チェ・ゲバラ_サンタクララ

サンタクララにお越しの際はぜひチェックしてみてください。

そうして、夜中まで時間をつぶし、01:25バスは定刻発車。目的地サンチアゴ・デ・クーバまで直行してくれますので、あとはひたすら睡眠です。

12時間経過。

13:25 サンチアゴ・デ・クーバ到着。

ここから町の中心まではタクシーを利用しました。5CUC(約550円)。サンチアゴ・デ・クーバは、坂道が多い町ですので、今まで何度もお世話になったBICIタクシー(人力タクシー)の数がぐっと少なくなり、普通乗用車のタクシーを多く見かけます。

到着したカサは、2階にガーデンがあるすごく雰囲気のよいおうち。一泊20CUC(約2,200円)です。

サンチアゴ・デ・クーバ_カサ

サンチアゴ・デ・クーバ_カサ

ガーデンからは、サンチアゴ・デ・クーバの旧市街が見えます。

サンチアゴ・デ・クーバ_カサ

室内は大きなダブルベッドがひとつ(オーバースペック)。

サンチアゴ・デ・クーバ_カサ

一息ついたらさっそくお出かけ。この町に来た最大の目的は、そう、長きにわたりキューバの最高指導者だったフィデル・カストロさんのお墓参りでございます。

本日は長くなりましたので、続きは明日にまわします。本日も最後まで読んでくださってありがとうございました。

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