2015-10-23

【カンボジア】2012.01

この年、母と私は初めて二人で海外旅行に行った。いつも家族に気を遣って、いろいろ我慢しているように見える母だから、私は、半ば強引に予定を決め、飛行機のチケットを手配し、母をカンボジアに連れてきてしまった。

母は、仏像的なやつが全体的に好きらしい。日本でも、なんとか観音像の展示があるから、とか言って美術館に行ったりしている。やさしい顔の仏像を見ていると癒されるらしい。そんな母に、「クメールの微笑み」を見せたかった。

私は、最初に行ったひとり海外旅行の地・カンボジアで、この廃墟っぽくて美しい遺跡の魅力をたっぷりと堪能した。その時に行ったバイヨン寺院にある、観音菩薩像を模したといわれている4つの人面像「クメールの微笑み」はすごく印象に残っていた。あのなんとも言えない優しげな微笑みは、確かに癒される。大きさは、ちょっと(かなり)大きくて、インパクトがあるけど、きっと母もここが気に入ると思った。

案の定、母は終始「すごいねー!! 」「大きいねー!! 」「きれいだねー!! 」を連発していた。素直で、感情豊かな私の母は、20年ぶりの海外ですごくはしゃいでいて、すごくかわいかった。朝早起きしてトゥクトゥクにのって、アンコールワットから上るサンライズを見に行った。それから、どっぷりアンコールワットとその周辺遺跡を満喫し、マーケットにも行った。

ココナッツの実の中に盛り付けられたココナッツカレー、おいしかったね!!絶対また母と旅行にいくんだ! 次はどこにしようかね～?