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2017-03-11

ベリーズ(5)キーカーカの日常といただきものの多い1日

キーカーカ

こんにちは。現在世界一周的なことをやっております私は、ベリーズのキーカーカ島というところにおります。ベリーズは、バックパッカーの間では、「物価の高い国」として有名でして、ぶっちゃけスルーされる方も多い国。とはいえ、海好きにはたまらない居心地の良いところなのです。

【現在地】キーカーカ(ベリーズ)

Caye Caulker(Belize)

【気温】31度(昼)

【天気】晴れ

【通貨】1ベリーズドル=約55円(2ベリーズドル=1USドル)

一昨日はダイビング。

昨日はスノーケリング。

ここ2日、「カリブの真珠」と呼ばれるベリーズならではの美しい海を満喫させていただきました。

メキシコ、キューバとカリブ海沿いに居座ってそろそろ4か月になろうという今日この頃。きれいな海もたくさん見てきましたが、ベリーズの海の美しさは別格です。なんかね、ふつーにそこらへんにある海がもうすごい。すごいことが特別じゃないかのようにしれっとしてるからびっくりします。謙虚です。

私が滞在しているキーカーカという島は、首都ベリーズシティからボートで40分。いわゆる離島です。今回の旅行で、何か所か離島に行ってきましたが、その中でもキーカーカはとくに居心地がいい島だなあと感じます。

ベリーズシティの北東約32kmに位置するキーカーカは、南北約8km、東西約1.6kmの細長い島。すごく小さな島なうえに、実質、人がうろちょろしている部分は、2kmくらいの範囲内。

町の中を歩いていると、本当に小さい島なんだなあというのがわかります。

キーカーカ

車はほとんど走っておらず、地元の皆さんはこのようなゴルフカートで移動します。

キーカーカ

それ以外は自転車か徒歩。道がこんな感じなので、

キーカーカ

ゴルフカートくらいのサイズ感がすごくぴったり。

とはいえここは、ベリーズきっての観光地。マリンスポーツを楽しみに、リゾート気分を満喫しに、世界中から観光客が集まります。ホテルは、経済的なバックパッカー宿から高級ブティックホテルまで幅広く存在し、全部で30軒くらいあるそうです。

しかも、ほとんどのホテルでWifi、ホットシャワーがデフォルト。非常に快適に過ごせます。

が、それほど大規模に観光開発はされていないところがまたいいのです。

素朴な看板や壁のイラストがどれもこれもたまらなくかわいい。

キーカーカ

キーカーカ

島全体にゆるーい空気が流れていて、気取らない、気張らない、背伸びしない、みたいなだらーっとした雰囲気がたまりません。

それから、キーカーカは、地元の方々との距離が近いのがいいなあと。

大きなリゾートエリアですと、そこらへんはっきりと線引きしてあって、地元の空気完全シャットアウトな場所もありますが、キーカーカはけっこうごちゃまぜです。

不思議なおじさんもいらっしゃいます。

キーカーカ

横から。

キーカーカ

なんだかこの島は、観光客が求める「需要」と、島のいろいろな「供給」要素のバランスがすごくとれているなぁと感じます。

島をふらふら散策していると、観光地にありがちな客引きが少ないということに気が付きます。というかほぼないです。

たまに「タクシードライバーそんなにいらねぇだろ」とか「どんだけ自称ガイドいるんだよ」と思わざるを得ない、需要と供給のバランスがおかしなことになっている観光地がありますが、ここではそんなことありません。

それからものを買うにも、だいたい定価が明示してあって、ぼったくりに合う確率が非常に低そう。必死で価格交渉する必要もないのです。

これは、地元の方々も、旅行に来た方々も、どちらにも言えると思うんですけど、

なんかこう心に余裕がある感じがするんですねぇ。

私は貧乏バックパッカーですから、今泊まっている宿の1泊17USドル(約1,900円)という価格は「高けぇなあ」と感じてしまいます。日本で生活なさっている方からすると、金銭感覚狂っていると思われるかもしれませんが、ドミトリーで15USドル超えると高いって思っちゃう。レストランだって1食10USドル近くするので、屋台のブリトーなんかを食べて生活しております。

宿の裏にある、お気に入りのブリトー屋台。

キーカーカ

トルティーヤを焼いて、

豆を煮たものを塗って、

キーカーカ

チキンとキャベツを乗せて、

キーカーカ

チーズをたっぷりかけて、

キーカーカ

くるくるっと巻いてくれるのですが、

キーカーカ

これが経済的でしかもおいしい! 4ベリーズドル(約200円)。野菜(キャベツ)も入ってますし、なかなか栄養バランスのとれた逸品です。

それから、宿、食事に加え、商店で売っているものもけっこう割高です。たばこ(マルボロ)1箱6.5ベリーズドル(約400円)ですから、日本と変わりません。ジュースの缶も、1.5USドルとかしちゃうんですよね~。

それもこれも、すべては離島ゆえ。ものを本土から輸送する分のコストが上乗せされちゃってるからなんですねぇ。喧騒を離れ、のんびりした島時間を過ごせる贅沢と引き換えに、やや割高な品物たち。

しかし、ほかの方々を見ていると、どうやらそこまで経済的に困窮した旅行者さんはあまりいらっしゃらないんだろうなぁという感じがいたします。

・お金がないわけじゃないんだけど、カンクンとかプラヤ・デル・カルメンとか、「ザ・リゾート」な場所にはあまり魅力を感じないわ。

・もっと素朴でリラックスできる場所がいいのよ。

・だからといって、設備が整ってないとか不衛生なのはいやなのよね。

・お金はある程度払ってもいいからそこんとこ程よいバランスで叶えてくれるところはないかしら?

