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2016-02-11

自宅警備員とニートと透明な存在とブザービーター

自宅警備員とニートと透明な存在とブザービーター

最終出社日4月29日(金)。退社日4月30日(土)。これで私の会社員生活が終わる。そして5月4日(水)世界一周の旅へと出発することが決まった

なんだこのスケジュール。会社辞めたかと思ったらそっこー高飛び。これには、いろいろな事情があって、それプラス、自分の意地というか気持ち的にっていうかそういうのもあって、仕方ないんですよね。

4月いっぱい後任者への引継ぎでバタバタするだろうから、有給消化とかやってる場合じゃない。でも5月、可能な限り早くマダガスカルに飛びたい。じゃあ日本にいないけど、5月にまとめて有給消化ってことにして在籍扱いにするかっていうと、それはNO。もうこれは完全に私の気持ちの問題なんだけど、マダガスカル滞在1か月のあいだ中、今働いている会社の社員という身分でいるのがやだなーと思って。この先、当ブログで「やだなーっていう低レベルな理由で1か月分の給料を捨てる愚行。この時の私は知る由もなかった、まさかこんな状況に陥るなんて…」みたいな記述が出てこないことを祈ります。

ということで、2月3月で、ちょこちょこ有給を使っていいということになりました。その“ちょこちょこ”のさじ加減、分かりませんが、とりあえず、準備に割ける時間も増えたし、荻窪コメダ珈琲に通勤する日も増えるでしょう。

でもこれで、私が憧れていた「短期自宅警備員」への道が閉ざされてしまいました。けっこう楽しみにしてたのに。

自宅警備員とは

 自宅の警備に生涯を捧げる漢の事である。近年増加傾向にある花形産業であり、就業者は主に若年~中年の男性。現在日本の人口のうち最も従業員が多い職業である。小学生・中学生など、若い頃から自宅警備員を志し、就業しようとする者も少なからず存在するが、学籍を持つ学生であるため、自宅警備員と呼ぶかは議論が分かれる。女性の場合は多くの場合、家事手伝いという別名で呼ばれている。

アンサイクロペディア/自宅警備員』より引用

これが期間限定の場合は「日雇い自宅警備員」「短期自宅警備員」となります。女性は家事手伝いが多いと言いますが、私家事しないから、自宅警備員がいいです。

仕事の詳細

主な仕事はその名の通り自分の住まう邸宅を警備することである。基本的に高性能のPCを主武装とし、情報戦を得意とする。中には家族が就寝する夜中を一人孤独に守る事を生業とする、夜間警備専門の強者も存在する。2007年には専守防衛を唱え侵入者を粛清する自宅兵士も現れた。このような武装化の流れに加えて在宅政治評論家の台頭もあり、大佐に昇格して自宅警備師団を率いる勇者も出現。これは後に自宅警備予備隊を経て、強靭な自宅防衛力を保持する。

アンサイクロペディア/自宅警備員』より引用

アンサイクロペディアの記事が秀逸すぎて何度見ても吹く。

先日、新たな活躍の場を求めて絶賛就活中の友達に会って「自宅警備員乙~」って言ったら、見事な苦笑いでした。露骨にイヤな顔はされなかったものの、あまり人に向かって言う言葉ではありません

でも自宅警備員、なかなか大変なお仕事ですよ。夜勤が増えるだろうし、けっこう長時間勤務。ずっとニンテンドー3DSにぎりしめて電子戦(モンハン)やってると、首とか指とか痛くなるけど、労災下りないし。それでも、村の人たちが、モンスター撃退してほしいって懇願してくるから、ヘヴィボウガン担いで村の平和に尽力するしかないじゃないですか(キリッ。平日の午後4時5時、インターネットの向こう側にいる放課後の小学生ハンター(だと思われる)といっしょに狩りに行くの楽しいんだよなー。ぎこちない動きの剣士さんの後ろから回復弾打って、さりげないヒーラープレイを見せつけつつ、発動スキルは破壊王・攻撃UP・弱点特効のゴリゴリのオフェンスハンター。スーパーノヴァ3ぶっぱで華麗にフィニッシュきめて小学生(たぶん)相手に「俺TUEEE」やりたかったなぁ。でもなー、ヘヴィボウガン、弾代バカにならなくて、ゲームの中でも私貧乏なんだよな~