みたいな経済力平均以上の大人が集まる島なんだろうなあという印象を受けました。

年齢層高いんですよ。リタイヤ前後のシニアの姿が目立ってたなぁ。とにかくわあわあ騒ぎたい金のないガキンチョの来るところじゃねぇんだよ、という落ち着いた雰囲気。

そこが魅力的で、私はとても居心地がいいなあと思いました。治安もものすごくいいですし、非常に心穏やかに過ごせる島です。

生活費がちょっと多めにかかってしまいお財布的には痛いのですが、それも数日ならどうにかならないことはないですからね。

いただいてばかりのありがたい日

本日はそんなキーカーカで、とくに何もせず一日のんびり過ごしました。

何もしないっつっても、ご存じのように、私は旅行中にブログを書いていますからそんな作業をやったりします。いざパソコン作業を始めると、パソコン本体に加え、ハードディスクやらメモリーカードつなぐケーブルやらの周辺機器を準備しなければなりません。おまけにダイビングやスノーケルをした後は、写真の加工などもありますので、デジカメも登場し、さらに周辺機器が増え、結果、テーブルの上にさまざまなデジタルガジェットが散乱した状態を作り上げることになるのです。

キーカーカ

こんなふうにして黙々と作業をしていると、急に、かわいらしい雰囲気のお若いカップルに話しかけられました。コスタリカからお越しとのことです。

「あのー…、電子機器に詳しい方ですかー? 」

「え、いや、そんなでもないです…」

「え…ほら、なんかいろいろ広げてるから。しかも日本人なんでしょ? ほんとは詳しいでしょ?

実は僕たち買ったばかりのGoPro使ってて…。でも、なぜか充電できないんですよね…。明日スノーケルツアーなのに、バッテリー切れそうで、もしかして治せるかなって」

残念ながら私は全然詳しくありません。

が、とりあえず見てみてくださいとGoPro4を手渡されます。

いやいやいやいやいくら日本人だからってそんな。いやなんかそういうイメージあるよねっていうのは分かりますけども、充電できないとか内部のアレは…。あーでも困ってるしなぁ。断れないよねーこれー。私も同じの使ってるけどでもさすがに無理な気が…とあわあわしつつ、苦し紛れに私の充電ケーブルをつないでみると、

あ、充電できてるね。

あっさり解決。たぶん彼らのケーブルが不良品だったと思われます。「私もう今日は充電ケーブル使わないからどうぞ使ってください」とケーブルをお貸ししたところ、異常に感謝され、パイナップルジュースをおごっていただきました。

キーカーカ

私なんもしてない…。

さらに黙々と作業を続けていると、今度は、日本からお越しのシニア男性2人組に話しかけられます。

「あれ!? 日本の人ー? 旅行ー? 」

「は、はい! 日本の人です。旅行です」

久しぶりに日本の方にお会いしました。若いころはバックパッカーをやっていらっしゃったこともあるというシニアお二人は、定年退職後に機会を見つけては海外を旅なさっているそうです。悪い意味ではなく、道楽でバックパッカースタイルの旅をしている冒険大好き! 心は少年! なおじさん2人組。

「俺たちね、今グァテマラから来たところ。でここで数泊したら日本に帰るんだけどさー、あなたは? いつまで? 」

「えっとー、しばらくは帰らないんですよ」

「長いのー!? あ、学生さんー!? 」

(まさかw)

「いやー学生ではないです。へへっ。無職です」

「へぇーそうなのー! いいよねーバックパッカー!! でも女性一人で大変だねぇ。

あ、じゃあこれあげるよ!! 俺たちもうあと帰るだけだから。

こういうのどう!? 食べる!? 」

キーカーカ

「ええぇぇぇええ!! いいんですか!? 」

大げさではなく、キラキラと輝いて見えました。

「いいいいいいただきます!! あざーす!! 」

いやー久々の日本の食べ物。超うれしいです。釜めし、かば焼き…最高。私はまともな食料や調味料なんてほとんど持ち歩いていませんから、このような日本の食品をここベリーズで食べられるなんて思ってもいませんでした。うれしいなぁ。次海外行くときは、こういうの持っていこう。

なんだか今日は宿にいただけなのに、もらってばかりの1日でした。島の雰囲気がいいから、そこを訪れる旅行者もいい人が多いのでしょうか。

それでは本日の投稿はこれにて終了。最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。ではまたあしたー。

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