単刀直入に言いましょう。自宅警備員、ただのニートです。そして昨日はニート(2月10日)の日。私は4月で仕事を辞めるわけだから、このカテゴリーに限りなく近い存在。

今の自分は勝ってると思います
働いたら負けかなと思ってる
など、日本を震撼させたニートの発言は記憶に新しい。もっと詳しく知りたい方はこちらのNAVERまとめで紹介されています。

メディアでも多く取り上げられ、かなりのヒンシュクをかった上の発言ですが、ちょっと今、「これ分からなくもないな」と思っている自分がこわいです。

私、5月から世界一周に行くんだ! 今の自分は勝ってると思います
4月で仕事辞めんだよねー。働いたら負けかなと思ってる

うん、だいぶしっくりきますね。

ただ、ニートは就業の意思がないという大前提がありますので、たまに収入のために原稿書いたり、ブログでお小遣い稼ぎを、とか考えているうちは、厳密にいうとニートではない。ニートって言わないで。そんな私に朗報。

ニートに年齢制限、34歳までだった 35歳以上はニートにすらなれない「透明な存在

exciteニュース』より引用

ですって。そうか、世界一周を終えて帰国するころには私、ニートですらない「透明な存在」になってるんだ。朗報じゃない、悲報だ

厚生労働省によると、ニートの定義って「15~34歳の非労働力人口から、学生と専業主婦を除いて、求職活動に至っていない者」なんだそう。そっか、ニートって34歳までなんだ。34歳超えたら、とくにこれといった名称(称号)は与えられず、透明な存在になるんだ。まあ分類的にはただの住所不定無職だからね。

こうして現実を直視して、冷静に自分の社会的なポジションを分析してみると、けっこう崖っぷち。10代、20代は全然大丈夫。これが30歳超えてくると重くのしかかってくる目を背けることのできない現実。よく30歳前後の女性のことをアラサーアラサーって言いますけど、28歳と32歳は天と地ほどの差がありますからね28、9の子が「もうアラサーだよ~」っつってキャッキャウフフしてるのと、「アラサーですけど何か? 」って言ってる31、2の人の温度差すごいからね。そこをひとくくりにするのはナンセンス。

話は逸れましたが、30代中盤での帰国。住所不定無職の私。

あ、自称・住所不定無職。「自称」ってつけると途端に胡散臭くなるっていう現象を逆手に取って、ほんとは住所不定無職じゃないんじゃないかっていうニュアンスをプラスする高等テクニック。

手に職があるわけでもなく、何かしら効率的に稼ぐ術も持たない、自称・住所不定無職って、完全に試合終了間際ですよ。危機感ハンパねー。なのでね、同い年くらいのバックパッカー予備軍の人たち、いい意味で危機感持ってがんばっていこうねっていう。まぁ、私ごときに言われるまでもないと思うんですけど。

とりあえず私は、帰ってきた後の人生、何がどうなるかはわかりませんが「行かなければよかった」とだけは思わないように生きていきたい。で、あわよくば「旅に出たからこそつかめたもの」を糧にお金を稼いで生活していけるような人生になったらいいな。崖っぷちからの大逆転、バスケでいうならブザービーター。やだかっこいい。

わざわざ自分から人生ハードモードにしちゃってる30代、私以外にもけっこういるんですね。バックパッカー予備軍じゃなくても、世の中、私と同じ年くらいでいろんなことに果敢にチャレンジしてやろうって人が思ったよりたくさんいる。モンハンで言うと、別に防具禁止の指定ないのにG級激おこラージャンに裸で突撃かけるくらいの追い込みっぷり。モンハンで例えられてもよく分からないと思いますけど、とにかく、今置かれている状況を全力で楽しんでいきましょう。

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